ポケの細道   作:柴猫侍

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第九十三話 Sの人ほどガラスのハート

「ん……んん……?」

 

 重たい瞼を開けてみれば、カーテンの隙間から朝の陽ざしが差し込んでいるのが見えた。

 薄暗く照らされる部屋の中、寒そうに布団をかぶっていたライトは欠伸を一つした後に、上半身を起こして周りを眺める。

 ふと横を見れば、上半身がベッドから落下しているコルニの寝姿が見えるものの、寝起きである為ツッコもうという気分になれない。

 

(なんか……頭重いなぁ)

 

 熟睡していた所為か、いつもより寝起きが悪い。

 何故こうなってしまったのか思い出そうとするも、ぼんやりとしか昨日の夕方や夜の場面を思い出せなかった。

 夢現で暫しボーっとしていたライトであったが、突然ハッとした様子で自分のショルダーバッグを探し始める。

 電灯も点けずに探していたライトであったが、探し物はすぐに見つかった。

 

 バッジケースの一番端に埋め込まれているバッジ。

 六角形の頂点から、それぞれ雫が垂れているバッジ。寒色を基調としたそのバッジは、朝の冷え込みによってキンキンに冷えている。

 だが、そのバッジ―――アイスバーグバッジを取り出し、しっかりと握りしめたライトの表情は、非常に穏やかなものであった。

 

(そっか。そう言えば僕……勝ったんだった)

 

 ぼんやりと昨日の出来事を思いだす。

 ウルップに―――そしてフリーザーに勝利し、バッジを手に入れたこと。

 その後、ポケモン達を回復してから祝勝会を開いたこと。

 更に、全員を休ませた後に自分だけが起きてレポートを書き綴っていたこと。

 

(何時ベッドに入ったんだっけ?)

 

 レポートを書いていたことまでは思い出したが、どうにもどのタイミングでベッドに入ったのかを思い出せない。

 それだけ昨日のジム戦が激しく、心身ともに疲労するものであったということだろう。

 

 感慨深くなりながらアイスバーグバッジをケースに戻し、八つバッジが揃ったケースを凝視する。

 

 初めてのジム戦だったハクダンジム。

 

 ヒトカゲがリザードに進化したミアレジム。

 

 キモリが勇気を取り戻したショウヨウジム。

 

 コルニとの本気のバトルを繰り広げたシャラジム。

 

 絆の証を身に着け、心機一転して挑んだヒヨクジム。

 

 メガシンカ使いとしての経験の差を見せつけられたクノエジム。

 

 意外な乱入者も活躍し、辛くも勝利したヒャッコクジム。

 

 そして、全員の力を合わせてバッジを勝ち取ったエイセツジム。

 

 このバッジケースの中には、ライトとポケモン達の旅の証と思い出が仕舞い込まれている。

 

(後は……)

 

 徐に振り返れば、外から差し込む朝日が明るくライトを照らしつける。

 落ちてはまた昇る太陽。今日もまたいつも通りに顔を見せているが、不思議といつもとは一味違った気分になれた。

 

(ポケモンリーグ……!)

 

 資格は得た。

 後は駆け上がるのみ。

 

 

 

 ***

 

 

 

「ほい! これがポケモンリーグ案内のパンフレット!」

「ありがと、コルニ。これどこにあったの?」

 

 朝食を終えた二人は、ポケモンセンターのエントランスでゆったりとしながら、ポケモン達と触れ合っていた。

 そんな中で、コルニはどこから持ってきたのか、カロス地方のポケモンリーグについての事が描書かれているパンフレットを手渡してくる。

 

「ポケモンセンターのカウンター辺りに置いてあった!」

「へ~」

 

 大会が近付いていることもあり、カウンターの分かりやすい場所に置いてあったようだ。

 夢にまで見たポケモンリーグ。その概要をあっさりとだけ書かれているパンフレットを開き、中に目を通してみる。

 

「参加資格として必要なのはカロスポケモンリーグ認定バッジが八つ……まあそうだと思うけど」

「予選が確か……人数にもよるけど、四、五次予選ぐらいまであった気がする」

「……つまり、予選で四回とか五回バトルするってこと?」

「うん。毎年大体出場者が三百人いかないくらいだから、回数的にはそのくらい。それで三十二人まで絞ってから、決勝トーナメントに移るって感じ!!」

「ほぉ」

 

 中々バトルする回数は多いらしい。

 勿論、それはライトの感覚であって、他のポケモンリーグでも予選は大体五次予選程度まである。

 一度でも負ければ決勝トーナメントからは落選となる為、リーグ戦のように後で巻き返しというのもできないと言う。

 

 敗者はすぐに去り、勝者だけが勝ち残る。

 

 それがポケモンリーグだ。

 

「……予選のバトル形式とか分かる?」

「予選? う~ん、確か……手持ち二体使用で入れ替え有りのシングルバトルだったと思うけど……」

「それじゃあ決勝トーナメントは?」

「決勝トーナメントは、途中まで三体使用の入れ替え有りのシングル! そんでもって、準決勝からは六体使用のフルバトル! 勿論、シングル……だったはず」

「そっかぁ」

 

 予選と準決勝以前はこれまでのジム戦に似たようなバトル形式であるらしいが、準決勝からはフルバトルだとコルニは言う。

 準決勝まで勝ち上った手練れのトレーナーが、手塩にかけたポケモン達を総動員してバトルするのだから、大会でも盛り上がり所であることは間違いないだろう。

 

 しかし、フルバトルは滅多に行うものではない。

 ライトも辛うじて数回体験している程度であり、フルバトルに慣れているといえば嘘になる。

 

「う~ん、でも今考えてても仕方がないか」

「え、なにが?」

「色々。とりあえず、エイセツシティを出たらミアレに行こうかな」

「ミアレ? よし、じゃあ早速出発進行ォー!」

(気が早いよ……)

 

 バッとソファから立ち上がってポケモンセンターから出ようとするコルニ。

 ライトは、気が早いコルニに対して引き攣った笑みを浮かべながら追いかけていく。

 目指すは、カロス地方の旅の出発点であり終着点であるミアレシティ。ポケモンリーグはミアレシティに存在する巨大なバトルスタジアムで執り行われるのだ。

 到着は早いに越した事は無い。

 そう考えて外に出た二人であったが、思わぬ光景を目の当たりにする。

 

「ん? ジュンサーさん達と……ウルップさんだ」

「何話してるのかな、ライト?」

「さあ……訊いてみよう!」

 

 ポケモンセンターの外で神妙な面持ちで会話しているジュンサーとウルップ。

 軽快な足取りで歩み寄っていくライトとコルニだが、二人が話しかけるよりも早くウルップが二人に気付き、『おう!』と声を掛けてきた。

 

「昨日振りだな! よく眠れたか?」

「はい、それはもう……それより、どうしたんですか? ジュンサーさんと話して……」

 

 チラリとジュンサーの方を見つめるライト。

 するとジュンサーは凛とした佇まいを崩さぬまま、真摯な表情でライト達に口を開いた。

 

「実は、20番道路で異変が起こっていて通行ができなくなっているんです」

「異変?」

「はい。街から真っ直ぐ進んでいたのに拘わらず、何時の間にやら街に逆戻り……といった具合にですね」

「え?」

 

 『まるで狐につままれたように』とジュンサーが最後に付けたすと、ウルップが一歩前へと歩み出す。

 

「お前さん、ゾロアークってポケモンを知ってるか?」

「ぞろあーく?」

 

 聞いたことも無いポケモンの名前。

 ライトもコルニも知らなかったのか、二人はきょとんとした顔でウルップが言い放った名前を反芻する。

 すると何を思ったのか、コルニが凄まじい勢いでライトの尻ポケットに手を突っ込んできた。

 

「にゃ!? 急になに!?」

「こういう時の図鑑でしょ!? ほら!」

 

 ピピピ。

 

「「ん?」」

『(UoU)。。。zzzZZZ』

「ほら、ロトムが急に起こされて『眠い』って顔文字で訴えてるよ!」

「ロトム、あったま良いー!」

「そうじゃないでしょ!」

 

 閑話休題。

 

『ゾロアーク。ばけぎつねポケモン。いっぺんに大勢の人を化かす力を持つ。幻の景色を見せて住処を守る』

「へぇ~。幻の景色……っていうことは?」

「あれだよ、なんかしらの原因でゾロアークが20番道路を幻覚で包んでるんだろうっていう話になってるんだよ」

「あらまぁ」

 

 まるで、どこぞの奥さんのような声を出したライト。

 しかし、道路全体を包み込むような強力な幻覚を見せていると聞けば、誰でもそういったリアクションをとってしまうものだろう。

 

「まあ、あれだよ。20番道路も道路って名ばかりの迷いの森だからな。わざわざ出向く奴も少ないから、それほど困るって訳でもないけどよ。でも、昔ゾロアークの幻覚の所為で迷子になった子供も居るって言うのも事実だ」

「それは……怖いですね」

「おう。だから、付近のジムリーダー……つまり、あれだよ。オレがなんとかするっていう感じだよ」

 

 あっけらかんとした様子で言い放つウルップ。

 その様子から、以前にも似たようなことがあったのだろう。見る限り、自分の父親よりも年上でありそうな見た目から、エイセツでの暮らしも長く、周辺の出来事に関しても深い理解があるだろうという勝手な想像だが。

 それは兎も角、『う~ん』と唸るライトは何か決心したような顔でウルップを見つめる。

 

「あのう、僕にも何か手伝えませんか?」

「おう? そりゃあ、お前さんは実力はあるとオレも分かっちゃいるが、流石にゾロアークの化かされた森ん中を進むのは危険だぞ? あ~、アレだよ。化かされないポケモン……そうだな、波動が使えるルカリオ辺りがいりゃあ話は別だ―――」

「はいはいはい! アタシ、ルカリオ連れてま~す!」

 

 食い気味に手を上げて名乗りだすコルニ。

 徐にボールを放り投げれば、彼女の相棒であるルカリオが軽やかな身のこなしで出てきた。

 が、寒かったのか、コルニの腰に抱き着いてブルブル震え始める。

 微笑ましい光景を見せてくれるルカリオだが、その実力も波動の力も本物。

 

「アタシのルカリオだったらきっちり波動も使えるし、幻覚なんかに騙されないよ!」

「おお、そりゃ心強いな! それだったらアレだ。お前さん達は20番道路の入り口辺りで、ゾロアークを探してくれ。普通に迷いそうなくらい込み入った森だからな。オレは……あれだよ、心当たりがある方に向かってみる」

「分かりました!」

「よっし、それじゃあ……あれだよ。二時間くらいたったら、とりあえず進展なくてもポケモンセンターの前に集合ってことにしとくか」

「はい!」

 

 

 

 ***

 

 

 

 20番道路―――通称『迷いの森』。

 道路とは名ばかりの入り組んだ森。陽の光も届かない程に鬱蒼と葉が生い茂った森は、ポケモン達にとっては人間と余り触れる機会もなく、自由気ままに暮らせる場所といったところか。

 勿論、それなりの生存競争は行われているものの、とある理由により余り大事になるような戦いはしない場所でもある。

 しかし、それを差し引いても自然が多く、ポケモン達が好んで食べる木の実も、喉を潤す為の川や湖も多い。

 

 そのような森の中を歩く女が二人。

 

 一人はオレンジ色の髪で、ニーソックスを着用する女。

 そしてもう一人は青色の髪で、スカートの下にTスパッツを着用する女だ。

 どちらも怪しげなゴーグルを目に当て、横に各々の手持ちであろうポケモンを連れて歩いている。

 

「アハハ! モミちゃん、本当ゾロアークの幻覚ってウザくない?」

「あたしはどうと思わないけれど、任務に支障が出るのは考え物だわ。あとアケビ。その『モミちゃん』っていうの止めてくれない?」

「ええ~? いいじゃん! 『モミジ』呼びより『モミちゃん』呼びの方が可愛らしくてさ!」

「そういうのはコレアとバラだけで充分よ、まったく……」

 

 陽気に笑う『アケビ』という女に対し、『モミジ』という女は呆れたように溜め息を吐きながら、右手に持っている計器を確認する。

 ホロキャスターのようにも見える計器だが、周辺の地形が事細かに映し出されていることから市販されているものよりも高性能であることは間違いないと、傍から見ても分かるものであった。

 その計器の画面には、チカチカと点滅する点が一つ映し出されている。

 

「折角遠出してくれてまでカロスに来てくれたラティアス……捕獲しない訳にはいかないでしょ」

「あれでしょ? ()()()なんでしょ? しかもメガストーン持ちの。超激レアじゃない?」

「だからこそこうしてあたし達が動いてるの。下っ端を大勢動かして、変に周辺地域の住民に勘繰られない為に、ね?」

「アハハ、でももう足パンパン! こんなに面倒臭くしてるゾロアーク見つけたら、ズタボロにしなきゃ気が済まないかも!」

「一度目の戦闘でラティアスの体力を減らす事には成功したけど、その所為で住処を荒らされたと勘違いしたゾロアークが幻覚で20番道路全体を化かして……イレギュラーね」

 

 現在、この20番道路全体を包み込むゾロアークの幻覚。その元凶となったのは、彼女達のポケモンと野生のラティアスの激しい戦闘だ。

 余りにも激しい戦闘は、野生のゾロアークに自分の住処が荒らされているのではないかという恐怖心を煽り、結果として現在のような迷宮のような森とへと変えてしまった。

 

「幸い向こうがメガストーンを持っていてくれているから、こうして計器を辿って追いかけることはできる。不幸中の幸いってことね」

「でも、逃がさない為にわざわざクセロシキのクロバットを借りてきたのに逃げられるってどういうこと!? アハハ!」

 

 笑ってはいるものの、ゴーグルの奥の瞳は笑っていない。

 長年の付き合いで分かる。アケビは今、憤怒しているということだ。

 

「仕方ないでしょ。幾らクロバットの“くろいまなざし”を使っても、ラティアスの技でクロバットが倒されちゃ“くろいまなざし”が解除されちゃうんだから」

「なっさけないポケモン! 多勢に無勢って感じでリンチにしたのに、自分だけやられちゃうなんて! あたしのポケモンだったらキツ~イお仕置きしたげるところだったわ!」

「まあ、体力を減らした上で【まひ】にしたんだから、そう遠くには行けないわよ。―――ほら……」

 

 モミジがスッと計器の画面をアケビに見せつけるように差し出す。

 そこには、すぐ近くにメガストーンの反応があることを示す点がチカチカと点滅していた。

 すると先程まで大声を上げ続けていたアケビが口角を吊り上げ、目の前に佇んでいる巨木に目を移す。

 それはモミジも同じで、途端に無言になった二人が指でサインを出し合い、互いのポケモンを散開させるように巨木の方へ仕向ける。

 そして―――。

 

「グラエナ、“かみくだく”! クリムガン、“げきりん”!」

「ヘルガー、“あくのはどう”! マニューラ、“こおりのつぶて”!」

 

 四方向から仕掛ける攻撃。

 それらは巨木にぶち当たり、呆気なく巨木の幹を砕いた。ミシミシと軋むような音を立てて倒れていく巨木は、辺りの木々を巻き込みながら倒れていく。

 その瞬間、巨木の陰から一つの影が凄まじい速度で飛び出してくる。

 

「逃がさない! ヘルガー、“おいうち”!」

「グルァ!!」

「クァ!!?」

 

 風を切る速度で二人の間を駆け抜けようとした影―――ラティアスであったが、その喉元にヘルガーの牙が襲いかかる。

 獲物の仕留めるようにラティアスの喉元に噛み付いたヘルガーは、既に傷だらけのラティアスを地面に叩き付けた。

 勢いよく地面に叩き付けられたラティアスは涙目のまま、最後の力を振り絞って逃げようと試みる。

 だが、その体に追い打ちをかけるよう、“さめはだ”であるクリムガンが踏みつけて動きを止めた。

 

 何とかじたばたして抜け出そうとするラティアスであったが、今度は喉元を無骨な手が襲いかかる。

 胴も首も押さえつけられたラティアスは、最早逃げ出すことなどはできない。

 

「アハハ! どうする、モミちゃん!?」

「捕獲でしょ。ボールはアケビに渡してるわよ」

「はいは~い♪ まずは手始めクイックボール……って行きたいけど、念には念をってね。モミちゃん、マニューラに“みねうち”指示してぎりぎりまで体力削っちゃおうよ! その後タイマーボール使ってさ!」

「……まあ、それでもいいわ。じゃあ、マニューラ。“みね―――」

「あ、タンマ!」

「……今度は何よ、もう?」

 

 ふぅっと溜め息を吐くモミジ。

 その横をスッと通り過ぎるアケビは、ラティアスの翼に撒かれている黒いバンダナを手に取った。

 

「こんな襤褸切れがモミちゃんのマニューラの爪に引っかかっちゃったらいけないもんね! 捨てちゃお!」

「!? クゥァア! クゥ!!」

「あ~、もうなに!? うるさい! はい、モミちゃん! ゴー!」

「はいはい。マニューラ、“みねうち”」

 

 次の瞬間からマニューラの鋭い鉤爪がラティアスの体に襲いかかる。

 既に満身創痍の体に次々と命中する“みねうち”。幾ら、相手を戦闘不能寸前に手加減することができる技といえど、攻撃技である以上喰らう側には痛みが伴う。

 頭に手を乗せて必死の抵抗を見せるラティアスだが、焼け石に水。

 

「クァ!! クァァァアアア!!」

「助けなんて呼んだって無駄無駄~!」

「クァァァアア!!!」

「アハハ! そろそろボールで……ん?」

 

 ふと、近くで茂みが揺れた。

 その音に手を止めるマニューラ。そして、目を向けるアケビとモミジたち。

 すると、揺れた茂みの奥から二つ程人影が現れた。

 

「なに、子供?」

「……見られちゃったかしら?」

 

 現れたのは帽子を被る少年と、金髪をポニーテールにまとめている少女。二人の前にはルカリオが立っており、アケビたちを威嚇するように低いうなり声を上げている。

 だが、そんなルカリオを腕で制止して前に歩み出してくる少年。

 よく見れば、少年が握っている右拳は震えている。

 

「貴方達は……いや、お前たちは……っ」

 

 少年は、徐にボールに手を掛け、一体のポケモンを繰り出す。

 

 リザードン。

 

 そのリザードンは心なしか、少年と同じように拳が震えているように見えた。

 

 そして、だんだんと尻尾の先に点る炎が赤から青へと―――。

 

 

 

 

 

「なにをしてるんだぁぁぁあああっ!!!!!」

「グォォォォォオオオオオオオオオッッッ!!!!!!」

 

 

 

 

 

―――助けにきてくれた

 

 

 

 

 

「リザードン、メガシンカッ!!!!!」

「キシャアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!」

 

 

 

 

 

―――あの時助けてくれたリザードンだ

 

 

 

 

 

 メガシンカしたリザードン―――メガリザードンXの咆哮は、森全体を揺らす。

 その尾に怒りの炎を灯して。

 


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