過去から来た駆逐艦文月と別れた護衛艦〝あおば〟は、護衛艦〝みらい〟と、〝おぼろ〟を追い始めた。
「ああ・・・。暇だな・・・。」
ある士官室で、照月は2段ベッドの上段に寝そべりながらつぶやいた。
『総員に告ぐ。司令の中島だ。本艦は、ソマリア沖に向かっていたが、突如、過去から来た駆逐艦と遭遇した。その時の報告をすべく、本艦は、ソマリア沖派遣を中止とする。現時刻をもって、派遣艦は、本艦〝あおば〟から、1番艦〝ふるたか〟に変更された。その為、本艦は、大甕に帰投する!!!』
その時、スピーカーから中島司令の艦内放送が聞こえた。
「秋月姉。私達って今から帰るの?」
照月は、2段ベッドの下段にいる秋月に話しかけた。
「どうやらそうみたいね・・・。私は花粉が少ない海の上にもっと居たかったのに・・・。」
秋月は、そう言った後、ため息をつきながら「まあ、しょうがないか・・・。」と呟いていた。
「あ、秋月姉。」
「何?」
「そういえばさ・・・、4週間後、〝ふるたか〟のさ、一般向けの体験航海があったよね・・・。」
「うん・・・。」
照月は、何かに気づいたようだが、秋月は、何も気が付かなかった。
「絶対〝あおば〟になるよね・・・。」
「応募者多数で、抽選で決めたやつだから・・・、やる可能性は高いかも・・・。あ、照月が何か案内役やるかもね。」
「やめて。秋月姉の予感は当たるんだから。」
「照月、一般人に、護衛艦〝あおば〟の案内をやって欲しい!!!」
1週間後、執務室で、六田提督が、照月に頭を下げた。
「あっはい。そうですか。」
照月は、棒読みで答えた。
「なんで驚かない・・・。」
「だって、こうなりそうだって分かっていましたから。(棒)」
その後、六田提督に、艦内見学のルートを教えてもらった。まず、ブーティングルームで、護衛艦〝あおば〟の紹介をし、次に、02甲板に向かい、艦橋の見学、次に01甲板、1甲板、2甲板を見せてから、CICで、教練対空戦闘の演習を見学、そして、昼食艦内食堂で食べてから甲板の自由散策というルートだ。元々、護衛艦〝ふるたか〟の変わりの艦は、最新鋭イージス艦になる予定だったが、最新鋭イージス艦のCICの公開は出来ない為、(護衛艦〝ふるたか〟は舞風海将補のゴリ押しで許可された)同型艦の〝あおば〟になったらしい。
「CICを一般公開ですか・・・。私自身、CICには、まだ入った事が無いんですか・・・。」
「ああ、それなら、旗艦の
「わかりました。」
照月は、六田提督に敬礼をし、