ポケモンbwの世界で   作:ochimarupo

7 / 8
N、そしてシッポウジム

さて、今日は1つの問題について考えることから始めよう。

 

問題、転生者は原作知識チートで最強になれるか?

 

答えは、イエスであり、ノーでもある、だ。

 

 

 

どうも、トウヤです。なにはともあれ、冒頭で言ったことをまず詳しく考えてみましょうかね。

この世界になぜかはわからないが転生してしまった俺。他に転生者がいるかどうかは知らない。少なくとも俺は転生の際に神には会っていないし、チート能力なんてものも貰っていない。しいてチート能力を挙げるとすれば、原作知識が当てはまるだろう。だがこの原作知識、使えるようでそれほど使えるわけじゃない。というのも、この世界のポケモンに対する知識や研究レベルが大したことないというか偏っている感じなので、自分の持ってる原作知識がどこまで正しいか、または使えるかがイマイチ不明瞭なわけで。なんとか試行錯誤しながら自分なりに研究はしているが、所詮専門家ではない身としてはわかることにも限界がある。他トレーナーに対してアドバンテージであることは事実だが。今まで、原作ゲームとこの世界の実際の状況との差異を把握することを少しずつだが研究してきたが、それでもまだまだわからないことだらけである。そういった意味で、冒頭の問題に「イエスでありノー」と答えた次第です。

育成に関しては前回までに何度か話したと思う。なのでちょっとだけバトルについて話すことにするが、そもそも原作知識を持っただけの素人が、いきなりポケモンバトルで勝てるなんてまずありえない。少なくともこの世界の中では。前にちょっとだけ説明したが、この世界でのポケモンバトルは原作ゲームのようなカッチリした厳密なターン制ではない。あくまで、バトルの流れとしてトレーナーの指示→ポケモンの行動、という工程を踏むことによる擬似的なターン制が成り立っているだけと言えなくもないってだけだ。回りくどい言い方をしてしまったが、例えばポケモンに複数の指示をあらかじめしておけばそれに従って連続で行動を起こすことも可能だし、事実そういう戦術も多く行われている。大声で嘘の指示を出して相手トレーナーを欺く方策なんてのもあるし。なので、悠長に相手の次んの行動を予測し指示を出すなんてことはトレーナーには許されない。そんなことしてる間にタコ殴りにされるだけである。トレーナーに求められる資質は、先読みの上手さもあるが、それ以上に判断力と決断力、そして直感力であると言える。

それはそれとして、ステータスについてもうちょい考えてみることにする。HP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼうを数値化できたとしたら、それは原作ゲームのようなダメージ計算とかなり近いものになると思われる。が、すばやさというものを考えたとき、一体全体それはなんなのかという疑問が生じる。すばやさの定義が非常に難しい。さっき説明した、バトルが厳密なターン制ではないということから生じる疑問である。少なくとも、すばやさというものは先攻後攻を決めるためのものではない。それはバトルの説明からもわかってもらえると思う。先攻や後攻というものがバトル最中にすばやさ依存で厳密に決まるわけではないのだ。この「すばやさ」という概念だけはゲーム設定とこの世界での明確な違いであると言える。ポケモンの俊敏性と攻撃移行速度、トレーナーの指示を聞いてからの反応速度などから総合的に定義される数値、であると考えている。現段階では当てずっぽうの仮説でしかないが。

とにもかくにも、原作ゲームのような悠長なターン制バトルではない時点で、原作ゲームをやっていた者としてのバトル面でのアドバンテージはほとんどないと言える。まあ、原作ゲームで使えたコンボなどはこの世界でも有用なものが多く(前述のがむせっかなど)、その知識を知っているという点はものすごく有利であると言えるわけだが。上手く頭をひねって戦術を構築し、判断力や決断力を身につける修行をサボらず続けていけば、トレーナーとしてもなかなか強くなれると思う。最強になれるかどうかはわからないが。まあテレビでよくやっているポケモンリーグを見る限り、チャンピオン戦ですら大したことないように見えるので、かなりいいとこまでいけると思うけど。

あ、当然ながらアニメなどの根性補正はこの世界ではありえないものである。ピカチュウの電撃はイワークにはどうあがいても通用しない。そういった点はゲーム準拠だよね。

 

 

何が言いたかったかというと、結局転生者といえど強くなるには努力しなきゃいけないが、努力の仕方に関しては原作知識を有効に活用できるかもしれない、ということだな。他のトレーナーとは違った視点に立ってポケモン育成やバトル戦術の構築ができるっていうのはかなり有用だと思ってる。せっかく転生したんだから、やっぱり最強ってのを目指したいからね。現在の、レベル無制限道具の使用無制限6vs6フルバトルだったら最強の座に座ることも容易じゃないかと楽観しているわけです。まあ将来的に6350ルールが普及してしまったら最強でも常勝ってわけにはいかなくなるだろうな。でもその方がおもしろいと思う。よーし、旅が終わったら研究がんばるぞ!

 

 

 

 

 

そんな俺は只今シッポウジムの博物館で化石を見学しています。ほほう、これがリアル化石か、(当然だけど)初めて見るな。これらの化石を謎の超技術を用いることによって復元できる世界なわけだけど、その技術力があったらポケモンのレベルやステータスの数値化ぐらいできるだろ!とツッコミたい。ふう、化石ウォッチングはこれくらいにしてそろそろジムリーダーに挑むとするか。シッポウジムのジムリーダーはアロエだったな。ノーマルタイプ専門のジムで、バッジ1個所有の挑戦者相手なら使うポケモンはハーデリアとミルホッグ、か。ハッサム使えば相手に有効打はないはず。そもそもレベル差があるしね。鍛えすぎてギリギリのバトルができないってのはなんかアレだな。ミルホッグのさいみん対策にカゴの実を持たせておくか・・・必要ないだろうけど。おっと、慢心ではありませんよ?どこにダークトリニティが潜んでいるかわからない状況で慢心するなんてできるはずがない。さすがに今ゲーチスと戦っても勝てないしな。プラズマ団を油断させるための偽装戦力を手に入れる必要がありそうだ。すでにN様には興味を抱かれているだろうけど、どの段階でゲーチスらプラズマ団の幹部が俺やトウコに関心を抱くかはちょっとわからないので、早いうちに手を打っておく必要がありそうだ。これ、転生者のつらいところね。

 

と言ってるそばからN様を発見してしまった。なんか化石を見ながら何とも言えない表情を浮かべている。うげー、こっちに気づいた。うわー、ものすごいアレな笑顔でこっちに近づいてくる。

 

「太古の昔、トモダチはどんなことを考え、どんなことを言っていたのだろうか。化石となったトモダチからはなにも聞こえてこない・・・。愚かな人間の前に骸を晒され、彼らは何を感じているのだろうか・・・。」

 

「これはN殿wwwヤケモーニンwwwお久しぶりですなwww汝もシッポウジム挑戦ですかな?www」

 

ハッ!パニックを起こしてついついロジカル語法が出てしまったぜ。

 

「ぼくは誰にも見えないものを見たいんだ。ボールの中のポケモン達の理想、トレーナーという在り方の真実、ポケモンが完全となった未来・・・君も見たいだろう?」

 

スルーされた・・・。

 

「うーん、ポケモンが完全となった未来、か。確かにこの世界のポケモンは完全な存在とは程遠いとは思うけど、無理して完全を目指すことはないんじゃないか?」

 

「無理して・・・?モンスターボールに閉じ込めらているポケモンは完全な存在になれない。いつも疑問に思うんだ。人間はトモダチをモンスターボールに閉じ込めて、それで都合のいい道具のように使っているだけなんじゃないのか?それでトモダチ達はシアワセになれるのだろうか?誰かがトモダチを無理してでも救い出さなければならないんじゃないかな?」

 

「まー、お前の言い分もわからんではないよ。事実人間に虐げられているポケモンもたくさんいるからな。ここでお前に、そんな悪い人間ばかりじゃないよと言葉で言うのは簡単だけど、どの世界にも自分のことしか考えずに己の欲求のためだけにポケモンを利用する外道がいるってことは“真実”なんだろうな。」

 

「君は・・・君は、一体何者なんだい?英雄・・・?いや、違う。君からはその資格を感じない。なのに、君からはなにかとても不思議なものを感じる。」

 

「そんな大層なもんじゃないよ。俺はどこまでいっても俺さ。それ以上でもそれ以下でもない。それが俺の“真実”であり“理想”でもある、っていうのはおもしろいか?」

 

「・・・そうだね、実に興味深いよ。君と戦うのはやめておこう。僕には成さねばならないことがある。その過程で、もしかしたら君とぶつかることになるかもしれないね。そのときは、君は僕を止めるかい?」

 

「さあな。でも、本当のところ、それは俺の役目じゃないってのはお前もわかっているんだろ?」

 

「そうだね、わかっているとも。どうやらその役目を持った者が近くまで来ているらしい。今日のところはこれで失礼するよ。」

 

そう言って出口へ向かうN。はあああああああああああああああああああああああああああ、ビビった!テキトーにそれっぽいこと言ってたら会話が成立したぜ。怖えええ!こりゃ、俺の真実を知ったら幻滅して激昂するかもしれんな。実はお前が一目置いてた輩はただのヘタレスケベでした^^なんて3流のジョークにもならん。完璧主義のNの汚点としてダークトリニティあたりに暗殺されても文句は言えんな。

 

さて、外ではNとトウコが英雄のタマゴ同士戦っていることだろう。俺は先にアロエと戦っておくか。

 

 

 

うげぇ、図書館の仕掛けマジでしょうもねえな!コレいらんだろ!無駄な時間を過ごしたぜ・・・。サクっと仕掛けを解いて、いざ、ジム戦なり!あ、キダチさんに会ったけど、キダチさんはアレだね。、真性のMなんだろうね。アロエに尻に敷かれてることを自慢してきたけど、ものすごい幸せそうなんだもん。

 

「いらっしゃい!あたしがこのシッポウジムのジムリーダー、アロエだよ!挑戦者さん、アンタの名前は?」

 

「はじめまして、アロエさん。俺はカノコタウンのトウヤです。」

 

「あら、行儀正しい子だね!それじゃあさっそくバトルしようじゃないか!ルールはポケモン2体でジムリーダーの交代はなし!それでいいね!?」

 

「お願いします。行くぞ、ハッサム!」

 

「パルッ!」

 

「ハッサムかい!?めずらしいポケモンを使うね!じゃあこっちはハーデリア!」

 

「わおん!」

 

「ハッサム!ソッコーで決めるぞ!バレットパンチ!」

 

「ハーデリア!かみつくだよ!」

 

「パルパル・・・パルッ!」

 

「きゃいん!」

 

「ハーデリア戦闘不能!ハッサムの勝ち!」

 

「一撃かい!?どうやらバッジ2個目にしては充分以上に育っているようだね。ハーデリア、よくやったね!どうやらミルホッグじゃ相手にならないようだね・・・。ここはコイツを使わせてもらうよ!ベロベルト!あんたの出番だよ!」

 

「ベエ!」

 

げ!?ベロベルトだと!?bw2のPWTで使ってくるポケモンか・・・。結構育ってるな。特殊型だったらどうすんべ。こっちのタイプ一致シザークロスでも全然落とせないな。すばやさでは勝ってると思うが、相手が大文字か火炎放射を覚えてたら1擊で持っていかれるだろうな。しかし、10万ボルトを持っている可能性もあるし・・・。ブルンゲルならベロベルトの10万ボルトを例えとくこう全振りだったとしても2撃は耐えてくれるだろうか?そうなると、詳細なダメージ計算なんて覚えてないけど、勝ち筋は・・・。乱数勝負になりそうだな・・・。賭けってわけか。

 

「ハッサム、そのまま頼むぜ!」

 

「パルっ!」

 

「居座りかい?ベロベルト!かえんほうしゃだよ!」

 

「やっぱりか!特殊型か・・・。でもこっちの方が速い!シザークロスで削ってくれ!」

 

「ぱるぱるぱるぅっっ!!」

 

「ベッ!?ベェ!ベエエエエ!」

 

「パルッ!?ぱるぅ・・・」

 

「当然1擊だよな。ハッサム、よくやってくれた。休んでてくれ。気張れよブルンゲル!」

 

「ぽわっ!」

 

「ブルンゲルかい。それなら10万ボルトだ!」

 

「ブルンゲル!しおみずだ!」

 

「ぽうん!」

 

「べぇ!」

 

どうやらこのしおみずでベロベルトのHPは半分を切ったっぽいな。こっちも10万ボルト食らったけど。あと1擊耐えれるか?喰らう前に倒せるかもしれないが。

 

「もう1度しおみず!」

 

「こっちも続けて10万ボルトだよ!」

 

「ぽうっ!!」

 

「べえええっ!?べえ!べえええええ!!」

 

「ぽうっ!?・・・ぽうん!」

 

「耐えたか!よく耐えたブルンゲル!!止めのしおみずだ!!!」

 

「ぽうううううう!!」

 

「べえええええ!?・・・べぇ・・・」

 

「ベロベルト、戦闘不能!ブルンゲルの勝ち!よって、挑戦者の勝ち!」

 

「ふう、お疲れ様ハッサム、ブルンゲル。よくやったな。」

 

「パルっ」

 

「ぽうん・・・。ぽう!」

 

はー、危なかった。特殊型ベロベルトはマジでやばい。こっちはまだ技も揃ってないし、とくぼう無振りのブルンゲルじゃ2擊耐えれるかかなり賭けだったな。なんとかハッサムで削れてたからしおみず1発でHP半分以上ダメージになってくれたけど。ここにきて技構成やらポケモン不足からくる戦術の狭さが気になってきたな。新戦力の必要性をひしひしと感じたわ。

それにしてもまさかベロベルト出してくるとは思わんかったわ。レベルは大体40から45くらいか?ブルンゲルよりは上っぽかったな。バッジ2個目の挑戦者に繰り出すポケモンじゃねーよ、まったく。まさかちょっとだけ強化されてる主人公3人組にも別ポケを繰り出すなんてことは・・・ないよね?

 

「いやー、まさかベロベルトが出てくるとは思いませんでした。ものすごく強いベロベルトだったんで、負けるかと思いましたよ。」

 

「まさか負けちまうとはね!こっちはアンタのポケモン両方に効果抜群の技を持っていたから行けると思ったんだけど・・・。アンタすごいじゃないか!気に入ったよ!惚れちまうじゃないか!」

 

「あはは、ありがとうございます。でも、俺に惚れると火傷しますよ?」

 

「アハハハハ!!ずいぶん言うじゃないか!ほら、これがアタシに勝った証、ベーシックバッジだよ!受け取りな!」

 

「ありがとうございます!」

 

「久々に骨のある相手と勝負できてアタシも楽しかったよ!また遊びにおいで!」

 

「はい!また来ます!」

 

マジでギリギリの勝負だったな。これから先もこういうことが起きるかもしれないので、やっぱり戦力増強は急務だな。さて、次はトウコが挑む番か。見学しようかな?




ハッサムLv.45AB
ブルンゲルLv.40HB
ベロベルトLv.43ひかえめHC
主人公側はこの時点では性格補正なしとしています。確率的には2擊目のしおみずでベロベルトが落ちる可能性も低くはないと思います。ブルンゲルが10万ボルトを2擊耐える確率は約半々。
ダメージ計算がアレな可能性があるので、気になった方、ツッコミがある方はコメントお願いします。また、もっと頭のいい戦い方もあると思いますが、その場合もコメントお待ちしております。おもしろい戦術があった場合、もしくは自分で思いついた場合はもう一度バトルの流れを考え直して改訂します。
というよりこのエピソードは改訂が前提ですね。ちょっと考察不足すぎました。ちなみに主人公は正確なダメージ計算を頭の中で行っているわけではなくて、前世のゲーム経験と勘で乗り切っています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。