Melancholy Story   作:Re:毬藻

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1、始まり

彼は炎の中で悔いていた。

 

自分が怠けた、怠けすぎていたために大切な人を失った。

 

炎を巻き上げ、畑を、家を、人を燃やしながら近づいてくる敵を見て命の危機を感じた。

 

だが動けなかった。

 

動こうとしなかった。

 

それは自分が 怠惰 を司ってるというだけが理由ではないのだろう。

 

そう、ずっと心の中であの人の事を思っていた。

 

あの時どうしていたらあの人を守れていたのだろう。

 

熱気と煙で朦朧とする意識の中、彼は必死で考えた。

 

そして、一つの結論にたどり着いた。

 

彼は消えゆく意識の中、決意した。

 

怠けることを、怠惰という罪を捨てる、と___

 

 

 

 

 

 

1、始まり

 

俺は今、戦場の中を歩いている。

 

黒い瞳に、短い黒い髪、前を開いて腕まくりをしている黒いパーカーと黒いジーンズ、そしてパーカーの開けてい

るところから覗く赤いシャツがアクセントになっている全身真っ黒という見た目のせいか良く目立ってめっちゃ攻撃される。

 

それらを全て手で弾いていく。

 

敵が驚愕の表情を浮かべている。

 

それもそうだろう、彼らは戦場に赴くために厳しい訓練を受けた兵士なのだ。

 

普通の人間なら一発でも喰らったら即死の炎をバンバン丸腰の人間に連射しているのにそれを全て素手で弾き返されているのだ。

 

驚かないほうがおかしい。

 

この世界には7つの国がある。

 

 

憤怒を司る種族が支配している国、Rage。

 

傲慢を司る種族が支配している国、Arrogance。

 

嫉妬を司る種族が支配している国、Jealousy。

 

色欲を司る種族が支配している国、Lust。

 

暴食を司る種族が支配している国、Gluttony。

 

強欲を司る種族が支配している国、Greed。

 

怠惰を司る種族が支配している国、Laziness。

 

 

 

そして司る罪ごとに属性がある。

 

憤怒は火、傲慢は光、嫉妬は水、色欲は風、暴食は雷、怠惰は闇、そして強欲はこのどれか一つの属性だ。

 

司る罪ごとに属性が違うのはその罪の特色が出ているからだがここでは省かせてもらおう。

 

奴らは炎を使っているから、RageかGreedの軍だろう。

 

まぁGreedの中から火の属性を持った者だけで軍を作る意味はない(いろんな属性があったほうが便利だからだ)だろうから、十中八九Rageの軍だ。

 

だとしたら あの人 の敵だ。

 

今すぐにでも全滅させてやりたいが、今、時間を食うわけにはいかない。

 

そもそも何でこんな血生臭い戦場を横断しているかと言うと憤怒共が戦っている相手、色欲の降参を伝えるためだ。

 

元々、色欲は戦闘に向いていないのだ。

 

だから怠惰の国、Lazinessと同盟を結んで平和を保ってきた。

 

だがLazinessは強いが奴らの本文は怠けることだ。

 

何をするにしても怠けているため、正直同盟を結んでいる意味がない。

 

その証拠にこうしてLustが襲われているにもかかわらず手助けをしていない。

 

我が祖国ながら素晴らしい怠けっぷりだ。

 

早く滅びてしまえばいいのに。

 

まぁそれはさておきLustが降参したいという願いをなぜ俺がこうして直々にRageに伝えに行っているのか。

 

そこには糞みたいな理由があった。

 

この戦いが始まった直後に、国の被害を出さないため、Lustが降参を願い出た。

 

しかしRageはそれを聞き入れず、さらに攻撃は増していった。

 

それを疑問に思ったLustがRage側にどうしてこちらの降参を聞き入れてくれないのか、という感じの内容を伝えたらしいが、これに対してのRageの返答がほんと糞。

 

『貴様らのような性欲の塊など生きるに値せぬ。色欲を皆殺しにした後、そちらにRageの住人を移住させ我が国を更に発展させる。どうしてもというのなら性奴隷として人口の1/5は残してやっても構わんがな。HAHAHAHA』だと。

 

そういうやりとがあったらしいと会話していたLustの国民の話を聞き、〆てやるかということでLust軍の将軍と話し合いをして今に至る。

 

戦場に飛びこむ直前に将軍がやはり一人では危ないのでは…と心配してきたが、

『一人で十分だ。むしろ邪魔になるから戦場に出ている兵士はひかせといてくれ。』

と言うと少し訝しげな顔になったがなんとか了解してくれた。

 

まぁそんなわけで、どんどん敵の軍基地に近づいて行っていたのだけど、気が付いたら囲まれていた。

 

俺としたことが痛恨のミス。(別に攻撃を受けたところで弾き返すから痛くないけど)

 

周りを見渡すと赤い鎧を着た兵士が200人以上といったところだった。

 

武器を見てみると、片手剣、大剣、双剣、太刀などいろいろ装備していた。

 

まぁどんな武器を持とうが俺には関係ないけどな。

 

少し息を吸って、ためる

 

そして一言。

 

 

        闇の波動

     『Darkness・Wave』

 

 

言葉とともに俺の足元から出てきた黒い闇が200人以上を瞬時に包む。

 

次の瞬間、敵は全員倒れていた。

 

『な…なんだこれは……!!』

 

あれれ。俺の波動を食らってまだ意識があるやつがいるとは。

 

『き…貴様…!何者だ!!』

 

敵が苦しそうな表情でこちらに問うてくる。

 

そうか、まだ自己紹介をしていなかったな。

 

俺の名前は___

 

『アンダー・ロード。__怠惰を司る者だ。』

 




初めて投稿しますた。いろいろ変なところがあると思いますが温かい目で見てやってください。
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