「ハッ…ハッ…」
アイズを追って結構な全力で走っていると併走する影が視界の端に映った。
「おいそこのお前」
なんだよ…と思いつつ振り返るとそこには狼の耳を生やした青年が走っていた。
「このあたりで金髪の女の冒険者を見なかったか?」
「ああ、アイズ・ヴァレンシュタインのことか?奴ならミノタウロスだったか?あれを追ったぞ。」
「そうか……っと居た。おいアイz」
狼人の青年は言いかけて黙った。
どうしたのかと思って前方を見るとアイズ・ヴァレンシュタインがちょうどミノタウロスを切り裂いた所だった。しかしそこには彼女の他にもう1人居た。白髪赤眼の少年が彼女の斬ったミノタウロスの血をモロに浴びていた。
うわーありゃ取るの大変そうだなーとか考えていると少年は顔を真っ赤にさせ、悲鳴を上げながらアイズの目の前から逃げていった。
横を見ると狼人の青年は腹を抱えて笑っている。「クフッ……クククッ…クハハハハハハ!!」そんな面白かったか。
「逃げられちゃった……あ、ベートさんに月華君。」
こちらに気づいたのかアイズがこちらに駆け寄ってくる。その目は軽く青年を睨んでいる。
「アイズ!大丈夫だったかい!?」
そこに金髪の少年、耳の尖った竜人族のような女性、無精髭を生やした大柄の男性etc……とりあえずたくさんの奴らが居た。
「おーおーなんかたくさんおいでなすったな。」
「これでミノタウロスは全部か。お疲れ様アイズ。ところで……君は誰かな?」
金髪の少年はこちらを向きながら言った。
「俺か?俺は護堂月華だ。以後よろしく。ところで聞きたいんだがここはどこなんだ?」
と今までずっと聞きたかったことを質問する。
「僕の名前はフィン・ディムナだ……ってここはダンジョンだろう?何を言ってるんだ?」
「いや、俺気づいたらここにいたんだよ。ユクモ村ってとこにいたはず何だけど……ダンジョンって言うのかここ。」
「ユクモ村……聞いたことのない地名だな……ここが分からないってことは君は冒険者ではないのかい?」
とフィンは尋ねてきた。
「冒険者?俺はハンターだ。」
「ハンター?なんだそれは?」
えっ……ハンターを知らない?この世界でハンターを知らない人なんていないはず……本来なら有り得ないがあり得るとするならば可能性としては2つ。ハンターを全く知らない田舎に移動させられたか……
俺が全く違う世界に転生した、という可能性だ。
「フィン、どうやら俺はこことは全く別のところから来てしまったらしい。だからこの世界のことを教えて欲しい。」
と、頭を下げてフィンに頼む。見た目は子供だが第六感とでも言うべきだろうか。こいつはなんとなく普通の子供ではない気がする。
「どうするフィン。嘘を言っている様子は無さそうだが。」
「そうだねリヴェリア。ここではなんだし僕達のホームで話そうか。」
フィンはこちらに向き直り微笑みながら告げる。
「この世界のことが知りたければついておいで。僕ら【ロキファミリア】のホームに君を招待しようじゃないか。」
ロキファミリアの面子の喋り方よく分かんないわ…難しい…
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