安息の場所が見つからない輝夫です。
今はお嬢様二人に捕まってバニングスのお家でお茶会に強制参加させられています。
バニングスのお家も月村のお家と同じくらいの豪邸で俺と武蔵の家の三倍くらいの大きさで大金持ちって凄いなぁ、なんて思いました(貯金三十五億)。
「それにしても、ラブホテルの近くにある豪邸がバニングスの家だったのか、気付かなかった」
「ぶち殺していい?」
「だってラブホテルが近くにあるのは事実じゃん!」
「チェストー!!」
「あべし!?」
バニングスのバーニングフックが炸裂してHPが66くらい減らされました。
月村は俺の殴られている姿を見てクスクスと笑っています。この子は確実に手を出さないドSです。自分から手を汚すことは絶対にしないけど他人が殴られている姿は大好物というタイプの変態さんです。
「アンタって……本当にデリカシーがないわよね……」
「デリカシーはお父さんの精子だった頃に捨てましたぁ~」
「露骨な下ネタやめい!」
用意された紅茶を飲み干して一息つく。
武蔵が童貞を捨てたせいで家に帰りにくい雰囲気がありましてね、適当にブラブラする生活がこれから始まると思うと『ホームレス中学生』という本を思い出すのです。
まあ、現金とキャッシュカードがあるからダンボールを食すことは無いと思うが。
「でも、輝夫くんがわたし達のお誘いを受けてくれるとは思わなかったよ」
「正直ね、八神やテスタロッサ姉妹より君達の方がマシだと気がついたんだよ」
「来なかったらロープで縛ろうと思ってたけどね」
「前言撤回」
まあ、他のヒロインに比べて害が少ないのは事実だ。他の奴らだったら確実に俺の唇を奪いに来てるだろう。テスタロッサ姉妹だったら……考えたくない……。
「カップが空ね」
「お嬢様、輝夫様の好物のお茶を用意しました」
「おお、すげぇダンディなオジサマじゃん。バニングスの彼氏?」
「執事の鮫島よ……」
最近は年の差恋愛が流行してるじゃない? 男としての魅力は歳を重ねるごとに確実に上になっていくわけだからね。俺も四十代くらいになるとこういうダンディになりてぇなぁ。
鮫島さんが淹れてくれたお茶を口に含んだ瞬間に口中に知ってる味が蘇る。
「にげぇ……センブリ茶じゃねぇか……」
「プププッ! 好物じゃないのグフフ!?」
「テメェ……好物じゃねぇよ……」
紅茶的なものだと思って一気にいったから口の中がやべぇことになってるぅ……。
とりあえず深呼吸をしてゆっくりと心を落ち着かせる。絶対に復讐してやらねぇといけないよな……。
ふふっ、俺がどれだけの女を食ってきたか……その恐ろしさを教えてやるぜ……。
「バニングスって可愛いよな……」
「な、何言ってるのよ……」
「翡翠色の目が綺麗だと思ってたんだよ……」
「ば、ばかにしてるんでしょ……」
「俺は本気だぜ……」
「っ!?」
パシャリと携帯電話で顔を真赤にしているバニングスの顔を撮影する。すると真っ赤だった顔のバニングスが般若の表情になって襲いかかる。
頭を押さえつけて嘲笑する。
が、後ろから月村が抱きついて手が外れて顔に鋭いストレートが突き刺さる。
「ぐっ……足にきたぜ……」
「輝夫くん……わたしには……?」
「月村さん、あれは馬鹿にしただけだから、本気じゃないから」
「して……」
「エロい声で言うなよ……」
ため息を一つついて席に座ろうとした時にバニングスが俺の顔を両手で掴んで唇を奪った。
「……苦い」
「……センブリ茶飲んだからな」
バニングス……おまえもか……。
最近はキス魔が多すぎて辛いです。
ああ、これでキスしてないのは月村とヴィータだけだな。もう吹っ切れた方がいいのだろうか?
「輝夫くん……」
「はぁ、もういいよ、唇は減らないからな」
角砂糖入れから一つ拝借して口の中に入れる。そして月村の唇を奪った。
「んっ」
可愛らしい声を小さく出して顔を真赤にしている。そして口の中に入れていた角砂糖を舌を使って奪い取って女の子座りで崩れる。
バニングスの方を見るとムッとした表情になっており、角砂糖を口の中に入れてからもう一度、俺と唇を重ねた。
そして舌を侵入させ、含んでいた角砂糖を俺の口の中にねじ込んで二つの舌で溶かしていく。もしかしてバニングスって……言ったら殺されそうだからやめよう……。
「女ったらし……」
「お褒めに預かり光栄至言」
「キス、キス! キス!? しちゃった……えへへ……」
女の子ってさぁ、もう少し独占欲があると思っていたんだけどこの子達は違うのね。
ティーカップのセンブリ茶を口に入れるとなぜだか甘く感じた。
「あーあ、もう後に引き返せない領域ってやつなんですかねぇ……」
「責任とってくれるの?」
「キスはセーフ、妊娠は全力で責任取る。これが俺の流儀……服を脱がないでいただけます?」
二人のスイッチが完璧に入りましたわこれは……。
あーあ、手頃で逃げ出しやすそうな窓は――嫌な予感がする……。
俺は服を脱ぎだす二人を後目に携帯電話で武蔵に連絡を入れる。するとワンコールで武蔵が電話に出た。
『グッドタイミング。一秒でも惜しいから早く帰ってこい』
「何があった?」
『高町、フェイト、八神が拉致されてる。修一郎が向かってるがあいつじゃ無理だ』
「……あの三人が拉致? 守護騎士達は……」
無言は危ないと同じということか……。
「……二人とも、高町達の大ピンチだ」
「「え?」」
二人は俺が最初に高町という名前を出したから即座に理解する。まず、俺が高町の名前を出すことはない。それなのに俺が高町の名前を出したということは確実に仕事でのトラブルということが容易に想像がつくのだ。
あの三人が戦えない状態まで持っていかれるということは相手は本物、修一郎がどうこうできるレベルじゃない。俺と武蔵がいかないと……。
「友達を助けてくる。埋め合わせは絶対にする……」
「……危険なんだね」
「ああ、今回は別格みたいだ」
二人は苦笑いを見せた。
「輝夫のそういう顔、初めてみる」
「輝夫くん、絶対に帰ってきてね」
「……約束はしないぞ」
二人は俺の頬にキスをした。
「死ねない理由ってのも怖いねぇ……」
2
一旦自宅に帰ると背広を脱ぎ捨てたバルが左腕に月光、右腕にカラサワを構えている。肩には誘導式のミサイル、これは本気になっている証拠だ。
「ご主人はん、お給料は弾んでもらいまっせ」
「了解」
押入れの中から札の大量に付けられた木箱を取り出して中身を確認する。こいつはアビーを狂わせた曲刀。結局のところは壊せないで形見として残してしまっていたのだ。
「輝夫、今回は一人残らず殺していいよな……」
武蔵の瞳は怒りと殺意の炎が燃えたぎっている。静かに頷いた。
曲刀を持ち上げると強い殺意が体中を駆け巡る。だが、それを押さえつけて強引に待機状態に移行させる。
「ほれ、弾は装填済みだ」
武蔵が愛用している『S&W M686』とホルスター、大量のスピードローダーをテーブルの上に置いてくれた。
「……行くぞ」
「「了解」」
次回は二週間くらいかけて全力で書くので失踪したとか思わないで気長に待っていてください。多分、二万文字くらいのガチ文章を書きます。
投稿ペース
-
一秒でも早く書いて♡
-
ネタの品質を重視してじっくり!
-
冨樫先生みたいでええよ~
-
絵上手いから挿絵積極的に