どうも輝夫です。
今日という日はアースラとかいうお船にやってきました。この船は宇宙戦艦ヤマトと基礎設計が同じらしいですよ(大嘘)。そんな宇宙戦艦ヤマト改・アースラの模擬戦闘室という場所を一日借りることが出来たので武蔵と小学生以来の殺し合いをしようと思っています。まあ、非殺傷設定なんですけどね。
武蔵の方を見ると愛用の剣型デバイス、名前は『メカニカル・ソード』というらしいです。直訳すると機械的な剣という非常に安直な名前になっております。ネーミングセンスというのは何歳頃に開花するのでしょうか?
俺の方は鉄砲は許されないので管理局の汎用デバイスをチューンして近距離戦闘用と中距離戦闘用の二本を持参してきました。実を言うとこの二本は九歳の頃からの付き合いでブラジャーより付き合いが長いです。まあ、男なのでブラジャーなんてしていませんが! ……偶にしてること言いふらさないでね?
「いやーこうやって二人で殺し合うの久々だわ……」
「そうだよなぁ~小学三年生の頃は腐るくらいに殺し合ってたのになぁ……」
「無視すんな!」
バリアジャケットを展開している八神がムッとした表情で俺と武蔵のことを睨んでいる。実を言うとこの殺し合いには第三勢力という設定が追加されている。その第三勢力というのが高町、フェイト、八神、修一郎様だ。二回戦になると守護騎士達に交代するような形になっている。言うならばヤバイ魔導師が喧嘩してるから管理局の勢力で制圧するみたいな感じらしい。
「おまえが童貞を捨てたこと根に持ってるからな……今回も俺が勝ちを掻っ攫うからな……」
「おチンチンを女の中に入れただけだろ? 恨むなよ(笑)」
「中出し?」
「……黙秘で」
「中出ししたのかよ! 殺傷設定にしていい!?」
童貞卒業+中出し卒業とか最高の筆おろしじゃねぇか!? この野郎……俺は絶対に貴様を許さねぇからな……。
両手に握りしめたデバイスが軋む音が聞こえる。
戦闘開始のブザーが鳴り響いた。
「死ねや兄弟!!」
「童貞がほざくな!!」
右手の近接戦用デバイス【ブラスト・スタンダード】で拡散弾を放射してやるが武蔵は綺麗に避けてカウンターの突きを放ってくる。それをもう一本の中距離戦用デバイス【ストレート・スタンダード】で弾いて突っ込んでくる体に蹴りを入れてやる。
「おいおい、腕が鈍ってるんじゃねぇの?」
「その二本使うの何年ぶりだよ、もう少し鈍れよ……」
「過度なストレスで戦い方を思い出したぜ……」
――刹那の瞬間だ。二人して思い一撃を受け止める。
俺の方はフェイトがバルディッシュを振り下ろし、武蔵の方は修一郎様が剣を振り下ろしている。第三勢力さんも超一級の魔導師だから武蔵を瞬殺するのは厳しいんだよなぁ……。
「ラグナロク……」
「スターライト……」
「「ブレイカー!!」」
武蔵と背中合わせになってシールドを展開する。そしてシールド以外に割く魔力を抜いて滑り落ちるように下に向かう。すると二つの砲撃魔法が対消滅してくれた。その後はわかるよな?
火花散る鍔迫り合い。
「くっそ、対処が鈍って二本でガードしてしまったぜ……」
「足癖が悪いこって……」
互いの右膝は腹部へと向かって進んでいるがぶつかりあってダメージは0、本当に相棒は強すぎて時間かかるから嫌いだわぁ!
間合いを話して拡散弾を放射するがそれをヒラヒラと交わしてインファイトに持ち込んでくる。こいつも射撃魔法の一つや二つ持ってるはずなんですがね? ああ、俺にカウンター入れられるのが嫌で近接に縛ってんのか……よくわかってるじゃねぇか……。
「この二人は化け物かよ……」
「シュウ……二人は化け物じゃなくて怪物だよ……」
「せや、この二人は規格外なんや……」
武蔵の攻撃のパターンが変化してる、これはイメージトレーニングで戦い方のパターンを色々と模索してたな!? 俺のことを攻略しようとかゲーマーかよ……。
今まで通りの中距離の戦い方は三十回くらいやってるからパターン構築されてるかもしれないからな、よし、俺も近接戦に乗ってやるぜ!
「おっと、近接特化の俺に近接戦? 負けたいんですかねぇ」
「てるをたんはROUND1は遊ぶって知らないの」
右手のブラスト・スタンダードで武蔵の攻撃を弾いては蹴りを入れる。が、その蹴りは想定していたと言わんばかりに肘で思い切り強打される。これは痛え……。
でも、不思議と懐かしいよな……これが俺達二人の始まりなんだから……。
「忘れてもらったら困るよ……」
「輝夫……こっちを見て……」
ブラスト・スタンダードとメカニカル・ソードが交差して割り込んでくるフェイトと修一郎様の攻撃を防ぐ。
俺は修一郎様にストレート・スタンダードの直射弾を放ち、
武蔵はフェイトのマントを掴んで放り投げる。
この場所に邪魔者なんていない。ただ、小うるさいコバエが飛んでるだけさ……。
「そう言えば、俺って何回負けてるんだっけか?」
「126戦全敗じゃねぇの」
「うっわ、どうしてこうなった……」
「今から127敗になるんだから気を落とすなよ!」
「ほざけ!!」
武蔵のラッシュ攻撃を二本の杖で華麗に捌いて、タイミングを見計らっている高町に直射弾を三発提供してやる。あいつはバインドの類が大得意だからな、俺と武蔵の気持ちのいい殺し合いにバインドなんていうお下品な魔法は必要ないんだよ!!
「輝夫が見てくれない……」
「あの二人はどうしてこうも強いんやろうか……」
武蔵が急に距離をとりはじめた。インファイトは疲れるからミドルファイトに切り替えましたか。でも、そこは俺の十八番だってことわかってねぇの?
「ティロ・フィナーレ!!」
「おっま! 崩壊の嵐っていう名前じゃなかったか!?」
「日本語って格好悪いんだよ!!」
リリカルなのはの世界でティロ・フィナーレを使いはじめた相棒は気が狂ってるね!
シールドを展開してそのシールドを蹴って極太の砲撃魔法を回避する。回避した瞬間には俺が展開したシールドは粉々になって通り過ぎる砲撃の威力に冷や汗が流れる。これを俺の直射魔法くらいの頻度で撃ち出せるんだからやべーよな!
「ロッソ・ファンタズマ!!」
「おまえの魔法の名前! 全部他作品じゃねぇか!?」
六人に分裂する武蔵、この中に一人だけが本物、正解率は六分の一……わかんね!?
じゃあ、奥の手を使いますかね! 二つの杖を重ね合わせる。
こいつは武蔵対策の本気魔法……そそるぜ……。
「超拡散弾!!」
「オボエッ!?」
二つの杖を媒体にブラスト・スタンダードの拡散弾の範囲を十倍にして周辺の敵を一掃する。三日前に作った俺のオリジナルだ!
ロッソ・ファンタズマで増えていた武蔵は一人になって直撃した腹部を擦って痛みを和らげている。
「ちょっとさぁ……超拡散弾ってなに? すっげー格好悪い名前なんですけど……」
「使えれば名前なんていらねぇだろうが」
「美意識足りてませんよ。オシャンティーさの欠片もありませんね」
「まどマギの魔法の名前使ってるパクリ野郎に言われたくねぇよ!!」
互いに若干のクールタイムに突入する。このまま管理局勢を完全無視で永遠にバトルを続けてもヒリついて楽しいは楽しいのだが、無視し続けると後が怖いのだ。武蔵はそこまでの影響は無いかもしれないが、こと俺に至ってはフェイトと八神にリンチの可能性が高い。そうなると……パッと倒してしまいますか!
「兄弟、俺の尻を追っかけな!」
「へぇ、いいぜ」
最初の標的は近距離戦が苦手な……高町! 君にきーめた!!
武蔵の方に気を取られていると錯覚していた高町に突っ込む。すると対処の遅れからか何発かの攻撃を撃ってくるがお得意の砲撃魔法が打てない領域に突入される。得意ではない近距離戦を強いられる表情は苦虫を噛み潰すと表現できるものだ。
ブラスト・スタンダードを高町の腹部に押し当て拡散弾を射撃する。
近距離での拡散弾は砲撃魔法と同じくらいの威力があるんですよね……。
「なのは!?」
「だいじょうぶ……このく――ッうぅ」
「おいおい、俺が魔法だけで戦う馬鹿だと思ってるんですかね?」
体勢を崩した高町の背後を取って首を絞め落とす。近距離での戦闘は絞め技が一番強い。こんなのは中国が三千年前に開発してるんですよ!
力が抜けたのを確認して思い切り修一郎様の方向に投げ捨てる。
「一匹目終了、次は誰にしようかなぁ~」
「俺のこと忘れてない? じゃあ、死のうか!」
「忘れてねぇよ!」
上空から一番槍を狙う足軽のように突進してくる武蔵、それを闘牛士のように回避する。
ブラスト・スタンダードを待機状態に移行させ次の突撃兵を見て構える。
突っ込んでくるフェイトのバルディッシュ、深く言えば持ち手の部分を受け止める。長物最大の弱点って何だと思う? 先端に武器が付いてることさ……。
「フェイトたん……俺に勝てると思ってる?」
フェイトの顔が青ざめる。
ストレート・スタンダードも待機状態にしてバルディッシュを両手で握って西遊記の如意棒のようにブンブンとぶん回す。フェイトは攻撃もできず、バルディッシュを手放すことも出来ないで空間を何十回も振り回されて方向感覚が狂う。こうなると三分くらいは正常な動作が出来ず受け身も取れない。
フェイトを放り投げてストレート・スタンダードを展開して笑顔で撃ち放つ。
「ストレート・ブレーカー」
高町と八神の砲撃魔法には劣るが極太の砲撃魔法がフェイトを包む。シールドも展開できてなかっただろうから確実にダウン取れただろう。ああ、自分の才能が怖いですわぁ……。
ブラスト・ブレーカーを展開して武蔵の攻撃を受け止める。
「うっわ、容赦ねぇの……後で殺されるぜ?」
「だって実戦だったらこのくらい普通にしちゃうのがてるをたんじゃん! 許してくれるって!!」
「それにしても、五分で一期の主人公二人を戦闘不能とか強すぎワロス」
「じゃあ、二回戦の守護騎士はおまえが全員倒せよ。俺がここのメンバー全員倒してやるから」
笑顔を修一郎様と八神に向けると両手を上げた。
根性という言葉が似合わない奴らだわぁ……。
2
「ハラオウンくん!? あの魔導師は……」
視察に来ていた管理局の偉い人が二人の戦いを見て驚愕している。管理局の精鋭中の精鋭の四人が短時間で殲滅される。それも二人の魔導師の戦いに割って入っているという状況なのにそれを顔の周囲を飛び回る羽虫程度にしか思っていない表情、それは魔導師と言うよりは兵器に近いなにかを感じさせる。
「アレが本物の怪物ですよ……」
クロノ・ハラオウンは溜息を吐き出した。
「あの二人を管理局に!」
「これを見たらわかりますよ、彼らが僕達の陣営にいないことが……」
タブレット端末を高官に手渡すと顔が青ざめていく。管理局の人間では知らない人間の方が少ない西風輝夫と枚方武蔵、どんな無理難題も金銭のやり取りだけで終わらせる生きる伝説。俗に言う傭兵という稼業の存在だ。
「……二人は、彼らの友人なのではないか? 取り入る方法は」
高官が二人を引き抜く為に悪い顔をした瞬間に砲撃魔法が観覧席に飛んでくる。バリアが張られていて貫通することはないが虚仮威し程度の効果はある。
映し出される輝夫の顔は無機質で氷のように冷たい。
「彼らは正義という言葉が大嫌いで……権力という言葉を殺そうとしてる人間ですよ……」
「あ、ああ……」
「多分、彼らの知り合いに害を加えた瞬間に親兄弟、妻子供、友人すべてが死にます。だから、絶対に彼らを道具にしようとしないでくださいね……」
腰を抜かしている高官を無視して観覧席から出ていく。
3
「にしても、二試合連続で第三勢力が降参とかどうなってんだろ」
「ザッフィーなんて自慢の肉弾戦で負けたショックかふて寝してるぜ」
アースラの休憩室的なところでオレンジジュースを飲んでいる俺達。守護騎士達とも戦ったのだが、武蔵が十分くらいで四人を殲滅したのでそのままドロー、結局のところの童貞の恨みは晴らせないままとなった。
「おまえも強くなったよな、結構ヤバイ時あったもん」
「だろぉ~研究してたんだ~」
「俺の不敗伝説も短そうだなぁ」
不意に高町とフェイトの方を見ると体育座りでガタガタと震えている。それを八神と修一郎様がなだめている最中だ。よくよく考えるとマジで戦ったことなかったもんな、普段はレディに攻撃しないジェントルマンスタイルで対応してるから【怪物】の恐ろしさがわからないと言ったところだろうか?
「フェイトちゃん……わたしが仇をとったるよ……」
「はやて?」
スタスタと俺の方に歩み寄ってくる八神。また手錠かロープで拘束して袋叩きをするのだろうか? まあ、袋叩きは慣れてるからどうでもいいのだ――ッ!?
「んっ」
脳みその回転が追いつかないが八神が俺の唇に唇を重ねる。所謂ところのキッスというやつですね、マウストゥマウス……。
この女……ハカリヤガッタナ……。
「「てーるーをー……」」
「じゃあ、頑張って死んで」
八神の元気ハツラツスマイルが死神の笑顔に見えたのは俺だけだろうか?
バルディッシュとグラーフアイゼンを展開するフェイトとヴィータ。
「むさしきゅん……たすけてくえうよね……?」
「ガンバ!」
「ひどでなし!!!!!!」
最近、相棒は俺のことを助けてくれないのではないかと思っている今日此頃でございます。
一応、もうそろそろ輝夫と武蔵の実力がどのくらいかを描写しておいた方がいいかな? なんて思って書いてみました。本当は輝夫がヒロイン達に縛られて誰が最初に処女を捨てるかという話を書こうと思っていたんですがね。
World of Tanksというゲームにドハマリしていまして、活動報告の方にWOTのアカウント名を書き記しておきますので一緒にプレイしたい方がいましたら見に来てください!
投稿ペース
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一秒でも早く書いて♡
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ネタの品質を重視してじっくり!
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冨樫先生みたいでええよ~
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絵上手いから挿絵積極的に