寺小屋から出た後、妹紅と雑談中に外界の物を売ってるお店の存在を知った。
俺は興味がでて妹紅に行ってみたいと聞いてみると、快く快諾された。
ただしお店と博麗神社までは道が別方向のため結構遠回りになるらしい。
まぁ夜まで結構時間が余ってるから暇つぶしがてら行くことにした。
むしろ行きたかった。
幻想郷で外界の物が売っているお店。
しかも幻想郷は忘れられた物が集う場所。
皆から忘れられた本とかがあると思うと好奇心が抑えられない。
本は素晴らしい物だと思う。
俺の中で、読書は数少ない趣味の一つだ。
本を読むと知識が自分の中で混ざって一体化してるような感覚も好きだし。
ストーリーものの小説は人の心の動きとか感じられるのがすきでたまらない。
俺は期待に胸を膨らませながら目的地のお店に向かう。
道中に店主は半人半妖のためさっきみたいなことがないように注意されたのは内緒だ。
人里から小一時間ほどたつと目的のお店にについた。
森がすぐ近くにあり少し大きめの店だった。
中に入ると品物が無秩序におかれていた。
中には掃除機やパソコンなんかもおかれていた。
(電力がない幻想郷でどうやって家電製品をつかうつもりなのだろう?)
俺は気になりながらも周りを見まわす。
周りには外界の服やアクセサリー、それ以外にもよくわからない物がおいてあった。
服の替えが一着もないのに気づいて適当に自分の込みをみつくろう。
服を選んだのはいいがどれにも値段はついていない。
周りを見まわしても人影の姿はみえない。
どうしたものかと困っていると妹紅が話しかけてきた。
妹紅 「巴縁なんかお目当ての物でもみつかったか?」
巴縁 「いや変えの服がないのに気づいてね。値札がなくて店主を探していたんだが」
妹紅 「あーそれならきっと呼べば来るぞ、ちょっと待ってな」
そうゆうと妹紅は「こーりーん」と大きな声で呼んだ。
すると奥の方から「お客かな…」と店主らしき男の声が聞こえる。
奥の部屋から出てきた男性から確かに妖気を感じた。
事前にいわれてなかったら武器を構えてたかもしれない。
妹紅 「やぁこーりん。久しぶりかな」
店主? 「これは妹紅久しぶりだね。今日はどんな用事だい?」
妹紅 「今日の私はただの道案内だよ。ここに用があったのはあいつだよ」
そういって妹紅は俺のほうを指をさす。
店主は少し俺の容姿をみて驚いたが、すぐに取り直して声をかけてくる。
店主 「渡来人とは珍しいお客さんだね。僕はこの香霖堂の店主、
巴縁 「俺は石神 巴縁といいます。服を買おうと思ったんですが値札がなくて困ってたんですよ」
霖之助 「値段は基本的につけてないよ。物々交換や金銭などでの取引だよ。基本的に交渉しだいだね」
基本的に交渉しだいか…
それならまとめて交渉した方がやりやすいな。
巴縁 「それじゃあ、ある程度欲しいものを見繕ってから交渉って感じでいいですか?」
霖之助 「もちろんそれでかまわないよ」
巴縁 「ついでに本とかはおいてあります?」
霖之助 「もちろんあるよ。たしか向こうの棚に色々とあるはずだよ」
霖之助が指をさした場所にいってみる。
そこには色々な本がおいてあった。
その中で目を引いたのは表紙が白と黒の二色のタイトルのない本だった。
俺はその本を手に取り森近さんにそれ以外に森近さんに本を見繕ってもらった。
とりあえず本五冊と服を数着カウンターに置く。
霖之助 「他に欲しいものはないかい?一応自作だけど魔道具とかも売っているよ」
魔道具か…
興味がないといえば嘘になる。
ただ欲しいものが特にない。
武器は手持ちにあるのは十分だ。
他には…そうだ。
俺は欲しいものが一つ思い当り森近さんに聞いてみる。
巴縁 「森近さん、空を飛ぶための魔道具なんてありません?」
妹紅が移動するとき空を飛ぶのをみて今日ずっと飛びたいと思っていた。
だが俺にはどうやら空を飛ぶ才能がないらしくテンションが下がっていた。
だが魔道具はどんなものか知らないが、もしかしたらそれが叶うかもしれない。
一縷の望みをかけて聞いてみた。
霖之助 「空を飛ぶ魔道具は今はないが、空を歩く魔道具ならあるけどそれでもいいかい?」
巴縁 「はい、お願いします」
期待とは若干違ったがそれはそれでありかもしれない。
夜空の散歩とか心躍るし。
俺はそう思っていると森近さんが一つの指輪を持ってきてくれた。
霖之助 「これは空気を固定する魔道具でね。これを使えば空を歩けるよ」
巴縁 「あるがとうございます」
霖之助 「これで全部かな?そうなら交渉を始めたいとおもうんだけど」
巴縁 「そうですね。じゃあこれ全部で五千円でいいですか?」
最初に俺が値段を吹っ掛ける。
この厚さの本五冊と数着の衣服。
また魔道具の適正価格などしらないがどうやっても五千円の値段ではない。
ついでに金は外界の物と一致してるのを慧音から確認してる。
所持金は現在七万と五千円ちょっとである。
霖之助 「それはちょっと吹っ掛けすぎだよ。金銭で五万くらいかな」
巴縁 「幻想郷にきたばっかで金銭三万しかないんですよ。この後の生活もあるんで一万と五千円ぐらいになりませんかね?」
もちろん嘘である。
さっき吹っ掛けた理由としては次の要求を引き受けさせやすくするためである。
この方法はドアインザフェイスといい交渉術の基本だ。
また上限を勝手に決めることで相手にそれ以上の額をださせないようにもしている。
森近さんが悩みはじめている。
(妹紅から趣味でやっているとは聞いていたが、商才があまりないのだろうな)
そう思っていると霖之助が口をひらく
霖之助 「じゃあ三万ならどうかな?」
巴縁 「こちらも生活がかかっているので一万と五千円それと外界の物でどうですか」
ここで俺は猫耳ヘッドフォンと音楽プレイヤーをみせる。
このヘッドフォンは半分自作で五千円もしない、音楽プレイヤーに限っては貰い物である。
だが相手は外界の物はそこまで詳しくないはず。
これなら高く吹っ掛けられるかもしれない。
霖之助 「これはヘッドフォンと音楽プレイヤーだね」
俺は霖之助の言葉に驚きを隠せなかった。
幻想郷にもこれらがあるのか?
俺が思案していると、森近さんが俺を見て軽く笑い話し始める。
霖之助 「僕の能力はね道具の名前と用途が判る程度の能力なんだ。まぁでも中途半端で使用方法はわからないんだけどね」
なるほど能力でなんの道具かわかったのか。
用途がばれればあんまり吹っ掛けられないかなだがいい情報をきいた。
巴縁 「なるほどどうなんですか。外界の物見せたのに名前が知られてておどろきましたよ」
霖之助 「渡来人の客はみんなそんな反応するね。まぁでもさっき言った通り中途半端なんだけどね」
巴縁 「ならこの外界の道具の使い方を教えるのでこの道具含めて一万と五千円でどうですか?」
森近さんが再び悩み始める。
俺はこの機を逃さない。
巴縁 「そうですね。では今なら森近さんのお店においてある外界の道具で使用方法がわからないのも教えますよ?」
ここで俺の提案でお得感をあたえる。
俗に言う希少性の原理だ。
ここで今、取引しないと知るチャンスがなくなると思わせるのも大事だ。
霖之助 「それなら、今言った取引でいいかな」
森近さんが了承してくれた。
だが俺はここではおわらない。
巴縁 「あ、あとそこの棚の煙草も欲しいんですが」
俺は棚の自分が吸っている銘柄と同じ煙草を指さす。
霖之助 「まぁそれぐらいなら今の交渉内容でいいよ」
巴縁 「ありがとうございます」
実にいい取引だった。
こちらの出した価格は金銭に考えて約二万弱と少しの労力。
それに対して向こうの商品ざっと考えて六万はいくだろう。
そう考えると本当に実にいい取引だった。
ついでに最後使ったあれはフットインザドアとゆう手法である。
これらの知識は全部読書で知識としてみにつけたものだった。
ここまで役に立つことになるとは思いもしなかったが。
おれは森近さんと取引が終わった後、外界の道具の使用方法をおしえた。
だけどほとんどが家電製品だったため使えないことにがっかりしていた。
説明が終わった後、荷物が多くなってどうしようか悩んでいたら一つ魔道具のベルトポーチをくれた。
見た目以上に荷物が入る道具らしい。
これも結構高そうだったが無料でくれたことに対して、さっきの交渉での罪悪感が若干でてきた。
まぁ正当な交渉での取引だからしょうがないんだけどね。
少し森近さんと雑談したあと俺達は店を出た。
(なぜか店を出るとき、森近さんが俺を懐かしむような眼で見ていたが誰かににていたのだろうか?)
俺はそう思いながら新しく買った魔道具の感覚をつかむために空を歩き出す。
妹紅 「それにしてもさっきの交渉すごいじゃないか」
巴縁 「…まぁね」
お店でのことなどの会話をしながら俺は次の目的地にむかった。
とゆうことで第四話でした。
まぁ博麗神社に行く前の寄り道って話でした。
これで今回主人公は空に浮くことができるようになりました。
まぁ正確には空気を固めてその上をあるいてるんですが、
あ、あと今回主人公の趣味もでてきましたね。
ふと思ったんだけど、主人公のプロフィールとか書いた方がいいのかね
まぁそこは書いて欲しいって人がいたら書きますかね。
次回は博麗神社編です。
とりあえず次で第一章は終わりにする予定です。
それでは次の回までおさらばさらば。
再見。