④ 禍々しい毒の花園
今日は美田君のお供で下らないとこに来た
来る気なんか全く無かったんだけど美田君に『顔をたててほしい』って頼まれたら断り難くはあるからやむ無く参加
その代わりに美香ちゃんと花梨ちゃん他数名同行する事が条件
勿論同行するのは女子限定、男子?知らんな、ボクには関係ない
でも、ホッとした…
何でって?
今日はどこぞの高校の制服みたいなブレザーだから
まぁこれはこれでコスプレ臭がぷんぷするのは気にしないでおこう、フリッフリのドレス着せられるよりかは数百倍はマシだからね?
そんな感じで本日の主役であり招待者にご挨拶をかねてお祝いを述べに行きましょうか?
「お誕生日おめでとうございます、相澤様」
そう言って両手一杯の花束を差し出すとボクの後に控えている親衛隊?の娘達と見比べるその人に
「妹のシチュー・ブラウニー・ルー・美田です、血こそ繋がってませんが可愛い妹ですので相澤さんも可愛がって頂けると嬉しいです」
そう言われてボクもたおやか?に挨拶すると悪意有る視線と嘲笑が聞こえその瞬間に
『ポキッ』
と、言う音がして派手にぶっこけてドレスが捲れ上がり下半身をさらけ出し今度は自分が人々の嘲笑にさらされている
日頃の言動のせいだろう、その人を心配しているのはごく一部の…ボクに対して蔑む視線を向けなかった人達だけでここにいる連中の程度は知れた
(下らね、オーク以下)
それがボクの下した判断でこの連中と
は仲良くなれる気はしないしなる気も必要もない
いずれ足を踏み外し今いるところから自ら転げ落ち悲惨な末路をたどるだけだから放っておけば良い
人の振り見て我が振り直せと言う真理を知らぬ愚者に掛ける言葉も情けも持ち合わせてないのだから
そこで無様に転がってる女も今さっきの醜態をずっと嘲笑われ続けるのだからね
どおでも良いこと、そう思ったけど一応誕生日なんだからと思って地蔵和賛を詠唱した
呆気にとられてる連中を尻目に女の子達を引き連れてスィーツコーナーに行き皆で仲良くスィーツを堪能したんだ
「シチュー、さっき難しい事…言ってたよね?」
美香ちゃんにそう言われたボクは
「あぁ、アレはね…地蔵和賛って言って地蔵菩薩、通称お地蔵さんと呼ばれてる神様を讃える悲しくも優しい歌なんだよ」
そう答えると
「シチューは仏教徒なの?」
そう美香ちゃんが聞いてきたから
「その理屈でいったらキリスト教徒以外はクリスマスソングを歌っちゃいけない事になるよ?
逆に歌ちゃ駄目って言ってる宗教はあるけどね
それにそんな細かいこと言ってたらこの国じゃ何も楽しめないよ?
お正月に始まり節分にお雛様って皆宗教色強いんだからイチイチ気にしてたらナニも楽しめやしない
他にも未々たくさんあるけどそういったの皆諦める?
ボクはキリスト教徒じゃないけどあのトリックorトリートって言って廻るの大好きだけどなっ♪
なんてったっていたずら公認の日なんだしねっ♪イースターエッグのイースターも楽しいしねっ♪」
ボクが陽気にそう話すと
「わ、わたしもシチューにキリスト教徒じゃないからクリスマスに興味ないからしないって言われたら悲しい…」
そう言われて
「本来のミサとかに誘われたら勘弁だけど皆が集まってパーティーするのは別じゃない?
ボク達は子供なんだからそんな大人の都合なんて気にしなくても良いんじゃないの?」
そう言ってはんちくな大人達を蔑むように睨んでいたけどボクの目を見返せる者は決して多くなかった