Monster・Hunter・BREAKERS 作:しーちゃn
これからも、Monster・Hunter・BREAKERSを
よろしくお願いしまっす!
プロローグ
「良くやったな。お前たち。」
その一室には、十六人の狩人がいた。
「今日が……我々からお前たちに与える、
最後の試験だ。」
あれから、二年の時が過ぎた。
「外に、組み分けが張り出してある。
良く見ておけ。」
教官はそれだけ言って、出て行った。
この二年は、彼らにとって人生の
転機、変化であったことは間違いないだろう。
そして今日行われるのが、卒業試験。
しかしこれは、試験ではない。
儀式のようなものに過ぎなかった。
一組
リオ・クロード
レオン・ローズフェルト
カレン・ローズフェルト
シャイナ・ラベンダー
二組
リース・ウィスタリア
ティナ・グラウディオ
ヒューズ・ドレッド
ルシオ・マーフォイ
三組
キール・アーサー
エルガー・ディーヴァ
セイナ・アークライン
リサ・ムース
四組
シーザー・バッドシード
カイル
シルヴィア・モートル
メイ・ルルージュ
組み分けはこの四つ、そして
生き残ったメンバーは十六人。
そして与えられた依頼は、現役の
ハンター達と同等、もしくはそれ以上のものだった。ーーー
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孤島ーーそれは自然溢れるモンスター達の
楽園、一年を通して比較的温暖な気候は
豊富な食料を齎し、快適な巣作りを助け、
時には突発的な進化をも授ける。
そんな孤島に向かう小船が一隻。
「おぅい、兄ちゃんら、もうすぐ着くべよ。」
船長と思わしき人が、甲板に向かって
声をかける。
そこには四人の、成人にも満たないような
少年少女。
誰もが孤島を一目見ようと
船首の方向を見つめるが、
ただ一人、銀髪の少女だけは港の方向を見ていた。
「リオ、大丈夫かな………」
そして、儚げにポツリと呟くのだった。
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雪国の中を、ゆっくりと進む竜車があった。
新雪を切って軽快に進んでいた車輪は、
ピタリと動きを止める。
「悪いが、これ以上は無理だ。
雪も強くなってきてる。君たちも、
気をつけて行けよ。」
車を引いているガーグァにのった
強面の男が、車内に振り返って言った。
「そうですわね。行きましょうか、皆さん。」
金髪の少女はすっくと立ち上がり、
それに黒髪も呼応する。
「うん!早く行こ!」
彼女らの目的地は、凍土。
一面が白銀に染まったその世界は幻想的で、
普段雪の降らない地域の人間にとっては
非日常を思い起こすにはもってこいだろう。
ーーもちろん、獰猛なモンスター達が
存在しなければの話だが。
凍土はその環境上、非常に厳しい食物連鎖から成り立っている。
そもそも植物がほぼ生えないため、
草食竜達の生育は困難と言っていい。
そんな中で生存競争を勝ち抜き、
成体になったものでも、さらに上位に位置する
肉食竜にその身を捧げることになる。
そしてその肉食竜は、時として人間を襲う。
食糧不足で空腹になったモンスターは、
動くものに狙いを定めて
所構わず襲いかかるという。
今回の狩猟は、そのモンスターの排除が依頼だ。
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砂煙を上げて進む竜車が、もう一台。
太陽は燦々と降り注ぎ、陽炎がゆらゆらと揺れる。
その所の名を、砂原。
舞い上がる無数の砂粒が片時の休息も許さない。
この高温の環境に適応できるモンスターは非常に限られている。
そして、その限られたモンスターも、
あくまでも生物の域を出ることはない。
必然的に、砂漠唯一であるオアシス周辺には、
大型モンスターの巣が点在することになる。
だが、人間も生物。
商人達の通行路として、砂漠は常用されることになるため、
オアシスは欠かせない休息の場となる。
つまり、どうしても大型モンスターとの邂逅は避けられないものとなる。案内係らしき女性がひょっこり顔を出して言った。
「は〜い、着きました。ここがベースキャンプよ。それじゃ、あとは頑張ってね。」
四人の少年少女は徐にクーラードリンクを取り出し、口にする。
一瞬だけ顔を見合わせた刹那、
彼等は砂漠特有の、泥沼へと走り出していた。
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所変わって、場所は渓流。
少年リオは走っていた。
この二年で培った、頼もしい仲間達と共に。
四人は吠えてくるジャギィなど見向きもしない。ただ冷静に、標的へと照準を合わせ、
その見知った林の中を
軽快なステップで駆け抜ける。
やがて会敵すべきモンスターの、
その巣を目指して。ーーー