きっと助けてやるからな...
私は心にそう誓った。
カネキは現在、ヤモリによって囚われている。カネキにヤモリは倒せないだろうし、私でも勝てるかどうかわからない、だがやるんだ。それが友ってもんだろう。
「...カネキを捕獲するためにヤモリに加担した私がヤモリを倒しに行くって変な話だよな」
...霊夢、すまない。もしかしたら私死ぬかもしれん
こうして私はアオギリのアジトを箒にまたがり駆け抜けたのだった
「どうして博麗班はこんなところにいるんですかねー」
「ここがアジトの出口につながっているからよ」
「残党を逃さないようにするって訳ですね」
すぐ近くから、聞き覚えのない男の声2つと、すごく聞いたことのある女の声が1つ聞こえる
おそらく白鳩だろうが、一人だけ私の親友に似ている気がするのだ
これはもう直接姿を現して実際に確認するしかないだろう
たとえ霊夢じゃなくても、ヤモリを倒す上では必要な戦いだ。
私は一筋の希望に従って箒を声のする方へと走らせた。
「....!」
ここでは奇抜な巫女服が目に飛び込んできて、親友だと確信するのは容易いことだった
しかし、ここでいきなり出できては、おそらく周りの捜査官にやられるだろう。
そう思ってた矢先に、捜査官の一人が私に気付いてしまった
「喰種ですよ!って空飛んでません!?」
仕方ない、強引に行くぜ、霊夢に顔を見せればきっとわかってくれる。私はそう信じて一言だけ霊夢に行った
「駆逐します」 「霊夢じゃん」
捜査官の声が私と重なって聞こえなかった。今なんて言った?霊夢が涙を浮かべて、何か言いたそうにしている。
その時、重苦しい何かが私の身体を貫いた。
それは、その捜査官の持っていたクインケであり、その捜査官は私を着実に駆逐しに来ていたのだ。
「な....なんだ....ぜぇ...」
「そのまま行きますよ!」
その捜査官は私にとどめを刺そうとしている。あぁ、私の人生これで終わるのか....霊夢の目の前で死ねることは嬉しいがもっと楽しみたかったな
「待って!」
霊夢が叫ぶ
「どうしたんですか?博麗准特等」
彼が不満があるんだといわんばかりに呟く
「彼女はコクリア送りにする。きっと彼女は真戸さんを殺した喰種だから」
霊夢が涙を浮かべてそう言う。真戸...誰かは分からないがきっと私が殺したのだろう。霊夢が悲しそうにしているということは、霊夢の上司辺りなんじゃないか
凄く悪いことをした....
駄目だ....もう血が足りない....
さよなら.....だ.....霊夢
そして私の意識は闇の中に落ちていった
「そんな貴重な喰種を駆逐なんて...いやはや危ないところでしたな」
「私は局に戻るわ、彼女は気絶してるから私が運んでいく」
「らじゃ!」
..........
...........
............
「ごめんなさいね、魔理沙。きっとあなたを救って見せるわ」
そして、コクリア破りの日、コクリアに投監された霧雨魔理沙、准特等である博麗霊夢はコクリア破りの主犯である喰種、ムカデに拉致されることとなる。
そこで魔理沙は、金木研の拷問中の体験を知ることとなるのであった