2作目となります。
1作目である「バカと少女と幻想の郷」とは、1ヶ月交代で書いていこうと思います。
よろしくお願いします。
ここは紅魔館。幻想郷の山奥にそびえる真紅の館。
そこのメイド長、十六夜咲夜は掃除をしていた。現在掃除しているのは図書館。すなわち、主の友人、パチュリー・ノーレッジの部屋だ。
そこで彼女は奇妙なものを発見した。例えるならばリングだろう。
少しいじってみると輪っかだったそれが少し動き、2つのリングが交差するような形になった。
「何かしら、これ…?お嬢様なら、なにかわかるかもしれないわね。」
一人呟くと、時間を止め掃除を終わらせる。そして、主の元へ向かった。
・ ・
コンコン
「お嬢様、咲夜です。」
「入りなさい。」
「失礼します。」
吸血鬼、レミリア・スカーレットはお茶を飲んでいた。そんな彼女の部屋にノックをして入ってきたのは謎の輪っかを持った咲夜だった。
「あら、何を持ってるの?」
「実は図書館の掃除中に見つけまして。お嬢様なら何かわかるかと。」
手渡された輪っか。だが、咲夜よりも何百年と長く生きてきたレミリアでも、それがなんなのかはわからなかった。
「私にもわからないわ。パチェの部屋にあったなら、パチェが知ってるんじゃないかしら。」
「わかりました。パチュリー様はどちらに?」
「パチェなら、ベランダで人形遣いと読書会中だと思うわよ」
「かしこまりました。」
そう言い、咲夜は姿を消した。正確には時間を止めて移動しただけなのだが。
そうして、ベランダに向かう。そこにはレミリアの言っていたとおりパチュリーと、人形遣いアリス・マーガトロイドが読書を楽しんでいた。
「パチュリー様、少しよろしいでしょうか。」
「あら、咲夜じゃない。どうかしたの?」
「実は図書館でこんなものを見つけまして。」
「何これ、輪っか?パチュリーって面白いものを持ってるのね。」
「アリス、誤解しないで。私も初めて見たわ。そこにいるスキマ妖怪なら知っているようだけど。」
「気づかれちゃったわね♪確かにそれは知っているわ。だってそれは私が用意した物だもの。」
パチュリーに言われすがたを現した八雲紫は相変わらず胡散臭い笑顔でパチュリーたちを見ていた。
「何をたくたんでいるのかしら。」
パチュリーが睨む。だが、紫はそんな彼女の視線を無視し、質問だけに答えた。
「単刀直入に言いますわ。貴女にはそれを使ってゲームをプレイしていただきます。」
僅かな沈黙。それをまず破ったのはパチュリーだった。
「どういう事?こんな輪っかを使ってゲームだなんて、輪投げでもする気?」
「輪投げじゃ無いわ。これは今外の世界で流行っているVRMMOというものよ。あなたにやってもらうのはその中の1つ、ガンゲイルオンライン通称GGO。この輪っか、アミュスフィアを頭に被ってリンクスタートと唱えれば、貴女をGGOの世界に連れて行ってくれますわ。」
パチュリーは迷った。確かに興味はある。外の世界のものとなればなおさらだ。
だが、紫の言う通りになるのは癪だ。しかし、意地よりも興味が勝った。
「いいわ。やってやろうじゃない。どうせ拒否してもまた来るんでしょう。」
「ふふっどうかしらね。じゃあ、よろしく。それとどうせだから、
アリス、あなたにもやってもらうわ。」
「はぁ!?なんで私まで…」
「いいじゃないアリス、紫の言う事は気に入らないけど、このゲーム自体は面白そうだわ。」
「はぁ…わかったわ。パチュリー、やるんだったら早くやりましょう。」
「えぇ。咲夜、レミィには貴女から説明しておいて。」
「かしこまりました。」
2人はアミュスフィアを頭にかぶり、楽な姿勢をとった。
咲夜のおかげか図書館に移動している。そして、唱えた。
「「リンクスタート!」」
いかがでしたか?
続きもよろしくお願いします。