日陰の少女がリンクスタート   作:泉 実咲

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お久しぶりです。
超久々の投稿ですが頑張ります。
ではどうぞ。


第10話

僅かな風で砂が舞う。

ここはBoBフィールドの中にある砂漠だ。

そこで、黒髪と金髪をなびかせる2人のプレイヤー…もとい、キリトとアリスが向き合っていた。

 

「アリス、準備はいいな。」

「えぇ、いつでも来なさい。」

 

そうして互いに剣とナイフを構える。2人は完全にバトルモードにはいっていた。

なぜこうなっているのか。その訳は数分前に遡る。

 

                     ・                           ・

 

『『それだ!』』

『えっえっ!?なっ何!?』

 

死銃のトリックに気づいた一同。

いきなり叫ばれて理解が追いついていないシノンに、マリサが解説した。

 

『アイツはあの姿を消す力で住所を調べてたんだ。それがわかれば後は仲間なりなんなりをそこに向かわせて殺せばいい。』

『そういうことね。でも、それが分かったところでどうするの?』

『あいつが狙いそうなやつでおびき寄せればいい。といっても、狙いそうなのなんか実際に住所を入力したシノンか敵対しているキリトしかないんだが。』

 

やっと納得。問題はどう倒すかだが。

どうやら死銃をおびき出す策も考えてあるらしい。

 

『シノンには危険が伴う。ヤツの仲間が既にシノンの近くに居て、死銃にシノンが撃たれてしまったら元も子もない。だからキリトに行かせる。戦いたい相手が他のやつと戦ってたら襲撃しやすいだろ』

『確かにそうね。で、誰がキリトとやるの?』

『それももう考えてある。キリトは近接専門だろ?だからアリスと戦わせる。私は近接武器は持ってないし、パチュリーは遠距離専門だからな。』

 

                     ・                           ・

 

「(キリトはきっと、さっき言ってたそーどあーとなんとかってやつの技を使ってくる気がする…だったら、少しくらい本気出してもいいわよね。)」

 

キリトと向かい合うアリスは、そんなことを考えていた。対するキリトも、アリスについて思考を巡らせていた。。

 

「(魔法使い。アリスはそう言っていた。てことは剣じゃないにしろ実践経験はかなりあるはず。気を抜いたらやられる…!)」

 

先に動いたのはアリスだった。

当然手に持っていたナイフをキリトめがけて投げる。それを追うようにもう1本のナイフを構え駆け出す。

キリトは驚いたような顔を見せたが、飛んできたナイフを冷静に避けるともう1本も剣で受けた。

いわゆる鍔迫り合いというやつだ。

 

「なかなかやるじゃない。まさか、無傷で避けられるなんてね。」

「そっちこそ。ナイフを2本持っていたのは予想外だったけどな。」

「まだあるかもよ。」

「それはないと願いたいなっ!」

 

一度距離を取る。黒の剣士と七色の人形遣い。戦いはまだ始まったばかりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「始まったわね。」

「あぁ。死銃は…まだいないな。流石に早いか。」

「私達も気をつけていないと。後ろから来られたらどうしようもないわ。」

「パチュリーの言う通りね。用心するに越したことはないわ。」

 

キリトとアリスの戦っている場所から少し離れた岩場。そこに、シノン、マリサ、パチュリーの3人はいた。

そこから2人の周辺に死銃が現れないか見ているのだ。

 

「それにしても、随分張り切ってるな2人共。」

「近接同士の戦闘が無かったからじゃない?」

「キリトはともかく、アリスはそんな近接専門ってわけでも無かったはずなのだけれど。」

「そうなの?」

「まぁ普段遠距離のせいで楽しんでるんだろうけどな。」

「それにしてはなれてるわね…」

 

かつて黒の剣士と呼ばれたキリトと、異変解決に乗り出すこともあるアリス。その2人のバトルは、近接対近接の対決を初めて見るシノンから見ても恐ろしいレベルのものだとわかった。

仕掛けてはさばかれ、また仕掛け返す。それを繰り返していく。

キリトはSAOにて取得したソードスキルと呼ばれる剣技を繰り出し、アリスはそれを冷静に受け流しながら咲夜に習ったナイフ術で応戦する。

完全に互角に戦っていた。

そして、奴は現れた。

 

「あっあれ!」

「姿を表したな。」

「シノンはここで射撃。マリサは援護をお願い。行くわよ!」

「「了解!」」

 

岩場からマリサとパチュリーが飛び出す。キリト達から数百メートル離れた位置に死銃は現れた。

まず、マリサがバズーカを打つ。しかしこれはただの威嚇射撃。ダメージを与えるためではない。

本命は―――

 

「………はぁっ!」

 

ナイフを持ったパチュリーだ。バズーカによって出された砂煙の中、死銃の背後に向かって飛び込む。

背後から来た射撃。死銃は後ろを振り返ろうとしてパチュリーと目を合わせる。その瞬間パチュリーはナイフを振り上げる。

 

「……!!」

 

当然避けきれず、腕にかする。僅かなダメージ。そして死銃は姿を消そうとした。

姿がおぼろげになる。が、

 

パーン!

 

シノンから銃弾が打たれた。

肩に命中し、その姿が戻ってきた。

 

「……チッ」

 

舌打ち。すぐに懐からエストックを取り出した。一番近いパチュリーに向かって突き出す。

 

「なっ…!」

 

金属武器を持っている事が予想外だったせいで避けきれず、脇腹に刺さってしまう。

思わず苦悶の表情を浮かべるが、それはすぐに不敵な笑みに変わった。

 

「マリサ!」

 

叫ぶ。爆発音。そして、再び砂煙。

死銃はエストックをパチュリーから抜こうとするが、抜けない。よく見ると、パチュリーがエストックをガッチリと握っていた。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁ!」

「うぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

砂煙の中、死銃の正面にアリスとキリトが飛び出す。パチュリーがエストックから手を離すと、死銃との距離が開いた。

パチュリーが下がると同時に2人が前に出る。

剣とナイフが振り抜かれた。




戦闘描写って難しいですね。
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