後ろに下がったパチュリーと入れ替わるようにして、キリトとアリスが前に出る。
そして剣とナイフが振り抜かれた。
死銃は、パチュリーからエストックをぬいた直後のために、体制が悪い。結果、2本の刃は見事死銃に命中した。
倒れた死銃のアバターに『DEAD』という表示が現れる。
「終わった…のか…?」
「終わったわね…」
「お疲れ。キリト。アリス」
「そっちこそ。お疲れ、パチュリー。」
仲間たちが集まり、互いに言葉を交わす。ついに死銃を倒したのだ。
しかし、キリトの頭の中には死銃のHPが無くなる直前に言った言葉が引っかかっていた。
「どういう事なんだろうな。」
「ん?何がだ?」
「最後にあいつが言ったんだ。まだ終わらない。終わらせない。あの人がお前をって。」
「…それは私達にもわからないわ。でも、いつかわかる事だと思うわ。」
「そうね。それはともかく、どうするの?」
「「何を?」」
アリスの言葉に一斉に首を傾げる。
「だから大会。」
「「………」」
沈黙。死銃を倒すことをばかり考えてたせいか、その事をすっかり忘れていた。
「キリト。シノン。あとはあなた達に任せるわ。アリスとマリサもそれでいいわね。」
「えぇ。」
「じゃっあとは頼んだ。」
「えっちょっとどういう」
戸惑うシノン。キリトも訳がわからずポカーンとしていた。
「優勝は譲るわ。それとシノン。ログアウトしたあとも一応用心しておいて。シノンがターゲットになっていたかは分からないとしても、可能性はあるから。」
「わっ分かった。」
「それじゃあね。リザイン!」
3人が棄権する。勝敗は残った二人に託された。その後、シノンが過去のBoBであった話をし、それと同じおみやげグレネードにてダブル優勝を果たしたのはまた別の話。
・ ・
ログアウトしたパチュリーは図書館で目を覚ました。そこで、何やら外が騒がしいことに気づく。
「全く、何してるのよ…」
図書館を出て声のする方へ行くとどうやら、食堂からのようだ。なんの躊躇も無く扉を開ける。
そこには、やレミリアと咲夜。そして客人であろう紫と霊夢が夕食を食べていた。
「あらパチェ。お疲れ様。」
「お疲れ様、じゃないわよ。騒がしいから来てみれば。何してるのよ」
「何って、夕ごはん食べてるのよ。」
「はぁ…」
あまりの呑気さに思わずため息をつく。さっきまでの戦いに対して随分と気のぬける光景だ。
そして、ふと見るとパチュリーは椅子に座っており、目の前には夕食が用意されている。
「あぁ、ありがとう咲夜。」
「いえ。それで、いかがでしたか?大会は。」
「結構面白かったわ。銃というのもなかなか面白かったわ。」
僅かな笑みを見せる。しかし、その後続いたのは予想もしない言葉だった。
「それと、今度あっちで知り合った二人をここに連れてきて欲しいんだけど。あなたなら、そのくらい簡単よね。妖怪の賢者さん。」
「へっ!?まっまぁできるけど…」
「じゃあお願いするわ。魔法を見せる約束をしてるの。」
「はぁ…わかったわ適当な時に連れてくるから待ってなさいな。」
「お願いするわね。」
約束をし、パチュリーも夕食を食べ始める。
しばらくして、門番の美鈴やレミリアの妹であるフランドールまで加わって、小さな宴会のようになってしまったのはまた別の話。
やっとかけたーー!
次回はキリト達を紅魔館に連れてくる予定です。