日陰の少女がリンクスタート   作:泉 実咲

13 / 19
今回でVS死銃は終わりです。


第11話

後ろに下がったパチュリーと入れ替わるようにして、キリトとアリスが前に出る。

そして剣とナイフが振り抜かれた。

死銃は、パチュリーからエストックをぬいた直後のために、体制が悪い。結果、2本の刃は見事死銃に命中した。

倒れた死銃のアバターに『DEAD』という表示が現れる。

 

「終わった…のか…?」

「終わったわね…」

「お疲れ。キリト。アリス」

「そっちこそ。お疲れ、パチュリー。」

 

仲間たちが集まり、互いに言葉を交わす。ついに死銃を倒したのだ。

しかし、キリトの頭の中には死銃のHPが無くなる直前に言った言葉が引っかかっていた。

 

「どういう事なんだろうな。」

「ん?何がだ?」

「最後にあいつが言ったんだ。まだ終わらない。終わらせない。あの人がお前をって。」

「…それは私達にもわからないわ。でも、いつかわかる事だと思うわ。」

「そうね。それはともかく、どうするの?」

「「何を?」」

 

アリスの言葉に一斉に首を傾げる。

 

「だから大会。」

「「………」」

 

沈黙。死銃を倒すことをばかり考えてたせいか、その事をすっかり忘れていた。

 

「キリト。シノン。あとはあなた達に任せるわ。アリスとマリサもそれでいいわね。」

「えぇ。」

「じゃっあとは頼んだ。」

「えっちょっとどういう」

 

戸惑うシノン。キリトも訳がわからずポカーンとしていた。

 

「優勝は譲るわ。それとシノン。ログアウトしたあとも一応用心しておいて。シノンがターゲットになっていたかは分からないとしても、可能性はあるから。」

「わっ分かった。」

「それじゃあね。リザイン!」

 

3人が棄権する。勝敗は残った二人に託された。その後、シノンが過去のBoBであった話をし、それと同じおみやげグレネードにてダブル優勝を果たしたのはまた別の話。

 

                     ・                           ・

 

ログアウトしたパチュリーは図書館で目を覚ました。そこで、何やら外が騒がしいことに気づく。

 

「全く、何してるのよ…」

 

図書館を出て声のする方へ行くとどうやら、食堂からのようだ。なんの躊躇も無く扉を開ける。

そこには、やレミリアと咲夜。そして客人であろう紫と霊夢が夕食を食べていた。

 

「あらパチェ。お疲れ様。」

「お疲れ様、じゃないわよ。騒がしいから来てみれば。何してるのよ」

「何って、夕ごはん食べてるのよ。」

「はぁ…」

 

あまりの呑気さに思わずため息をつく。さっきまでの戦いに対して随分と気のぬける光景だ。

そして、ふと見るとパチュリーは椅子に座っており、目の前には夕食が用意されている。

 

「あぁ、ありがとう咲夜。」

「いえ。それで、いかがでしたか?大会は。」

「結構面白かったわ。銃というのもなかなか面白かったわ。」

 

僅かな笑みを見せる。しかし、その後続いたのは予想もしない言葉だった。

 

「それと、今度あっちで知り合った二人をここに連れてきて欲しいんだけど。あなたなら、そのくらい簡単よね。妖怪の賢者さん。」

「へっ!?まっまぁできるけど…」

「じゃあお願いするわ。魔法を見せる約束をしてるの。」

「はぁ…わかったわ適当な時に連れてくるから待ってなさいな。」

「お願いするわね。」

 

約束をし、パチュリーも夕食を食べ始める。

しばらくして、門番の美鈴やレミリアの妹であるフランドールまで加わって、小さな宴会のようになってしまったのはまた別の話。




やっとかけたーー!

次回はキリト達を紅魔館に連れてくる予定です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。