日陰の少女がリンクスタート   作:泉 実咲

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ついに本編突入。
メインキャラもだいたい揃います。


ガンゲイル・オンライン
第1話


視界がクリアになると、目の前に広がっていたのは見たこともない建物だった。

 

「ここがGGOなのね。」

「って随分変わったわね、アリス。」

「そういうパチュリーなんて、本来の姿の面影もないわよ。」

 

2人が見たのはお互いの姿。 アリスは少し赤みがかかり胸ほどまで長くなった金髪。いつものショールは着ているが、下はスカートではなく短パンだ。 対するパチュリーは腰ほどまでポニーテールにした黒髪に紺色のロングコート。下には白いシャツと黒い短パン。 唯一面影があるとしたら前髪についている月のピンだけだろう。 お互いに姿を確認していると、隣から叫び声が聞こえた。

 

「なんじゃこりゃあ!」

 

声の主は長い黒髪に細い体。2人と同じ初心者プレイヤーなんだろう。 思わず声をかける。

 

「ねぇ、あなた、少しいいかしら?」

「えっ?あ、あぁ。」

「私はパチュリー。こっちはアリス。あなたもここは初めて?」

「えっえっと、そっそうなんですよ。おr、私はキリトといいます。」

「キリトね。もし良かったらパーティーでも組まない?同じ初心者同士だもの。」

「あ、実は私、総督府ってところであるバレット・オブ・バレッツって大会に出るつもりなんですよ。このアバターも新規じゃなくてコンバートで。」

 

大会があるのは予想外だった。以外にも好戦的な2人(アリスだけかもしれないが)はすぐに興味を持った。

 

「大会ね~。ねぇ、パチュリー、せっかくだし、私達も出ましょうよ。」

「あなたってこういうの好きよね。別に構わないけれど。」

「じゃあ、お二人も出るんですか?」

「そうなるわね。」

 

目的が一致したため、とりあえずフレンド登録をしておく。その後、武器などの装備を整えたいという事で店を探すことになった。 しかし、

 

「ねぇ、キリト。」

「なんですか、パチュリーさん。」

「店なんてどこにあるのよ。」

 

見事に迷子なのだった。

 

「誰かに聞くのがいいんじゃない?ほら、そこに明らかにベテランそうな人がいるし」

 

アリスが指を指す方向を見る。 そこには、水色のショートヘアにマフラーをつけた少女と長い金髪に白いリボンをつけた少女がいた。

 

「そうですね。すみませーん!」

 

キリトが2人の元へ走る。少し会話すると、戻ってきた。

 

「あのお2人も総督府へ行くみたいで、行く前にいろいろレクチャーしてくれるそうです。」

 

そう言われ、彼女らに近づく。

 

「あなた達がキリトの言ってた2人?」

 

水色の少女に聞かれる。隣の金髪少女は何やら考え事をしているのか難しい顔をしていた。

 

「えぇ。パチュリーよ。案内してもらえて助かるわ」

「アリスよ、よろしくね。」

「はぁ!」

 

自己紹介を聞いた途端、金髪の少女が2人を指さし、大声を上げる。

 

「なっなんでお前らがいるんだよ!」

「「へ?」」

 

思わずおかしな声を出してしまう。

 

「知り合いなの?」

「あっえっと、ちょ、ちょっといいか!?」

「どっどこ行くのよ!?」

「シノンは先行っててくれ!」

 

金髪少女は水色の少女の言うことも聞かず、2人を路地裏に連れて行く。

 

「ちょっと!何なのよ!」

 

パチュリーが叫ぶが、それも聞いていない。ある程度奥に行くと、金髪少女はくるりと振り向いた。

 

「2人とも、ほんとにアリスとパチュリーなんだよな。」

「だから何よ。」

「…わっ私だ。魔理沙だ!」

「「はぁ!?」」

 

名を名乗った少女。確かに2人の知る白黒魔法使い、霧雨魔理沙にそっくりだ。

 

「ほっほんとに魔理沙?」

「とても信じられないわ。」

「そう言うなら、お前らのリアル情報を言ってやるぜ。アリス・マーガトロイドとパチュリー・ノーレッジ。それぞれ魔法の森と紅魔館に住む魔法使いだ。 そうだろ。」

 

あっている。それどころか幻想郷のことを知っているのは実際に住んでいる者か幻想入りをしたことのある者くらいだ。 2人の住んでいるところを正確に答えた時点で、少女が魔理沙だという事が証明されたのだ。

 

「嘘でしょ…」

 

思わずつぶやくアリス。パチュリーも呆気にとられている。とにかくその話は終わりにし、キリト達の行った店へ向かった。

 

「遅かったじゃない。どこいってたのよ。」

「悪いなシノン。ちょっと話があっただけだぜ。」

「ふーん。まぁいいけど。とにかくはじめましてアリスさん、パチュリーさん。私はシノン。」

「シノンね。よろしく。私の事もパチュリーと呼んでもらって構わないわ。」

「私も、アリスでいいわ。よろしく、シノン。」

 

自己紹介を終えたところで買い物を始める。何やらキリトが先ほどゲームをしたらしい。 シノンに聞く限りでは、銃弾を避けロボにタッチするというゲームらしいが、それをキリトはクリアし今までプレイした者達がためてったお金―その数およそ30 万を持っていったようだ。

 

「よくそんなことができたわね。」

「いやぁ、コツがわかっちゃって。」

 

そう話ながら買い物を済ませる。

キリトは光剣と呼ばれるGGO唯一の剣、フォトンソードとハンドガンファイブセブン。

パチュリーはスナイパーライフル、L115A3。

アリスはハンドガン、H&k MK23と短剣、ヴァニッシュファング・ハード。

それぞれが好みの武器を選んでいた。

 

「じゃあ、そろそろ総督府にってもうこんな時間!?」

「やばいぜシノン!締め切りすぎちまう!」

 

時計を見た途端走り出す2人。慌ててついていくと、走りつつ説明された。

 

「あなた達もBoBに参加するのよね。」

「はっはい、何かあったんですか?」

「BoBの参加登録は3時まで。今2時50分だから後10分しかない。でも、総督府まではどんなに速く走っても10分以上かかる。死んだあとの蘇生ポイントは総督府 だけど、フィールドじゃHPは減らないからこの手は使えない。このままじゃ間に合わない!」

「「えっ!」」

 

走りながら何か案を考える。すると、キリトが何か思いついたようだ。

突然横にあったバギーに乗り込む。後ろにシノンを乗せると、叫んだ。

 

「誰でもいいから運転してくれ!」

 

それを聞き、運転席に座ったのは魔理沙だ。

 

「2人とも乗れ!」

 

急いで後ろに乗ると、バギーが走り出す。

 

「嘘!このバギーめちゃめちゃ運転難しくって男性プレイヤーも乗りこなせないのに!」

「いやぁ、昔レース系のゲームもやっててっと!」

 

話している間もバギーは走り続け、ついに総督府に到着した。

 

「ついた!こっちよ!」

 

シノンに連れられてきたのは端末の前だった。

 

「そこに必要な情報を打って。わからないことがあったら聞いてね。」

 

そう言われ、手続きを勧めていく。リアルの情報を打ち込むところもあったが、打っても意味がないためスルー。

数秒で手続きは完了した。




いかがでしたか?
1作目のバカと少女と幻想の郷が1,000文字ちょいだったのに対し、こちらは少し長めです。
今作品はこのぐらいでやっていきますのでよろしくお願いします。

武器名はソードアートオンラインのゲーム公式サイトの武器検索を参考にさせて頂いております。
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