日陰の少女がリンクスタート   作:泉 実咲

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ついにBoB開幕です。
新キャラも登場します。
ではどうぞ。


第2話

「みんな終わった?」

 

早めに手続きを終えたシノンが声をかける。

 

「私は終わったぜー」

「私もです。」

「大丈夫よ」

「こっちも終わったわ」

 

全員が振り分けられたブロックを確認する。 シノン、キリトは同じFブロック。マリサはEブロック。アリスはBブロック。パチュリーがAブロックとなった。 シノンとキリトも同じブロックではあるが、当たるとしたら決勝しかなので結果的には全員本戦に出場できる。 とはいえ、本戦に出るには予選を勝ち抜かなければならないのだが。

 

「でもよかったですね。みんな本戦に出られそうですし。」

「出るんだったら手加減はしないぜ。相手がアリス達でもな。」

「当然、私達もよ。ね、パチュリー。」

「えぇ。そうね」

「ほら、早く待ち合い室に行きましょう。装備の準備もしなきゃでしょ。」

 

シノンに促され移動する。道中、他の出場者たちの視線を感じるが、それも当然だろう。 GGO内で女性プレイヤーはとても珍しい。そんな女性プレイヤーが大勢でいれば注目もされるだろう。 そんな状況でも顔色1つ変えず歩くシノンを追いかけ、待ち合い室に移動する。

 

「全く、お調子者ばっかり!」

 

入るなりため息と共に吐き出された一言。 しかし、その言葉の意味を理解できたのはマリサだけだった。

 

「今の人たちのどこがお調子者なんですか?」

「あいつ等みんなもう武器を装備してただろ?こんなに早く装備を見せてるなんて、対策され放題だぜ。だから装備はギリギリになってからつけたほうがいい ぜ。まっいずれにせよ着替えなきゃだけどな。」

 

説明しつつメニューを操作する。その瞬間、彼女の着ていた服が消えた。

 

「うわぁぁぁぁ!」

 

なぜかキリトが顔を隠し悲鳴を上げた。

 

「何やってんのよ。あなたも早く着替えたほうがいいわよ。」

 

そう言いシノンも衣服を解除する。アリスとパチュリーもそれに続く。

 

「あっえっと、すっすみません!じつは私、いや俺、こういうものでして!」

 

キリトがだしたのはごく普通のネームカード。そこに記されているのは名前と性別のみのはずだ。 見る必要などないと思っていたカードだが、思わず覗き込む。

 

「名前…はやっぱりキリトよね」

「じゃあ何なんだ?」

「あとかいてあるのは…ってちょっとここ!」

「Mail…まさか!男なの…?その姿で…」

 

コクリと頷くキリト。彼女、もとい彼が恐る恐る顔を上げる。そこには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

顔を真っ赤にし、じっとこちらを睨む4人の少女がいた。

 

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カツカツと靴の音が響く。

 

「あっあの~」

「ついてこないで。」

「でも、他に知ってる人いないし…」

「ついてくんな」

「これからどうすればいいのかわかんないんですけど」

 

音の主はキリトたちだった。 女性陣はキリトの前を早歩きで歩いており、その後ろをキリトが追いかけている。 そんな彼の顔には平手打ちによるダメージエフェクトが輝いていた。

 

「はぁ…良い?最低限の説明はする。でもそっからはほんとに敵同士だから。」

 

シノンが冷たく言い放つ。キリトはありがたいとでも言いたげに頷いていた。

 

「じゃあシノン、私たちは向こうでなんか飲んでるぜ。あとで来いよ。」

「えぇ。すぐ行く。」

 

とりあえずシノンたちと別れ、近くにあったバーに向かった。

 

「まさかキリトが男だったとはね。」

「ほんと、予想外だぜ。ところで、なんで2人はこれを始めたんだ?」

「あぁ、紫に言われてね。マリサも?」

「まあな。紫がアミュスフィアを持ってきてな。面白そうだったから始めたんだぜ。もう1ヶ月くらいするな。」

 

随分とやっているようだ。シノンに並ぶ知識を持っているのも頷ける。

頼んだ紅茶を飲みつつ話す彼女らに近づいてくるプレイヤーがいた。

 

「あれ、マリサじゃないか。君も参加するの?」

「ん?あぁ、シュピーゲルか。お前もか?」

「いや、僕はただしに観戦。さっきシノンと話してきてね。君がこっちもいるって聞いたから。ところでその子たちは?」

「紹介するぜ。私の友人のパチュリーアリスだ。」

 

マリサに紹介され軽くおじぎをする。シュピーゲルと呼ばれた少年は彼女の知り合いなのだろう。

 

「こんにちは。僕はシュピーゲル。マリサとは友人かな。」

「こちらこそよろしく。さっきマリサが言ったけど、パチュリーよ」

「私はアリス。よろしくねシュピーゲル君。」

 

互いに挨拶を交わす。どうやら仲良くしていけそうだ。

自己紹介をした途端、パチュリーたち3人を青い光が包み試合会場へとテレポートさせていった。




前回より少し短い(文字数的には。)
次回もお楽しみに。
早ければ明日頃。できるように頑張ります。
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