新キャラも登場します。
ではどうぞ。
「みんな終わった?」
早めに手続きを終えたシノンが声をかける。
「私は終わったぜー」
「私もです。」
「大丈夫よ」
「こっちも終わったわ」
全員が振り分けられたブロックを確認する。 シノン、キリトは同じFブロック。マリサはEブロック。アリスはBブロック。パチュリーがAブロックとなった。 シノンとキリトも同じブロックではあるが、当たるとしたら決勝しかなので結果的には全員本戦に出場できる。 とはいえ、本戦に出るには予選を勝ち抜かなければならないのだが。
「でもよかったですね。みんな本戦に出られそうですし。」
「出るんだったら手加減はしないぜ。相手がアリス達でもな。」
「当然、私達もよ。ね、パチュリー。」
「えぇ。そうね」
「ほら、早く待ち合い室に行きましょう。装備の準備もしなきゃでしょ。」
シノンに促され移動する。道中、他の出場者たちの視線を感じるが、それも当然だろう。 GGO内で女性プレイヤーはとても珍しい。そんな女性プレイヤーが大勢でいれば注目もされるだろう。 そんな状況でも顔色1つ変えず歩くシノンを追いかけ、待ち合い室に移動する。
「全く、お調子者ばっかり!」
入るなりため息と共に吐き出された一言。 しかし、その言葉の意味を理解できたのはマリサだけだった。
「今の人たちのどこがお調子者なんですか?」
「あいつ等みんなもう武器を装備してただろ?こんなに早く装備を見せてるなんて、対策され放題だぜ。だから装備はギリギリになってからつけたほうがいい ぜ。まっいずれにせよ着替えなきゃだけどな。」
説明しつつメニューを操作する。その瞬間、彼女の着ていた服が消えた。
「うわぁぁぁぁ!」
なぜかキリトが顔を隠し悲鳴を上げた。
「何やってんのよ。あなたも早く着替えたほうがいいわよ。」
そう言いシノンも衣服を解除する。アリスとパチュリーもそれに続く。
「あっえっと、すっすみません!じつは私、いや俺、こういうものでして!」
キリトがだしたのはごく普通のネームカード。そこに記されているのは名前と性別のみのはずだ。 見る必要などないと思っていたカードだが、思わず覗き込む。
「名前…はやっぱりキリトよね」
「じゃあ何なんだ?」
「あとかいてあるのは…ってちょっとここ!」
「Mail…まさか!男なの…?その姿で…」
コクリと頷くキリト。彼女、もとい彼が恐る恐る顔を上げる。そこには
顔を真っ赤にし、じっとこちらを睨む4人の少女がいた。
・ ・
カツカツと靴の音が響く。
「あっあの~」
「ついてこないで。」
「でも、他に知ってる人いないし…」
「ついてくんな」
「これからどうすればいいのかわかんないんですけど」
音の主はキリトたちだった。 女性陣はキリトの前を早歩きで歩いており、その後ろをキリトが追いかけている。 そんな彼の顔には平手打ちによるダメージエフェクトが輝いていた。
「はぁ…良い?最低限の説明はする。でもそっからはほんとに敵同士だから。」
シノンが冷たく言い放つ。キリトはありがたいとでも言いたげに頷いていた。
「じゃあシノン、私たちは向こうでなんか飲んでるぜ。あとで来いよ。」
「えぇ。すぐ行く。」
とりあえずシノンたちと別れ、近くにあったバーに向かった。
「まさかキリトが男だったとはね。」
「ほんと、予想外だぜ。ところで、なんで2人はこれを始めたんだ?」
「あぁ、紫に言われてね。マリサも?」
「まあな。紫がアミュスフィアを持ってきてな。面白そうだったから始めたんだぜ。もう1ヶ月くらいするな。」
随分とやっているようだ。シノンに並ぶ知識を持っているのも頷ける。
頼んだ紅茶を飲みつつ話す彼女らに近づいてくるプレイヤーがいた。
「あれ、マリサじゃないか。君も参加するの?」
「ん?あぁ、シュピーゲルか。お前もか?」
「いや、僕はただしに観戦。さっきシノンと話してきてね。君がこっちもいるって聞いたから。ところでその子たちは?」
「紹介するぜ。私の友人のパチュリーアリスだ。」
マリサに紹介され軽くおじぎをする。シュピーゲルと呼ばれた少年は彼女の知り合いなのだろう。
「こんにちは。僕はシュピーゲル。マリサとは友人かな。」
「こちらこそよろしく。さっきマリサが言ったけど、パチュリーよ」
「私はアリス。よろしくねシュピーゲル君。」
互いに挨拶を交わす。どうやら仲良くしていけそうだ。
自己紹介をした途端、パチュリーたち3人を青い光が包み試合会場へとテレポートさせていった。
前回より少し短い(文字数的には。)
次回もお楽しみに。
早ければ明日頃。できるように頑張ります。