BoB続きです。
「一体どこにいるんだよ~」
マリサは彷徨っていた。パチュリーとアリスの2人と合流するべく歩き回っているのだが、いまだ姿すら見つけられていない。
プレイヤー全員の場所が分かるサテライトスキャンまではまだ5分ほどある。
「全く、全然見つからないぜ。スキャン待ってようかな~っと、あれは…」
視線の先には岩陰に隠れているキリトとシノンの2人がいた。2人の先には何やら身軽そうな装備のプレイヤーが。
少し遠くで見ていると、スタン弾で麻痺したプレイヤーの周辺にボロマントが現れた。
「なんだ…アイツ…。ハンドガン?背中のライフルの方が威力があるのに…」
彼女が不審に思っている通り、そのボロマントは背中に背負っているライフルを使わず横からハンドガンを取り出し、それでプレイヤーを撃ったのだ。
その瞬間、思わぬ事態が起こった。撃たれたプレイヤーが突如胸をおさえ苦しみだしたかと思えば、姿を消したのだ。
「なっ!?通信切れ!?で一体何が…とにかく2人に知らせないと…」
気がつくとサテライトスキャンの時間となっていた。すぐにパチュリー達の場所を探し、2人のいる廃墟へと向かうのだった。
・ ・
「遅かったわね。」
「そう言うアリスは随分早いな。」
「2人共、じゃれ合ってないでターゲットを決まるわよ。」
「「じゃれ合ってなんかないわ!/ぜ!」」
声を合わせて反論する。思わずため息をつくパチュリーだった。
「それで、なにかあった?」
「私は急に襲撃されたぐらいね。当然倒したわ。マリサは?」
「それなんだが実はな…」
マリサは先ほど橋で見たボロマントのことを話した。
「通信途絶って事ね…でもどうしてライフルで撃たなかったのかしら。パチュリー。スナイパーのあなただったらハンドガンとライフルどっちで攻撃する?」
「当然ライフルね。ハンドガンなんかじゃ大したダメージもないじゃない。」
「それもそうね…」
「おっおい2人共。どうすんだよ。」
「とにかく、近くにシノンたちもいたんでしょ?2人と合流して話をしましょう。」
「そうだな。」
先ほどマリサのいた橋にやってくると、何やら近くで戦闘音が聞こえた。音の方へ歩いていくとキリトとシノンの姿が。
「どうやら戦闘中だったみたいね」
「そうだな。で、どうするんだ?リーダー」
「リーダーってやめなさいよ。とりあえず、対決が終わるのを待ちましょう。」
しばらくシノン達のバトルを見守る。2人の、特にキリトの戦いを見るのが初めてのパチュリーは驚きが隠せないでいる。
「弾丸を剣で弾くなんて…」
「パチュリーでも驚くんだな」
「これもしかしたら冥界の剣士あたりできそうね。」
それを本人に言えばとんでもない無茶ぶりに泣かれるだろう。そんなチート技で勝利を収めた2人。気配を感じたらしくこちらに寄ってきた。
「皆来てたのね。」
「あぁ。ちょっと聞きたいことがあってな。さっき私も見たんだが…」
パチュリーたちに話したのと同じ内容を話す。
話し終えた時、キリトはとても暗い顔をしていた。
「キリト?」
「その顔、なにか知っているようね。説明してもらおうかしら。」
「あぁ。構わない。だが、信じてもらえるか…」
「どんな話でも信じるわ。あなた達の非常識は、私達にとっての常識だもの。」
パチュリーの真剣そうな顔。キリト達には彼女の言っていることの意味が理解できなかった。だが、彼女達なら信じてくれると確信した。
「そうか…じゃあ話すよ。」
彼の話は普通の人ならば到底信じられないだろう。幻想の世界で生きてきた彼女らだからこそすぐに信じられる。
死銃、デスガンを名乗るプレイヤーに撃たれたプレイヤーが現実世界で死んでいたということ。
先ほど撃たれたプレイヤー、ペイルライダーも死んでいると思われること。全て聞いた。
「なるほどな…」
「ゲーム内で撃ったら殺せる…呪いかなにかかしら。」
「そういう感じの魔法とかないのかパチュリー?」
「無いわけではないわ。でも実際に顔を見ているわけじゃないから正確にその相手を殺せるとは限らないわ。」
「魔法か…随分詳しいんだな。」
「気になるの、キリト?」
シノンがニヤニヤとした表情で聞く。その顔はまるで痛い人なのかとでも言いたげだ。
「いっいやそうじゃなくてな…」
「ふふっ。せっかくデスガンのことを教えてもらったんだし、私達も秘密を教えようかしら。」
「「秘密?」」
突然のアリスからの言葉に思わず聞き返す。
「そう。実はね、私達3人は魔法使いなの」
短いですね。
だいぶ気が早いですが、GGOの話が終わったらALOでの話を書こうかな~とか思ってます。
そこまで続けれたら良いなぁ…