日陰の少女がリンクスタート   作:泉 実咲

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もうちょっとでGGO編は終わるかも。
ではどうぞ。


第6話

アリスから飛び出た言葉。キリトもシノンも、はじめその言葉の意味を理解していなかった。いや、出来なかったのほうが正しいだろう。そもそも、魔法使いというものが本当にいるとは思っていなかったのだ。

 

「ほっ本当なの?」

「もちろんだぜ。」

 

シノンの問いにあっさり答えたマリサ。彼女らはそこそこ長い付き合いだ。それこそ1ヶ月ほどの。その間パートナーとして、時には敵として付き合ってきた為、お互いの性格はよく知っている。

マリサは嘘はつかない。

それがシノンの知っている彼女の性格の1つだ。どんなに強引な策でも、マリサは実際にやってのけた。

つまり、彼女達3人は本当に魔法使いという事だ。

 

「どうしても信じられないんだったら、この大会が終わったあと見せてやるぜ。もちろん、リアルでな。」

「……分かった。そこまで言うなら信じるわ。でも、実際には見せてもらうからね。」

 

シノンが頷く。横にいるキリトも面白そうとでも言いたげにニヤついている。

 

「私もパチュリーも、もちろんマリサも、最高の魔法を見せてあげるわ。」

「さて、じゃあ情報交換もすんだことだし、死銃とやらを倒す方法を考えましょう。」

 

パチュリーがちょうどいいタイミングで話題を変える。1番重要な話題がそれなのだが。 

 

「アイツは姿を消せるんだろ?」

「あぁ。恐らくあのマントの能力だろうな。」

「姿が消えようが、気配までは消せないはずよ。どうしても殺気は隠せないわ。」

「パチュリーは殺気を感知できるんだっけ?でも、ベテランの人だったら殺気ぐらい隠せるんじゃ…?」

「どんなにベテランでいようが所詮は人間。実践経験や種族の差は埋められないわ。」

「じゃあ、まずはスナイパーの2人に奇襲をかけもらおうかしら。」

 

作戦会議は順調に進み、役割分担を決めた面々は決まったとおりに別れるのだった。

                     ・                         ・

「あの子達はどう?」

「今のところノーダメージね。ま、当然よ。」

 

紅魔組の1室。そこで、主レミリア・スカーレットと妖怪の賢者、八雲紫はBoBの観戦をしていた。境界を操る紫にとって、外のネットワークを入れることなど容易いのだ。

 

「パチュリー様もアリスも、やはり強いですね。」

「えぇ。でも、魔理沙がいるのは予想外だったわ。」

「あら、彼女をGGOに行かせたのは私よ♪」

「やっぱりあんたの仕業なのね…」

 

紅茶のおかわりを持ってきた咲夜も話に加わる。目の前のスクリーンには、パチュリーたちの姿が。見知らぬプレイヤーが2人いるが、恐らく組んでいるのだろう。

 

「それで、パチェをGGOに行かせた理由はあるの?」

「大した理由では無いわ。まぁ、強いて言えば面白そうだったから?」

「相変わらず勝手ね~」

 

そんな会話をしていると、ふと咲夜が窓の外に目を向ける。

 

「咲夜?」

「どうやら、お客様が来たようでして。」

「客?連れてきて。」

「かしこまりました。」

 

咲夜が姿を消す。その直後、まるで咲夜がいなくなるのを待っていたかのように紫が口を開く。

 

「レミリア。少しいいかしら?」

「何よ?改まって」

「あの子に、咲夜にVRMMOを体験させてあげたくはない?」

「…そうね。咲夜は外の世界を知らない。面白いじゃない。それで、咲夜もパチェと同じGGOに?」

「いいえ。あの子には違うゲームをやってもらおうと思っているわ。話は貴方からしておいてちょうだい。」

「分かったわ。」

 

咲夜のログイン。彼女はどんな反応を示すだろうか。ちょうどその時、ドアがノックされる。

 

『お嬢様、お連れしました』

「入って。」

「失礼します。」

 

咲夜の後ろから現れたのは、博麗の巫女、博麗霊夢だった。

 

「あら霊夢じゃない。どうしたの?」

「紫も来てたのね。別にたいした用じゃないわ。お茶をたかりに来ただけ。」

「相変わらずね。」

「そう言うんだったらお賽銭入れてってよね。」

「それはねぇ」

「ムー」

 

ふてくされる霊夢。それを放置し、レミリアは先ほど紫から渡されたアミュスフィアを取り出した。

 

「そういえば咲夜、これ。」

「これは…パチュリー様が使っているアミュスフィア?」

「そう。あなたにあげるわ。」

「いいのですか?」

「えぇ。いろんな世界を見てきなさい。勉強になると思うわよ。」

「ありがとうございます!」

 

咲夜は満面の笑顔を浮かべ、頭を下げた。




あと1,2話っくらいかな~
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