転生した。
ネット小説ではベタなトラックに轢かれて転生した。
神様には会わなかった。
で、転生したこの世界なのだがポケモンの世界のようだ。
ベビーベッドからウィンディを見たときは絶句した。
リアルなポケモンというのは怖い。大きいと尚更怖い。
産まれてから早二年、この世界にもだいぶ馴染んできた。
最初のころは頭痛がしたり、熱にうなされたりととても辛かった。
風邪ではなかったようだが死ぬほど思うほど辛かった。一回死んでるので冗談抜きで死ぬかと思った。
そんな苦行のような日々に耐え、ようやく体が落ち着いてきた。
落ち着いた状態で回りを見ると窓の外にポケモンのウィンディらしき動物がいた。
でかい、とにかくでかい。俺の父親と同じくらい大きい。
前世であんなに大きい四足動物はいなかったので、ここは異世界ではないかと考えているとテレビからポケモンという単語が聞こえてきた。
身動きできないのでテレビの音だけ拾って聞いていると、どうやらここはポケモンの世界らしい。
まじか・・・
それからは買い物に行くときに外に出かけるとポケモン、デパートに入るとポケモン、幼稚園に行くとポケモン、家に帰るとウィンディとポケモン尽くしである。
この世界には前世で見た生物の代わりにポケモンが多く存在している。
見かけるのは前世で言う犬猫に該当するような種が多く、それ以外だと鳥ポケモンが多い。街中では大型のポケモンというのはほとんど見かけない。
だがポケモンしかいないというわけでもなくその他の動物もちらほらと見かける。主にスーパーの精肉コーナーで。
話は変わるがこの世界ではポケモンの殆どは卵から産まれる。
どう見ても胎生なポケモンもいるのにポケモンはすべて卵生なのだが、こんなところだけゲームに似なくていいと思う。
テレビでミルタンクが卵から孵るのを見たときはなんとも不思議な気分にさせられた。
更に一年が経った。
最近テレビで物騒なニュースを見ることが多くなってきた。
野生のポケモンに人が襲われたとか、鉱山で野生のポケモンが暴れて人が生き埋めになったとかそんな感じのニュースだ。
野生のポケモンが活性化しているらしい。
あとどうでもいいが、NHKに似た番組で偶にオーキド博士を見かける。
まぁ、ゲームに酷似しているとはいえこの世界は現実の世界で色々と生々しい。
当然といえば当然なのだが、なんだがこの世界から自分が一歩離れたところにいるような気分だ。前世のゲームやアニメの記憶のせいだろうか。
この世界のことについて考えると、ロケット団だとかマグマ団だとかアクア団だとかギンガ団だとかプラズマ団だとかは未だ見たことがないが、そういう連中はどうしているのだろうか、と思う。
前世で言うならば宗教の過激派、マフィアのようなイメージだったような気がする。
もしサトシやレッド、主人公達がいないのなら、いやいたとして高々10歳前後の子供に何ができるのだろうか。
彼らが戦っていた悪の組織は、この世界にいるのだろうか。
もしいるのならかなり面倒くさいと思う。警察組織もいるので大丈夫だろうという気持ちにもなるが少し不安になる。
ポケモンを使った犯罪、他人のポケモンを奪う、ポケモンを使った大規模な災害を起こす、後は世界征服とかあったような気がする。
前者二つはニュースでも見かけるが、伝説のポケモンを使ってなんやかんやで世界がヤバイのは勘弁だ。
グラードンとかカイオーガとかディアルガとかパルキアとかアルセウスとかガチでヤバイ気がする。
考え過ぎであればソレが一番いいのだが。
ウンウンと唸っていると父のウィンディがやってきた。
御飯が出来たのを知らせに来てくれたらしい。
ウィンディによじ登り背中にしがみつくとリビングに出発した。
最近マイブームのウィンディカーだ。
書き直しました。
ちょっと調べてみたらガーディで大型犬よりもでかいんですよね。