背負わない葉っぱの日常   作:葉っぱさん

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葉ーたんと一緒に特製ジュース飲んでほのぼのしたい。


第一話

朝。とある家で、一人の少女が起きた。

 

「ぅん…もう朝…?」

 

瞳の色は緑、髪の色も緑。クローゼットから取り出した服と帽子も緑と、緑色が多い少女である。

 

「葉ーちゃん?もう朝よー?」

「あ、うん!今起きる!」

 

葉と呼ばれた少女は机の上の鞄を持ち、階段を降りる。

 

「あら、葉。おはよう」

「おはよう、幽香お姉ちゃん。アリスお姉ちゃんは?」

「あの子ならまだ寝てるわよ。また遅くまで人形でも作ってたんじゃない?」

「あー…アリスお姉ちゃん、人形好きだからね…」

 

葉に幽香と呼ばれた少女は、リビングの席に座り、朝食を運んでいる。葉と同じく瞳と髪の色が緑色である。

 

「二人とも、何の話をしてるの?」

 

と、葉と幽香はもう一人の姉のアリスについて話し合っていたが、そのアリスがリビングに入ってきた。

彼女は緑カラーではなく、金髪青目をしており、服も青と白の配色をしている。

 

「あら、アリスおはよう。なんでもないわよ」

「うん。幽香お姉ちゃんとちょっと話してただけだから」

「そう?何か私のことを小馬鹿にしてた気がしたんだけど…」

「ほら、葉ーちゃんもアリスちゃんも座って。学校遅刻するわよ」

 

と、葉とアリスの分の朝食を運びながら話す、お母さんである神綺。一応親であるのだが、身長は既に幽香に抜かされており、アリスにも抜かれそうなほど背が低く、おまけにぽわぽわしているのだが、『女性』である。

 

「あ、そうだった」

「ほら、葉も座って。ご飯食べましょ」

「あ、うん」

 

と、いつの間にか座っていた幽香と神綺に言われ、立っていた葉とアリスが席に着く。

 

「それじゃあ、いただきます」

『いただきます』

 

 

 

「お母さん、行ってきます!」

「はい、行ってらっしゃい葉ーちゃん。幽香ちゃんもアリスちゃんも、気を付けてねー」

 

葉たち三人は朝食を食べ終え、学校の方向へ向かって歩き始める。が、少し歩いたところで、葉の視界が塞がれた。

 

「だーれだ?」

「…文花お姉ちゃん、何してるの?」

 

葉にだーれだをしたのは、いろいろ紫っぽい少女だった。

 

「なんでもないよ。ただこうしたかっただけ」

「はぁ…あ、文花お姉ちゃん、後ろ…」

「後ろ?」

 

葉が文花に伝え、文花がその方向を向くと…いい笑顔をした幽香がいた。

 

「げ、アンタいたの?」

「むしろいることに気付かなかったのかしら?相変わらず目が腐っているのねジュース女」

「ごめんね。葉やアリスは兎も角、アンタのことなんか眼中にないのよ向日葵女」

 

二人は顔を合わせた途端に口喧嘩を始める。ちなみに二人は普段は大人しいのだが、顔を合わせる度にこのように口喧嘩を始めるため、周囲の人間に「ああ、またやってるのか」と思われるほどになっている。

 

「あのー、文花お姉ちゃん、幽香お姉ちゃん?」

「どうしたの、葉?ああ大丈夫よ、あの紫すぐにどかすからね」

「大丈夫よ、葉。心配しないで。あんな奴、すぐにやっつけてやるから」

 

と、葉の小さい声を正確に聞き取り返事をする二人。

 

「急がないと遅刻するよ?あと、喧嘩はやめてね」

『…ごめんなさい』

 

と、葉の悲しげな顔をみてすぐに謝る二人。ちなみにアリスは幽香の雰囲気が変わった時に既に一人で学校に向かっていた。

 

 

 

ここは幻想町。日本のとある場所にある町であり、都会のように発展しておらず、かと行って田舎のように家より畑や森が多いわけでもない、普通の町である。海には面していない。

…普通の町なのだが、一人のお金持ちの女性が趣味で小・中・高の一貫学校を立てたり、お金持ちの家庭があったりと、一部普通ではないところもある。

そして、そんな町の学校に葉たちは通っており、葉は先に行って待っていたアリス、一緒に来た幽香と文花と別れ、初等部の教室に入った。

 

「あ、葉だ!おはよー!」

「おはようございます、フランさん。小傘さんは?」

「ああ、小傘は…」

「驚けー!」

「わひゃあ!?」

「……後ろにいるって言おうとしたんだけどね…」

 

フラン、と呼ばれた少女の名前はフランドール。少し長いため、親しい仲の人はそう呼んでいる。金髪に赤目、赤い服に白い帽子を着けている。

そして、小傘と呼ばれた少女は水色の髪、そして右目が髪と同じく水色、左目が赤色のオッドアイをしている。服装は水色が多く、(今は教室なので流石にないが)彼女がよく持っている傘は紫色をしており、青っぽい子である。

 

「もー!驚かせないでくださいって、いつも言ってるじゃないですか!」

「えー、だって葉が一番驚いてくれるんだもん。やめられないよ」

「そもそも、いつも驚けーだけで驚いてる葉もどうかと思うけどね…」

「う…い、いや、誰だって急に大声出されたら驚いちゃうじゃないですか」

「いつもやられてるんだから、そろそろ慣れてもいいんじゃない?」

「それは嫌だよ。葉が驚いてくれなくなるなら、私はどうしたらいいのさ!」

「…普通にすればいいと思いますよ」

 

と、騒がしく話す少女たち。が、時計をみるともうすぐ先生が教室に来る時間になっていた。

 

「あ、フランさん、小傘さん。もうそろそろ先生が来ますよ」

「あ、ほんとだ。じゃあ、また後でね」

「また後で驚かせるからね!」

「やめてくださいよ!」

 

などと言ってみるが、小傘が懲りたことも、葉が学習したことも一度もない。きっと、もっと成長するまで変わらないのだろう。

葉はどうにかしてやめてくれないかと考えながら、自分の席についた。




葉は幽香を元に第三者に作られた→血縁 でも幽香と文花は仲良くないように表現したいから親子は厳しい(親と同じ年代相手にお姉ちゃんは痛すぎる)→葉は魔界の方が落ち着くのようなことを言っていたため神綺と何か関わりがあるのかも→神綺お母さんにしてアリスも加えよう

こんな感じで家族構成決めました。神綺のフルネームが思いつかなかったので今のところ各キャラの名字はありません。

追記:0章をやり直していたところ、文花に対して最後にタメ口になっていたので、身内やかなり親しい中にはタメ口で話すと判断し、葉の台詞を一部変えました。といっても敬語からタメ口に変えただけですけど。
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