背負わない葉っぱの日常   作:葉っぱさん

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葉ーたんと一緒に花のお世話したい。


第二話

「ほらみんな、席につけ。授業を始めるぞ」

 

そう声を出しながら、女性が教室に入ってきた。青のメッシュが入ったとても長い銀髪に、長い青の上下一体の服を着、不思議な形の、被るというよりつけるという感じの小さい帽子を被っている。

彼女は慧音という教師で、初等部のクラスの担任をしている。生徒のことをしっかり考え、相談もしっかり聞いてくれる、とても優しい教師である。

 

「それじゃあ、まずは宿題を集めるぞ。後ろから順番に回せ」

 

慧音がそう言い、生徒達が宿題を提出する。

 

「よし、集まったな。出してない者はいないな?」

 

と、慧音が確認するが、手を挙げたり何か発言する者は居なかった。

 

「そうか…てゐ、ちょっとこい」

「げっ…はい先生、なんでしょうか?」

 

てゐ、と呼ばれた黒髪の桃色ワンピースを来た少女は嫌そうな声を上げるも、すぐに前に出る。

 

「お前の宿題が見当たらないんだが、本当にお前は出したのか?」

「いえ、出してません」

 

と、てゐはさらっと発言した。

 

「ほう?私は先程、出していない者はいないか、と聞いたとき、お前は何も反応してなかったが?何故言わなかった?」

「いや、だって私ちゃんと出来てますもん。鈴仙にも教わったし、そもそも毎回予習復習してるから「何を言ってるんだ?」…え?」

「私は『何故出していないと言わなかった』と聞いたんだ。やらなかった理由は聞いてない」

「いえ、あのー…それは…」

 

慧音が笑顔でそう言い、てゐの顔が青くなる。

 

「お前は宿題を提出しなかった上に、嘘までついた。確かに学校は勉強するところだが、それは知識だけではなく経験させることも目的だ。そして、宿題というのは期限までに物を出すということを経験させるためにある」

「あのー、先生?」

「残念だが、それを守れなかったお前には…なんだ、葉?どうかしたのか?」

「いえ、てゐさんがこっそり教室から出ようと」

「ばっ!何言ってんの葉!」

 

慧音が目を瞑りながら説教し、説教されているてゐがこっそり逃げるというよく見る光景があったが、葉がつい教えてしまった。

 

「そうか、てゐ。私の説教はそんなに嫌なのか」

「と、とんでもない!私先生の話大好きですよ!いやー、もっと聞きたいなー先生のお話!」

「なるほど。お前は説教されるのが大好きなのか。それはそれで将来が心配だな…」

「あ、いや、そういうわけじゃ…」

「だが、何時までもこうしているわけにもいかない。そろそろ終わらせるか」

「いっ!?ちょ、タイム先生!それだけは、それだけは!」

 

そして、慧音はてゐの顔を掴み、大きく動かせないように固定し、顔を後ろに動かし、

 

「ふんっ!」

 

思いっきり前に動かし、てゐのおでこにぶつけた。つまるところ、頭突きである。

 

「」

「さて、起きろてゐ。授業が始められん」

 

言葉も出せないほどの痛みを感じていたてゐだが、そんなてゐに対してすぐ起きるように呼びかける慧音。

改めて言っておくが、慧音は生徒のことをしっかりと考える優しい教師である。

 

 

 

「あー、朝から酷い目にあった…」

「うわぁ、まだ赤いですね…大丈夫ですか、てゐさん?」

「って、そもそも葉があそこでばらしたりしなけりゃ逃げれたじゃんか!なんでばらしちゃうのさ!」

 

時間が少し立ち、今は昼休み。葉はてゐを心配して声をかけるが、てゐは逆上する。

 

「いえ、慧音先生のことですから、きっと逃げたとしてもまた会ったときに続きをやると思いますよ?」

「う…いや、でもさ…」

「はいはいその話はもうやめよ。それよりてゐ、あの事なんだけどさ…」

「お、小傘、あの事か。だったら向こうで…」

 

と、てゐと小傘が席を立ち、離れた場所にいく。

 

「何の話なんでしょうね?」

「さあ?でも、良くないことを考えてるのは確かだよ」

「あー、確かにそうですね…」

 

はぁ、とため息をつきながら葉とフランは二人がやってきたことを思い出す。てゐと小傘はよく集まり、教室の扉に黒板消しをはさんで開けた人の頭に落とす、掃除登板表を勝手に動かして混乱させる、などは良く起こし、大きい物になると他の人までも動かして悪事を働くのである。

 

「どうにかならないんですかね…」

「どうにもならないでしょ。それより、葉は気をつけた方がいいよ。小傘に狙われるだろうし」

「そうですね…まあ、後で考えましょう。お昼ご飯食べましょうか」

「そうだね。何処で食べる?」

「普通に席で…あれ?」

「どうかしたの?」

 

葉は弁当箱を取り出すために鞄とは別の袋を開けるが、自分の弁当箱の他に、もう一つ弁当箱が入っていることに気付く。

 

「これ、アリスお姉ちゃんのだ」

「え、なんで入ってるの?」

「今朝、アリスお姉ちゃん起きてくるのが遅かったですし…間違えて入れちゃったんだと思います」

「…普通、気付かない?」

「あはは…取り敢えず、届けてきますね」

「了解。行ってらっしゃーい」

 

フランに届けてくることを告げ、葉は中等部に向かう。

 

 

 

「ん?あら、葉じゃない。どうしたの?」

「あ、霊夢さん!あの、実は…」

「ああ、さっきアリスが弁当箱忘れたとか言って落ち込んでたわね。もしかして届けにきたの?」

「はい、そうなんです」

「そ。偉いわね、飴あげるわ。…あいつも妹に渡しにこさせるんじゃなくて、ちゃんと確認しておきなさいよ」

「まあまあ…」

 

葉と会話をしているのは霊夢。(当たり前だが)中等部の制服を来ており、黒髪にとても大きなリボンをつけている。ちなみに、彼女は神社の巫女もしており、休日は基本そちらにいる。

 

「待っててね。今呼んでくるから」

「はい、お願いします」

 

霊夢がアリスを呼びに教室に戻る。少し経つと、アリスが慌てて向かってきた。

 

「ごめんね、葉!わざわざ運びにこさせちゃって」

「大丈夫だよ、アリスお姉ちゃん。今朝は遅かったんだから」

「なに、アンタ。寝坊した上に弁当忘れたの?」

「違うわよ!ただ、ちょっと間違えて葉の袋に入れちゃっただけで…」

「どうして間違えるんだ?お前ってそんなアホだったっけ?」

「あ、アホ言うな魔理沙!」

「アホだろ、どう考えても。よ、葉。お疲れさん」

「こんにちは、魔理沙さん」

 

途中で会話に参加した魔理沙。彼女は金髪で、普段は大きな魔女っぽい大きな帽子を被っている。

強気な口調だが、結構気楽な性格なので、かなりの人と知り合いである。

 

「じゃあ、そろそろ戻りますね。フランさんを待たせてるので」

「ああ、そう。それじゃあね」

「あ、ありがとうね、葉。また何かお詫びするから」

「…また?お前いっつも葉に迷惑かけてんのか?」

「あ、いや、それは…」

「…戻りますね」

 

これ以上ここに残ると姉の可哀想な面を見てしまいそうだと感じ、葉は初等部の教室に戻った。




どーでもいいですけどモンハンクロスで葉ーたんのコスプレ装備作りました。本編風で剣士です。もちろん髪色と防具の色は緑です。
スカラーフード、撫子・華[蝶袍]、ユクモノコテ、アスリスタコイル、ベルダーグリーブ
こんな感じです。腕と足装備は上位版でも大丈夫です。
これの方が葉ーたんっぽいって意見あったら教えてください。
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