背負わない葉っぱの日常   作:葉っぱさん

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葉ーたんと一緒に注文された花を届けに行く途中でお話ししたい


第三話

「それじゃあ、今日はここまで。みんな、寄り道しないで帰るんだぞ」

 

一日の授業が全て終わり、帰りのSHRも終わった。つまるところ、学生がはしゃぎだす放課後が始まったのである。

 

「葉、これからどうする?」

「取り敢えず、幽香お姉ちゃんたちのところに行こうかと思ってます。フランさんはどうするんですか?」

「んー、私はお姉さまのとこに行ってこよっかな。小傘は…」

 

フランがそう言いながら、二人で小傘を探すと、

 

「ねえ、ここはこうした方がいいんじゃない?」

「あ、そう?じゃあそうしとこっか」

 

てゐと二人で悪巧みの続きをしていた。

 

「…関わらないでおこっか」

「…そうですね」

 

この二人の悪巧みに関わって碌な思い出がない二人は、静かに教室を離れて行った。

 

 

 

「幽香お姉ちゃん、文花お姉ちゃん。いる?」

「あら、葉。手伝いに来てくれたの?」

「いつもありがとうね。じゃあ、これを運んでくれる?」

「うん!」

 

葉が訪れたのは園芸部。姉である幽香とお姉さんの文花がいる部であり、二人の手伝いがしたいのもあるが、葉自身、草花が好きなのもあって園芸部の手伝いをしている。

 

「文花先輩、これはどこに置いておけば…って、葉?」

「あ、妖夢さん。こんにちは!」

「こんにちは。今日も手伝い?」

「はい。他の方は?」

「今日は用事があるんだって。だから今日はここにいる人達だけ」

「そうなんですか」

 

袋に入った土を持ってきたのは妖夢。色々と小さい体であるが、中等部の生徒である。

他にも二人部員がいるが、その二人は時々用事が入り、参加しないこともある。ちなみに、妖夢も時々参加出来なかったりする。

 

「よし、じゃあやるわよ。文花、手伝いなさい」

「はいはい」

 

ちなみにこの二人、部活中だけはお互いを嫌悪することなく動く。本人たち曰く、「花たちの機嫌を悪くしなくたくない」らしい。それなら普段から自分たちの前でもそうしてほしいと葉は思っている。

 

 

 

「じゃあ、今日はここまでにしておこっか。葉、一緒に帰ろ♪」

「は?アンタ何言ってるの?一緒に帰らせるわけないでしょう?」

 

部活が終わったらすぐに元に戻る光景を見て、葉はオロオロし、妖夢はため息をついた。

 

「お二人とも。葉が困ってますよ。どっでもいいんですから、早く帰らせてあげてください」

「よくないわよ!こんなサディストに任せたらどうなることか…」

「家族に手を出すわけ無いでしょう!少しはその足りない頭で考えたら?」

「どうだか。だいたいあんたは昔から…」

「あ、あのー…」

「いいよ、もう。放っておこう。送って行ってあげるから帰ろう」

「いや、でも…」

「先輩たちは放っておけばそのうち気付いて帰るわよ。あなたの帰りが遅くなったらお母さんやアリスさんも心配するよ?」

「…分かりました。幽香お姉ちゃん、文花お姉ちゃん、先に帰るね」

 

一応そう言いながらも、言い争っている二人には届かなく、妖夢はまたため息をついて葉と共に部室を出ていった。

 

 

 

「ただいまー!」

「お帰りなさい、葉ーちゃん。今日も部活のお手伝い?」

「うん。また幽香お姉ちゃんと文花お姉ちゃんは喧嘩してたけど…」

「あらら…あの子たちったらいつまで経っても子どもなんだから…」

「あはは…」

 

そう言っている本人も背が低く、天然であることからよく子どもと勘違いされている。ちなみに、葉と神綺はそう思われていることを知らない。

 

「ほら、手を洗ってきてね。おやつも用意してあるから」

「はーい」

 

そう神綺に言われ、葉は洗面所に向かった。

 

「〜♪」

 

おやつが何か楽しみにしながら、葉が手を洗っていると、

 

「あら、葉?帰ってきてたの?」

「あ、お姉ちゃん。うん、今帰ってきたよ」

「そう。お昼、ありがとね」

「ううん、大丈夫だよ。あ、お姉ちゃんも一緒におやつ食べる?」

「…そうね。私も一緒に食べるわ」

 

葉の誘いにアリスは微笑みながら答え、葉と手を繋いでリビングに向かった。

 

 

 

「ただいまー…」

「お邪魔しまーす…」

「幽香ちゃん、お帰りなさい。文花ちゃん、いらっしゃい」

「あ、幽香お姉ちゃん、文花お姉ちゃん、お帰り!」

 

葉がおやつを食べ終えて暫く経った後、幽香たちが帰ってきた。

 

「神綺さん、こんにちは」

「はい、こんにちは。ただいまって言ってくれてもいいのよ。あとお母さんって呼んでも」

「母さん、それはいいから」

 

文花が何故こちらへ来たのかは、文花の両親が出稼ぎに行っており、家に一人で暮らすことになるため、「ならうちに来る?」と神綺が話し、夕方から夜まで一緒にいることになっている。

 

「もうそろそろご飯出来るから、上がってね」

「私も手伝ったんだよ」

「そうなの?葉は本当にいい子ねー」

「えへへー」

 

文花が葉の頭を撫で、葉は喜ぶ。神綺もそれを微笑みながら見つめ、アリスはリビングから見守り、文花の隣の幽香は複雑な顔をして見ている。

そして、全員はリビングに入り、テーブルに座る。

 

「それじゃ、いただきまーす!」

『いただきまーす』




自然癒やってたら少し遅れた上に短くなりました。
一応言っておくと葉ーたんたちのお父さんも出稼ぎ行ってます。別にどんな人物か考えるの面倒だったとかそんなことなんかじゃ(ry
あ、1話にも書きましたが、葉ーたんは特別親しい仲の人に対してはタメ口で話すと判断したため、一部文章(言葉遣い)を変えました。
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