Bクラス戦が始まる少し前
「なぁ、これさえあれば俺は誰にも負けない力が手に入るのか?」
「えぇ、それは間違いないです。その「ガイアメモリ」が有れば……」
「まぁ、俺が最底辺クラスに負けることは無いだろうが保険は用意しておいた方が良いからな」
「まぁ、俺としてはそいつを使って暴れてくれればそれでいいさ」
「あぁ、ありがとう。それじゃあな」
「あぁ……思う存分、暴れまわってくれ」
文月学園の校舎裏でフードを被った男と生徒が「ガイアメモリ」の取引をしていた。
しかし、その取引はその場所だけで行われていた訳では無かった。
「ふ~ん、これが「ガイアメモリ」?」
「そうだ、これで俺達は誰にも負けない。例えAクラスが相手でもな」
「ふふ、それは凄いわね。私達がこの学園最強になるのね」
「あぁ、これで俺達が学園最強だ!!」
「……ねぇ、本当にこれで「あいつ」を私の物に出来るの?」
「あぁ、出来る。その力さえあればな」
「ふふっ、今まで「あいつ」の周りが邪魔だったからね。これでッ!!」
「……バカな奴ら程、扱いやすいな」
「何か言った?」
「いや、それじゃあ俺はもう行くぞ」
「えぇ、ありがとうね」
こうして、文月学園に波乱の嵐が巻き起こる
吉井side
さて、昨日島田さんがBクラスに宣戦布告したから今日も試験召喚戦争だ
まったく、2学年になってから前以上に忙しいね。まぁ、でも楽しいから別に苦でもないけどね。
吉井「それで雄二、今回の作戦は?」
雄二「特に作戦らしい作戦は無い。姫路を前線に出して相手を教室に押し込む。それが作戦だ」
吉井「姫路さんを前線に、かぁ。僕は何をすればいいの?」
雄二「お前は姫路のサポートにでも回ってくれ」
吉井「分かったよ」
僕は教室に向かう途中で雄二から聞かされた作戦について考えていた。
今回の僕の役目はサポート、と言う事は本気でやっても良いのだろうか?
いやいや、僕の本気はAクラス戦まで取っておくべきか。
雄二「皆、総合科目テストご苦労だった。午後はBクラスとの試召戦争に突入するが、Bクラスを殺る気は十分か?」
「「「「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」」」」」」
おっと、僕の考えている間に話が進んでいる。うん、こっちのクラスの士気は中々に高いね。でも、士気が高いだけで勝てるほどこの戦争も甘くは無いだろう。
「それで、今回のBクラス戦では姫路瑞希には前線部隊で指揮を取って貰うことにした」
「「「「「「おぉぉぉぉぉ!! やったぜぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」」」」」」
みんな、やる気が出るのは良いけど熱すぎぃ。なんか、みんなの背後に物凄く燃えている炎が見えるけど気のせいだよね?
キーンコーンカーンコーン
昼休み終了のチャイム、これはすなわちBクラス戦の開幕の合図だ!
雄二「よし、行ってこい!目指すはシステムデスクだ!」
「サー!イエッサー!」
「み、皆さん頑張って行きましょう!」
「「「「「任せて姫路さぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」」」」」」
吉井「すごい現金な奴らだ!!」
そのままBクラスへ行く為の廊下へダッシュするFクラスの皆。確かにやる気は十分だった。
さて、僕も姫路さんのサポートの為に行くとしますか
姫路「み、皆さん待ってくださ~い!!」
あ、みんな姫路さんの事置いてきぼりにしているよ!? 勢いは大事だけど隊長を置いて行っちゃだめだよ!?
先行く皆に追いつこうと慌てて走り出す我らが前衛部隊隊長。威厳は無いけど可愛らしさは最高だね!
「いたぜ!Bクラスの連中だ!」
「高橋先生を連れてるぞ!」
「生かして返すなーっ!」
Bクラスへと向かう廊下を僕たちは一気に走り抜けると、向こうからBクラスらしきメンバーがこちらに早足で向かっているのが見えてきた。様子見のようで、人数は十数人しかいない。これは僕らにとってはありがたいねっ!
「来たぞ! Fクラスの連中だ!!」
「囲まれるな!! 単体だったら恐れるに足らない!!」
「Bクラス、舐めんじゃねぇぞ!!」
Bクラスのメンバー達もやる気十分にこっちに向かってくる。各個撃破を狙っているみたいだけどそうはさせない!!
吉井「皆! 無理はせずに、出来るだけ一塊になって挑め!!」
「了解だ、吉井!」
姫路「あ、ありがとうございます。吉井君!!」
姫路さんのお礼の言葉を言った直後に、Bクラスのメンバーは声をあげて戦闘態勢に入った。
……何か、胸騒ぎがする。 何も起こらなければ良いけど。 僕がそう考えている内に、両クラスメンバーは戦闘を開始していた。
「開口一番の勝負を頼むぜ!
「俺も舐められたものだ!! 試獣召喚《サモン》」
Bクラス 戸村 大地 化学 174点 VS Fクラス 須川亮 化学 180点
戸村「げっ!?」
須川「なめたのは果たしてどっちだぜこのやろう!」
須川君が得意科目の化学で勝負に挑んだ。Dクラス戦で悩んで、頑張った須川君には簡単な敵だろう。
「そこのアンタ、俺と英語で勝負だ!試獣召喚《サモン》!」
「む!やってやろうじゃない!試獣召喚《サモン》!」
また、が近くにいるBクラス女子に勝負をしかける。大変悔しいけど、横溝君は英語だけ・・・英語だけっ!は凄いみたいだから、英語担当の藤田先生についてもらっている。これならバカな横溝君でも戦力になるだろう。・・・そこっ!お前はどうなんだよってツッ込まないで!後で観察処分者として鍛えられた僕のすばらしい腕前を見せてやるから!
Bクラス 金田一 裕子 英語 153点 VS Fクラス 横溝浩二 英語 110点
裕子「ウソっ…!?」
横溝「悪いが、英語だけは得意科目なんだ!」
須川君と横溝君は頑張ったみたいで点数も良い。あの二人の心配はしなくて大丈夫だろう。むしろ他の所がやばい。さすがBクラスという奴だ。
Bクラス 野中 長男 総合 1943点 VS Fクラス 近藤 吉宗 総合 764点
Bクラス 丸尾 集 物理 159点 VS Fクラス 武藤 啓太 物理 69点
点数差がひどくてどんどんと劣勢になっている。0点になるとその勝負には参加できなくなってしまうから、それだけは避けたい
「せやあっ!」
「ぐわあっ!」
「さ、沢井ー!」
って思っていたら早速、沢井君がやられた。って早くない!?まだ始まってすぐだよ!?そして誰も援護はしてやらなかったのかな――!
吉井「沢井君の代わりに倒した相手を囲んで倒すんだ!!」
「「「「「「了解!!」」」」」」
姫路「よ、吉井君! わ、私も戦ったほうが……」
吉井「まだだよ、あっちの主力の人と戦ってもらいたいんだ」
姫路「わ、分かりました」
さて、僕もそろそろ本気を出して行かないとね
「おい! 姫路さんが居たぞ!!」
「あの子は不味い!! この場で仕留める!!」
って、姫路さんに気が付いてあっちから戦闘を仕掛けてきた!?
姫路「う、受けます!! 試獣召喚《サモン》!!」
「ここは私達に任せて!!」
「姫路さん覚悟!!」
あっちからは女子二人が出て来た。
二体一か、姫路さんだったら心配ないって言いたいけど……なんなんだ、この嫌な感じは
岩下「長谷川先生! Bクラス岩下律子がFクラス姫路瑞希さんに数学勝負を挑みます。」
菊入「先生!菊入 真由美も参加します!」
「「試獣召喚《サモン》!!」」
ま、不味い! 援護しないと!!
姫路「吉井君、私は大丈夫です! そこで見ていてください!!」
姫路さんと岩下さん、菊入さんの召喚獣が出現する。
Bクラス 岩下 律子 189点 VS Fクラス 姫路瑞希 412点
Bクラス 菊入 真由美 151点
って、姫路さんの数学のテスト400点超えしている!?
じゃあ、腕輪も……
吉井「ひ、姫路さん。もしかして……」
姫路「はい、今回の数学は結構解けたので腕輪も……」
岩下「え!? そ、それって!!」
菊入「私達が勝てるわけないじゃない!!」
うん……岩下さんと菊入さんは運が無かったね。
今は敵とは言え同情しちゃうな
姫路「それじゃあ、行きます!!」
岩下「ちょ! ちょっと待ってよ!!」
菊入「律子!! とにかく避けるの!!」
岩下さんと菊入さんの召喚獣がそれぞれ別の方に飛んだ時、姫路さんの腕輪から光線が放たれた!!
Bクラス 岩下 律子 0点 VS Fクラス 姫路瑞希 412点
その光線は岩下さんの召喚獣を一瞬にして飲み込み、一瞬にして戦死させた
あの腕輪の効果は中々強いな、200点近い点数を一瞬で0点にするなんて。
姫路「ごめんなさい、これも勝負なので!!」
姫路さんはそのまま召喚獣を操って菊入さんの召喚獣も切り伏せてしまった。
「い、岩下と菊入が一撃だと!?」
「姫路さん、予想以上に危険だ!!」
「他のメンバーで抑えるわよ!!」
「させるか!! 俺達の事も忘れてんじゃねぇぞ!!」
「Bクラスのメンバー二人を討ち取った流れに、このまま俺達も続くぞ!!」
「Fクラス、突撃ぃぃぃぃ!!!!」
「「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」」」
Fクラスのメンバーの士気も上々みたいだ。
このまま行けばBクラスを教室まで押し込めれるな。
「……明久」
吉井「突然背後に現れないでよ、ムッツリーニ」
流石は忍び寄る影ことムッツリーニだ。いきなり現れたから少し驚いちゃったよ
でも、なんで雄二と一緒に居る筈のムッツリーニがここにいるんだろう?
吉井「どうしたの? 雄二の護衛をしているはずじゃなかったっけ?」
土屋「……Bクラスの代表が根本らしい」
吉井「……根本って『あの』根本恭二?」
根本恭二、黒い噂ばかりを聞く生徒だ
曰くカンニングの常習犯だとか、喧嘩には刃物を常時持ち出し、球技大会時には対戦相手のクラスの食事に細工をしたなんてものも有る。
そんな奴が代表か……少し警戒したほうが良いかも知れないな。
吉井「それで? 警戒したほうが良いって事を伝えるためにここに来たの?」
土屋「……違う。それよりも厄介」
吉井「どういう事?」
土屋「……さっき監視カメラをチェックしていたら根本が「ガイアメモリ」をアイツから受け取っていた」
吉井「なんだって!?」
土屋「だから……明久も変身できるように準備しておけ」
吉井「そんな……」
土屋「……もしもの時は、俺が何とかする」
吉井「何とかって?」
土屋「……それはまだ秘密だ」
それだけ言ってムッツリーニはまた消えた。
相変わらず、忍者の様に神出鬼没だ。
吉井「……姫路さん、僕は一旦教室に戻るよ」
姫路「あ、はい! 分かりました!!」
戦国ドライバーは僕の教室の鞄の中に有るんだ。
ムッツリーニに忠告されたし急いで戻らないとね
あ、その前に
吉井「島田さん」
島田「な、何よ」
吉井「僕はちょっと教室に戻るから、それまで部隊長を君に任せるよ」
島田「わ、分かったわ!!」
よし、これで良い。急いで戻る!!
……これは、一体何が有ったんだ?
卓袱台はボロボロ、座布団の綿も引き裂かれて飛び出ている。それに教室の壁にも切り裂かれた跡が有る。
明らかに人間業じゃないな。これは
……っく!! 遅かったか!! 僕の戦国ドライバーも無いぞ!!
吉井「やられた……まさかこんな手段を取ってくるなんて」
秀吉「あ、明久よ。この惨状は何なのじゃ?」
雄二「これは……酷いな」
雄二たちも教室に戻ってきた。不味い、僕の戦国ドライバーが盗まれたことを知られたら大変なことになる。
吉井「僕は嫌な予感がしたから戻ってきたらこうなっていたよ。それよりも雄二たちは何でいなかったの?」
雄二「あぁ、Bクラスから協定を結びたいと申し出られてな、教室を開けていた」
吉井「協定だって?」
秀吉「うむ、四時までに決着が付かなかったら明日の午前九時に持ち越しし、その間の試験召喚戦争に関する一切の行動を禁止するという協定じゃ」
吉井「それで、それを結んだの?」
雄二「あぁ、俺達は体力勝負に持ち込めば勝てるだろうが……姫路は病弱だ。その作戦は使えない」
吉井「確かにそうだね」
雄二「恐らくだが、アイツ等を教室まで押し込んで今日は終了するだろう。そうなると作戦の本番になる明日には姫路の戦闘能力が必要不可欠だ」
吉井「だから今回の協定を受けたんだね?」
雄二「そうだ、この協定はアイツ等にとってもこっちにとっても都合が良い物だからな」
協定については分かったけど、この教室の惨状はどうしようか。これだと補給テストにも影響が出そうだ
「よ、吉井! 坂本!!」
そんな時に、教室に須川くんが飛び込んできた。その様子からただ事ではないようだった。
まさか、根本君がドーパントになったのか!?
吉井「どうしたの、須川君!!」
須川「し、島田が! 島田がBクラスの人質になった!!」
秀吉「な、何じゃと!?」
教室の破壊工作の次は人質作戦か! 根本君、本当に卑怯な!!
吉井「雄二! 僕が行く!!」
雄二「あぁ、頼んだぞ!!」
僕は須川君に案内されるまま走った。するとBクラス前付近の廊下に島田さんの召喚獣を人質に取る2人のBクラスの生徒がいた。
「そ、そこで止まれ!それ以上近寄るなら、召喚獣に止めを刺して、この女を補習室送りにしてやるぞ!」
敵さんの一人が僕達を牽制してくる。成る程、ただ戦死させるんじゃなくて、人質を取って補習室送りをチラつかせてこっちの士気を挫く作戦か。上手いやり方だ。
「ど、どうする!? これじゃあ手が出せない!!」
吉井「総員突撃用意!」
「「「「「え!!!????」」」」」
須川「ちょ、それでいいのかよ?あっちには島田がいるんだぞ!?」
吉井「戦場では犠牲はつきものだよ。1人のためにみんなを危険に合わせるわけにはいかないからね」
今回ばかりは人質になった島田さんに構ってられない。それに島田さんには部隊長を代わりに任せたはずなのに何で人質になっているんだ?
「ちょ、ちょっと待て! 吉井!!」
吉井「なに? 言っておくけど……今の僕はとても、とても機嫌が悪いんだ」
「こ、こここいつが! な、なんで捕まったのか気にならないのか!?」
吉井「……バカだからじゃないかな?」
島田「アンタを殴り倒すわ!!」
吉井「あぁ?」
島田さんの物言いについ、僕のドスの聞いた声が自然と口から出てしまった。
それを聞いたみんなは「ひっ!!」って情けない声あげているけど気にしない。
吉井「……じゃあ、何で捕まったのかな? 島田さんには部隊長を任せていたんだけど?」
「コ、コイツはな『吉井が怪我した』って偽情報を流したら、部隊を離れて一人で保健室に向かったんだよ」
吉井「えっ!?島田さん……」
島田「な、なによ…」
吉井「怪我した僕に止めを刺しに行こうとするなんて、あんたは鬼かぁ!!」
まさかそんな嘘の騙されるなんて…どんだけ僕が嫌いなのさ!?
島田「違うわよ!!ウチがあんたの様子を見に行っちゃ悪いっての!?これでも心配したんだからね!!」
吉井「……島田さん、それマジ?」
な…んだと?
あ、あの暴力の根源の様な存在の島田さんが心配した、だと!?
島田「そ、そうよ。悪い!?」
吉井「へっ、やっと解ったか。それじゃ、大人しく…」
島田「『吉井が瑞希のパンツ見て鼻血が止まらなくなった』って聞いて心配したんだから!!」
しーん…
…………よし
「…総員突撃!!」
島田「ちょ!? 何で!?」
吉井「そんなあからさまな嘘に騙されて部隊に迷惑掛ける様な奴は要らん!!居ても足手纏いだ!!」
「お、おい待てって!見捨てるのか!?そんなあっさり味方を見捨てるのか!?」
吉井「黙れ!!さぁ、そいつにはもう人質としての価値は無い!大人しく往生ろ!!」
須川「まぁ、こればっかりは島田が悪いからな」
僕の言いたいことを理解してくれたのか須川君達もうんうんと首を縦に振ってくれている。
「くっ、畜生っ!だったら望み通り、コイツを道連れにしてやるよぉ!!」
「「やらせねぇ!!」」
Bクラス 鈴木二郎 英語W53点 VS Fクラス 福村 幸平 英語W70点
Bクラス 吉田卓夫 英語W30点 Fクラス 工藤 信也 英語W55点
Bクラスの奴がやけを起こして島田さんを攻撃しそうになった時、囲んでいたFクラスのメンバーがすぐさま攻撃してそのままBクラスのメンバーを戦死させて見せた。
西村「戦死者は補習ぅぅぅ!!!」
「ぎゃぁぁぁ!!!」
「助けてぇー!!!」
打ち取った瞬間、西村先生に担ぎ上げられて補修室に連行されるBクラスの2人。
ふと思ったんだけど、西村先生はどうやって戦死者の存在を察知してるんだろ?
まさか、あの身体のどっかに【戦死者察知センサー】でも着けてるんだろうか?
まぁ、そんな事を考えるより…
吉井「島田さん…」
島田「吉井!!よくも見捨てようと…」
島田さんは僕に掴みかかろうと近づくけど、それを僕は避ける
島田「ちょっと! なんで避けるのよ!! 歯を食いしばってお仕置きを受けなさい!!」
吉井「……いい加減にしろよ?」
島田「え?」
『パァン!!』
「!?」
いきなり僕にひっぱたかれたことによって島田さんはたたらを踏み目を白黒させる。
他のみんなも僕の行動に目を見開いて驚いている。まぁ、僕の方から女の子に手を挙げるなんてことは滅多にないから当然か
吉井「君ね、敵の偽情報に踊らされて他の部隊の皆を危険に晒したばかりか、指揮官が持ち場を離れた理由は何なの? 僕は君を信じて指揮を任せて行ったのに、危うく部隊が全滅するとこだったんだよ?」
島田「だ、だって吉井が…」
吉井「言っておくけど、そんな物は理由にならないよ。君のその身勝手な行動が、部隊全体を危険に巻き込んだのよ? それを分かっているのか!?」
島田「ぁ……ぅ…」
吉井「さっき言った台詞、アレは芝居でも何でもないよ。僕としては自分本位な事しか考えない様な奴は、別に居たって邪魔になるだけなんだよ。ここではっきり言わないと多分、一生分からないだろうからここで言ってあげるよ、そんな奴は足手纏いなんだ!!」
島田「……」
吉井「みんな、急いで戻って明日についての作戦会議をするよ。ちょっと教室は酷いことになっているけど」
須川「お、おぅ分かった」
福村「ん? 教室が酷い事ってどういう事だ?」
吉井「まぁ、行けば分かるよ。それじゃあ行こうか」
僕たちは呆然と立ち尽くす島田さんを置いてFクラスの教室に戻って行った。
……少し、きつく言い過ぎたかな? 戦国ドライバーが無いから僕も焦っていたのかもしれない。
後で、ちゃんと謝らないと
吉井side out
島田side
吉井が私の事を叩いて怒った。 何時もは私が何をしても怒らないのに、どうして? 私が一体何をしたのよ!!
あの優しい吉井が……何で
………………アァ、ワカッタ。ヨシイノマワリニイルヤツラガヨシイヲオコラセタンダ。
ダッテソウジャナキャアノヨシイガワタシヲオコルワケガナイ!!
ヤッパリ、ワタシガヨシイノマワリノ「ゴミソウジ」ヲシナイト
島田「……待ってよ、みんな」
吉井「どうしたの? 島田さん」
島田「吉井……今、私がそいつら片づけるから」
須川「は、はぁ? 島田、お前は何を言って」
島田「黙っていなさい、吉井を可笑しくする元凶は全部、私が! 壊してあげるの!!」
吉井「島田さん!? 君は一体何を言っているんだ!?」
吉井が何か言っているけど気にしないで私は今朝「あいつ」から受け取った吉井を私の「物」にする秘密道具を取り出す。
私にとてつもなく大きな力をくれるこの力で!!
島田「さぁ、吉井。あなたは今日から私の物よ」
吉井「ッ!? 島田さん!! それは「ガイアメモリ」じゃないか!!」
島田「えぇ、私の手にした私だけの力よ!!」
「エッジ!!」
私は「エッジガイアメモリ」を首筋のコネクタに入れて私だけの力を発動させる。
さぁ、これで私の物よ! 吉井ぃぃぃ!!
島田side out
吉井side
……島田さん、君はどうやら心底僕を怒らせたいみたいだね。
まさか、みんなの前で「ドーパント」になるなんてね
さっきの音声で分かったけどあれは「エッジドーパント」か。教室の壁に切り裂かれた跡が有ったけどあれは島田さんの物だったのか。
……まさか、Bクラスの人達をFクラスに入れたのは島田さんか?
それを確かめるためにも、まずはこの「エッジドーパント」をどうにかしないと!!
吉井「みんな! 今すぐにここから逃げるんだ!!」
須川「よ、吉井はどうするんだ!?」
吉井「僕が時間を稼ぐから早く!!」
福村「わ、分かった!!」
みんな僕の指示に従って避難してくれた。これで後は気にしないで戦える。
今の僕には戦国ドライバーは無い。でもね、対抗手段は有るんだよ?
吉井「試獣召喚《サモン》!!」
島田「な、なんで召喚獣を先生の立ち合いもなしに!?」
僕の召喚獣は緊急時には教師の立会無しで召喚することができるんだ
だけど、そんな事を説明してやるほど今の僕は機嫌が良くない。
吉井「……【変身】」
僕がそう言うと、僕の召喚獣がオレンジロックシードを手にロックを解除する。
その時、召喚獣が持っていたオレンジロックシードが変色して紫色になってしまう。
「ブラットオレンジ!!」
……ブラットオレンジアームズになっちゃったか。それくらい、今の僕は怒っているんだね。
島田さん、君は「ガイアメモリ」に手を出しただけじゃなくて自分のクラスメイトにも手を出そうとしたんだ。
僕はそんな人を放っておくつもりは無いんだ。だから、僕はこの怒りのままに君を倒すよ
ロックオン! ソイヤッ! ブラッドオレンジアームズ 邪ノ道・オンステージ!!
その音声の後、僕の召喚獣はいつものオレンジアームズに似ているがどこか違う姿に変身した。
島田「な、なによそれ! なんであんたの召喚獣が私みたいな姿になるの!?」
吉井「言っておくけど、今の僕はそんなことまで説明できるほど優しくは無いんだ」
さて、さっさとこの厄介な友人を助けてあげないとね。
怒っていると言っても、大切な友達が間違った道に行くのを止めないのは友達なんかじゃないからね!!
吉井side out
???side
ふん、あのFクラスのバカ女。見事にやってくれたな、お蔭で厄介な吉井と姫路を無力化できそうだ。今の俺達は最強だが、念には念を入れるタチだからな。
これでアイツ等が勝てる可能性は万に1つも無い。
さぁ、せいぜい明日は無様に負けて俺達の力を見せつけさせてくれよ?
俺はそう思いながらこの教室で「スカル」の「ガイアメモリ」を握って笑うのだった