バカとテストと召喚獣~仮面を被った男~   作:木原@ウィング

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レポート、あと3日で提出。しかも今日言われた、もうちょっと前に言う事出来なかったのかよ。あのアホ教師め、お蔭で目をこすりながらか行くことになってしまった。可笑しな出来になっていませんよね?(;'∀')
後半が、超展開。そして深夜のテンションからか可笑しなことになっております。
どうしてこうなった?


4話 戦後の彼らは何を思うのか

吉井side

さて、Dクラスとの試験召喚戦争も終わったみたいだしこの後はどうしようかな~

……なんてね。もうすることは決まっているんだ。まずはお礼を言いに行かないとね。

僕が逃がしちゃったDクラスの奴等を捕まえたのは優子さんと立花君だって、さっき雄二から聞いたからね。

それに……優子さんと秀吉がなんで仮面ライダーになっちゃったのか聞かないと。

 

吉井「……そうこうしている間にAクラスの前についたか」

 

「あれ? 吉井君じゃない? どうしたの?」

 

吉井「ん? あ、工藤さん?」

 

愛子「どうしたの? こんな所に」

 

吉井「あ、いや、今Aクラスに優子さんっているかな?」

 

愛子「ん~? 多分いるんじゃないかな? さっき僕がトイレに行く前は秀吉君と話していたし」

 

吉井「秀吉と? ……じゃあ、丁度良いか」

 

愛子「何が丁度いいの?」

 

吉井「何でもない、こっちの話だよ」

 

愛子「そっか、それよりも入らないの?」

 

吉井「入っても良いのかな?」

 

愛子「遠慮なんてしない! ほ~ら、早く」

 

工藤さんに手をグイグイ引っ張られて僕はAクラスに入った。Aクラスの内装は、初日に見ていたけどやっぱり凄い。なんで教室にドリンクバーとか有るの? 僕、毎日飲む自信が有るよ。イスがリクライニングシートって、授業を受けずに眠る自信があるね。

……って、前までの僕だったらそうだけど今の僕はそんな物に負けるわけが無い。

……そう、思いたい。いや、思わせてくださいお願いします。

 

久保「あれ? 吉井君じゃないか」

 

吉井「やぁ、久保君。元気そうだね」

 

彼は久保利光。僕の友人にして僕が困ったときに助けてくれる良い人だ。

彼には前に召喚獣用のロックシードを作って貰った事が有るから、それのお礼も言わないとな。

 

吉井「久保君、君が作ってくれたあの召喚獣用のロックシード。良く使わせて貰っているよ。ありがとう!!」

 

久保「い、いや! 喜んでもらえているのなら製作者としても本望さ!!」

 

久保君は僕がお礼を言うと、とても嬉しそうに笑ってくれる。

本当に、彼と言い秀吉たちと言い僕はみんなに助けられっぱなしだ。

 

久保「それで、吉井君はAクラスに何の用だい?」

 

吉井「うん、実はね……優子さんいないかな?」

 

僕の質問にキョトンとした久保君だったが、なにやら段々とニヤニヤとした顔になってくる。どうしたんだろう? 僕は何か可笑しなことでも聞いたかな?

 

吉井「あの、久保君? なんでそんな風に笑っているの?」

 

久保「あ、あぁすまない。君が優子君に用事と聞いてね。……遂に優子君も報われたかと」

 

吉井「報われた? ……いや、さっき優子さんに助けてもらったからそのお礼に来ただけなんだけど」

 

僕のその言葉を聞いて。久保君は何やら可哀そうな顔をした。さっきから久保君の顔が変わりすぎてビックリしているんだけど。その怪物くん並の顔変化は一体どうやっているのやら。

 

久保「うん……優子君。頑張りたまえ、僕は応援しているぞ」

 

吉井「それで、優子さん観てない?」

 

久保「優子さんだったら、あそこに座っているよ」

 

久保君は窓際の席を指さしてくれる。そこには、窓の外を眺めて頬に手を当てている優子さんの姿が有った。その姿は、さながら絵画の一場面のような美しさがあって僕の心が洗われて行くような気すらする。つまり、何が言いたいかって言うと、物凄く可愛い! 何あれ、天使か! 女神か!? 何なんだ!?

 

秀吉「む、姉上。明久が来たぞ」

 

優子さんの前の机に座っていた秀吉が優子さんに声をかける。それが聞こえていないのか未だにボーッとしている。何が有ったんだろう?

 

秀吉「はぁ~これはダメじゃな。考え事をしているとヒトの声などが聞こえず、話かけられている内容も頭の中へ入って行かない。これをどうにかするには……」

 

秀吉は何やら僕の事をじっと見てくるけど、僕が声をかけたって同じことになる未来しか見えないんだけど? え、やったほうが良いの? なんか、秀吉が視線で「この姉上をどうか頼む」みたいな事を送ってきている気がする。

 

吉井「あ~え~っと、秀吉。優子さん、今話は大丈夫?」

 

 

秀吉「わしは大丈夫なのじゃが、姉上が……」

 

吉井「……よし、任せて」

 

秀吉「うん? 任せるとはいったい何を……ッ!?」

 

優子「秀吉? あなたさっきからうる「優子さん」え?」

 

僕は後ろから優子さんは包み込むように抱く。こうでもしないとこっちに気が付かないんだよね、優子さん。とは言っても、好きでもない相手にいきなりこんなことをされたらいやに決まっている。なので、すぐに謝らないと

 

吉井「ごめん、でもこうでもしないと優子さんが聞いてくれそうになかったから」

 

優子「……」

 

吉井「でも、これでやっとお話しできるね」

 

優子「……」

 

吉井「……優子さん? だ、大丈夫~?」

 

僕がまた呼び掛けてみると、優子さんは顔を真っ赤にして機能停止していた。あ、あれ? いきなりこんな事をされて怒りのあまりに機能停止しちゃったのかな?

ど、どうしよう!! 謝って許してくれるのか物凄く不安だよ!!

 

秀吉「明久よ、先ほどの行動はどういう事か説明してほしいのじゃ?」

 

吉井「あの、秀吉? 話すのは良いんだけど、目が全然笑ってないんだけど?」

 

秀吉「気のせいじゃ」

 

吉井「いやでも目「気のせいじゃ」

 

吉井「い、いや~」

 

秀吉「まぁ、これについては後で詳しく聞くとして……なぜ、明久もAクラスにきておるのかの?」

 

吉井「それは……優子さんにお礼と聞きたいことがあって」

 

秀吉「……なるほどのぉ、明久がここに来た理由は大体分かった」

 

といきなり話題を変えてこう言ってくれる秀吉。流石だ! 空気を読むのがめっぽう強いですね!! ようやく聞きたいことが聞けそうだ

 

吉井side out

 

秀吉side

吉井「それで、ここからが本題なんだけど」

 

秀吉「みなまで言うな。これの事じゃろ?」

 

明久が聞こうとしていることは分かっていた。姉上と儂のこの力。「仮面ライダー」へと変身するこの力が何なのかを聞くためじゃろう?

 

優子「秀吉の力については、私は詳しくは知らないわ。でも、私のこの「仮面ライダーマッハ」に変身できるシステムを作ったのは……」

 

愛子「僕のお父さんでもある、クリム・スタインベルトのお蔭って事!!」

 

儂と姉上、そして明久の会話に愛子が入ってくる。まぁ、製作者じゃからここの会話に入る権利くらいは有るじゃろう。

 

吉井「工藤さんのお父さんが作った?」

 

愛子「うん、僕のお父さんが吉井君のサポート……が本当の目的じゃないけど当分はそう言った方面での使用のために僕と一緒に作ってくれたのが優子が変身する「仮面ライダーマッハ」システムの【マッハドライバー炎】」

 

吉井「マッハドライバー炎……」

 

愛子「そしてこれが……」

 

工藤が指を鳴らすと工藤の周りに道路ができ始めてそこをミニカーたちが颯爽と走ってくる。それの内、赤いスポーツカーのミニカーを手に持った工藤。あのミニカー、可愛いから1つ位貰えない物かのぅ?

 

愛子「僕が「仮面ライダードライブ」に変身するために必要な「シフトカー」達だよ」

 

なんと!? 工藤が前に言っていた「ドライブシステム」はもう完成しておったのか!

 

吉井「え? 工藤さんも……「仮面ライダー」?」

 

愛子「そうだよ、「仮面ライダードライブ」。まぁ、優子の相棒ポジかな?」

 

優子「そういう事よ……明久君。あなたが私を認めてくれなくても、もう私は大丈夫」

 

姉上よ、明久は姉上を認めなかったんじゃないのじゃ。姉上の事が心配で、わざと突き放すような態度を取って姉上に「普通の学園生活」を送ってほしかったんじゃ。まぁ、儂もその願いを裏切って変身したのじゃから、人の事は言えないのじゃが。

 

吉井「認めなかったんじゃないんだ、ただ優子さんが、危険な目に遭うのが……嫌だったんだ」

 

優子「……」

 

吉井「前みたいに、僕が不甲斐ないせいで優子さんを危険な目に遭わせてしまうかもしれない。そう思って「吉井君」」

 

優子「……私は、そんなの気にしない。だって、私は」

 

優子「あなたにこの命を助けられた時から! あなたの事が好きで、あなたの役に立ちたいと思っていたのだから!!」

 

……あ、姉上? いきなりなんて大胆な告白をしておるのじゃ!? って、違う!!

なんてタイミングで明久に告白をするのじゃ!! 儂だって明久に……

 

優子「……あ」

 

姉上も自分が何を口走ったのか理解したのか、一瞬で顔がゆでだこの様に真っ赤になって頭から煙を出して固まってしまった。あ~これは元に戻るのに、また相当時間がかかるじゃろうなぁ。

 

愛子「わ~優子ったら大胆~!! こんな所で告白するなんて!!」

 

工藤はとても面白い物を見たと言わんばかりにニヤニヤと笑い、儂は呆然とし、明久は白目をむいて直立不動に。そして、丁度近くにいた霧島と久保もニヤニヤとした顔で明久と姉上を見ておる。

……何なのじゃ? この状況は

もう、儂には理解できぬのじゃ。

 

秀吉side out

 

吉井side

あれから僕はすぐに意識を取り戻してさっき優子さんから言われたことについて考えていた。もう、あの告白のお蔭か、優子さんがなんで「仮面ライダー」になってしまったのかが痛いほど分かった。優子さんが僕をそこまで思ってくれていたのは正直、予想外だった。

 

吉井「えっと、優子さんの気持ちは分かったんだけどなんで秀吉や工藤さんまで「仮面ライダー」になったの?」

 

僕の疑問に秀吉は「理由は姉上と同じじゃ」と答えてくれた。姉妹揃って、こんな僕の為に危険な事になるというに……本当にこの姉妹は強いと思ったんだ。

で、工藤さんは「お父さんが作ったシステムの実験に志願したんだ。君たちと同じで誰かを守りたいって思いでね」だそうだ。こう言っては失礼だろうが、正直意外だった。工藤さんは、そういう事に興味が無い人だと思っていたから。

 

愛子「心外だなぁ、僕だってそういう思いはあるよ?」

 

翔子「そう、それに……そう思っているのは優子や愛子達だけじゃない」

 

久保「僕達だって、君たちの役に立ちたいって思いは有るんだよ?」

 

久保君や霧島さんも僕にそう言ってくれた。嬉しかった、こんな風に思ってくれている人が居たのに気が付かなかったなんてやっぱり僕はバカみたいだ。

これからは、もっと彼らの為に、そして期待にこたえられるように頑張らなと!

 

翔子「それに私たちも愛子のお父さんと協力して」

 

久保「特別なものを制作中だからね。楽しみにしていてくれたまえ」

 

特別な物? 一体何を作っているんだろう。少し気になってしまうな。でも、そろそろ下校時刻だし今日の所は帰るか。

 

吉井「随分と長い時間お邪魔しちゃったね。僕と秀吉はこのまま帰るよ」

 

翔子「また来てね、吉井、秀吉」

 

久保「僕たちは君たちをいつでも歓迎するよ」

 

愛子「まったね~」

 

優子「……///」

 

あ、優子さんが顔を背けながらも手を振ってくれた。それに対して僕も手を振り返す。秀吉がその様子をなにやら呆れたように見ていたが、一体どうしたんだろう?

これで、優子さん達に聞きたかったことは聞けた。明日からは……Dクラスの奴にロックシードを渡した奴について調査しないといけないな。

あぁ、また忙しくなりそうだ。僕は心の中でため息をつきながら秀吉と一緒に、家に帰っていった

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