ご注文はきんいろの日々ですか?(旧題:うさぎモザイク)   作:りゅーん

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たんけんにいこう(計画を立てるだけ)


書けねえ、続きが書けねえんだ……

でもエタらず完結まで頑張る






第5話 たんけんにいこう

べちん。

 

そんな音が立てられたのは早朝、天々座家にある大きな部屋でのこと。

その部屋は家の令嬢であるリゼ。彼女と仲の良いシャロ、ココア、チノ、千夜。そして昨日この街へ観光にやって来た忍、アリス、カレン、陽子、綾の計十人が寝ている部屋で、音を発したのはその一画――正確にはココアの腕と隣で寝ていたチノの顔面だった。

 

「ふにゅっ!?」

 

チノの顔面に振り下ろされた腕は寝相の割に高威力を誇り、チノはしばらく呻いた後に目を覚ましてしまう。

鼻柱でじんじんと主張する痛みに顔をしかめ、状態を起こして周りを見渡したチノは痛みの原因がどこにあるのかを理解した。

 

「うう……ココアさん、よくもやってくれましたね」

 

年不相応なあどけなさの寝顔を晒す彼女に言葉は届かないと知りつつも悪態を吐くチノ。

昨晩ココアさんが仕掛けてきた隣で寝ようアピールをきっちり断るべきでした、と鼻を押さえつつ後悔した所で、そもそもなんで彼女が自分の隣で寝ていたのかという疑問が沸いてくる。

ココアの隣にも誰か寝ていると見てみればそこには千夜が、更に千夜の隣にはシャロでそのまた隣、一番奥にはリゼが寝ている。

そこから視線をずらせば自分含め横に五人並んだ自分達と鏡合わせ、つまりお互いに顔をつき合わせるような位置と方向で対面に寝る五人の少女逹が見え、更に視野を広げると自分の寝ていた部屋がいつもの自室でないことに気付く。

 

「そうでした、昨日はココアさんの思いつきでリゼさんの家に泊まりに来たんでした」

 

思い出されるのは昨日の出来事。

自分がどこにいるのか理解したチノはふうと肩を撫で下ろし、対面で寝ていた陽子と目があった。

 

 

「ん、みつきー? 起きるの早いなー」

 

目が覚めたらしいが、まだ寝ぼけているのかチノを見て出てきた言葉は聞き覚えの無い名前。

家族の名前だろうか。

しばらくうつらうつらしてる陽子を見て美月って誰ですかとか私はチノですとか言おうとした口を止めたが、彼女は再び夢の世界に旅立つことなくやがてしっかりした瞳でこちらを見返してきた。

 

「チノだったっけ? おはよー」

 

「はい、チノで合ってます。おはようございます陽子さん。ところで『みつき』とは誰ですか?」

 

「美月? ああそれ私の妹の名前だ。チノには話してないし……テレパシー?」

 

「いえ。先程寝惚けていた時に私を見て『みつき』と呼んでいたので」

 

まだ寝ぼけているのか突拍子もないことを言い出す陽子をスルーし似てるんですか?とチノが問うたが、それは陽子にはっきりと否定された。

携帯にある写真を見せてくれると言うので見てみたが、髪の長さ以外は確かにあまり似ていない。

 

「にしてもチノって早起きなんだな。私は朝ランニングするからいつもこのくらいに起きてるんだけど」

 

今は朝の五時を過ぎたくらい。

日の長い夏ですら夜明けからさほど経たない早朝で、ほぼ毎日早朝ランニングを行う自分より早くに目を覚ましていたチノを素直に称賛する。

しかしチノはふるふると首を横に振り、自分の後ろ――領土侵犯をするココアの方へ目線をやる。

大体の事情を察した陽子は「御愁傷様」と苦笑いを返した。

 

「ココアさんと言えば、昨日は騒ぎを起こしてすみませんでした」

 

「もう気にしなくていいって。昨日謝ってもらったし、リゼも許してるんだし」

 

「それでもあまりに非常識すぎでした」

 

「真面目だなあチノは。うちの妹と弟にも見習わせたいくらいだ。この際ほんとに私の妹にでもなってみ――」

 

真面目なチノが昨日ちょっとした騒ぎを起こした罪悪感でどんよりと沈むのを見て陽子そうとしたが、その言葉にチノ以外の人間が反応を見せる。

 

「チノちゃんは私の妹だよっ!!」

 

陽子の言葉も終わらないうちに、ぐっすり眠っていたはずのココアが陽子に飛びかかったのだ。

さっきまで寝ていたとは思えない俊敏さのココアを持ち前の身体能力でとっさに肩を掴んで止める陽子だが、突進の勢いを完全に殺してからココアの顔を見てみれば見事なまでの寝顔。

恐らくココアにとって重要な何かに触れたため一瞬のみだが目を半ば強引に覚ましたのだろう。

彼女の発言から察するに、陽子がチノに向かって妹になるよう言ったのがセンサーに触れたらしい。

だが、いくら姉に憧れ、またチノを妹のように可愛がっているとはいえ、寝ている状態から「妹」のキーワードひとつでここまで迅速に行動出来るとはココアは一体何なんだろうか。

自称姉の謎をまたひとつ垣間見たチノは、領土侵犯どころか上半身丸々チノの布団に埋めるココアを見て仕方なく布団を抜け出した。

 

「起きるの? 私ならココアを元の位置まで運んでやれるけど」

 

「いえ、目が覚めてしまいましたのでそれには及びません。放っといても問題ないです。昨日といい今といい何なんでしょうココアさんは」

 

敷かれた布団から少し離れた所にあるソファーに座り、もう殆どを占拠された自分の布団を見てやれやれと首を振り、昨日のことを思い出していた。

 

 

 

 

 

昨日、リゼの父に許可をもらったチノ達はリゼの部屋を目指していた。

リゼの父は玄関にいた使用人に約束通り四人の宿泊部屋の手配と来訪を秘密にするよう言付けをして傍らにいた男と共に何処かへ行ってしまったので四人だけでの行動だ。

 

「にしても、リゼちゃんの家っていつ見ても大きいよね~」

 

「そうね。これだけ広いんだから、甘兎の支店入れさせてくれないかしら」

 

「兵糧の補充だね!」

 

「戦争するつもりなの!?」

 

道中突っ込みを入れつつも迷いの無い足取りで先導をするのはシャロ。

特に何でもないような顔をして『家の作りは前来たときで覚えちゃったし』と言っていたのは本当らしく、チノは密かに尊敬していた。

なお、「リゼの家であること」が記憶力に大幅なブーストをかけたのはシャロだけの秘密である。

 

チノは一応気付かれないようにと、シャロもさっき以来突っ込みを控えて黙っていたが、半歩前を行くココアと千夜が尚も談笑するので意味がない。

人のいない場所で騒いだらリゼさんに丸わかりなんじゃとチノは思い――いや、おかしいのではないだろうか。

進行方向に伸びる廊下、それからくるりと振り返って反対に伸びる廊下を見てそれは確信へと変わった。

 

「何故でしょう。人がいません」

 

「言われてみればそうね。リゼちゃんの部屋に近付くにつれて減ってる気がするわ」

 

「気のせいじゃないかな? リゼちゃんのお家は広いんだし」

 

使用人がひとりも見当たらない廊下。

薄気味悪さすら感じるそれを千夜も不思議に思いチノに続いたが、ココアは特に気にした風もなく先導するシャロを催促する。

 

「さあさあどんどんハリーゴー」

 

「ココア、それ多分hurry up」

 

「さすがシャロちゃん、才女だね」

 

「いや、あんた高校二年生なんだからそれくらい出来なさいよ……」

 

廊下の状況が無性に気になったチノだが、あくまでもマイペースなココアの調子に飲まれ、頭上に?を浮かべつつもまあいいかとシャロに付いていった。

 

 

 

それが故意であることに気付くことなく。

 

 

 

後にリゼや陽子達から聞いた話だが、チノ達の来訪は来た時点で中途半端に分かっていたらしい。

中途半端、というのは来客が来たという事実は使用人から聞いたものの、教えに来た使用人が全てを語る前に他の使用人に連れ去られるように退出したからだ。

リゼ曰く『多分親父の箝口令が行き届く前に私の部屋に来たんだろう』とのこと。

その不可解な態度から連鎖的にシャロの『来客に注意』とだけ書かれたメールを思い出し、リゼは自室から陽子達を自らの趣味を反映させたコレクションルームに移動させた。

 

だが、ただの部屋と侮るなかれ。

 

吊るされたシャンデリアと壁に何枚もある絵画以外は目立つ物のないこの部屋は、入り口に置かれた戦車のプラモの砲身をいじると絵画が回転ドアの如く裏返りモデルガンの倉庫へと変貌するのだ。

そしてリゼは使用人をひとり呼びつけ、自室とこの部屋の二部屋には近付かないよう人払いをかける。

これにより部屋に籠りつつ廊下の音声を拾いやすくしたリゼは五人に銃を持たせ、自らはドアのそばでナイフ片手に耳を澄ませて待機。

そして。

 

 

 

 

 

無人だったリゼの自室を不思議に思いつつ、ココア達は別の部屋に向かう。

行き先はかつてリゼに案内された彼女のコレクションルームだ。

ドアの前に立ったココアは、より驚かせるため勢い良く入室しようとドアノブに手をかけたまま深呼吸をひとつ。

それから一気にドアを開け放ち、

 

 

「リゼちゃんはこ――」

 

「今だっ!!」

 

「ぎゃあーーー!? ふぎゃっ!」

 

「動くな、動くと斬る――あれ、ココア?」

 

勢いよく室内に突入したココアはアリス達五人に一斉に銃を向けられるという衝撃的な現実に直面し、そこに生まれた一瞬の虚を突かれリゼに組伏せられ首にナイフを当てられた。

これがリゼの作戦。

ドアを開けた瞬間銃口を向けられるという場面を作り、その隙をついて一人を押さえ込んで複数犯の場合は押さえた犯人を人質に連絡をあらかじめ入れていたリゼの父が来るまで膠着状態を保つのを目的として組んだものだ。

だが、ひとつ誤算があるとするなら、彼女が想定していたよりも現実は大したこと無いことだろうか。

 

「ぎゃあーーーー! リゼちゃんに刺されるうぅーーー!」

 

「え、あれ? ココア!?」

 

 

 

――ドッキリ仕掛けようとしたら迎撃体勢のみんなに驚かされて、ついでに人質にもなりました(ココアのみ)。

 

 

 

 

それが昨日起きた騒動の結末だ。

いくつかの因果の果てに起きたこの出来事の突拍子の無さに、回想していたチノと陽子が揃ってため息を吐く。

 

陽子の居たリゼ側は不審者という明確な身の危険に立ち向かい、そして拍子抜けするほどに事実が危険とは程遠いかったことによる徒労感。

 

チノの居たココア側は向こうのリアクションが斜め上どころか命のやり取りに発展しかけたという驚愕と恐怖。

 

双方とも得るもの無いどころか余計な心労を生み出したあの出来事を思えば、ため息が出るのも当然だった。

 

「にしてもココアもまさかああなるなんて思わなかっただろうな。リゼがナイフを首に当てた時の眼もマジだったし」

 

「ココアさんにはいい薬ですよ。全く」

 

「……チノ、実は叩き起こされたのまだ根に持ってるだろ」

 

「別に怒ってないです。全ての原因を作ったくせにぐっすり寝てますねとか思ってないです」

 

「おい心の声」

 

言葉とは裏腹にというか全然隠れてないチノの恨み節に思わずツッコミが出る陽子。

そんなやり取りをするうちに陽子も完全に目を覚ますが、朝日の照らす晴れた空を見上げて嬉しそうに笑ったかと思えばすぐにその顔は曇りだす。

 

「どうしたんですか陽子さん」

 

「いや、私いっつもランニングしてるんだけどさ、リゼん家を案内無しで無事に出られる気しないし、そもそも見知らぬ街を走って迷子になったらどうしようかなーって」

 

「前者は流石に大袈裟ですが、後者はありそうですね。……でも、陽子さんの悩みはすぐ解決すると思いますよ?」

 

はあ……と快晴の空を惜しむ陽子へ、自信たっぷりに宣言するチノ。

その根拠はどこにあるんだと訊ねると背後を指差され、振り向いた先にはいつの間に起床したのかリゼの姿があった。

 

「ああ、私も割と朝が早い方だからな」

 

「うおっ! リゼ起きてたのか」

 

「ついさっき。それより陽子、今からランニングに行くんだって? 私が迷子にならないよう付いてってやろうか?」

 

「ホントか! それはありがたい」

 

「そうと決まれば早速行くとするか」

 

「よしっ、チノはどうする」

 

「私は遠慮しておきます」

 

チノの言葉に一瞬だけ残念そうな顔を見せたものの、リゼの協力を取りつけられた陽子はいそいそと嬉しそうに仕度を始め勢いよく部屋を飛び出す。

 

「……リゼさんも陽子さんも、朝から走れるなんてすごいです」

 

インドア派な上にそこまで体力があるわけでもないチノにとってランニングは出来れば避けたいものであり、既に家を出て門目指し並走する二人を窓から見下ろしながらぽつりとこぼす。

それからチノは窓から二人並んで家から走り去る二人の後ろ姿が消えるまで見送った後、自宅からちゃっかり持ってきていたクロスワード集を読み始めた。

 

 

 

 

 

 

「さて、昨日はとにかく広範囲を見て回ることにしたが、今日はどこに行こうか」

 

「わたしは決まってるよ!」

 

「アリスに同じくデス」

 

時刻はおよそ八時半。

『仕事があるから』とシャロが、『準備があるからもう出るわ』と千夜が、『そもそも押し掛けて朝まで頂きましたから。あと父が昨晩珍しく今朝まで飲み明かしたのでそのフォローと仕事もありますし』とチノが、ココアはチノに引きずられる形で早々に家を去った後のこと。

 

リゼが五人に問うと、アリスとカレンから真っ先に返事が来た。

実はこの二人、今日は甘兎でアルバイト体験をする手はずになっている、千夜の帰り際に言っていた『準備』とはそれのことだ。

昨日の案内で甘兎に寄った際、二人が甘味処が醸す和の雰囲気をたいそう気に入り、千夜の『じゃあ明日私と一緒に働いてみる?』発言に同意したため即座に店主である千夜の祖母に話が行き決定。

従業員兼看板娘兼後継ぎの権力フル活用である。

 

「私も甘兎に行って、アリスとカレンが頑張る姿をずっと見ています」

 

「しのはぶれないというか……陽子、綾、お前たちはどうするんだ?」

 

「しの達が甘兎に行くなら、私はリゼとチノちゃん、ココアの働いてるラビットハウスに行ってみたいわ。今度はちゃんとお客さんとして」

 

「私は温泉プール!」

 

「そうか。私は休みだが、ココアとチノは今日午前中のシフトだから楽しみにしていてくれ。あと温泉プールは夕方からみんな予定が空くからその時昨十人で行こうと思ったんだが……それでいいか?」

 

「おっけーおっけー。じゃあ私も綾と一緒にお邪魔するかな、ラビットハウス」

 

それぞれの希望や行き先を聞いてリゼが今日の予定を立てていく。

ちなみにリゼが忍を「しの」と呼んだり綾がリゼを呼び捨てにしていたが、これは昨晩押し掛けてきたココアが『固い、フランスパンより固いよ!』とフレンドリーな呼び方を求めたからである。

結果忍はアリス達が呼ぶようにしの(チノのみしのさん)と呼ばれ、リゼ達にさん付けしていた綾は呼び捨てに直された。

実は最初に畏まった手前、周りがフレンドリーに接していても引っ込みがつかなくて敬称付けを続行していた綾にとってまさに渡りに船な提案だったのだが、それは本人だけの内緒だ。

そしてそんな綾は今。

 

「い、一緒に喫茶店……陽子と喫茶店……」

 

陽子の発言を受けて顔を赤くしながらボソボソと呟いていた。

隣にいた陽子が別の世界から帰ってこない綾を見てぎょっと驚く。

 

「綾大丈夫か!?」

 

「ふむふむ。ヨーコ、ここは私に任せるデス」

 

「どこから持ってきたんだその眼鏡」

 

そんな二人のそばにサッと寄ってきたカレンが陽子のツッコミもどこ吹く風で綾の耳元で一言呟くと、綾は『いや、そんなつもりじゃないわ!』と叫んで現実へと帰ってきた。

妄想状態を含む一連の動作を見られたと気付いた綾がわたわたと慌てだす。

 

「カレン、何を吹き込んだんだ?」

 

「んー、乙女の内緒デス♪」

 

綾のリアクションからショック療法に見えるそれを懸念してリゼが問うが、カレンはピンと立てた人差し指を自分の唇に当てながらそう言ってはぐらかすだけ。

ちなみにカレンが耳元で呟いた台詞は、

 

『リゼも入れて三人だと、喫茶店デートにはならないデスヨ?』

 

というもの。

カレンは綾が陽子に対して親友旧友などを含む「友」の枠組みからは少し外れるだろう感情を抱いているのに気付いているので、愉快犯の気質があるカレンと言えど、綾が他人に聞かれたくないだろう台詞は耳元でこっそり言わざるを得なかったのだ。

 

「……まあいいか。それじゃ陽子と綾はまずラビットハウスだな。と言っても昼からだし、千夜の所は十時には開いてるけど中で和菓子作りもやるって言ってたからしのも行く時間考えないと」

 

「大丈夫です。アリスとカレンの為なら何時間でも居続けられますよ!」

 

「シノ……」

 

「しの、さすがに何時間も居られたらお店に迷惑よ!?」

 

「実は千夜ちゃんに良いって言ってもらったんです」

 

「なんて手回しの良さだ……いい副官になれるな」

 

「シノが副官なら、私は将軍になりマス!」

 

「シノの上司はわたしだよ!」

 

予定決めからどんどんと離れてく話題。

それを修正したのは陽子から発せられた一言だった。

 

「アリスとカレンって、いつ千夜の店に行くんだっけ?」

 

「エートデスねー……」

 

陽子の言葉にそもそも今何時だっけとスマホを取り出し。

取り出して………………。

……………………!?

 

「「にゃあああああああ!!」」

 

ギュガッ!と音を立てて部屋から立ち去り、一分前後で外出着へ着替えて戻ってきた。

どれだけ急いだのかぜぇぜぇと肩で荒く呼吸をしている。

そんな二人を見て忍が一言。

 

「そう言えば二人とも、千夜ちゃんから九時半でいいってメール来てましたよ。良かったですね」

 

「「先に教えてやれよ!」」

 

日頃からツッコミに回りやすい二人がノータイムでツッコミを入れたのもやむ無しというやつである。

ただアリスとカレンが出ていく時間が延びたのは事実で、六人は二人が甘兎に行くまでを今後の予定や雑談などで暇を潰すことにした。

 

 

 

 

 

 

 




カレン「ココアお姉チャ~ン」
ココア「カレンちゃ~ん!」
陽子「ほんと仲良くなったなこの二人」
綾「気が合うのね」



チノ「そう言えばカレンさんもアリスさんも日本語上手ですね」
アリス「シノの為に頑張ったんだよ!」
カレン「アリスが好きな日本が気になったノデ」
ココア「つまり二人はバイリンガールだね!」
チノ「バイリンガルです」



ココア「でもカレンちゃん達が合わせるだけじゃなくて、私達も合わせる努力しないとね」
チノ「そうですね。でも英語のテストは悪いのに出来るんですか?」
ココア「心があれば伝わるの! うぇるかむかもーん木組みの街へ!」
チノ「もう既にダメです」



♯6 日英同盟とたゆたう水面


チノ「まずテスト50点は越えてください」

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