俺がTS属性の二重人格者であるのは間違いないんですけど?   作:春の雪舞い散る

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 葉山隼人の扱いが更に雑になりました


テニスの王子様と薄っぺらな王様… ドッキリテクスチャーな葉山隼人

 はっきり言ってアタシを小バカにしてるのがまるわかりな三流ホストに向かい

 

 「 で、アンタがそれ言ってきたってことはミックスダブルスって事なんだな? なら時間もそうないからスリーゲームマッチ、先にスリーゲーム取った方が勝ちで良いよな? 」

 

 「 ルールは?俺はダブルスの経験はないんだが? 」

 

 そんな事を言うから

 

 「 安心しろ、アタシはシングルスすら経験無いから知識はあっても実践でちゃんと対応できる自信がないからな、ただの打ち合いでよかろう?

 

  ( もっともまともに打ち合ってやる気はないしお前らには戸塚の丁度良い踏み台になってもらうつかアタシと戸塚に踏み荒らされろ、バカ共がっ! )」

 

 黒笑みを浮かべながらそう思うアタシ

 

 「 戸塚、テニスの腕はともかく身体能力は戸塚に分の悪いあの男は実戦練習が欲しい今の戸塚にピッタリな練習相手だからネット際の攻防を体感してくれ、アタシがサーブとレシーブで相手を切り崩す」

 

 そう戸塚に言って

 

 「 体格差のハンデにコートの選択とサーブをこちらからくらいは要求してもバチは当たらないよな? 」

 

 アタシがそう言ったら

 

 「 勝手にしろしっ! 」

 

 だってさ…

 

 と、言う訳でキャバ嬢とホスト × アタシと戸塚のミックスダブルスが始まったが一連のやり取り

 

 そして絵面的に小中学生苛めてるようにも見えるし何より三浦嫌いがここにきて表れてるのでホストの客たちも一部を除きノリが悪い

 

 別にそんな事はどうでも良い事でアタシかサーブを打つのを見てレシーバーはキャバ嬢、ホストが前衛の布陣をとる

 

 試合が始まりアタシがツイストを踊る

 

 きれいに決まったサーブは大きく弾みキャバ嬢の顔を襲い小さく悲鳴をあげて尻餅を着くのを見てアンチ三浦派が失笑するが

 

 「 君も女性なら自分の顔を狙われたらとは思わないのかっ!? 」

 

 そんなトロい事ゆーから

 

 「 雪乃と戸塚はアタシのフォームからキックサーブを打ったのはわかっていたし経験者らしいその女もわかるはずなのにアタシの事を見下す事しかしてない

 

 だから、そんな簡単な事を見落として予測をする事すらもできずに無警戒にボールに突っ込んだその女自己責任だろうが? 」

 

 そう言ってやったら

 

 「 隼人は黙ってろし、今度はアタシがあのチビをギャフンと言わせてやるっ! 」

 

 そう言ったけど残念だったな? 逆にまたアタシがギャフンと言わせてやんよ

 

 セカンドサーブはミスサーブにも関わらずにさっきの今じゃ意思に反して身体が反応できる訳なくあっさりとサービスエース

 

 サードサーブは、スライスサーブに切り替えて思い切りスライスした… そう、対戦相手の二人を斬る位の気迫でな

 

 それなのに、未だにアタシを見下しているキャバ嬢にはアタシの気迫のスライスサーブに対応できるわけなく気付いた時にはボールに逃げられていた

 

 三連続サービスエースに退けフォースサーブはスライスサーブのスピン速度が更に増しているのにそれを考慮しないから今度はちゃんとラケットで捉えながらもまともに返せずレシーブミス

 

 何様のつもりかは知らないけど… 第一ゲームの結果は、アタシのサーブに手も足も出ずに終わったからアンチ三浦がせせら笑っている

 

 本人もそれがわかっているからさらにカッカして冷静さを失っているのに、ナンのフォローもしない葉山隼人は例えてゆーならドッキリテクスチャーだな

 

 後日、アタシが葉山隼人をそう評したらその意味が通じる陽乃さんと材木が大爆笑したとだけ言っておこう

 

 が、まぁ中途半端な言葉に耳を貸すタマでもないからなゆーだけムダかも知れないが… 詰まるところ、アイツ等の繋がり関係はその程度に過ぎないって事

 

 仲間の言葉に耳を貸せないお前らって、本当に友達ナノか?

 

 ってか、お前らリア充がゆー友達とか仲間ってその程度の繋がり… 存在って事か?

 

 

 第二ゲームのサーバーはキャバ嬢にレシーバーはアタシで速い球足で威力はありそうだけど逆上してるからコースは甘い

 

 イヤ、甘いのはコースだけじゃないんだろうけどな

 

 ループスイングでパワーを乗せしっかりスピンをかけてキャバ嬢の逆サイドを狙うが初めてスピンボールを受けるらしいホストはスピンボールに弾かれ浮き球になり戸塚が鮮やかにボレーを決める

 

 多分サーブに自信が有ったんだろう、それをあっさりと返されアタマに血が上ったキャバ嬢は更に力んで棒玉になったのを見てネットに背を向け…

 

 振り返りながらその回転から生まれる遠心力をボールに叩きつける

 

 「 ハンマースローイングショットっ! 」

 

 そう叫ぶ材木が正直五月蝿いが、アタシと材木は友達じゃないから塩味な関係で十分とゆーか塩をかけたら縮んでくれると有り難いんだが

 

 体育である程度見ている戸塚と違い全く情報のないアタシの予想以上のリターンにホストが対応できるわけなくリターンエース

 

 続くキャバ嬢のサーブもなんなくリターンしたらさすがに今度はきっちりかっちりと返してきたけど連携のなってないペアとは違い待ち構えていた戸塚のボレーの餌食に

 

 次を落とせばブレイクゲームって状況に追い込まれてやっと冷静さを取り戻したけど時既に遅しでキャバ嬢のサーブに鋭さが出てきたけど帰宅部で遊んでたブランクは大きく… ( 多分な ) 本人が思うような威力はないからあっさりとリターン

 

 もちろん、ホストも返してきたし彩加のボレーの餌食っ! …には残念ながらならなかったけど浮き玉が返ってきてチャンスボールに向かって翔びながら

 

 「 こんなこともあろーかと♪ 」

 

 そう陽気に言ったら

 

 「 ムッ、李・紅蘭っ! 」

 

 材木ウザいと思いながら全身のバネをしならせ一気に爆発させる

 

 ー ハゼロ、リア充っ! ー

 

 と、呪文っぽく叫んだら

 

 「な、なんだと? 女王蜂 ( クインビー ) ダイナマイトだとっ!?」

 

 ( ってオイオイ、お前もこのネタ知ってるのかよ? 材木 )

 

 と、アタシがのんきに思ってたけどアタシが解き放った女王蜂の襲来を受けるホストはまたしてもラケットを弾かれ浮き球は戸塚に返されブレイクゲーム

 

 そして小休止になり材木が喜んでパシりになり… ( アタシは材木なんぞに貸しは作りたくないから遺憾なんだよな ) スポーツドリンクを買ってきてくれた

 

 僅かではあるけど休憩を挟み、彩加のサーブでゲーム再開

 

 球威自体は未だ、さほど上がった訳じゃないけど逆に言えばコントロール重視にしても落ちてないんだから総合的に見たら確実にパワーアップしている戸塚

 

 その戸塚がこの三日間、アタシのサーブを受けながら自分で考えてきたサーブを試すときがきた

 

 相手はこー言っちゃナンだがこの総武のテニス部ならレギュラーになれそうな男だから今の彩加にはこれ以上の練習台はない

 

 遠慮は要らん、使い潰せ

 

 戸塚のサーブはホストからエースを奪うには至らないけど、ホストが持つ戸塚のデータを修正させる位には驚かせ…

 

 甘い囁きならぬ甘いリターンを又してもパクり技のクロコダイルバイブレーションで返してホストはなんとかダブルハンドで返すが腕にダメージを与え続けた

 

 第三ゲームは一進一退の攻防になりその迫力に息を呑むギャラリーけどアドバンテージを奪いついに決着の時を迎えたアタシ達の闘い

 

 本気の闘い、それが戸塚を練習以上にパワーアップしてくれていてこれまで以上に鋭さがが増した戸塚のサーブ

 

 それに負けじと返すホストにアタシも微妙に甘いリターンを思い切り沈み込んでハイジャンプ

 

 「 ウルトラループスイングっ! ( 八重バージョン ) 」

 

 って材木マジにウザい

 

 アタシのスマッシュをよせば良いのに十字ブロックで返したけど完全に棒玉

 

 そして風を感じたアタシはどこかで聞いたフレーズを思いだし力ないボールを思いきり掬い上げ叫んだ

 

 「 青春のバカヤローっ! 」

 

 と、叫びながら空を見上げた…

 

 今のアタシのリターンが決定打になったらしいホストは右腕を抱え踞っているからボールを追い掛けるのはキャバ嬢だけど

 

 ( 残念だったな?この時間帯空がから風向きが変わるんだよ、海風から浜風にな )

 

 そのアタシの思いに答えるように風向きが変わりボールは沖に向かう風に流されていくが周りも見え無いキャバ嬢がフェンスに向かってる事にホストが気付き立ち上がると激突をなんとか直前に回避

 

 ボールは二人の足元に転がりアタシ等の完全勝利

 

 敗北を認めた二人が握手を求めにきたけどアタシはそれに応えられない

 

 戸塚に雪乃が気付いて駆け寄りそれで気付いた由比ヶ浜と材木に戸部も集まってきたなか

 

 「 貴女まさか… 」

 

 その呟きに気付き

 

 「 何、雪ノ下さんは心当たりあんの? 」

 

 そう聞いてきた三浦の耳元で

 

 「 辛いとは思うけど多分あれだから保健室で休ませてあげるくらいしか私達にできることはないわね 」

 

 そう言われて

 

 「 こりゃ相当重いね… 」

 

 と、呟き

 

 「 姫菜と結衣はふたりでこの子を保健室に連れてって休ませな 」

 

 そう言われて二人はピンときたけど

 

 「 それなら俺か戸部が… 「 何で雪ノ下さんがあーしにだけ小声で言ったのか… それくらい察しろし… 隼人 」」

 

 そう言われて

 

 「 す、すまない… 」

 

 と、慌てて頭を下げたが他の男子達は気付かなかった 

 

 そして制服に着替えた三浦が保健室で見たのは不器用に生理用具を扱うアタシで

 

 「 何、その不器用さ… いくらなんでもあーし等の年で初めてな訳ないっしょ? 」

 

 そう言われて

 

 「 確かに普通ならね… でも… ( 話して良い? の視線に気付いて頷くと雪乃も頷き返し )

 

 この子の名は比企谷八重、比企谷八幡と言う男子生徒がTSした姿よ 」

 

 そう言うと鵜飼先生も頷いたけど

 

 「 ゆ… 雪ノ下さん、それ本気で言ってんの? 」

 

 三浦にそう聞かれた雪乃は

 

 「 そうね、私もこんな風に話だけを聞いたら貴女と同じ反応をすると思うわ… と、言うか実際にTSしてるのを目の前で見ていたのに時々あれは夢だったんじゃないのかしらって思うんですもの

 

 だから見てない人が理解できないのは当然だけど残念ながら医学的にもそれは証明され定期的にも医者にかかってたそうよ?

 

 詳しい話を聞きたかったら放課後奉仕部に来なさい、そろそろお昼休みも終わるわ

 

 鵜飼先生、八重さんをお願いします 」

 

 そう言われて

 

 「 任せなさい、それより急がなくても…ほら、予鈴が鳴りましたよ? 」

 

 そう言われて教室に向かう姿を鵜飼先生とまるでスタンドの様にアタシの枕元に立つ八が四人を見送っていた

 

 

 

 




 
 サブタイは葉山隼人の皆仲良くを皮肉っただけでそれ以上の意味は有りません

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