俺がTS属性の二重人格者であるのは間違いないんですけど? 作:春の雪舞い散る
① 彦星不在の織姫様の憂鬱
現在アタシ達は川崎家に居る
陽乃さんが蒼空とけーちゃんがみてくれているのを見ながらそろそろ帰ってくる小町と大志の晩ご飯の支度を始めている
え、ナンで陽乃さんが川崎家に居るのかって?
明日は陽乃さんの誕生日で小町に手を回した陽乃さんが親父と母ちゃんから今夜の外泊許可を取り付け
その結果… 小町と二人、今夜は雪ノ下家に泊まりに行くから沙希が帰ってきたら都築さんのお迎えで雪ノ下家に向かうからだ
小町と大志が帰ってきてご飯を食べさせてから二人の… 主に大志の質問を聞く
川崎家に来るようにようになり何だかんだで大志の勉強を見ているのだ
沙希が帰ってくる時間が近付き沙希のご飯を支度しているうちに沙希が帰ってきた
それにともない沙希の顔を見た蒼空とけーちゃんが安心してうとうとし始めるからアタシと小町
…今日は陽乃さんが二人を寝かしつけ二人の眠るのを確認してから帰る支度をし今夜は雪の下家に向かうんだが…
「 あ~っ … 都築さん、今まで小さい子の相手してたからこんな格好してるんですけどやっぱ不味いですよね? 」
そう聞いてみたら
「 お姉ちゃん… それ気にするのって、今さらだからね? 」
呆れてそう言う小町に
「 大丈夫でございますよ、小町様… もしご心配でしたら旦那様と奥様にお会いになる前にお着替えいただければよろしいかと存じますので」
そう言われてホッとして雪ノ下家に向かった
雪ノ下家に着くと早速都築さん案内でツインの客間に案内してもらい早速着替える事に…と思ったら陽乃さんから待ったが掛かり
「 メイド服が趣味の八重ちゃんはこれを着てっ♪ 」
そう言われて差し出されて受け取って鏡の前で胸に当ててみて
「 いや、別に趣味って…ぶっ! な、なんっすか! これっ、エバの綾波バージョンっ!? 」
そう言って叫ぶと
「 うん、うん、良いね、良いねっ♪ せっかくなんだから着て見せてよっ♪ 」
そう言われて着る事にした…
え、なんでって? メイド服ならバイトで散々着てるんだから今さらじゃん? 別にコスプレキライじゃないし
そんな訳で早速着替える事にして小町も陽乃さんが用意してくれた清楚なイブニングドレスに着替えた
着替え終えたアタシ達は陽乃さんと一緒に雪ノ下は家の当主と奥方様との謁見に向かうんだけど…
都築さん… もしかして笑い、堪えてません? ひょっとしなくてもこのネタご存知だとか言うんじゃ… すいません、どうやら知ってそうですね
「 陽乃、アスカ・ラングレイアスカ・ラングレイバージョンを頼んで良いかね? 」
「 それなら私はマドマギでお願いしますね 」
ってナニ? 状況が見えませんつか現実をみたくありません…
何故ゆえ開襟シャツの紳士とサマードレスの淑女がコスプレ話で盛り上がってるの?
頭の中で? を涌かせたアタシが悩んでたら
「 今時の仮装パーティーって結構コスプレパーティーだったりするのよ? 」
そう言って笑う陽乃さん
「 はぁ、そんなものなんですか… 」
そう言って脱力するアタシだった
その後アタシがメイド喫茶でバイトしてるって話になり
「 常勤押さえてクラスメイトの川崎ちゃんって子と使命数No.1、2を占めてるんだよね
出勤数の違いで川崎ちゃんに一位をを譲ってるけど凄い人気よっ♪ 」
そう言って笑ってる陽乃さん
そしてそんな陽乃さんを見て
「 いかがでしょうか? 陽乃様、八重様にアルバイトの時のノリでお茶をお出し頂くというのは 」
そう言われたアタシがはぁーっと溜め息を吐き
「 ハーブティーと明日蒼空とけーちゃんにお土産にする予定のクッキーがありますけどどうしましょうか?」
その後アタシがメイド喫茶でバイトしてるって話になり
「常勤押さえてクラスメイトの川崎ちゃんって子と使命数No.1、2を占めてるんだよね
出勤数の違いで川崎ちゃんに一位をを譲ってるけど凄い人気よっ♪」
そう言って笑ってる陽乃さん
そしてそんな陽乃さんを見て
「いかがでしょうか?陽乃様、八重様にアルバイトの時のノリでお茶をお出し頂くというのは?」
そう言われたアタシがはぁーっと溜め息を吐き
「ハーブティーと明日蒼空とけーちゃんにお土産にする予定のクッキーがありますけどどうしましょうか?」
そう聞くと
「お茶は雪乃ちゃん仕込みでバイト先でもお客様に好評だしクッキーも…当然八重ちゃんの手作りのなんだよね?」
そう聞かれたアタシが頷くのを見て
「雪乃ちゃんのお墨付きだし何より誤魔化しの効かない素直な幼児が美味しそうに食べてたからね、期待して良いよ」
そう陽乃さんが言うと
「ほうそれは楽しみだね、でも良いのかい?その二人の分を出してしまっても」
そう聞かれたから
「二人には明日特に七夕に因んだ訳じゃないですけど金平糖を買っていこうと思いますから平気です」
そう答えると笑いながらなら
「そう言う話なのならば陽乃はバームクーヘンを持っていってもらいなさい」
そう言われて陽乃さんも楽しそうに笑いながら
「あの幼い兄妹も可愛い子達だからね」
県会議員雪ノ下夏彦には専属執事が五人ついているが執事と言うのなばかりでようは住み込みの秘書だ
同じ理由でメイドも二人ついているが当然秘書で皆それぞれの経歴を持っている
雪ノ下昭乃には専属の執事が二名で、こちらはどちらかと言えばSPとしてついており両目共元自衛官
専属のメイドは五名いてこちらは完全に昭乃の秘書
しかし秘書と言っても昭乃に同行したり名代として現場に出向いているためデスクの前でふんぞり返っているだけの重役達よりも現場の信頼は厚い
その結果元メイド達皆は営業所や支社の重いポストに就いている為女子の新入社員には憧れのポストである
そして未だ学生である陽乃さんの専属の執事は都築さんとメイドさんは夏川さんと言う人が就いている
後はや雪ノ下家に支えているメイドさんが数名と言ったところだろう
翌朝いつものように家事のないアタシ静かに自習していた陽乃さんも起きてきて教えてくれている
六時になり寝ぼけ眼の小町をおこし連れ陽乃さんとお出掛け
ファミレスで朝食を取り暇潰しに稲毛神社参拝(神様ごめんなさい)
梅雨は未だ明けてないハズにも関わらず空はよく晴れわたり真夏の熱い陽射し…でも、セミの鳴き声以外はしない境内を三人で歩き歩き参拝した
その後ららぽに行きオープンカフェで開店の時間待ちの為待ち遠しいです?
まずアタシは今制作中の浴衣用の帯と完成予定図にある下駄と雪駄を買いに行く予定
ついで小町は今年の夏はスムージーにハマるのですそう言いながら家電コーナーに行き物色中のついでにアタシも手動式のかき氷気を買う
川崎家のが壊れちゃってるからな
でも、知ってるかこのかき氷器の使い道な…例えば親父の為にアライを作るとしよう
その際の冷水の氷は細かければ細かいほどより素早く熱を奪ってくれるそうで腕の良い職人は氷を包丁で削るらしいけどアタシにそんな腕はない
だからかき氷器の出番な訳だし同様に冷しゃぶのアラ熱取りににも役に立つしけーちゃんみたいな小さい小さい子の居る川崎家の場合急な発熱に際しては氷のうに
花火をしたら有ってはいけないことてだけど絶対無いとは言い切れない火傷
その際の対処に用意できたら良いと思うのだがな?
陽乃さんはナゼかアタシの水着買いたがり意味がわからないまぁ、一枚も持ってないから買っておくに越したことはないんだけど…
さっかー、テニス、野球、ラグビーとみんな順調に勝ち上がり結構応援要請を受けてるから忙しいと言えば忙しいのだ
そして最後に金平糖を買い雪ノ下に戻り再び綾波バージョンのメイド服に着替えたアタシとサマードレスの小町
陽乃さんのバースデーランチパーティーが始まった
アタシは陽乃さんの後ろに、小町は隣に控えそれぞれ邪魔にならないよう立ち位置に気を配った
途中、雪乃と隼人と顔を合わせたけど二言三言言葉を交わしただけなんだけどアタシを見て苦笑いの雪乃と
「キモい目で見てんじゃねえよっ!」
そう言いたくなる視線の隼人の二人
接客業で磨いた笑顔でメイド役をこなし?アタシと小町は退席し川崎家に向かう時間…
うん、着替えの時間すっかり忘れてましたよ…
この格好で過ごすのかアタシ達は…
え?小町は何も困らないって?そりやそうだろうね、小町は普通のサマードレスだもんね
それに比べアタシはコスプレメイド服なんだから沙希の小言を思い切りもらいそうなんだよね…
お土産のバームクーヘンと陽乃さんの短冊を預り都築さんの運転で川崎家に向かうアタシと小町
日が沈みきる前に何とか川崎家に到着し荷物を下ろしてもらい沙希にバームクーヘンと金平糖を預けると蒼空とけーちゃんに事情を話して笹飾りに短冊を飾る
あまり上手とは言えないけどアタシの吹くハーモニカに合わせてみんなで歌う七夕さま
童心に帰る小町に大志…そして結衣…
訂正、結衣は大きな子供だったな
その様子を見ながら笑みのこぼれる沙希と彩加にハーモニカの演奏でいっぱいいっぱいのアタシはそんな余裕無いけどね
あーっ、そう言えば蒼空とけーちゃん浴衣姿を送ってほしいって陽乃さんに頼まれてたっけ
八のスマホで撮って送信…っと
お、喜んでる喜んでる
え?今度二人を連れて雪ノ下家に遊びに来て欲しいって?
いや、それはアタシが勝手に答える訳にはいかないでしょ?
そう思って沙希にメールを見せると
「都合が合えば良いんじゃないのかい?」
との事なのでそう返信すると
ーおっ、理解が早くて良いね?ー
と、返信が来てるけどアンタが主役のパーティー中にナニやってんだよ?
そう思いながら一旦メールは中止…あ、でもその前に沙希の七夕料理の写メをソ・ウ・シ・ンっ♪っと
そしてその二枚の写メがこの後の沙希の運命に多大な影響を与える事になるなんて夢にも思いもしなかった