俺がTS属性の二重人格者であるのは間違いないんですけど? 作:春の雪舞い散る
材木座登場、扱いは雑で良いよな?材木座だから
③ 不審者の名は厨二で良いよな?
今日は戸塚と顔を合わせ難いアタシは昼休みにあの場所に行かなかった
今のところアタシと戸塚の唯一の接点はあそこだけだからあそこに行かなければ顔を合わせなくて済む… アタシ、ズルいな
放課後になる前にマッカンを買いに行き部室に戻るとナゼか雪乃由比ヶ浜が部室の前で中の様子を伺っているから
「 部室内に不審者が居るのよ… 」
そう言われてアタシも中を覗くといかにも不審者にしか見えないヤツが居るから
「 ………もしもし、警察ですか? 学校内に不審者が… 」
そうわざと中に居るヤツに聞こえる様に通報してるふりしてやったら
「 ま、ま、ま、ま、待て我は不審者ではないから通報するのは… 」
アタシのニセ通報にビビったヤツが部室から飛び出すのを見て
「 してねえよ、だがどう見ても不審者にしか… 「 ム、ムムムムッ…主は戸塚氏にクッキーを渡していた少女ではないかっ!」」
アタシの言葉を遮ったその言葉を聞いたアタシは
「 なるほど、ちょっと記憶消す必要がありそうだな…ナニ、大丈夫だ… 安心しろ、痛いのはホンの一瞬の事だからな
しかもアタシは全く痛くもなんともないからなんの問題もない 」
そう言って指をわきわきさせながら脅しをかけていると
「 この部屋に一体何のようかしら? 」
そう雪乃が聞いたがこいつが女子…ましてや雪乃みたいな美少女と口が聞けるわけもないがなんとか頑張って
「 ここに我が盟友、比企谷八幡が居ると聞いてやってきたのだが… 」
そのウザい喋りと説明がめんどくさいから
「 お前誰? つかそのしゃべり方厨二かよ? 」
そう言ってやると由比ヶ浜が
「 八重ちゃん、その厨二ってなに? 」
って聞いてきたから
「 厨二病の事 」
「 病気なの? 」
「 いや、少なくとも医者が直せる病気じゃないはず
アニメや漫画の世界に入り込みその世界観でキャラを演じる人…
あくまでも一例で色々タイプはあるけどアタシもそれほど造詣が深い訳じゃないからしらないからなんともね 」
アタシがそう解説してやると
「 ふーん、そうなんだ… え? ヒッキーこの部に入ってるの? 」
今の流れでヒッキーが八の事だってわかるがあえて聞く
「 は?ヒッキーってだれ? アタシは雪乃以外の人間は見た事ないんだけど… 」
アタシのその言葉を聞いて肩を震わせ笑ってるけど嘘話いってないよね?アタシが八を見るなんてドッペルゲンガーかなんかじゃん
「 え? ヒッキーはヒッキーじゃん 」
「 だから誰、宇多田ヒカル? あの人くらいじゃないのヒッキーとか呼ばれて喜ぶの?
アタシならヤだな…そんな呼ばれかたは悪気なくてもなんか引きこもってるみたいでさ 」
そう、ある意味私はずっと引き込もってたし八なんか閉じ込められた状態なんだからそのあだ名は全く洒落になってない
「 あたしそんなつもりは… 」
「 つもりがなければ許されるならセクハラ問題も減るだろうね? そんなつもりははないで済む、済まされるんならさ… 」
そうあたしが言うと表情を引き締めた雪乃が
「 そうね、色々な場面でよく使われる詭弁ね…悪気がなくても許されない場合があるから言動に気を付けないと…
貴女自身つい最近悪気がなくても心無い仕打ちで酷く傷付いたはずなのではなくて? 」
そう言われて葉山にクッキーを捨てられたこと思い出し
「 う、確かに…八重ちゃんも言ってたけどどっか私の知らないところで捨ててくれてたらよかったのにっ…そう思ったらあれから隼人君の言葉が信じられなくなったよ 」
そう力なく呟く由比ヶ浜だけど
「 あ、あの我の願いは… 」
すっかり空気と化して忘れ去られていた材木座がそう泣きそうにいうから
「 厨二煩い、空気読めっ! アタシと由比ヶ浜の二人の誤解が解けて友情の再確認 ( 無いと判明 ) して和解すると感動シーンなんだぞ? 」
そう調子の良いことをポロっといってしまいしまったけどもう遅い
瞳をキラキラさせた由比が浜が
「 八重ちゃん、あたしをやっと友達って認めてくれたんだね、嬉しいっ! 」
そう言ってアタシの顔をぎゅっと抱きすくめられたアタシは窒息寸前になり雪乃が
「 由比ヶ浜さん、八重さんはこの中で一番態度は大きいけど誰よりも小柄で華奢な子よ? 取り扱いにはもっと気を遣ってほしいものだわ 」
( って、ナニそれ、小さな体に大きな態度っ♪ってヤツかよ? )
勿論そんな突っ込みはいれないけどそう注意を受けてしまった由比ヶ浜は
「 え? 取り扱いには… あ、うん… こめん… 」
と、またしても空気の材木座に
「 前置き要らんから用件をさっさと言えっ! 」
何とか回復したアタシに何やら紙の束を渡して
「 ウム、これは我が書いた小説なのだが読んでもらいできれば感想も言ってもらいたいのだが… 」
そう言われてアタシは
「 読む代わりにアタシ達の前ではそのキャラ禁止っ!後、超電磁砲 ( 護身用のスタンガンの事 ) を喰らいたくなかったら戸塚の事は二度と口にするな
それが原因で数少ない友人の一人である戸塚に嫌われたらどうしてくれるんだよ?
…え、ナニ?由比ヶ浜、アタシは今材木に説教くれてやるのに忙しいんだけど? 」
材木座のネクタイ根本を掴みながら由比ヶ浜に聞いたら
「 八重ちゃんって彩ちゃんの事好きなの? 」
そう言われたアタシのバックには見る者によってはボンっ! と言う効果音と頭から湯気がたっていたのは間違いない
「 なっ、な、な、な、ナニゆってるの?アタシみたいなんがかっこカワイイ戸塚の事を好きなんて言ったら戸塚が迷惑だろ? 」
そう言ってあせるアタシに
「 いや、我の聞き違いでなければ戸塚氏は主の事を八重ちゃんと呼んでおった筈だが? 」
と、地雷を踏み抜きやがったから
「 余程死にたいらしいな… 誰がお前にその呼び方を許したよ? 」
怒りと羞恥に震えるアタシに
「 取り敢えず八重さんはそのニヤケきった男から離れなさい 」
そう言われて材木座を見たら…
( うわっ、マジキモいっ! そーいや八はコイツの事の事ロリペドワナビーって思ってたっけ… )
「 うわっ! 」
思わず叫ぶと材木座を突き飛ばし… たつもりだけど重い材木座は微動だにせず、アタシはとにかく雪乃の後ろに逃げ込み
「 我ながらナニやってるんだか… 」
そう呟いてから
「 感想を言うの明日で良いな?!材木 」
そう言って原稿を受け取ると最終下校時間までその原稿を読んで過ごした
できるだけ持ち帰る量を減らしたいからだ…たく、無駄に量が多いぞ材木座