彼らの歩んだ道   作:紅氷(しょうが味)

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毎度毎度、遅い割に話が進んでいなくて申し訳ないです。


[012] ~クロノ・ハラオウン~ 其の一

 短い息遣いと共にガサガサと草むらの中を駆け巡る小さな影が二つあった。

 一つの影は前を走り見知ったであろう道筋を辿りつつ、後に続くもう一つの影の手を取り案内している。手を引かれていたその影は、おぼつかない足取りで必死に着いていく。

 上を見上げれば徐々に暗がりが広がり始め、幾つか星が瞬いているのが分かる。あまりこの時間になってもこの場をうろうろとしていることはなかったため、帰ったら母親に怒られてしまうかもしれない。ましてや慣れない土地なら尚更に、だ。

 

「……ね、ねぇ!」

 

 幼声を発して前を走るその男の子に声を掛ける。少しづつ森の中に闇が広がり、恐怖と焦りが心の内を支配し始めていた。急がないと叱られる、早く帰らないと危ない、お化けがすぐそこの暗がりから現れるかもしれない――――と。

 

「なに?」

「どこにいくのっ!? もうまっくらになっちゃったよ!」

 

 そんな焦りとは裏腹に目の前の男の子は特に気にする素振りを見せることなく、「もうすぐ」と短く答えて止まることはなかった。

 そうして坂道を登ることしばらく――――男の子達が目指していた目的地が見えてきた。

 はぁ、はぁと間隔の短い息遣いが耳に残る中、手を引いていた男の子は一足先にその(いただき)にたどり着いたようで、茜色に染まる夕日をバックに自分を待ってくれていた。この先に何があるのだろうか、こんな遅い時間にこの場に連れてくる意味は何なのか、気になる一方で体力の方は当の限界を超えていた。

 当たり前だ、五歳にも満たない体ではたかが知れている。だからあの先に居る男の子に憧れを抱いてしまうのも無理はない。何時も一緒にいるときは必ずあの男の子が前を行き、自分の手を引いてくれていた。

 常にその背中を見てきた。遊ぶ時も、出かける時も、泣いている時も何もかも……。兄のように慕い、同時に家族のような大きい存在に思えるその子は、今日も変わらず、遅れる自分を待ってくれている。

 だから一歩、前を踏みしめる。いつか必ずその男の子と一緒に肩を並べる日を手に入れるために……。

 

「頑張ったね」

 

 労いの言葉が耳をつく。息も絶え絶えで下を向いていた顔を上に上げてみれば、ニッコリと微笑んで自分の両肩をポンポンと優しく叩いてくれる彼が居た。それだけでその子は安堵の表情に移り変わる。今までの疲労の全てを吹き飛ばすほど、彼のその言葉は安心感を抱かせ、更に憧憬する切欠となる。

 

「見てごらん」

 

 そして案内されたその場所はとある丘の上だった。もうすぐ去るであろう町全体が一望できるその秘密の場所は、男の子の母親が見つけたらしいのだ。

 

「わぁ!」

 

 ぱぁ、と花が咲くように笑顔が広がる。その瞳に映る『夜景』は絶景の一言に尽きる程で、しかしその子はそんな感想を抱くことは出来るはずもなく、ただただ歓喜の声を上げることが精一杯であった。

 

「よかった、喜んでくれて」

「うんっ!」

 

 楽しかった。本当に楽しい毎日だった。

 いつか見たその光景は、今も脳裏に焼きついている――――

 

 

 

 

 

 

 

「――っ」

 

 規則的なアラーム音によって意識が覚醒する。薄目を開けて周囲を見渡せば簡素なベットが何床か並べられているだけで、そこが自分の見知った仮眠室だということは一目瞭然であった。

 むくりと起き上がり、傍らにあったカード型のデバイスを手に取って時間を確認する。

 

「……少し寝すぎた」

 

 少々の仮眠のつもりだったが、なんと三時間も消費してしまっていた。いけない、と未だ呆然とする思考のまま起き上がって仮眠室を後にする。

 軽く身なりを整えつつ、廊下を足早に歩いていく。その際に見える窓の外には数え切れないほどの星々が明滅を繰り返して点在していた。初見の人間がこの光景を見れば、小一時間ほどの鑑賞会を開催できそうなぐらいの絶景が広がっているが、慣れた人間からすればその限りではない。

 自分もその内の一人であるので、特別感想を抱くことなくその場を後にする――――はずだったのだが、

 

「…………、」

 

 どうしてか今日に限っては足を止めてしまっていた。吸い寄せられるように彼は窓辺に近づくと、そっと手を這わせる。

 瞳に映る宇宙空間には無限の世界が広がっている。それがなんとなく先ほどの夢で見た『夜景』にそっくりで思わずため息が漏れてしまう。

 

 ――――彼は今、何をしているのだろうか?

 

 そう思考してあの夢を思い出す。当時の憧憬は未だ忘れてはいない。その一つの意志を胸に今日まで努力してきた自分がいるのだ。もう出会うことなく十年近くの時が経過してしまったが、そんな彼は遠い遠いあの惑星で今、何処で何をしているのだろうか。

 

(……どうにも感傷的になっているな。それではダメだ、次会うときに情けない姿を見せるわけにはいかない)

 

 泣き虫で弱虫な自分は今はもういない、この十年近くで心も体も大きく育った。この月日の内にあった大きな出来事は決して少なくない。解決していない問題も幾つかある。それでも今日までやってこれたのだ、これからもその先も、自分一人で歩んでいける力は手に入れた。

 

「だから……待っててくれ。秋人兄さん」

 

 噛み締めるように『彼』の名を呟く。忘れかけていた小さな『記憶』の欠片をかき集めて、少年は再び歩き出す――――

 

「…………、」

「あっ」

 

 さて、行こうかと踵を返した所で目の前に見知った少女が居た。

 その表情は「しまった」と言わんばかりに視線を泳がして気まずそうに立ち去ろうとする。

 

「おい、なんで逃げようとするんだ――エイミィ?」

 

 目を細めて彼女に訊ねる。ビクッと肩を揺らして目の前の少女――名をエイミィ・リミエッタというその彼女は乾いた笑みを浮かべて向き直る。

 

「い、いや……偶々お手洗いの帰りにクロノくんを見つけちゃって、なに黄昏てるのかなぁ~って思ってたりなかったり?」

「なぜ僕に聞き返す……あと別に僕は黄昏てはない。考え事をしてただけだ」

「考え事ねぇ」

 

 なぜそんなにも不思議がるのかよく分からないまま、クロノ・ハラオウンは歩き出す。突然歩き出した彼に、エイミィは慌てて後ろをついていく。

 

「待ってよクロノくん!」

「今度はなんだエイミィ? あと、今は遅い時間なんだからもう少し声のトーンを下げてくれ」

「ご、ごめんね。えっと……さっき呟いてた『秋人兄さん』って誰なの? お兄さんって……クロノくん兄弟なんていたっけ? って思って」

「あぁ……」

 

 やはり聞かれていたようだ。自分の零れた言葉に、エイミィは気まずそうに反応する。

 

「もしかして聞いちゃいけない内容だった? だったらごめん」

「いや、別にそういうわけじゃないから謝らなくていい。そうか……エイミィには話してなかったな」

「うん」

 

 いつの間にか横に並んで歩いているエイミィを余所に、クロノはゆっくりと当時の記憶を掘り起こしていく。

 

「秋人兄さんとは本当の兄弟ではない。母さ……艦長の友人だった人の子供を僕が勝手に『兄』と慕ってだだけだよ」

「へぇ、クロノくんにそんな人がいたんだ。その人は今何処にいるの?」

「……地球だ」

 

 えっ! と驚きの言葉が彼女から漏れる。無理もないだろう――その『地球』にはつい最近、記憶に新しい『とある事件』の現場だったのだから……。

 

「彼が今何処に住んでいるのか判らない。昔住んでいた住居にはもう住んでいないと聞いたし……まぁ元気にやっているんじゃないかと思う」

「地球かぁ……不思議な縁もあるもんだね」

 

 エイミィの言葉に本当にな、と返す。

 

「その人とは会いたいと思わないの?」

「会いたくない、と言ったら嘘になるな。でもまぁ、十年も経過してればお互い容姿なりなんなり変わってしまって覚えてくれているのか分からないけどね」

「それは大丈夫なんじゃないかな?」

 

 即座にエイミィが言葉を返してきた。チラッと横目で彼女に視線を移すと、ニンマリと口角を釣り上げてクロノの肩をポン、と叩いた。

 

「クロノくんはともかく、向こうはすぐに気がつくんじゃないかなぁ~?」

「なんで君にそんなことが分かる」

「だって、ねぇ~」

 

 ムッと怪訝な表情を浮かべる。もしかしなくとも彼女は今自分のコンプレックスに対して、現在進行形で土足で踏み入れているに違いない。

 現に、今もこうして肩を並べて歩いているだけでも嫌なのだ。いや、決して彼女が嫌いなわけではなく、この場合は第三者の視点から見た場合のことを指す。しかしまぁ、

 

「……これは少し頑張ってもらわないとなぁ」

「な、なにをかな」

 

 目的地の自動ドア前で佇んでクロノは答える。

 

「君も少し休憩でもって思っていたんだがな……そうか、そんなに仕事がしたいのか。いやぁ、仕事熱心で助かる助かる。さすがだねエイミィ?」

「えっ!?」

 

 あれ? おかしい。彼から発せられる空気が重い気がする。

 

「え、えーと……クロノくん? もしかして怒っちゃった?」

「ははっ、何を言ってるんだ。さて、もう一仕事頑張ろうか」

 

 わざとらしく笑いながらクロノは扉を開けて中へ入っていってしまった。そしてその場に残されたエイミィはぽかんと佇んでいた。

 

「――――はっ!? ま、待ってよクロノくん! それって冗談きついってばぁ~~!!」

 

 時刻は深夜を回ったところで、そこから仕事を強制されると夜通し働く羽目になりかねない。エイミィは慌てながら彼の後を追っていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 クロノ・ハラオウン。

 時空管理局が所持している次元航行艦『アースラ』に所属の時空管理局執務官である。

 弱冠十四歳にして管理局の『執務官』に位置している彼はまさに『エリート』と呼ぶに相応しいだろう。かといって彼は自分の立場に慢心することはない。常に細心に、迅速に仕事をこなす。幾ら立場が変わろうとそれだけは変わらない。

 そのせいで身内には頭が固い人間だ、と言われる始末になったわけだが、そのことを自覚したのはつい最近の出来事である。自分にとって当たり前だったことを否定されるというのは当初、衝撃を受けたものだが、今となっては自分を見直す良い機会だったのかもしれない。

 

 彼は十一年前に父親を失っている。

 とあるロストロギアの暴走──それに巻き込まれる形で父はこの世の生を閉じた。幼い時に起こった一連の事件は、十一年経過した現在でも解決していない。

 

「──無限書庫の閲覧許可をもらいたい」

 

 だから彼は何としてでもこの一件は早く解決させたい一心であった。歴史は長い。この一件はついこの間に起こったものではない。被害者も数え切れない程にいた。これ以上、悲しみを繋げるわけにはいかないのだ。

 

「さて……」

 

 こうして訪れた場所は、その名の通り『無限』に蓄積されていく膨大な資料庫だ。甚大な被害を受けているにも関わらず、この一件は資料が少ない。

 たが、この無限書庫ならば

 

(どこかに絶対あるはず……)

 

 知識の宝庫。日に何万と増え続ける膨大な資料はただ闇雲に検索するだけでは到底辿り着くことができない。

 クロノは書庫の内部に足を踏み入れて上を見上げる。この書庫の彼方はこの眼で見ることは出来ない。どこの誰がこんな代物を創造したのか分からないが、もう少しどうにか出来なかったのだろうか。

 

「S2U──補助を頼む」

 

 懐から一枚のカードを取り出して呟く。するとカードの中心に象られた宝石が煌めく。

 次の瞬間にはクロノの片目に蒼い魔法陣が姿を現した。『探索』を目的としたソレはカメラのレンズのように、描かれている紋様が複雑に動作する。

 

(……そういえば、近い内に新しく司書が着任されるんだったか)

 

 受付などの人間は居るのだが、この書庫をまとめる人物が存在していないのが現状で、誰も手付かずのままだった。なので、こうして探索魔法を用いて探さないとただただ時間を無駄に浪費するだけになってしまう。

 グルッと周囲を見回したのち、クロノは一点を見つめた。

 

「……あの辺りを探すか」

 

 タンッと地を蹴って宙に身を投げ出す。この空間は実は無重力に近い状態であるため、意識すればこうして宙に浮かぶことが出来る。そうして辿り着いたこの一角は……

 

「──『古代ベルカ』」

 

 呟き、そして手にしたのは一冊の歴史書。開いて中を確認してみると何百年と続いてきた、歴史の過去を綴ったものだった。学業でも用いられるその本には過去の偉人や出来事、その他色々と書き連ねてある。

 パラパラと流し読みで読み進めていくが、やはりというか、自分の探している内容はついに見つけることができなかった。

 

「…………、」

 

 短く息を吐いて本を閉じる。まだ一冊目だ、と気持ちを切り替えて近場にあった本に手を伸ばす

 

『まぁ、その程度じゃ幾ら探しても見つけることは出来ないだろうねぇ』

「……っ!?」

 

 突如として無人の空間に声が響き渡った。クロノは半ば強制的に声の聞こえた背後へ振り向いてみるが、その先には誰も居なかった。

 

「――誰だっ」

『さぁて、一体誰でしょうか』

 

 背後から聞こえたと思っていたら、今度は自分の足元――つまり下からソレが聞こえた。視線をそちらに移すが相変わらずその姿を捉えることができない。

 

「ふざけているのか? 何処の誰だか知らないが、姿を現したらどうだ」

『なら、見つけてごらんよ。執務官殿』

 

 ピクっと眉を顰ませる。声の主はどうやら自分の事を知っている人物らしい。身体はそのままで、眼球だけを動かして周囲の状況を探るが、至る所から声が響き渡るのみでそれ以上の行動は見られなかった。

 なら、とクロノは片目に発動させていた魔法陣を瞳と共に閉じた。

 

(挑発に乗る必要はない。どうせイタズラか酔狂の類だろう……まったく)

 

 小さくため息を漏らして、クロノはゆっくりと瞼を開けた。

 

「…………、」

『あらら~?』

 

 クロノのとった行動は至って単純なものだ。それは『動かない』こと。彼はその場でただ留まり、両の手はだらん、と落としているだけだ。

 

『一体どうしちゃったのかな? もしかして怖くなっちゃったとか言わないよねぇ??』

 

 声の主はそう言うが、それでも彼は身体どころか、眉一つ動かさないでいた。

 

『……ちぇ、つまんないの。面白味が無いなぁーもう』

 

 トン、と地を蹴る音が耳についた。

 どうやらこちらの様子を見兼ねてか、ご丁寧に姿を現してくれたようだ。背中に感じる気配をそのままにクロノはゆっくりと振り向き、

 

『もう少し楽しい反応してくれるとこちらもありがたいん――――っ!?』

 

 その身を破裂(、、)させた――――

 

 

 

 

 

 クロノ・ハラオウンの身体が文字通り爆ぜた(、、、)のだ。まるで限界まで膨らんだ風船がふとした拍子に弾け飛ぶように、彼の肉体は中心から膨張して弾け飛んだ。

 普通、人間一人がこのような状態に陥ったとき、悲惨で酷い結末が目に見えているだろう。視覚的衝撃と精神的衝撃を同時に行えるのだ。

 

『これ、は……』

 

 言葉に詰まる襲撃者。それもそのはず、行き成り目の前の人間が破裂したのだ。驚きを隠せないのも無理はない。しかし、今回の場合は違った。

 

 ――――動けない。

 

 襲撃者の身体には淡く輝く鎖が巻きつけられていた。

 

「――――ディレクトバインド(、、、、、、、、、)。うまく嵌ってくれて嬉しいよ」

『くっ!?』

 

 ピタッと、襲撃者の首元に触れる金属の感触。その先にいたのは、先ほど爆散したはずのクロノ・ハラオウンの姿だった。

 してやられた、と襲撃者はため息と共にその場で力を抜く。顔はフードを深く被っていて見えない。

 

『”幻術(シルエット)”と”捕縛(バインド)”の二段構え……姑息なやり方だね。やられたよ、何時から気がついてたんだい?』

「何が目的だ?」

 

 答える間もなく、クロノは変形させたS2Uの尖端を襲撃者に押し付ける。

 

相変わらず(、、、、、)頭がお堅いね。目的か……そうだなぁ――――』

「なっ――」

 

 視界の端から黒い影が物凄いスピードでクロノに接近してきた。二人――――襲撃者はもう一人隠れ潜んでいたのだ。

 咄嗟に後ろに下がり、両腕をクロスさせて防御の体制を取る。殆ど同じタイミングで第二の襲撃者は拳を握り、クロノ目掛けて振りかざしていた。

 ミシッと骨が軋む打音がクロノの耳にこびりつく。襲撃者はそのまま拳を振り抜き、クロノを地面に叩きつけた。

 

「がはっ!」

『ダメだよ。キチンと周りを確認しておかないと』

 

 苦悶の表情を浮かべながらも、クロノは叩きつけられた勢いで起き上がる。幸い、見た目ほどダメージは受けていないようで、問題はなかった。

 

『油断しすぎだよ――だからそうやって無様に捕まちゃうんだから』

『分かったから、早く外してくれないか?』

 

 警戒する中で、クロノの発動した捕縛魔法は呆気なく砕かれた。さて、どうしたものかとクロノはS2Uを構えながら思考する。

 

「場所を理解して襲いかかってるのか? こんなことしてタダじゃ済まないぞ」

『ああ、大丈夫。そこら辺は弁えて動くから』

『そうそう。ちょっとした”挨拶”みたいなものだから』

 

 何を言っているのか理解できなかった。しかし厄介な所で来られたものだ。室内は広大とはいえ、周囲には本があるため、魔法は極力控えなければならなかった。まあそこまで派手な攻撃魔法(モノ)は持ち得ていないから問題はないのだが、あちらがそうとは限らない。

 

『考えてることは判る……”結界”。――――キチンと張ってあるから幾ら暴れても問題ないよ』

『まあでも、仮にもここは”図書館”なわけだから……コレ(、、)で静かに行くとしようか』

 

 そう言って先ほど捕縛した方の襲撃者は両の拳を構える。

 用意周到だな、とクロノはマルチタスクを用いて戦況、戦略、戦闘のプランを組み立てていく。

 

(そこらへんの犯罪者の類かと思ったが違うみたいだな。自分の得物を堂々と宣言しているし……何より僕を殺すか捕縛するつもりならさっきの不意打ちでやれたはず)

 

 まあしかしこうなってしまった以上は手を抜くことはしない。クロノは足元に魔法陣を展開させて光の球体を複数出現させた。

 

「目的はどうあれ、君たちを捕まえてゆっくり話を聞かせてもらうっ!」

 

 

 

 

 




やっと出てきたと思ったら、すぐに戦闘突入。
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