ハイスクールフリート 希望への水平線へ   作:夢の防人

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第20話 いざ海外研修!

8月の初旬。晴風クラス31名と引率教員3名、随行者1名の全35名は台場国際ターミナルにいた。チケットに表示された時間は12時。目的地は日本から高速船で8時間程度の場所にあるナノッカという国だ。ここには海外のブルーマーメイド達が集まる研修施設が存在し、日本からも国際会議などが開かれる場合はこの匡に向かうことになる。さて、現在時刻は・・・

 

「・・・朝6時。」生徒の誰かがボソっとつぶやいた。そう、出発6時間前なのだ。馬鹿なのだろうか。

 

「ねむーい・・・」駿河留奈のそんな声が響けば。

 

「うぃ・・・う・・・」「タマ!?ここで寝ちゃだめっ!」メイタマコンビのそんなやりとりも。さて、この時間に生徒を集めた張本人は・・・

 

「んー、ナノッカなんて久しぶり!」宗谷真霜である。

 

「姉さん。ねぇ、なんでこの時間?なくよ?」

 

「日向・・・水出してくれ・・・」

 

ちなみに僕ら二人は前日にターミナル入りしていた。・・・そう、二日酔いだ。

 

だってやけにかわいい女の子がいるスナックがあったらいくしかないよね!

 

「じゃあ晴風クラスのみんな。私についてきて。」

 

古庄先輩の号令でとぼとぼとあるく女子高生。制服姿ではないが異様な集団だって思われそう。

 

「けどさ。今までって武蔵クラスが行ってても現地での活動費は生徒、学校負担だったんだろ?今年はなんで全額整備局負担なんだろうな。」

 

「ご機嫌とり・・・なのか、真霜姉さんが随行するからなのか。・・・どっちにしろ、黒いうわさはまだ残ってるんだ。少しでも気取られたくないんじゃない?」

 

林檎が不審がるのもしょうがない。例の事件以降、整備局からの援助はかなり激しいものになった。今では優先的に補給品が横須賀女子に振り分けてるとのうわさを同期の平賀たちから相談されていた。

 

海洋フロート、並びに世界中のどこよりも海洋科学の発展著しいこの日本。だが裏では深刻なエネルギー不足で様々な研究がなされており、国家予算の大部分を研究費用としてまかなっている。整備局にもそのしわ寄せが来ているのに、至れり尽くせりなのはどうもおかしい。

 

そんな僕らの考えをよそに、生徒たちはどうやら中に入ったらしい。・・・ラウンジに。

 

「まって姉さん。なんでラウンジ貸切になってるの?ねぇなんで?」

 

「ふふっ、そりゃみんなシルバークラスだからに決まってるじゃない?変な日向。かわいい♪」

 

なんてことだ。なんてことだ・・・!

 

この台場国際ターミナルを始め、ターミナルにはラウンジと呼ばれる上級客席専用の待合室がある。中には軽食やドリンクがフリーで用意されている。・・・そう、何がいいたいかというと。

 

「ねえおにいちゃん?普段からこーんないいとこにいたんだ?家族旅行のときは一番安い席だったのにね?」

 

「ち、ちがっ!だって俺たちは整備局からシートの指定・・・ああああああっ!」

 

隣にいる親友は実の妹にアイアンクロー。目の前には明乃がいい笑顔で仁王立ち。

 

「日向おにいちゃん。お話しよっか。」

 

・・・僕たちは、普段からこんないい生活をしてるのがばれたってことだ。

 

 

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