この素晴らしい拳法家に祝福を!!   作:シグナルイエロー

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さぁ、烈さんの異世界生活はっじまるよー( ´ ▽ ` )


お前の様なレベル1がいてたまるか

 暖かい光に包まれたと感じた瞬間に、烈は見知らぬ土地に立っていた。

 

(相手の特徴も名前も聞いていないのだが・・・まぁ何とかなるか、それにしても・・・)

 

「ここが異世界・・・まるで中世のヨーロッパのようだな」

 

あたりを見回すと鎧や剣を装備した者たちがチラホラと目に入る、現代ではありえぬ光景に心がはずむ。

 

「本当に異世界なのだな・・・皆でやったモンハンの世界のようなものだと思えばいいか・・・」

 

実はこの烈海王、花山薫や愚地独歩といった面々とモンハンをしていた時期があったりする。

 

(なつかしいな、克己さんと夜を徹しての天鱗集め、苦しくも楽しかった・・・)

 

んなことしてるから武蔵に負けたのではないだろうか。

 

 

 

 

テクテクと目的もなく街を歩きながらこれからのことを考えることにした。

 

(とりあえずの目標は消力の完成、そして魔王の討伐だな)

 

そこで気づく、魔王ってどこにいるのか?

 

討伐とは殺すということででいいのか、それともソゲブって長ったらしい説教でもすればいいのか?

 

今の烈には圧倒的に情報が足りなかった

 

 

(・・・まずは、情報収集からだな、ふむちょうどいい具合に重い荷物に困ってるご老人がいるな)

 

「もし、そこの婦人」

 

「はえ?こんな婆に婦人だなんて、お兄さんお上手だね」

 

「いえいえ、まだまだお綺麗だとおもいますよ」

 

「おんやまぁ!嘘でもうれしくなっちまうよ、そんでどーしたんだい?」

 

「いえ、ずいぶん重そうな荷物ですので、お手伝いできたらと・・・」

 

「見た目だけじゃなくて中身もイケメンかい!ハハ兄さんきっとモテル人だね、じゃあせっかくだからお願いしようかね、今から他にも・・・」

 

「では失礼する・・・」

 

「え・・・は?」

 

そういって荷物をひょいとい音が聞こえるかのように持ち上げる

 

それを見た周囲の人々が目をむいて驚く

 

「お、おおお兄さん力持ちなだねぇ・・・しかも義足なのに片手で持ちあげるとか・・・」

 

『ええ!?・・・ないわー・・・』みたいな顔をして驚く老婆と周りの人々

 

「では行きましょう」

 

「あ、ああ・・・うん・・・こっちだよ」

 

 

 

こうして烈は道すがらこの世界で必要な情報をいくつか聞くことができた。

 

この町が駆け出しの冒険者が多く集まる場所であること、また魔王が多くの魔族を率いており、単独での突破は難しいこと、魔王討伐を目指すのであれば冒険者という職業に就くのが手っ取り早いこと等々。

 

婦人の荷物を家に届けるとお礼にパンをもらった、小腹も空いていたのでありがたくいただくことにした。

 

「謝謝」

 

「い、いいんだよ、これくらいじゃあ運んでくれた駄賃にもならないけど、ありがとね」

 

「では、失礼する」

 

 

礼を言ってから烈は夫人の家を後にした。

 

 

 

 

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 後に老婆はこう語る

 

「ありゃあ、びっくりしたよぉ!」

 

「?」

 

「え?何に驚いたかって、そりゃあんた、大の大人が5人で持ち上げるような庭石を簡単に持ち上げちまったことにだよ!」

 

「!?」

 

「しかも聞けばこの街に来たばかりで街の名前も知らないときたもんだ」

 

「・・・・」

 

「怪しくなかったのかだって?そりゃ怪しかったさ、でもね伊達に長生きしてないんだ、人を見る目はあるつもりだよ、あの子の目は紳士の目だった!・・・だからまぁ、色々と教えてあげたんだよ」

 

「・・・・・」

 

「実際に運んでもらった後に何かお礼ができないかと思ったんだけど、断られちまってねぇ、じゃあせめておやつのパンでもどうかってことで受け取ってもらったんだ、子供の駄賃でも買えるパンをあげたら、頭まで下げてお礼をいわれちまったよ、本来なら人を呼んで金払って運んでもらうのをタダで運んでもらって礼を言いたいのはこっちなのにねぇ」

 

「・・・・・」

 

 

 

『東西南北不敗 烈海王の歩み』より抜粋。

 

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「うむ、中々美味、向こうとこっちの世界の味覚はあまり変わりはない様だな」

 

食べながら先ほどの婦人から聞いた場所を目指していると目の前に立派な建物が見えてきた。

 

「魔王を倒すには冒険者になるのが一番ときいたが、ここがその冒険者ギルドという場所か、なかなか立派な建物だ」

 

 

扉を開けて入るとにぎやかな喧騒が耳に入ってくる。

 

(食事処も一緒になってるのか、効率的だな)

 

 

「よおー兄ちゃん!見ない顔だな新入りか?」

 

見た目がいかつい男が声をかけてきた、普通であればその雰囲気に引くところだろうがあいにく烈が相手にしてきた者達のまとっている気に比べればどうということはなかった。

 

「ああ、この街にも始めてきたんだが冒険者登録はどこですればよいのだろうか」

 

「おお!マジで新入りか!登録ならそこの受付でできるぜ!」

 

「謝謝」

 

「ハハハハハ!礼を言われるようなことじゃねーよ、ようこそ!命知らず野朗!歓迎するぜ!!」

 

見た目はキモいが良いおっさんである。

 

受付に行くと受付嬢が1人座っていた、ちなみに巨乳である。

 

 

「ようこそ冒険者ギルドへ!ご用件をお伺いします。」

 

「冒険者登録をしたいのだが・・・」

 

「はい!登録ですね、では手数料をいただきます。」

 

「む・・・金がいるのか・・・」

 

「え、はい」

 

(困った・・・まさかいきなり路銀問題で躓くとは、何か担保になりそうなものは持ってなかっただろうか、・・・ん?これは・・・)

 

見覚えのない硬貨と手紙が懐から出てきた。

 

手紙の内容を簡潔に述べると異世界初心者へのせめてもの餞別ということらしい。

 

(感謝する、エリス殿)

 

「これで足りるだろうか」

 

「は、はい、問題ありません、ではカードの作成を行うのでこちらへ」

 

そういって免許書のようなカードを渡してくる

 

「こちらがあなたの冒険者としての身分を証明するカードとなります、再発行には多額の手数料がかかりますのでご注意ください」

 

「これが・・・」

 

見てみるがカードには何も書かれていない

 

そこから、受付嬢によってレベルやスキルのことまた職業のことなどについて説明をされた

 

「ではカードをそこのマジックアイテムに設置して上の水晶に手を触れて見てください」

 

手を置いてみると球体からレーザーのようなものが照射されてカードになにかが書き込まれていく

 

(まさにファンタジーだな・・・)

 

「これで、今のあなたのステータスがわかります、それを参考にどの職業に就くかを決めるのが定番です」

 

「なるほど、便利なものだな」

 

(まるで異世界というよりゲームの世界だな)

 

そういって受付嬢は書き込みが終わった烈のカードのステータスに目を通す

 

「こ、これは!?」

 

その瞬間に顔が驚きに染まる

 

「き、筋力、速度、特に技術が異様に高いですよ!知力も決して低くないですし、一部が異常に高くさらに他のステータスも平均を大きく上回ってますよ!な、なんですかこれ!?」

 

その声を聞いた周りの冒険者たちも騒ぎ始める。

 

「まじかよ・・・」

「おお!期待の新人またも現るってか」

「最近多くない?」

「魔王に対抗するために女神が遣わした英雄とかだったりして」

「あ、でもあの人片足が義足ね」

「ばっかそこが渋くていいんじゃねーか」

 

(ふむ、どうやらこのような騒ぎは初めてではないらしいな、そういえばエリス殿の先輩の女神とやらが先にこちらに来ているんだったか)

 

「このステータスはいったい...」

 

怪しい人間を見る目で見てくるのには烈はさすがにまずいと感じた

 

(怪しまれるのは本意ではないし、適当に話を合わせればいいか)

 

「いえ、実は長いこと世捨て人の師匠と山篭もりして修業をしてまして、力試しに世を見て回ろうと思い立ちこの町を訪れたのです」

 

「そ、そうなんですか、なるほど納得いたしました」

 

(なんとかごまかせたか...)

 

「あのー、職業は何になさいますか?希望がありましたら助言程度はさせていだただきますが」

 

「私の戦闘スタイルは基本は徒手空拳、まぁ状況によっては武器も使うこともあるという程度なのだが、何かおすすめの職業はあるだろうか」

 

「はい、でしたら上級職に回復メインのモンク、回復に格闘どちらも使いこなすパラディン、格闘のみ特化したバトルマスターがあります」

 

「格闘家や拳法家といった職業はないのだろうか」

 

「一応、あることはありますけど、今言った職業の下級職になりますね、武器も使うのでしたらあまりおすすめはできません」

 

「では、やはり今教えてもらったものから選ぶのが無難か・・・」

 

(むぅ、迷うな・・・モンクはないとして、パラディンかバトルマスターだな)

 

「パラディンとバトルマスターの違いはどういった所にあるのか教えてもらえるだろうか?」

 

「そうですね、パラディンは体力、防御力、力と回復力に定評がありますね、パーティーの壁も回復もこなせる頼りになるタンク役ですね、バトルマスターの方は回復がない代わりに力、速さ、防御、体力といった具合に全ての近接職業の最高職となります」

 

それを聞いて烈の心はすぐに決まった

 

 

「では、バトルマスターでお願いする」

 

「はい、近接戦闘では右に出る者はいないとされるバトルマスターをレツ様の職業にさせていただきます」

 

(これで、ようやくスタートラインだな、・・・ん?)

 

 

 

「レツカイオウ様」

 

気づけば複数のギルド職員がきれいに整列してこちらを見ていた

 

「冒険者ギルド職員一同、レツ様のご活躍に期待しております。」

 

「あ、ああ」

 

こうして烈は異世界転生のテンプレを見事に経験した。

 

 

 働かざる者食うべからず、というわけでさっそく仕事を受注するためにクエストボードとやらを見に来た烈

 

(なんだこれは・・・知らない文字なのになぜか読める)

 

まぁいいか便利だしと無理やり納得した、女神であるエリスが施してくれた恩恵なのだが、もうちょっと考えろと言ってやりたい、じゃないと今度は左足もなくなっちゃうぞ☆

 

(様々な依頼があるものだな・・・ん?)

 

クエストの掲示板とは別の仲間を募集するための掲示板、そこに周りの募集に比べ汚い字で書かれた張り紙が目に入る

 

(・・・仲間募集の張り紙か)

 

内容は上級職の者のみを求めているとのことだった

 

(上級職の者のみを求める、ということはこの募集をかけている者も上級職である可能性が高いが寄生するための仲間を募集かもしれん)

 

実際にこの世界では上級者が高ランクのモンスターを瀕死まで追い込み、とどめだけを低いレベルの者にさせてレベルを上げる寄生行為は普通に行われているが、わざわざそんなことをして経験値をくれる上級者は少ない、しかし少ないだけで存在はするということである

 

だが、烈が求めているのは魔王軍を打倒しうる、それもできれば直接魔王と戦えるほどの戦力を有する者だ。

 

(まぁ、会うだけ会ってみるか、だめなら他を探せばいい)

 

 

そう思って募集しているという者に会いに行ってみた・・・が

 

(さすが、異世界・・・自己紹介からして地球とはかなり違うな・・・)

 

烈は眼帯をした少女が目的の者たちへの自己紹介らしきものをみて盛大な勘違いをしていた。

 

(あの名乗りを参考に私も名乗るのが礼儀、郷に入れば郷に従えと言うことわざがもあるしな)

 

「よし、行くか!!」

 

いくな、と突っ込んでくれる者は悲しいかな誰もいなかった。

 

 

 

 

 

 

 




烈のスキルはwikiを見ればおk( ´ ▽ ` )
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