疲れたときに見たくない艦これ   作:chy

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一応主人公は仕事中は堅めの言葉を使う感じです


一話

 

 

 目が覚めると部屋が見慣れない。そっか昨日からこの部屋で暮らすんだったか。ふと昨日の最後の千歳さんのきつい言葉を思い出すと気が滅入ってしまうな。秘書官とかも決めてない。それも含めて今日は様子見となるか。

 

 「提督、朝食は食べる?和食といえば干物かも!」

 

 ……私はまだ寝ぼけているのか腋が開いた服を着たサイドテールの娘が見える。しかもスカートがいい感じに短い。自分の夢とはいえここまでフェチズムも込められた夢をみるとは少々恥ずかしくなる。

 

 「提督?起きてないの?大艇ちゃんも呼んでちゃんと起こしてもらったほうがいいかも」

 

 「…その服ってさ」

 

 「あっ提督起きたの?まず顔を洗ってくるといいかも。その間にご飯用意しちゃおっと!」

 

 「うん…」

 

 夢落ちじゃないみたいだ。この娘はどうやら勝手に入ってきて待機していたようだけど、いったいどういうつもりなのか。純粋に朝食を用意しているならいいのが、世の中には悪い男もいるのだから気にしたほうがいい。

 しかし名簿が手元にないからわからないが私のことを提督と呼ぶということはこの子も艦娘なのだろうか。

 

 「じゃあ食べよ提督!絶対おいしいかも!」

 

 「その前にいいか?名前とか聞かせてもらっても」

 

 「そうね自己紹介は大事かも。秋津洲よ。提督、私はねあまり戦いで活躍できないの。それでも少しでもお役に立てれるように頑張るからどうにかここにいさせてほしいかも」

 

 すこしはにかんだ顔でそんなことをいう。秋津洲という艇はかの二式大艇を運用していた戦闘艦ではなくその大艇の補助整備を主な役割とするのは知っている。だからこちらも無理に前線に立たせるつもりもなかった。とはいえ、ここにいさせてほしいなど言うような心境になっているとはどうしたのだろう?

 

 「あまり戦えないことに思うところがあるの?」

 

 「だってみんな軍艦っていえば戦うものだって…あたしだって…だからあたしねなんでもするし…どんな扱いでもいいから…」

 

 そこで言葉が詰まってしまう秋津洲。どうやら戦いに不向きな性能に対していろいろ思うところがあったようだ。こういうのは無理に褒めてもしょうがない、けどうまく返す言葉をもっているわけじゃない。

 

 「別に戦闘することだけが海を守ることにつながるわけじゃないしこちらからお願いするしたいぐらいだ」

 

 「ホント?」

 

 「僕なんて戦いに参加するどころか海に出ることすら難しいしね、いろいろ君から教わりたいこともある」

 

 「!! うん!私も精一杯提督のお役に立てるようにがんばるかも!」

 

 どうやらある程度は気を持ち直したようだ。その後一緒に食べたご飯はとても旨かった。

 

 

 

 

 やたやたやったぁ!確かに聞いてたとおり新しい提督はいい人かも!それにあたしが攻撃が参加するのが苦手だって知っても責めたりがっかりしなかった!ぅえへへぇ私にいろいろ教わりたいんだって。かわいいなぁ。私がしっかりと面倒見てあげるかも、にひひ。

 

 

 

 

 

 さて朝食も取り秋津洲も戻っていき、執務室で仕事を始めるか。作戦などは以前までのものを参考にさせて頂こう。千歳が私による立案は必要ないと言っていたが私が来る前からそのようなスタンスだったのだろうか?だとするのならば、まずは私の力量を認めてもらえるようにしなくてはならんのか。正直それについての自信はないが書類ぐらいサクッと終わらせてしまうか。

 

 

 …前言撤回、一人でこれらの書類を片付けてしまうのは難しいことに気付いた。というかある程度やり方を教わったからって全て迷わずにこなせるわけではない。どうしたものか…やっぱり秘書官でも呼ぶか?秋津洲にならさっき教わりたいと言ってあったし頼んでも問題ないだろうから頼みに行くか。

 

 「提督、お仕事のほうはどうなっていますか?」

 

 丁度朝の演習が終わったようで長い銀髪の子が報告書をもってやって来た。翔鶴といったはず。この娘に頼んでみるかな。

 

 「ああ…できるところまでやってみたのだが残りの部分について確認したいことがあってだね。ちょうど今から事務について詳しいものに尋ねに行こうと思っていたんだ」

 

 「別に提督は何もする必要はないですし、今から帰ってもらってもいいんですよ」

 

 刺さる言葉を飛ばしてくる、翔鶴は千歳寄りの娘だったか。僕としてもそんなことを言われたからといって帰るわけにもいかないだろう。この類の言葉は本当に帰るとそれはそれで怒られるというどうしようもないもので、この場合は大本営からお叱りを受けるだろう。個人としても仕事をしょっぱなから投げ出すのも嫌だからな。

 

 「何もしなくてもいいっていうのはどういうことか」

 

 「言葉どうりです。私たちは自分たちで十二分にやっていけますので、どのような提督だろうと必要はないです。ここに集めた娘たちは私たちが大切にしますもの」

 

 「ここに集めたって…」

 

 この鎮守府ではここで建造されたりここに初期配属された娘のほうが少数派であるが、やはり古株の娘のほうが中心的なのだろう。とはいえ翔鶴の口ぶりからするとまるで彼女らがよそから艦娘を引き抜いてきたかのような…。しかしいかに希少性の高い艦娘の希望であれど、その貴重な艦娘を好きなように転属や任命ができるはずがない。

 

 「残念なことにかなり多くの娘たちが貴方に接点を持ちたがっているようです。良くない影響を与える前に早く去ってほしいですね」

 

 「? なんで悪い影響を与えると?」

 

 「いい影響を与えるとでも?人間なんかの良さなんて上っ面のものです碌でもないエゴを薄皮で覆っているにすぎませんそもそもあなた方は同じ人間同士で争うことすらあり分かりやすい危機が目の前にあるというのに内輪で揉めてばかり」

 

 私個人にではなく人のくくりで批判の言葉を堰を切ったように吐き出す翔鶴。およそため込んでいたのだろう。こいつらに何があったのだろう。このままではクーデターもありうるかもしれない。現状でもすでに起きかけているようなものだ。実際彼女がいうことのは間違いはないしその言葉に対して反論する余地もない。私たちは未知の脅威に対して人と同等の感情をもつ艦娘を有無を言わさず駆り出しているのだから。

 

 「きっと貴方たちはすべてが悪いわけではないというのでしょうね、でもそれを信じて当てにしろだなんてお花畑すぎませんか?必ずどこかで間違いを犯すであろう貴方たちに私たちを」

 

 

 例え彼女の語りを聞き終えても全人類が団結するわけでもないし艦娘の待遇が変わりもしない。しかし彼女の言葉を聞き続けること以外の私が取れる対応が思いつかなかった。かける言葉が思いつかなかった。

 

「そんなの納得できるはずがないでしょうきっとあなたにこんなことを話しても何も感じないのでしょうね。

それならばいっそ今ここであなたを処理してしまっても…!」

 

 まずい、翔鶴がヒートアップしてきて私に対して短絡的手段を摂ろうとしている。早めになだめておくべきだったか…!

 

 「ちょっと待ってほしいかも!」

 

 「!秋津洲さんどうして…」

 

 「翔鶴さん!あまり提督を困らせてはだめかも!わからないところはちゃんと教えなきゃ!」

 

 「…提督、やはり貴方には早くここを去ってもらうべきですね。手が早いことで」

 

 秋津洲は書類がうまくいかない私を叱っていると思っているらしい。さらにいうのであれば手が早かったのは秋津洲のほうだ。ひとまず窮地は凌いだがこれでは下手をすれば油に火を注いでしまう。

 

 「問題ないですよ。私は演習報告をするので秋津洲さん戻って…」

 

 「何の騒ぎっぽい?提督さんが遊べるなら夕立と遊んでほしいっぽい!」

 

 口論を聞きつけけて新たな娘が来てしまった。僕にどのような感情を抱いていようとこのままここに集まってこられるのは良くないに違いない。

 しかし翔鶴もこれ以上騒ぎ立てたくないのか慕っている娘の前で攻め立てることはしたくないのか

 

 「提督、とりあえず今日の分ぐらいはお願いしますね」

 

 と、含みのある言葉を残して引き上げてくれた。

 

 

 

 

 もう提督ったら私がそばにいなきゃどうしようもないかも。様子を見に来たらこれだもんね。提督もわからないならすぐに言ってくれないと。そうしたらちゃーんと教えてあげちゃうかも。あーあ、これから目を届くようにしなきゃ、ホント手間のかかる提督かも。えへへ

 

 

 秋津洲ちゃんズルいっぽい!夕立だって提督さんのお傍に居たいっぽい!それに戦いなら私のほうが活躍できるのに…ちゃんと見てほしいっぽい!もうこうなったら提督さんに何が何でもみてもらうっぽい!フフーン!!

 

 

 

 

 

 翔鶴による脅威は去っていったがまた対処せねばならぬことが生まれてしまった。

 

 「提督?ここはね、まず鉄とボーキの残量を確認してねその後…」

 

 「提督さん!大淀さんから判もらってきたっぽい!」

 

 秋津洲と夕立という娘は仕事に詰まった私を補助してくれてとてもありがたい。今でも困っていないわけではないが、使いから帰った夕立がもうすぐ私を困るらせることになる。

 

 「ああーー!秋津洲ちゃんそんなに提督さんに引っ付いてズルいっぽい!私も引っ付きたいっぽい~」

 

 「さっき私がお使いにいったでしょ。その時夕立だってやったし何も問題ないかも!」

 

 二人して面倒を見てくれるのだかそこにかこつけて近づいてくる。最初は私が二人に対して書類の手助けを求めたのだか二人とも距離が非常に近い。多少諫めてみても変化はなくまるで集中できないのだが、教えてもらっている手前強硬手段に出るのも憚られる。そこでせめて両側から責められるのを防ぐため、使いを頼むことで対処しようとしたのだ。しかし、二人きりになると多方面から責められなくはなったが、激しさが増してしまった。しかも戻ってきた娘がそれを見ることで対抗心がわくのだろう、より遠慮なく詰めてくという負のスパイラルだ。それでも一人ずつ相手にできるだけましなのだ。 

 

 「それでもズルいものはズルいっぽい!こうなったらお仕事で動けないうちにたくさんしちゃうっぽい!」

 

 「それはやめてほしいかもーー!提督は今お仕事してるんだから秘書官役をしている私に近くにいる権利はがあるかも!」

 

 「それならお手伝いしている夕立にも権利があるっぽい!よーし提督さん、危ないから動かないでね?」

 

 「っ仕事はこれで終わりっ!よーし今日の秘書官ももう終わりだっ。長い間拘束してごめんなっ!」

 

 どうにかしておわらせることができた…あのままだったらどうなっていたのだろう?なんにせよもうさっきまので状況に困らせられることはないのだ。まだ早い時間だがこの娘たちにも今日は解散してもらおう。

 

 「じゃあ提督さんは今から遊べるってこと?なら今から私の部屋にいきましょ?時雨たちにも紹介するっぽい!

 

 「えっ」

 

 「待ってほしいかも!提督には私と来てもらうの!大艇ちゃんだって待っているんだから!」

 

 「ちょっと落ち着いて、二人とも仕事をして疲れたりしてない?お昼ごはん食べてれてないし今日はひとまず」

 

 「「疲れてない!!」」

 

 「そう…」

 

 「提督、私がまたご飯作るかも!食べたいものとか、ある?」グググ

 

 「ううー、ゆ、う、だ、ち、だってぇー!!」ググググ

 

 「ちょっとそんなに力を入れるとれると危ないから…!」

 

 「あわっ」

 

 やってしまった。夕立は盛大に手がすっぽ抜け頭を強打した。ぶつかった棚から飾ってあるクルミ割り人形が落ちるほどに。涙がにじんでいるがまだ諦めるつもりがないようで…。なんとタフな娘なのだろう。

 

 「でいとくさん、わたしとね…」

 

 涙がにじんだ顔でそう言われると弱い。一応秋津洲の顔を伺うとしょうがないわねと言わんばかりの顔をしている。

 

 「夕立、今回は譲ることにするけど、ケガしないようにちゃんと気を付けたほうがいいかも。無茶ばかりしてるのはよくないよ」

 

 「ありがとっぽい…」

 

 「じゃあ提督、夕立、お疲れさま!」

 

 そう言って秋津洲は帰っていった。え、てかこれは全員解散ではなく、この後夕立に付き合う流れか。いやでもこの夕立に言われたら断れないか…

 

 

 こうやって今日の後半は夕立に付き合うことになった。

 

 

 

 

 

 




出で来るキャラはどうしましょうかね、神風とか出したしけどキャラまだよくわからないですよね
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