疲れたときに見たくない艦これ   作:chy

3 / 5
二話

 

 

 「じゃあ先に昼ごはんたべるか?食堂がまだやってるかわからないけど」

 

 今はもう二時を回っているから開いているか怪しい時間だ。まあ私は一食ぐらい抜いてもいいのだが夕立にはなにか食べてほしい。

 

 「ここの食堂は融通が利くから大丈夫っぽい。先にあたしの部屋にいきましょ?」

 

 「別に構わないぞ」

 

 こうして夕立の部屋までついていくことになったが寮って勝手に私が入ってもいいのだろうか?一応関係者扱いで入れるのかもしれないが実質女子寮なので万が一しょっぴかれたりされたら困る。

 

 「心配しなくても大丈夫っぽい。例え問題があってもちゃんと庇うし守ってあげるっぽい」

 

 「夕立が守ってれるなら心強いな」

 

 「んふっ、これからもずっと守ってあげるっぽい!あっそろそろ夕立たちの部屋っぽい!提督さんはやくいくっぽいー」

 

 夕立による後ろ盾を得たので揚々と寮に入り、失礼ながらジロジロ見回しながらついていっているとすぐに着いた。まてよ、今夕立は今自分たちの部屋といったのか?まあ寮なら相部屋ぐらい普通か。そういえば時雨に紹介したいとかいってたな。まあこちらを嫌っている娘に紹介することはないよな?

 

 「ただいまっぽい~時雨いる~?」

 

 「おかえり夕立。遅かったね、先にご飯食べちゃったよ。あれ?」

 

 「提督さんを連れてきたっぽい!ご飯を一緒に食べようと思ってたけど一緒にいきましょ?」

 

 食べたっていってるやん……。時雨っていう娘さっきから私のことすごく見てる。こっちが気恥ずかしくなるくらいに。

 

 「やあ提督、個人で話すのは初めてだね。うん…挨拶の時にも思ったけど、とてもいい瞳だね」

 

「そう?寧ろ視力で言えば低いほうなんだけどな」

 

「ううん、とっても魅力的だよ。僕が見た中で一番好きな瞳だよ…つい触りたくなっちゃうな」

 

こんなに目を誉められるのは初めてで悪い気はしないのだが、流石に眼球タッチは勘弁願いたい。

 

「あれ、提督じゃない!?何してるの?」

 

部屋の前で話していた所、隣の部屋の娘たちとばったりで食わした。夕立たちと同じ制服を着ているため恐らく姉妹か。

 

「提督さんと今からごはんたべにいくっぽい」

 

「えっいいなー!私も行く!!」

 

「白露ったらさっきお昼ごはん食べたじゃない」

 

「だいじょーぶ、ついてくだけだし」

 

「何も食べないのに食堂に行くのはどうかと思うわよ?」

 

「とかなんとか言って村雨も来る気なんでしょ」

 

「そりゃあねぇ、提督に村雨のいいところ見せてあげなくちゃ」

 

 元気のよいショートの娘が白露で、髪の長いほうが村雨か。白露といえばネームシップ…まあ長女が大人びていなければならないというわけでもないが、村雨のほうがお姉さんに見えるな。

 

「あーはじめまして。君たちが白露と村雨だね?未熟な提督だがよろしく頼む。」

 

「はいはーい!提督、期待してるわよ?」

 

 

 

 三人を含め食堂に行くことになった。夕立の紹介してくれた姉妹は仲の良さそうで、今まで見た駆逐艦の中では比較的幼さは少ない印象を受ける。白露型はこの四人だけではないようで、他の姉妹はまた紹介すると言ってくれた。

 

 「困ったことがあれば一番艦の私に頼ったらいいよ!ご飯も食べさせてあげようか?」

 

 「だ、大丈夫だ」

 

 「え~~、夕立もしたいっぽい。ほら、提督さんあーんするっぽい!」

 

 「ありがたいけど同じの食べてるから…」

 

 食堂に着き食事を取っているのだが、ちょっかいをかけてきて非常に食べづらい。食事を終わらせてある人からしたら手持ち無沙汰であろうがあーんは止めてほしい。何時になっても食べさせてくれるというのは恥ずかしいものだ。

 

 「…あーあ、なんだか提督の食べてるとこ見てたらおなかすいてきちゃったわー」

 

 「?何かかるく食べるのかい?」

 

 食事を始めてから今まで思案顔をしていた村雨がふと放った言葉に時雨が不思議そうな顔をする。まあおやつを食べてるのも悪くない時間だ。

 

 「て・い・と・く?あーん」

 

 これは私のご飯を食べさせてほしいということなのだろうか。別に自分がやる分にはあまり気にしないのだか他人が使った箸でやるのは気持ち悪がられるかな。

 

 「あー、ちょっとまってくれ」

 

 そう言って箸を用意しようとすると村雨がそれを静止させる。

 

 「提督、他のと使い分けるのも手間だし、提督ので食べさせて?それとも提督はそういうの気にしちゃう?」

 

 「いや、そういうのは気にしない質だが…」

 

 今日会ってばかりの娘にやるのは気が引けるのだが、海軍ではそういうのは気にも留めないことなのかもしれない。ならば一々女々しくするわけにはいかないか。

 

 「じゃあはい、あーん」

 

 「あー…」

 

 「んっ」 「「えっ」」

 

 「んっふっふー、一番にもらっちゃった~」

 

 村雨に食べさせようとしていたところに対して白露が先に食いついてしまった。ていうかご飯をたべるつもりはなかったのではないのか。

 

 「提督ぅ、私の分はやくちょーだい」

 

 「はいはい、あーん」

 

 「あーむっ…んふふ、いいわねぇ」

 

 「そうか、ならよかった」

 

 「あの、提督、僕もほしいな」

 

 「わたしもわたしもー」

 

 ご満悦の二人をみて時雨も夕立もせがむ。そんなにあげてばっかりじゃ私の分が無くなるじゃないか。

 

 「夕立は同じの食べてるだろう?」

 

 「えぇー、そんなのないっぽい!皆だけしてもらってずるいっぽい~!」

 

 夕立のご飯を食べさしても納得してもらえるかな…ってもう全部食べちゃってるのか。夕立には悪いがここは我慢してもらおう。食べ過ぎもよくないしな、と言い訳する。

 

 「ほらほら、ワガママばっかり言ってたらだめよー」

 

 ご飯をもらえた三人は一転してたしなめる立場になっている。まあ腹がすいているのでこの間にありがたくかっこませてもらおう。

 

 「なんだか鳥とか犬とかに餌付けしてみるみたいだな…」

 

 「うー、村雨たちはもうご飯食べたって言ってたっぽい」

 

 「まあまあ、機会ならこれからいっぱいあるじゃないか」

 

 「むー……」

 

 夕立も私と同じツッコミを述べつつ食事を終え、これからどうしようとお茶を飲みながら思案する。そんな私の顔をみて、白露たちがここの案内を提案を申し出てくれた。

 

 「そうだ!提督はここに来たばかりで細かいところはわからないでしょ?だから今から一緒に散歩しましょ!地図とかだけじゃこの先困るよ?」

 

 「そうね、分からないとこれから困っちゃうわね」

 

 案内してくれるのはありがたい。一応ここは初日にある程度散歩してあるのだが、ここで暮らした者に教えてもらえれば必ず役に立つ。まあこの後することが何にも思いついていないのもあるが。

 

 「そうだな、お願いしようかな…」

 

 

 

「提督さん、そういえばさっきお仕事でやりしたことがあるっぽい」

 

 

 「え?本当か?」

 

 仕事が終わりにくつろごうとしている時に、終わったと思っていた仕事がまだあったらもう一度職場に戻るのはかなりめんどくさい。仕事は早く終わらせてしまいたい。

 

 「うん、ちょっと手間がかかるから後回しにしてたのわすれたっぽいー」

 

 「そうか、じゃあぱぱっとやるか」

 

 「うん、だからみんなは提督をどこに案内するか考えといてほしいっぽいー」

 

 

 

 

 こうして夕立と執務室に戻ることになった。後で案内をしてもらうため一時白露たちとは別れた。

 

 「?なんで鍵を閉める?」

 

 部屋に入ると施錠した音が背後からした。誰にも見られてはいけない書類を作るなんて聞いてないぞ。

 

 「だって邪魔されると困るっぽい」

 

 「そんな重要な書類なのか?」

 

 「あー今日のお仕事はもう残ってないっぽい?」

 

 ばつが悪そうに言う夕立。おいおい、さっき聞いたこととちがうぞ。

 

 「じゃあ用がないなら白露たちのところにもどろうか」

 

 そういうと夕立が不機嫌になる。わけがわからない、いったいどうしたいのか。

 

 「さっきの分、あたしだけやってもらってないっぽい…」

 

 なんだ、たださっき自分だけかまってもらえなかったから悪戯したかっただけか。まあ、嫌われて暴言を吐かれるよりはずっといい。かわいいもんだ。

 

 「だから今はいうこと聞いてほしいっぽい」

 

 そう言って執務室のソファに座り込む。

 別にみんなの言うことを聞くという流れではなかったような…まあ自分の姉妹だけがいい思いして自分がお預けなのは納得できないのだろう。

 

 「白露たちを待たせているから、あまり長くならないもので頼むぞ」

 

 「うん!じゃあ夕立さっきね頭打ったでしょ?だからそこ診てほしいっぽい」

 

 「なんだ、それなら早く言ってくれれば診るのに。痛むようならちゃんと医務室に言ったほうがいいな」

 

 そういえば秋津洲と引っ張り合いをしていた時に盛大に打っていたな。もしかして今まで痛んでいたのを我慢していたのだろうか…そうなら気づいてやれなかったのは悔やまれるな。

 

 「別に痛むわけじゃ…ううん、痛いから提督さんにみてもらいたいっぽい」

 

 私は医者ではないため確かな診察ができるわけではないが、軽いけがの応急処置ぐらいは教わってある。

 

 「じゃあ失礼するぞ…どれ」

 

 夕立の隣に座り後頭部をさわる、少しだけたんこぶがあるのがわかった。まああれだけ勢いよく倒れこんだのだからそりゃそうだろう。

 こと頭のけがについては特に気を付けるべきだが出血もなく気分が悪くないのならひとまず冷やしておくか。しばらくは夕立から目を離さないようにしなくてはな。

 

 「あー…少し赤くなってるな…氷嚢わたすから冷やしておきなさい。あと気分が悪くなったらすぐに医務室に行くんだぞ」

 

 「えーそれだけ~、提督さん、もっと治療してほしいっぽい~」

 

 それだけでは全く割に合わないと言いたげな夕立。白露たちにやったあーんだって長いものじゃなかったろうに。

 

 「しかたないだろう、医者じゃないんだから唾つけて返さないだけマシだと思っといてくれ」

 

 「……じゃあ唾つけて?」

 

 「え?」

 

 「舐めてほしいっぽい」

 

 「いやそれは流石に…もしかしたら悪化するかもしれないぞ?」

 

 「艦娘と人の体液は相補的に好影響をあたえるって妖精さんがいってたぽい。みんなやってるっぽい!」

 

 うそん。そんな話一度だって聞いたことないぞ。でも妖精さんが言うのなら十二分に信憑性があるし試す価値はある。でも……正直……他人の、しかも女性に対してするのは、いかがわしすぎるのではないか。

 

 「さっき提督さん、私達のこと犬みたいっていってたじゃない。何も問題ないっぽい!」

 

 「う~ん…」

 

 「早くしないとみんなが迎えに来ちゃうかも」

 

 「でも…」

 

 「もしやってくれないせいで私が倒れたりしたらどうするの?別におかしいことじゃないっぽい、最初は緊張するかもだけど治療だから相手のためにするんでしょ?もしかして嫌っぽい?」

 

 「そんなことは…うん…そう、だな…」

 

 「うん、提督さんは私のけがを治したくないならやらなくていいけど、気にしてくれるならやってほしいっぽい。ほら、お願いするっぽい」

 

 「うん…じゃあ…」

 

 そうだ、治療行為で何を気にし過ぎる必要がある。私ができることでケガが和らぐならやらない理由がない。

 

 そうして私はこちらにうなじを向ける夕立の頭に口をつけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 じゃり…じゃり…じゃり…

 

 どちらの話すことをせずただ髪が口に含まれる音が部屋に残る。

 

  「…ハァ………ハァ……」

 

 いや誰か息遣いが少し荒いのか?夕立が息を荒げる理由はないのだし、この少しばかり耳につく息遣いはきっと私のものなのだろう。だとするならば、気持ち悪いことこの上ないな。夕立もあまりの不快さゆえか身震いをしている。ただ自分から言い出したことだからなのか、中断を言い出したりはしない。ならば早く終わるようにしてやるのが私の精一杯のできることだ。

 こんなものか?夕立は髪が長めで後頭部を舐めるのはなかなかに骨の折れた。

 

 「ぁ…もうちょっと、お願いしたいっぽい…」

 

 夕立の指示に従い、頭頂部からうなじに近い部分まで。なんだか一種の義務感にとらわれたように感じ、集中、わき目も振らずに行った。

 夕立の髪は猫っ毛に近かった。口に入ったときに、髪の毛にしては柔らかく形をかえる。固い髪の毛なら刺さるかの自己主張激しいが、夕立のそれは私の中へ入ろうとするかの如く、舌に絡みついた。うなじ付近までしたときに夕立が「ぅう…ん…」なんて色っぽい声を出してきたので流石にそこで止めておいた。

 

 「…これでいいか?」

 

 これほどの範囲を舐めたことがないためか、とても舌が疲れた。正直もう舌がつりそうだ。

 

 「んっ、うん、ありがとうっぽい…」

 

 満足してくれてよかった。ふぅ、と一休みするためにソファに体を預ける。もう今日はここで寝てしまいたいぐらいには疲れた。顔が。

 

 「?提督さん、どうしたの?」

 

 「いやな、こんなに舌を使ったことがなくてな。ちょっと疲れただけだ」

 

 「じゃあ癒してほしいっぽい?」

 

 「そんなことができるものに心当たりがあるのならぜひお願いしたいな」

 

 「提督さん、ベロだせる?できないぐらい疲れてるっぽい?」

 

 「まあ、出すぐらいなら…」

 

 なんだろうか、飴でもくれるのかな。もしくは舌のストレッチでも教えてくれるのかな。とりあえず舌を細かく動かさないもので頼みたい。

 

 「じゃあ息を整えて」 「はい」

 

 「目を閉じてリラックスして」 「ん」

 

 「体から力抜いてソファに体を預ける」 「ふぅ」

 

 「じゃあ舌を出して」 「ん」

 

 

 なんだか落ち着いて目を閉じるだけで安らかな心地になる。ふと、目の前で光を遮られたことを閉じた瞼が感じた。夕立か?夕立が私の上から覆いかぶるように立っているようだ。悪戯をするにしても軽いもので頼むぞ…

 

 「んっ…」

 

 出している舌に何かひんやりとしたものがかかる。なんだ?液状のものだがある程度粘度があるのか?特に味わいがきついものではないので幸い刺激物ではない。

 

 「…どーお?」

 

 どうといわれても。今ので癒されるというのか。別段脱力する以上の効果は感じられなかったような…。舌を戻して、かけられた液を口に含む。まあ、薬なども飲んだ途端に効果が出るものではないし…

 

 「特には…。一応聞くが今のは口に含んでも飲み込んでも問題ないものだよな?」

 

 「当たり前っぽい!そっかー、じゃあもう一度やるっぽい。次はもっと直接するっぽい!」

 

 そう言われてもう一度さっきの体勢になる。もっと直接ってどういうことだろう?あ、そういえば白露たち待たせたままだ。早く戻らないと…

 

 「…んむッ」

 

 !!何か口に当てられて何かに吸われてる!と同時にに何か舌先を撫でられてる!何だこりゃ、温もりも感じるぞ。

 いやこれってもしかしなくても!

 

 「ぅれッ…ぅ……ふっ………えぅっ」

 

 目を開け起き上がろうとした私を抑えようとした夕立と、結果として私に縋り付くような体勢で密着することになった。勢いよく起き上がったものだから、歯がぶつかったり口が離れてもおかしくないのだか、そこは艦娘、うまくへばりついてくる。

 まあ、もうわかっているが夕立が私の舌に吸い付くようなキスをしているのである。それももうすごい力で咥えており、こちらから離れることができない。さっきまで体は接触しないようにしてたくせに、こっちが気付いた途端にがっちりとホールドして離さない。それどころかどうにか口を離そうとするのに合わせて押してくるため、押し倒されてしまった。その間夕立はずっと舌を愛撫することも怠っていない。

 今や腰の上に乗られ、太ももには夕立の足が絡み、右手は悔しくも片手で押さえつけられ、左手は胴体と共に締め付けるように抱きしめられている。動くのは膝から下と左手の肘から先の前腕だけである。

 体の重心に乗られ、かなりの力で要所を抑えられては体格が勝っていたとしても動くことは難しい。

 

 

 「んんっ………ふっ……ぷはっ、はぁ…はぁ……どう?」

 

 満足気でどこか発情した顔で聞いてくる。どうもこうもない。こんなことをされてなんともないわけないだろう。とりあえず固められたままなのをどうにかしてほしい。

 

 「はぁっ……どうしてこんなことをするんだ?」

 

 建前上怒気を込めた口調で聞く。しかしそんなことに気をとめた様子もなく、あっけらかんと答えを返す。

 

 「さっきいったぽい。提督さんが治療してくれたお返しにベロが治すためにやったっぽい。わたしは提督さんに治って欲しかったっぽい!」

 

 そう言われるとは。確かに私も舐めた手前強く言えない。

 

 「…今度から相手の了承をとるように」

 

 「はーい」

 

 もしかしてこの部屋に入った時にはもうここまでのことを考えていたのか?いや流石にそんなことはないか?まあそんなこと考えても仕方がない。

 

 「…とりあえずどいてくれないか?もう終わったんだろ?」

 

 「…なんだかこの体勢を崩すのがもったいないっぽい」

 

 「なにを…。この状態を人に見られたら困るだろう?」

 

 困るのはほぼ私だけだろうがな。

 

 「だからさっきカギ閉めておいたっぽい」

 

 全く、本当にわかっているのだろうか。今さっきと同じことをむやみにしてたら今に大変なことになるぞ。今の体勢だって人に見せられるようなものでは… 

 

 

 

 コンコン

 

 「提督、失礼するわよ…あれ?」 ガチャガチャ

 

 まずいぞ。誰か来たようだ、しかも私がここにいると分かってきているのか。早くカギを開けないと怪しまれる。

 ジェスチャーで早くどくように伝える。夕立も人が来たのでこれ以上渋ることはなくどいてくれた。

 

 

 「ああ、悪い、うっかり閉めてしまったようだ」 そう言ってドアを開ける。

 

 んなわけあるか。もうちょっとマシな言い訳もあったろうに、生憎私にそんな頭がなかったらしい。

 ほらみろ、来た娘も腑に落ちない顔をしているではないか。

 

 「そう?気を付けて下さいね、あと白露たちが弓道場で待っているとの伝言よ」

 

 「そうか、ありがとう。あー、えー、君の要件は?」

 

 「私は大鳳よ、私はトレーニングの帰りに頼まれただけよ」

 

 「わかった、大鳳か、よろしく頼む」

 

 では今から向かうとするか。

 弓道場か…確かにパッと見ただけで、私には何をどうする場所なのかわかっていないな。弓を使うことしか知らないぞ。

 

 「スンスン……提督?今まで何をしてたの?」

 

 「えっなんでだ!?」

 

 「なんとなくですね」

 

 驚かせないでくれ、女性の勘はホントに恐ろしいものだな。

 

 「仕事の残りを片したところだ。ちょうど今終えたがな」

 

 「そう…じゃあ失礼しますね」

 

 「ああ、お疲れさま」

 

 「そうそう、提督?口元に長い毛が着いているわよ」

 

 「っ!あはは…、どこで付いたんだろうな…。教えてくれてありがとう」

 

 酷く吃ったが、大鳳は気にせずに行ってくれた。

 はぁ、ひとまず切り抜けたか…。

 

 

 

 

 

 

 さっきのが提督か…。嫌っている人もいるけど実際のところどうなんでしょうか。まあそのうち分かるでしょうね。それよりもあの提督、夕立と執務していたようだけど、それにしては夕立の匂いが強くしたわね。もしかしたら同じような匂いなのかも。いや、それはないわね。それなら匂いが混じる感じにはならないもの。口から強くしたけど、回し飲みでもしたのかしら。その割にはかなりこびり付いてたけど。

 近くで見てみると割と悪くない印象を受けるわ。実際には悪くない、もとい好みの匂いだったからだけど。また嗅いでみるのもいいわね。

 

 

 

 

 

 

 提督さんってば、照れちゃってかわいいっぽい。ホントはここまでやるつもりはなかっだっぽい。ホントっぽい!ちょっとかこつけて押し倒してみようとは考えていたけど…。効能については嘘だけど、妖精さんが研究してるって聞いたことあるし全部嘘じゃないっぽい…ぽい?

 提督さんに私のがすこし入っていくだけで良かったのにね。だってあんな隙だらけな顔されたらもう誘われてるでしょ?ちょっとタガがはずれちゃったけど、そんなに怒られずに済んだしね。もっと危機感持たせる荒療治ってことで。

 あー、幸せだったなぁ。もっといろんなところ口にしてほしかったし、しゃぶってほしかった。もっと私に痕残してくれたらいいのに。舐めて着いた匂いはすぐに消えちゃうっぽい。提督さんは私の味覚えてくれたかなぁ?

 もっと形の残る方法でやってほしいけど嫌われたくないし、どうしたらあの人は私を満たしてくれるのかなぁ?これから執務室に行くたびに私のこと思い出してくれるかなぁ?

 

 

 

 




でるキャラで趣味がわかるのが怖いよね
駆逐艦大好き人間なのがばれるなぁ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。