ネタ集   作:ラビ@その他大勢

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fate 1-2

≫月≪日

中学生に上がり暫く経った。今俺は色々な物に手を出してみている。

『出来ないかどうかじゃなくてやるんだ』的な精神で様々な事に突撃。取り敢えず諦めない心は培えてるんじゃないだろうか。やっぱり、そう言うのも大事だしな。

 

魔術の特訓は勿論一日たりとも休んではいない。魔術回路の定着数を増やしている。今のところ20本くらいだろうか。オンオフは即座に切り替えられるようになったし、特訓を始めてからは総合的な魔力量も心無しか上がってる気がしないでもない。

使えば使うほど体が鍛えられるのと同じく、使えば使うほど熟練度みたいなのが上がっていったりするのだろうか。

 

 

ゞ月ヾ日

強化の魔術が安定して成功するようになった。

ふと思ったんだけど掴んだ砂の一粒一粒を強化して投げれば散弾擬きになるのでは無かろうか。強そう。

よし、今度やってみよう。

後は投影魔術にも少し力を入れてみてる。今のところ、俺が未熟だからか中身が空っぽな贋作しかろくに出来てないけど。

 

 

ゞ月ヽ日

簡潔に結果を言おう。

出 来 る わ け な か っ た 。

あ、勿論前回の日記に書いてた、『砂を強化して散弾化』のことですよ?

一つ一つに魔力込めるも、砂じゃ容量が小さすぎてろくに魔力通さないわ、挙げ句の果てには注ぎすぎて弾け飛ぶわ、散々でしたよコレ。やっぱりこれは無理かなぁ。

これなら投影の方がまだ楽かも。

どうせなら武器っぽいのの投影を練習してみるか。

神槍グングニルとか聖剣エクスキャリバーとか、そういう強いのを投影すれば――魔力が足りませんね分かります。

 

 

ゞ月ゝ日

剣の投影が割りとしっかり成功した。驚くぐらいアッサリと。槍とか斧とかそう言うのはろくに投影できなかったのに。剣の方がイメージしやすい……とか、そんな理由なのだろうか? それなら、再び剣道を始めるのも吝かでは無いのだが。

……いや、まあ剣の特訓は再開するとしても、剣道はやらないけどな。切嗣が死んだときにそれは決めたし。

イメージは本当に大事だと思う。と言うか使えない武器を投影したところで使えるわけ無いんだから、投影するだけ無駄だしな。

 

 

ゞ月〃日

投影したバッタもんとは言え剣は剣。切れ味もそれなりに有るし、感触も鉄のソレだ。勿論感覚は竹刀や木刀と全然違う。剣を使いこなすのは、中々時間が掛かりそうだが――まあ、それも良いだろう。時間はたっぷり有る筈だし。

と、こんなことを書いててふと思い出した。……いや、普通に二度目の人生を謳歌しまくってますが、これで良いのか? 異世界転生って主人公が特殊な能力を持ってその世界を救うとか頻繁じゃん。俺、まだ何もしてませんが。

火事に会い、家族を失い、拾われ、剣に没頭する。←今ココ

……あ、魔術は存在してるし、一応ファンタジー世界な可能性もあるのか? ……でも、魔術師は魔術を隠すもの的な常識感も有るから、元の世界でも魔術はあったけど、俺が単純に知らなかっただけ?

 

よく分からないから、考えるのをやめる。

 

 

♂月♀日

剣の特訓と言えど、そんなに頻繁に出来るもんじゃない。冷静に考えると普通に銃刀法違反だし、自らを高めるのに最も大切であろう切り合いが出来る相手(ライバル)もいない。

敵が居なければ、一定以上の実力は身に付かない。

まあ、実剣なんて危なくて試合も出来ないし、諦めるしかないか。

ただ、ひたすらに。何千回、何万回と繰り返して体に剣技を覚え込ませるしかない。

そう。ただ、ひたすらに。

 

 

∴月¢日

 

正義の味方とは何だろうか。

切嗣の夢を継いでから、よく想う。

切嗣が憧れたのは、『全てを救う正義の味方』だったのだろう。それを考えれば、俺がなるべきなのもソレになるのだろうか。

随分前、切嗣は言っていた。

 

『正義の味方が救えるのは、救うと決めた人だけ』

 

一体、俺はこれを聞いたときにどう思ったのだったか。

 

 

¥月$日

 

剣技とは水のようなものだと我想ふ。

 

流れれば止める術は至って少なく、まず流すのを止めるしか対処は出来ない。一対一の戦いにおいて、それは大事だと思う。強大な相手だろうと、流れるように続く剣技に挟めるものは殆ど無い。つまり、俺のような弱者が求めるべきは勝つための剣術ではなく――

 

相手を仕留めるための剣技。

それだけだ。

 

 

@月θ日

 

魔術回路の数は、恐らく最大まで増えている。投影魔術は剣のみだがかなりの業物を投影できるし、それを強化することで尚強化できる……はず。

だが、投影した物に強化を掛けると言うことは存外に難しい。現在も試行錯誤中だ。

投影というものは、自分の思い描く通りに物体を作ること。つまり、自分の気付ける弱点なんて無いはずだし、あってはならない。

対して、強化というものは、既に完成している物に『自分の主観で』手を加える魔術。

 

まあ、纏めると。

 

投影を自分の主観でやっている限り、強化など出来ようも無い、ということだ。

 

自分の主観で無い投影をするならば、本物を見て、それをそのまま写すしかない。それならば俺の主観が入る余地は生まれる。……だが、問題は『そんな剣が簡単には見つからない』のである。

試しに名剣とやらの展示を見に行ってみたけどあんまりピンと来なかったし。

 

難しいもんだなぁ。

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