魔法少女リリカルなのは リンカーコアが無い者   作:運命の担い手

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一ヵ月ぶりです。遅れてすいません。
メインがISを書いているのでなにぶん遅いのですが自分でも分かるくらいにいくらなんでも遅すぎですよね。
次回までは早く出したいと思っています。


第9話「本の著者」

古菲side

 

「あれはなんなのネ?」

 

暁が何か唱えたら動きが速くなたね。そしたらあの三人の同時攻撃を凌いだね。正直ビクリアル。

 

「ほう、あの坊主。()()を使うとは……。なかなか面白い」

「あり?エヴァいたのネ」

「ああ。ついさっきな」

 

隣に友達のエヴァがいつの間にかいたネ。姿は中学の頃から全然変わらなくて人形みたくてかわいいアルネ。

 

「いい動きをしている。お前の教え子か?」

「そうね!暁はネギ坊主と同じ位に上達が早くて強いアルよ」

「ほう。ならあいつらの後に相手してもらおう」

「そこは本人に聞いてみないと分からないネ」

 

話しながらも暁とあの三人の戦いから目を離していないよ。弟子の成長を見るのも師の役目アルね。

 

「なんか暁の顔色が悪くなている気がするのは気のせいアルか?」

 

時折、何か唱えて速くなる。いつも通り戦えている。だけど、なぜ顔色が悪くなているのが分からない。

 

「あれは副作用なものだから仕方ないだろう。使いには必要な代償と言ってもいいだろう」

「何か知ているのアルか?」

「まあな。お、流れが変わったぞ」

「む!」

 

息が荒くなる暁。どう見ても戦いによるものではないアル。エヴァが知る副作用の影響でとやらで調子が悪くなているネ。

 

 

 

 

暁side

 

「はあ……はあ……はあ……」

 

致命的な攻撃は受けていない。そもそも()()で全て躱し、避け、凌いでいるから大丈夫だ。

となると問題は()()のせいになる。動きを通常の倍速出来るのはなにも速くすることだけではない。逆に遅くすることも出来る。

その説明は後にしよう。

 

「どうした。お前はそんなものか?」

「止まっているのであれば私には的にしかならん」

「さあ構えるネ。まだまだいくネ」

 

それにしても向こうはまだ動けるのかよ。どんだけタフなんだ。しかも息一つ上がっていないし。

 

「もちろんだとも。俺はまだ動ける……」

 

口は強がって言えるが体はもうガタガタで動けない。精々息をするのが限界だ。

 

「あ」

 

やばい。目がよく見えなくなった。背中が痛い。いつの間にか地面についていたようだ。

思考がよく回らない。何をするのか分からない。

 

「…………!」

 

遠くから古菲さんの声が聞こえたような気がした。何人か俺の周りに集まっている。

ああ。もうどうでもいい。眠たい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――ねえ、暁。今度新しく出来たゲームセンターがあるからそこに行かない?

―――いいよ。でも、あまり使わないようにしよう。本とか買いたいときに買えなくなるのはいやだからね。

―――そこまで使わないよ。もう……。

―――ごめんごめん。あ、そこのアイスで機嫌直して。ね?

―――暁!私バニラのトリプルで!

―――はや!てかもう注文してるし!?

 

これは夢だ。ユリアと何気ない会話した時の。この時に戻ることが出来ないのが悔しい。

あの時、俺が強かったら、ユリアは眠る事無く、いつも通りに俺と一緒に居られたのに。

俺が弱いからなのか。俺がもっと、もっと強かったらこんなことにはならなかったのに!

 

「………ん…」

 

目が覚める。あれ、俺はどこからともなく三人の女性に襲われて、戦って、それから………

 

「ベットで寝た。って過程がない。というかここはどこ?」

 

周りを見ると見知らぬ部屋だ。家の作りは木でロッジハウスというものに違いない。

体には包帯が巻かれていた。誰かが手当てしてくれたのだろうか。

 

 

ガチャ

 

 

「ん?」

「あ、起きましたか」

「え、あ、はい。今起きました」

 

あれこれ見ているとドアが開き、緑色の髪で長髪の女性……ん?頭に何か付いているが、まあいいか。その人が出てきた。手には茶碗に入ったおかゆとスプーンがあった。

 

「すみませんが腕を出してください」

「はい」

 

なぜかパジャマになっていたが気にせず腕を出した。

 

「では失礼します。―――心拍数正常、脈に異常なし、外傷部位完治確認、…………………」

 

なにやら俺の体を調べているようだ。よく見るとこの人はもしかしてロボットなのか?所々人とは違う部分がある。だが、良く出来ているな。これほどまでに精巧かつ精密なロボットは

見たことない。

 

「――――――以上から体に問題なしと断定。終わりました」

「ど、どうもありがとうございます」

「はい」

 

微笑むように答えてくれた。本当にロボットであるのかと疑ってしまう。

 

「立てますか。無理なら私が下までお持ちします」

「ちょっと待ってください。―――えっと、よいしょ。ん、これなら一人で歩けます」

 

ベットから降りて体を動かしてみる。体は寝ている間に十分疲れが取れていた。

 

「では下に行きます。スリッパはそこにあるので履いてください」

「はい」

 

スリッパを履き、女性の後について行く。

 

 

 

 

 

下の階に着くとそこには古菲さんがいた。他にもいる。はて、どこかで見たような…………

 

「暁起きたアルネ!心配したヨ!」

「く、苦しいです、古菲さん」

 

いきなり抱きしめられた。嬉しいんだが呼吸が、酸素が欲しい。

 

「おい、クー。坊主にとどめを刺すつもりか?」

「ほえ?あ、ごめんごめん。つい嬉しくて強過ぎたネ」

 

介抱されたではなく解放された。マジであの世に行くところだった。

 

「えっと、そこの三人は確か……………………あ!俺を襲って来た三人衆!」

「「「さ、三人衆!?」」」

 

長く言うと噛みそうなので縮めました。それはそうと気になる人がいる。

 

「なんだ坊主。私の顔に何か付いているか?」

「この小っちゃい子は誰?」

『ぶっ!』

 

なんか上目線で偉そうにしているこの金髪の子が気になる。だって、周りは大人なのにこの子だけ子供だから気になるのは当たり前だ。年は俺とそう変わらないくらいか。

 

「私はこう見えてもお前より年がずっと上だ!それに知識だってはるかに上だ!」

「って夢見たのか?」

「違う!本当の事だ!だあああもおおおお!」

 

感情豊かだな。面白い子だ。さて、確認しておかないと。

 

「古菲さん。俺はあの後どうなったんですか。意識がブッツリと無くなったので分からなくて」

「そーね。あの後大変だたアル。実は………」

 

古菲さんによると俺が倒れて口から体の至る所から血が出て来る。急いでこのログハウスに運び込まれ治療をする。で一日経って俺起きる。

 

「結構ヤバかった?」

「ちょとネ。それより私の友達に暁を紹介するネ。この子が私の弟子で期待の星、言峰 暁アル」

「言峰 暁です。地元で古菲さんに中国拳法を教えてもらっていました。よろしくお願いします」

 

パチパチと拍手される。なんか恥ずかしい。俺とあの金髪の子以外が大人だからか。

 

「次は私の友達を紹介するアル。暁を起こしに来たのは絡繰(からくり) 茶々丸(ちゃちゃまる)ネ」

「どうも。絡繰 茶々丸です」

「こちらこそどうも」

「もう分かていると思うけど、茶々丸はロボットアルヨ。驚いたアルか?」

「予想はしていましたが本当にロボットとは」

「もしまだ信じられないなら胸をもんで「しなくて結構です」ぐほっ!冗談アル!」

 

何を言おうとしたのか分かったが敢えて声に出さないでおこう。うん。

 

「いててて。暁を襲たこの三人は実は私が頼んだアルヨ。でも、あんなになるとは思わなかたからちょと後悔ネ」

「そうだったんですか。憶測ですが実力を確かめるためでしょ」

「そうアル。左から桜咲(さくらざき) 刹那(せつな)龍宮(たつみや) 真名(まな)(チャオ) 鈴音(リンシェン)アルヨ。もう分かているけどこの三人は

とても強いアル」

「それは身に染みて分かります。今の俺ではとても勝てませんから」

「それもそうアル。セツナは剣術の師範、マナは現役の傭兵、チャオは私以上に武術を会得しているから当然アル」

「無理ゲーに決まっているんじゃないですかそれは。どう考えても勝てる想像が出来ない」

 

剣術の師範に現役の傭兵、古菲さん以上に武術を会得している。完全完璧八方塞だ。最初から勝てない戦いだったわけか。はぁー…………。

 

「だが君は私の剣を躱していたじゃないか。初見とはいえ中々出来るものじゃない」

「ああ。私の狙撃も躱していたから誇ってもいいんだぞ。それに弾丸を拳で跳ね返されてレンズを壊したんだからな」

「拳と受けた時にピーンと来たネ。いい筋しているからこれからも精進するネ」

「は、はあ。あまり実感は湧きませんが」

 

しかし、三人とも美人だな。古菲さんも美人だが、もしかすると他の友達もこんな風に美人なのか。うん、どうでもいいが。

 

「で、最後に暁が言っていた小っちゃい子はエヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。こう見えても本当に私達より年上アルヨ」

「どうだ。これで分かっただろう。分かったのなら土下座して謝るんだな」

 

俺が思ったのはただ一つ…………

 

「そこまでして年上に見られたいんだなこの子は。無理に背伸びしなくてもいいぞ」

「だああああ!なんで分からない!お前の師匠も認めているんだぞ!お前も認めろ!」

「十分な睡眠に適度な運動、無理のない食事をすれば自ずと背が伸びる。来たるべき時に備えるために今はこれが最善だろう」

「がああああ!クー!あの小僧、全然私の事を信じていないぞ!」

「あははは……それは無理アルヨ。いきなりじゃ信じてくれないアル」

 

ぎゃーぎゃー騒ぐエヴァンジェリンちゃん。よっぽど大人になりたいんだろう。焦ることないのに。

 

「さて、本題はここからアル。暁、マナたちと戦っていた時、何を唱えていたアルか」

「え、えっと……」

 

信じてもらえるだろうか。いや、信じられないだろうな。なにせアレは秘匿しなければならないと本にも書かれていたからそうそう言えるものではない。

どう言えば誤魔化せたらいいか。そうだ!

 

「じ、自己暗示ですよ」

「じこあんじ?」

「そうです、自己暗示ですよ。それで動きが良くなったんですよ」

「そうアルか。なんだ自己暗示アルか。ハハハハハハ――――――とでも誤魔化せないアル。どう見てもあれは自己暗示にしては負荷が掛かり過ぎネ。正直に言うアル」

 

誤魔化し切れなかった―!どうしようにもならない。ああ、これなら使わない方が良かった。

 

「さあ。言うアル。じゃないとキツイ修業が待ち構えているアルヨ」

 

ジリジリと詰め寄る古菲さん。言えない俺。出口にはなぜか茶々丸さんが立っている。詰んでるじゃん、俺。

誰か助けて、いないか。

 

「それなら私が答えよう」

「へ?」

 

以外も以外。なんとエヴァンジェリンちゃんが助けてくれた。なぜかとても頼もしく見える。

 

「あれは魔術だ。と言っても坊主が使っていた魔術はあまり使い所がないが」

「ちょ、それ言っちゃダメなんじゃ…」

「この際すべて吐いた方がいいぞ坊主。隠し通せるものではなかろう?」

「くっ……」

 

言い返せないのが悔しい。言っていることは間違いじゃないからなおさらだ。すべて白状しよう。

 

「はあ……エヴァンジェリンちゃんの言う通り。あれは魔術です」

「まじゅつ?」

「ゲームとかに出て来る魔法とは違ったモノです。俺もつい最近家で見つけた古い本で分かったんです。文字が難しすぎて一部しか読めませんでしたが」

 

少しでも戦術の幅を広げるために家で調べていたら物置に古い本を見つけた。状態は良く、文字はっきり見えるのだが肝心の文字が全くと言っていいほどに読めなかった。なんとか解読したのが固有時制御というモノだった。操作することに関してはそれほど難しくはなかった。

操作と範囲は己の肉体のみで最小限で済むようになっている。この固有時制御を行うと通常の倍速に動けたり、逆の遅速・停滞することが出来る。

だが、代償に肉体に極度の負荷が掛かる。理由は簡単だ。使い終わると時間の流れに誤差が生じ、歪み・亀裂・軋轢などを補うとする自然力―――"世界による修正"だ。

 

「あれ?なんでエヴァンジェリンちゃんは俺が魔術を使っていたなんて分かったんだ?」

 

誰も分からないはずだ。本来魔術とは人前で使ってはいけないものだとあの本にも書いていた。なのになぜ?それに魔術となぜ分かった?

 

「私は魔術師だからな。坊主は魔術師というより魔術使いといった方に近い。何度も言っているが私はお前よりも遥かに多く生きている」

「……それはマジ?」

「ああ」

 

冗談だと思っていたが本当の事なのか。だとしてもどこにそんな証拠があるんだ。

 

「証拠はあるぞ。私はとある約束でこの麻帆良学園で中等部を何度も入学と卒業をしていた。写真はある。茶々丸、持って来い」

「了解しました。マスター」

 

すぐさま行動に移す茶々丸さん。戻ってくるまで何を話そうか。

 

「そういえば古い本を見つけたとか言っていたな。その本はあるか?」

「あ、ああ。バックに入れているからある」

「書いた人は誰だ?」

「見ていなかったな。本の内容だけが気になっていたから」

「まあいい。その本を見せろ。文字は色々と読めるから安心しろ」

 

バックから本を取り出してエヴァンジェリンちゃん?に渡す。パラパラとめくり見ていく。

 

「これは懐かしい。やはりこれを書いたのはアイツか。くくく。なんとも懐かしい」

 

なぜか笑っている。それにアイツとは誰だ?

 

「坊主。この本の書いた奴が分かったぞ」

「誰だった。有名な人か?」

「いや違う。無銘だが私にとっては印象深い者だ」

「もったいぶらずに言ってくれよ。こっちは聞きたくてしょうがないんだからよ」

「そう焦るな。そうだ。お前は自分の祖父か祖母の名前は分かるか?」

「じいちゃんの方は分からないけどばあちゃんなら分かる。カレン―――カレン・オルテンシアだ」

 

ミッドに引っ越してから何度か会っている。ばあちゃんは一人暮らしだが近所の人達と仲良くしているので寂しくないそうだ。俺が寝ている間何度もお見舞いに来ていたと母さんが言ってた。

 

「カレンか。そうかなら………。おい」

「なに」

「この本の書いた奴を教えてやる。よーく聞け」

「分かった」

「この本を書いた奴は―――言峰綺礼。お前の曽祖父。つまりひいおじいちゃんだ」

「………………………………………………………………………………………は?」

 

ビックリ過ぎて返事が間抜けだったというのが自分でも分かった。

 

 

 




感想、誤字脱字などありましたらお願います。
あと何話かしたらミッドに戻ります。
では次回で。
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