将来自宅警備員に彼女ができる話 完結   作:sinnsia

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14話

白い空間。

ここは、瀬良の声が聞こえた場所であり、カナと話した場所。

なぜかまた英助は一人立っていた。

 

すると、うしろから良く聞く声が聞こえてくる。

 

 

「…おい」

 

英「んぁ…? 誰…?」

 

「誰はないだろう。 俺はオマエだ」

 

英「はぁ…? そんなアニメじみたこと言って…」

 

「オマエはまだ逃げてる。 ちゃんとアイツと向き合え。 じゃあな」

 

 

そういうと、それは消えていった。

 

英「アイツ…?」

 

考えてるうちに景色が戻り、英助の目には寝ていたであろう病室の天井が目に入る。

隣には瀬良が寝ていた。

 

英「アイツ…って…! まさか…あのクソ野郎かっ!?」

 

声を押し殺していても少し叫んでしまった。

でも瀬良が起きる様子はない。

むしろ安眠ぐっすり熟睡モードだ。

 

部屋についているデジタル時計を見ると、寝た記憶がある日から1日すっ飛んでいた。

 

英「ちっ…母さんにクソ野郎のこと聞くか…そのまえにカナも修復しなきゃ…」

 

起き上がると、すでに体調は万全であり、自分の身体が思うように動いている気がする。

これならすこしでカナは治るかもしれない。

 

 

英「悪い、瀬良。 ちょっと仕事してくる」

 

寝ている瀬良を置き去りにし、家へと向かう。

体についていた点滴もはずされており、部屋においてあった着替えを着て病院を出る。

 

走っているのに身体が軽く、疲れない。

不思議だ。

 

家に近づくと、玄関に人だかりが出来ていた。

 

英「すんません、家に入らせてください」

 

「貴方は…?」

 

英「この家の息子だが? ってかアンタら…報道スタッフか?」

 

「はい、このたびは貴方の父上様がインターネット会を止めたうえに自分が犯罪者だと警察に連絡した件について…」

 

それを聞いただけであの会話を思い出し、今にでもクソ野郎を殴り飛ばしたくなった。

だが、今はカナが先だ。

 

英「俺知らないんで。 いままで入院してたし。 それじゃ俺は上がらせてもらうよ」

 

 

後ろからいろいろ聞かれた気がするが、玄関を閉じ、2階へ向かう。

 

すると、何があったのか、ボロッボロのカナが現実の世界の自分のベッドに横たわっていた。

 

英「カ、カナっ!?」

 

カ「えい…すけ…ですか…? おかえりなさい…」

 

英「待ってろ! すぐ治してやる!」

 

カ「お願い…します…」

 

そう言ってカナは息荒げながら目を閉じた。

胴体に損傷がわたってないため、なんとか保っているらしい。

でも…なんでカナが…現実に…?

 

ソフトを開き、カナと名前のついたファイルを開く。

 

パソコンにUSBケーブルを繋ぎ、カナの耳の裏にあったUSB差込口に装着し、修復させる。

 

英「これで…治るのか…?」

 

疑問に思っていると、エラー文章がパソコンに出てきた。

 

『完全に修復できません。 後1部足りません。 プログラム名【人格】』

 

英「うっそっ!? 今から作れって言うのかっ!?」

 

だが愚痴愚痴言ってる時間はない。

製作ソフトを起動し、英助はまた作業へと戻っていった。

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