ぷしゅっ という音とともにひんやりとした冷気がペットボトルの口から少しずつ出る。
中には黒っぽい液体が入っている。
それを口に含み、ごくごくと喉を鳴らして飲み、そして…
英「ぷはぁー!! やっぱ炭酸飲料は最高だ!」
カ「英助、炭酸飲料ばかりではなく、野菜ジュースやお茶をですね…」
英「確かにそれも好きなんだがやっぱり夏はこれしかないんだよな…」
今、季節は夏。
クーラーが効きまくった部屋でカナと英助はまったりしていた。
英「いやー…外でたくねぇな…」
カ「今日は皆さんで遊ぶんでしょう? たまには良いではないですか」
英「皆って言ってもな…雛と瀬良は問題ないが、なんで母さんが着いて来るんだよ…」
今日から、山の中の別荘に行きます。
雛と瀬良だけなら凄くよかった。
一応二人とも彼女なのだが。
決して二股掛けてるわけではない。
だが二人の中でその件については保留ということになってるらしく、争いなどは見かけられない。
全国の彼女居ないやつ…
ざまぁ…(黒笑)
母「英助ー? 準備できてるの?」
英「当たり前だ! 準備できてるよ!」
母「じゃあ皆来たから行きましょ!
珍しく母さんはハイテンションであり、このメンバーの中で一番浮かれていた。
その理由は、俺自身がどっかに行きたいって言っただけ。
そんなに嬉しいのか…?
車に乗ると俺が助手席で、瀬良・雛は後ろだった。
母「こうやって乗ってると、娘が出来たみたいで嬉しいわ!」
雛「あははっ。 なんか嬉しいような恥ずかしいような…」
瀬「久しぶりに一緒に出かけますねー」
英「そうだなー。 中学のころは海行ったな」
中学の頃といっても事件が起こる前。
あの時は瀬良の母親と、瀬良。
そんでもって俺と母さんで行った。
母「あの時は面白かったわー。 英助泳げなくて瀬良ちゃんに助けてもらってたんだから!」
英「ちょ、母さん! 何暴露してんの!?」
瀬「あははっ!! あれはびっくりしたよー!」
雛「えー…泳げないの…? だっさー…」
だから、俺は夏がキライなんだ。
夏はクーラーの効いた部屋でごろごろするのが一番だ。
もうカナがいるからそんなことできないようになったのだが…
母「もう少し時間あるから、寝てても良いわよ?」
英「これから楽しくなるのに寝てどうすんだよ…」
雛「そうですよ! 景色とか楽しみたいですし!」
瀬「Zzz…」
アレ?
英「もう寝てる!?」
でも仕方ないか。
まだ治って1週間程度しか経ってないし、疲れやすいのかもな。
そう思うとなんだか俺まで…
英「前言撤回。 やっぱ寝る」
雛「え"」