空気がおいしい。
自分の家の空気と違い、とてもおいしい。
俺は今、山に居ます。
英「ふあぁ~…よく寝た」
雛「空気がおいしい! さすが山ね!」
母「今日はバーベキューよ!」
英「お、まじか」
瀬「やったぁー! バーベキューだー!」
山に居ます。
それも…
俺の周りには野郎はおらず、普通に美人クラスの女性に囲まれながら。
え?ナニコレ。
俺今ハーレム?
母「じゃあ準備してくる! 瀬良さん、手伝ってくれない?」
瀬「了解しましたぁ!」
そういうと、二人は車のほうへ駆けて行った。
英「しっかし、オマエも物好きだなぁ」
雛「私?」
英「こんなゲーオタヒキニートがいいとか」
雛「…はっ!? ゲ、ゲーム仲間ってだけだし!」
普通に聞いただけなのだが、凄くあわてている。
どうしたんだ?
英「ゲーム仲間ね…。 そのほうがいいや。 瀬良戻ってきたし」
雛「え?」
英「話し聞かなかったのか? 瀬良が気絶してただけで俺らまだ付き合ってるんだぞ?」
雛「それは…聞いたけど…」
ぶっちゃけ俺にとっては彼女など要らないはずなのだが、瀬良と仲良くなってからは別だった。
理由はよくわからない。
ただ、今も好きなのかと聞かれればどっちでもないだろう。
英「だから、あの日のオマエとの付き合いは中止になるんだよな」
雛「……」
英「まぁ瀬良のこと隠してたのは悪かった。 だけど…」
「オマエとゲームしてたときはすっげぇ楽しかったよ。 ありがとな」
雛「~っ…」
雛の顔が一気に紅潮する。
言った本人である英助はその様子を、頭の上に疑問符を浮かべながら見ていた。
英「まぁ、彼女じゃなくてもさ、ゲームはできるじゃん? やりたくなったらウチにこいよ!」
雛「…なんでそういうこと平気でいえるのか…。 わかったわよ」
英「まぁ、全部俺が叩き潰すけどな! ていうか瀬良に勝てるか?」
雛「え? 余裕でしょ?」
英「じゃ、帰ったらやってみ。 俺勝てねーから」
雛「うっそ!?」
母「おーい、二人ともー。 そろそろ焼けるよー?」
英・雛「「はーい」」
新鮮な空気の中で食べるバーベキューは今までにないくらいおいしく感じた。
途中で雛が野菜だけをヤケ食いしていたが、アレはいったいなんだったのか。
使い終わった紙皿や割り箸を片付けていると、母が質問をしてきた。
母「何はなしてたの~?」
英「なんにも? ただゲームの話」
母「ふーん…」
英「なんだよ」
母「いーや? なんでもないっ!」
我ながら、俺の母さんはどこかおかしいと思う。
今の質問も奇妙だったし…
それに美貌が一切衰えてないのはどういうことだ?