将来自宅警備員に彼女ができる話 完結   作:sinnsia

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19話

もうこれ以上食べられないんじゃないかと言うほど

 

野菜を食べた。

 

うん、野菜。

 

え?肉?

俺以外が食べつくしましたけど何か?

 

英「なんで俺に肉くれないんだよ」

 

母「ごめん! あまりにも食事が楽しくて箸が止まらなかった!」

 

瀬「私は食べさせる気無かったけどね♪」

 

雛「肉は私のものよ」

 

おそらく全員で仕組んだのだろう。

母は反省しているようには見えないし、瀬良は堂々と言い切った。

そのうえ雛は自分のもの宣言。

 

まぁ野菜ヘルシーだからいいんだけどさ…

 

 

英「まぁいいや。 釣りでもしてくる」

 

母「いってらっしゃーい」

 

自慢するほどでもないのだが、釣りは得意だ。

海限定だが。

 

近くの岩に腰掛け、竿を振る。

 

ウキは放物線を描きながら川にぽちゃんと落ちた。

 

 

しばらくすると、ウキが思い切り引きこまれた。

 

英「キタッ!」

 

相手は中々大きそうだ。

 

手早く糸を巻いていくと、きらきらした腹が見えた。

 

そこをめがけて網を振り下ろし、魚をすくう。

 

英「捕ったぁぁぁああ!!」

 

おそらくニジマスだろう。

 

持参したクーラーボックスに水を汲み、ニジマスを入れる。

 

 

英「今日は調子が良いな。 どんどん釣るか!」

 

そこから英助の竿には次々と魚がかかっていった。

まさに入れ食い状態である。

 

クーラーボックスが魚まみれになるくらい釣りあげたとき、瀬良が隣に座った。

 

瀬「本当に相変わらずだね」

 

英「んー…まぁな。 瀬良こそ変わってないけどな」

 

瀬「私は変わったよ?」

 

英「どこが…。 まったく変化してるようには見えないぞ?」

 

瀬「ちぇっ…」

 

何気ない会話だが、コレくらいが丁度良い。

人と話すのはあまり好きじゃないからな。

 

 

瀬「ねぇ」

 

英「なんだ?」

 

瀬「雛さんから聞いたけど、まだ彼女って思ってくれてるんだって?」

 

英「そーですけど?」

 

目を擦りながらそっけなく答える。

 

瀬「そう…。 でも、君は彼女なんて居なくてもよさそうだね」

 

英「他人の人生だからな。 俺がどうこう言うべきじゃないし」

 

瀬「あははっ! じゃあさ…」

 

英「なん」

 

瀬良のほうに振り向いて、言葉を言おうとしたが、その口はふさがれた。

瀬良によって。

 

瀬「ふふっ。 もう一回告白したら正式な彼女になれる?」

 

英「…はぁ。 正式も何も今も付き合ってるだろうが。 あーあ、本当に俺の何処が良いんだか」

 

いきなりキスされたことには驚いたが、実際俺という人間はそこまで良くないはず。

それなのになぜ彼女が出来るのか良く分からない。

が、

 

瀬「じゃあ、彼氏になってください!」

 

 

英「はいはい。 俺でいいのでしたらどうぞ」

 

 

嬉しいことには変わりは無い。

考える間も無くOKした。

 

英「疲れるなぁ…。 でも、まあいっか」

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