ここはどこだ…?
俺は確か昼休みに寝ていたはず。
なのにこの白い空間はなんなんだ?
「…なんだ…これ…」
『英…助…英助…』
「この声…瀬良か!?」
『助…けて』
「……」
『約束…覚え…てる…から』
「俺だって覚えてる。 待ってろ」
握っていた手に力が加わる。
あの日、約束したんだ…
?「ねぇ、起きなさいってば!」
誰の声だろう…
そろそろ時間だから起こしてくれたのか。
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英「ん~…」
雛「やっと起きたのね…廊下から寝てるのが見えたから来て見ればうなされてるし…」
うなされてた?
あー…
まあしょうがないか。 トラウマみたいなの見てたし。
英「んで、なんで俺に恨みや殺意の視線が向けられてるかわかるか?」
雛「…私ね。 何でこうなるのかしら。 男子って怖いわ」
英「それ、ほかの男子にも聞こえるぞ? って全員落ち込んでるし」
キーンコーンカーンコーン
雛「じゃあ帰りね。 校門でまってなさい」
英「はいはい」
授業中、周りからの視線が痛かった。
先生が殺気に怯えてたぞ?
それでもやっぱり誰も攻撃とかしないのは
目つきが悪いうえに死んでるし、身体がデカいからか。
俺の中身知ってる奴いないからな…
授業を終え、帰りの支度をして校門へ向かう。
その間も視線が凄かったが、スルー。
雛「あ、来たわね。 今日アンタん家泊まって大丈夫?」
英「ハァ!? いきなり!? 許すとは思うがなにすんの?」
雛「格ゲー。 アンタと戦いたいから」
中身を知れば知るほど残念な美人な気がする…
そこまで戦いたいなら俺のコントロール捌きでぼこぼこにしてやろうっと。
帰り道は基本的にゲームの話しかしない。
むしろそれ以外ありえない。
英「ただいまー。 母さん、今日友達泊めて良いか?」
母「良いわよ! どんな子?」
雛「私です! よろしくお願いしますね!」
母「雛ちゃん! うれしいことだわ~。 晩御飯おいしいもの作るから待っててね!」
雛「ありがとうございます!」
あれ?
なんか俺のときと性格が違う?
いつもアンタとか男らしい台詞ばっかりだったのに母さんの前では普通に戻ってる…
英「んじゃ、さっそくするか? 対戦」
雛「もちろんよ!」
2階へと上がってすぐにテレビとP○2を起動する。
雛「さてと、正々堂々戦いましょ」
英「いいけど、負けて泣いてもしらねーぞ?」
雛「上等よ!」
コントローラーをつなげて小峰に渡す。
もちろん俺も使うのだが。
雛「え…? 何その持ち方! 普通持って戦うでしょ!?」
英「俺は置く派なんだよ。 タイピングとか異常に速いからコマンド打ちやすい」
そう、俺は床に置いてタイピングのように○や△を押す。
うちにあるのは画面右か左にしか動けないやつだから移動スティックなんぞ親指の動きだけでできる。
(ス○Ⅱみたいな感じ)
それ以外の指は攻撃コマンドに徹底する。
持ってやるときに中指・薬指・小指がもったいないからあみ出した置き(?)方。
雛「どう持ってようと結果は私の勝ちに決まってるわ!」
英「やってみなきゃわからないぜ?」
ファイ!
3分後。
英「口ほどにもねーなぁ…1発しか当たってねーぞ?」
雛「そんな…バカな!? 私の攻撃法は完璧だったはず…」
英「中学生の頃それくらいの奴なら食ってきたわ…押入れ見てみ?」
小峰が押入れを開くと、ダンボールの横にトロフィーが数個保管されている。
しかも全部優勝杯。
雛「何…コレ」
英「格ゲーでは負けなしってところか? 小学生高学年から無双してたからな」
?「さすが英助ですね、昔からゲームの腕は変わらないようで」
雛「今の声…誰?」
あれ?
俺の部屋に来たから教えたと思ったんだが…
教えてなかったっけ?
英「あぁ、コレ。 自分で作った」
雛「はい?」
カ「カナと申します。 英助が作ったソフトです。 基本的には会話用ですが」
英「人間やればできるもんなんだな」
雛「アンタ、何者?」
英「一応コンピューター界のトップには立とうとは思ってるが。」
俺の夢はそれなんだが、今は知識がほとんど無い。
説明書のような作り方でも書いてあれば適当に作れるってぐらい。
でもそれも建前。
本当はとある出来事の被害者を救うため。
雛「それって私にも作れる?」
英「説明書読んだらたぶんできる。 読むだけで頭が狂いそうだったけどな」
雛「何それ怖い」
英「作るんならたぶん今日使えば何とかなる。 やるか?」
雛「やってみる」
格ゲーはあっけなく終わった。
もっといたぶってやろうと思ったんだが…