将来自宅警備員に彼女ができる話 完結   作:sinnsia

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6話

英「…どうやら次はお前みたいだな…」

 

雛「当たり前よ…アンタを倒すために頑張ってきたんだから」

 

今、格ゲー大会決勝ステージに立っています。

もちろん競い合うのは雛だ。

どちらもほかの相手なんて30秒も要らなかった。

 

英「さて、どれだけ強くなったか見せてもらおう!」

 

雛「望むところよ!」

 

ファイ!

 

開始の合図が鳴るが、お互い一歩も動かない。

先に動けば攻撃が決まるかもしれないが完璧なカウンターもくるかもしれない。

 

英「最初みたいに突撃しなくなったんだな」

 

雛「アンタと戦うときは特にね」

 

だが、俺はそんなことでは倒せないぞ?

俺にはお前のクセが見える。

 

俺は、スティックを倒して攻撃を仕掛けるっ!!

 

 

1分後…

 

司「勝者、鏑木英助!」

 

歓声が巻き起こる。

観客の中には何人か戦った覚えがあるやつらも居る。

 

雛のほうにも、人だかりが出来ている。

それはそうだ。

お互いあと1発入れば負けるところまで削りあったのだから。

 

英「どーだっ!」

 

雛「何回もトロフィー獲得しただけあるわね… 次は絶対勝って見せるわ!」

 

英「いい意気込みじゃねぇか! 次の大会にまた決着つけるぞ!」

 

こうして、格ゲー大会は終了した。

 

その帰り道。

 

雛「あーあー…自信あったのにな~」

 

英「お前よく削れたな…ここまで持ってかれたのお前が初めてだぞ?」

 

雛「勝ちたかったんだから当たり前じゃない!」

 

なんと強気で負けず嫌いで可愛い奴だ…

こういう奴のほうが張り合いがあっていいな…

 

雛「ねぇ、お前っていうとなんか嫌だから雛って呼んでくれない?」

 

英「今更かよ! じゃあ英助ってちゃんと呼べよ?」

 

雛「なっ…! そ、そんぐらい平気よ! え、英助こそ雛って呼んでよ!?」

 

英「へいへい、分かりましたよ雛」

 

別に俺は名前で呼ばれるのはキライじゃない。

でも鏑木と呼ばれるのは大嫌いだ。

 

どんな反応をしてるのか気になり、顔を覗くと

 

雛「な、名前で呼ばれた…」

 

めっちゃ顔赤くしてつぶやいてた。

なんで俺に気付かないかな?

 

英「なんでここまで近づけてみてるのに雛は気付かねーの? 回り見えてる?」

 

雛「近いわよ! ほんっとデリカシー無いわね!」

 

英「あだっ! 殴ること無いだろ!」

 

いつ以来だろうか。

ここまで明るく話したのは。

 

夕焼けがやけに綺麗に輝き、近くの川が橙色に染められていた。

 

英「しっかし、俺も性格よくなったなぁ…」

 

雛「どこが!? むしろ悪化したんじゃない!?」

 

英「失礼な! 雛と知り合う前はもっと陰険根暗だったよ!」

 

雛「今私が見てもそれにしか見えないけど!?」

 

なんと失礼な奴め…

テストで俺に負けてるくせに!

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