将来自宅警備員に彼女ができる話 完結   作:sinnsia

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7話

英「あーあー…つまらねぇ…」

 

おそらく、学校で独り言をしたのは初めてだろう。

それだけで、クラスからの視線を感じる。

 

そんなに俺が喋るのが珍しいのかよ…

よくもまあこんな引き篭りコミュ障みたいな奴のことを注目するよな…

 

つまらない理由は一つである。

 

雛が風邪引きました。

 

朝起きた時、ケイがタブレットの中に居て

 

ケ「マスター、雛お嬢様が熱で休むそうです」

 

とかなんとか。

 

熱というかゲームのしすぎじゃないか?

どんだけ俺に勝ちたいのやら…

 

まぁ帰っても暇だし、部屋でも覗いてやるか…

 

キーンコーンカーンコーン

 

あ、アイツん家しらねー…

 

家に一度帰り、タブレットと携帯を拾って外へ出る。

 

英「ケイ、いるか?」

 

ケ「なんでしょうか?」

 

英「今から見舞いに行くから家教えてくれ」

 

ケ「了解しました。」

 

ケイは忠実でいいやつだなぁ…

カナも作ろうかな…性格プログラム…

 

ケ「どうやら近いようです。 こちらです」

 

ケイに案内されるがまま歩くと、意外とすぐ着いた。

 

ピンポーン。

 

雛「ゴホッ…どちらさまでしょうか…?」

 

英「おい、雛。 俺だよ。 見舞いに来たんだよ」

 

雛「え、英助!? ゲホッ…なんで家知ってるの?」

 

ケ「私がお教えしました」

 

こっちが理由説明する前に言ってくれたよ…

こいつすげー…

 

英「とりあえず家入れてくれ。 りんご持ってきたぞ?」

 

雛「ちょっと待ってて…」

 

ゆっくりと階段の音が聞こえてきて、玄関の前で待っていると

すごく足取りが弱弱しい雛が出てきた。

 

英「うわっ! 大丈夫か!? 何してんだよ…」

 

雛「いや…へんなメールが来て読んだら高熱出てきて…」

 

変なメール…?

 

それってもしかして!

 

英「雛、そのメール見せろ! カナ!いるか!?」

 

カ「もちろんです!」

 

携帯を取ってそのメールを確認する。

 

英「うっ! あああぁぁぁぁあああっ!?」

 

なんだこれ…

頭が割れそうだ…

 

メールの内容はただ謎の文字や漢字が適当に敷き詰められているだけ。

ただそれを見ると体に異常が発生する。

 

英「カナ…これだ!」

 

カ「手がかりですね。 画面越しでもそのメールは危ないものですね」

 

雛「え…? 何? どうしたの?」

 

英「ちょっとしばらく携帯借りていいか? 無理ならこのメール転送しろ!」

 

雛「わ、分かった…」

 

急いでメールを転送し、自分の携帯へ。

 

英「お前は絶対安静な! たぶん高熱は引かない」

 

雛「なんでわかったの…? 解熱剤のんでも熱が下がらないのよ…」

 

英「俺が治すから待ってろ! それまで気ぃ失うんじゃねーぞ!」

 

さっきから頭がひどく痛む。

たぶんこれは普通の人が見れば脳死してもおかしくない。

ただ俺は普通じゃない。

 

社会の塵屑になってもおかしくない人間。

 

普通という概念から外れている。

 

英「カナ、帰ったらこれを分析できるか?」

 

カ「3日はかかると思います。 私も先ほどから多少のバグを感じています」

 

カナすらバグか…

対ウィルスソフトは最高峰のものを搭載したはずだが…

 

英「これからだな…瀬良も雛も救ってみせる…」

 

カ「私もお供しますよ」

 

英「最悪お前はぶっ壊れるかもしれない。 それでもか?」

 

カ「当たり前です。 アナタに作られたのですから」

 

 

雛、悪い。 

 

お前にもいつか話す。

 

最近になってまた行動し始めた奴許さねぇ…

絶対刑務所にぶち込んでやる…!

 

携帯を開き、雛にメールを送る。

 

 

いきなりで悪かった。

お前にもいつか話さなきゃいけないことだが、その前にやること終わらせる。

それまで絶対に意識を失わないように。

 

お前以外にも同じような症状。 またはそれ以上になったやつがいるから

そいつらを治してから絶対話す。

約束する。

 

聞き返したりするなよ!

 

送信ボタンを押し、画面に完了の文字。

 

そして目の前に我が家の玄関。

 

英「さて、やるか!」

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