これはゾンビですか? ~いいえ、彼は問題児です   作:白ウサギ@FGO

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第八話 みんなで料理

 京子の事件が終わった。

 アリエル先生は結局京子を逃がしたらしい。一応捜索は続けるらしいが。

 そして今、俺が何をしてるのかと言うと、

「おい、セラ。どうしてプリンを作ったら石鹸が出来るんだ?」

「神無が用意した材料に問題があるのだと考えますっ!」

「俺が用意したのはちゃんとしたものだ!」

 俺達は料理を作っていた。はっきり言って料理とは言えないが。

「もう一度言うが、アレンジを加えようとするな。そういうのは、ちゃんと出来てからだ」

「全く。ちゃんと教えてるのに、なんで葉っぱの人は出来ないんだ」

 ハルナが文句をいっている。俺も同感だ。

「みんなでもう一回作ればいいんじゃないか?」

 いつの間に帰ってきたのか、歩がそう言う。

「……まあ、アユムがそういうなら」

「――そうですね。すぎてしまったことは忘れましょう」

「でも、プリンが石鹸にはならんよな」

 やっぱりプリンはまだ早かったか?

「ほら、アユムとカンナ!さっさとじゃんじゃんバリバリ作るぞ!」

 ハルナが俺達の手を引き、大きく足を踏み出す。

 あの事件から、ハルナは俺のことをちゃんと名前で呼ぶようになった。どういう理由かは知らないが。

「では、私が牛乳を唐津焼に――」

「セラ、プリンを作る行程に牛乳を唐津焼にするなんてものはない」

 もっと簡単なものにした方がよかったか?

「そういえば、なんで急にプリン作りなんか始めたんだ?」

 歩がそんなことを言う。そういえばそうだな。俺としては料理ならなんでもよかったんだが。

「喜べアユムっ!メガロ駆逐作戦に抜擢されたんだっ!」

「……お前、変身も出来ないのに?」

「あたしじゃないっ!アユムとカンナがやるのっ!」

 歩だけかと思ったら俺もやるのか。まあアリエル先生と二人とも本気ではなかったとはいえ、ほぼ互角で戦ってたからな。

「この世界にメガロも魔装少女もたっくさん集まるんだ!ああ、爽快だろうなー」

 ハルナは両手を広げ、くるくると楽しそうに笑う。

 ユーの方を見ると、どこか寂しそうな表情を浮かべている。

 そういえばユーはこの生活のことはどう思ってるんだ?

 ハルナは楽しんでるみたいだし、歩も同様だ。セラも心を開くようになった。

「なあ、ユー。お前はこの生活のこと、どう思ってるんだ?」

 俺が聞くと、トントンと机を叩く。視線を落とすと、

 

『嫌いじゃない』

 

 そう書かれていた。

「そうか」

『神無はどう?』

 俺か?俺は――

「毎日楽しいぜ」

 俺の言葉を聞いて、ユーは――少し微笑んだような気がした。

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