暗殺教室 with 黒羽零士《凍結》   作:grey

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少し内容が薄いかも…。でも仕方ない。こういうラストを書きたかったので。
零士がどう変わっていくのか、ご期待ください。
ていうか…この作品の倉橋って結構不幸体質かも…。3日間の間に2回も拘束されてる…。本当にドンマイ。

ー追記ー
まずはすいません!後半だけ投稿してました。前半も追加したのでちゃんと話は繋がるかと思います。


修学旅行の時間 三時間目

「なぁ、お前らさ、友達とか仲間とか恋人とかってどう思う?」

 

 零士は目の前にいる6人に尋ねる。それも深刻そうな顔で。

 

「いきなり何言い出すんだよ。今は関け「いいから答えろ…じゃなくて教えて欲しい。お前らにとって何だ?」…それは決まってるじねぇか! 大事なものだ、俺達にとってかけがえのないものだ」

 

 前原は零士の質問に戸惑いながらも答える。零士はその回答に満足そうな顔をする。

 

「じゃあ、倉橋ってどんな奴だ?」

 

「陽菜ちゃんは…すごく明るくてフレンドリーで誰とでも仲良くなれて…自慢の友達、親友。生き物が大好きでその知識はすごい。だから…陽菜ちゃんに何かあったら……」

 

 矢田が涙目で答える。

 

「そっか…。ありがと、前原、矢田、教えてくれて。じゃあ、俺はそれが知れれば満足だ」

 

 零士は6人を置いてこの場を離れる。目指すは倉橋がいる場所だ。

 

 

『なぁ、メアリ。何で俺をそんなに信用してんだよ。俺みたいな奴をさ』

 

『だって…レイ君優しいから。レイ君は……私を助けてくれたんだもん! そんな人を信用できない訳がないよ!』

 

『あっそ。お前って意外と単純なんだな』

 

『ちょっ…そういう事言う? ていうかレイ君ってあんまり他人を信用しないよね』

 

『他人は信用出来ない。どいつもこいつも私利私欲に塗れた奴等ばかりだ』

 

『そういう言い方しなくても…。でもいつかレイ君が信用出来る人、現れると思うよ。レイ君の良さを認めてくれて、レイ君が嫌でも信用しちゃう人』

 

『どうだかな。まぁ、そういう意味ではお前に会えたのはラッキーなのかもな』

 

 

 倉橋を探して走っている途中、零士は今朝見た夢を思い出していた。

 

「(メアリ……お前みたいな事、言ってくれる奴はもう現れないかもしれない。でも…信用してみたいと思った奴は現れたよ。信用し合えるかって言うと無理だと思うけどさ)」

 

「にしてもどうすりゃいいんだよ!」

 

 そんな時、零士は足元に落ちていた物を蹴ってしまった。

 

「何だこれ? …スマホ?」

 

 零士はこれを持っている人を思い出した。

 

「アイツはここで何かに巻き込まれたのか…。でもここら辺で何か事件はないし…。! 拉致か!」

 

 って…ダメじゃん…。どこに行ったのか検討もつかねぇ。

 

『イラスト解説の全観光スポット。お土産人気トップ100。旅の護身術、入門から応用まで』

 

 そんな時零士の頭には殺せんせーの言っていた言葉を思い出した。

 

 確かあの先生、俺の鞄を用意した時…あれを突っ込んでいたような…。

 

「あった! えっと…1243ページ“班員が何者かに拉致られた時の対処法”。犯人の手掛かりがない場合ってこれは見てないから何とも言えないな。次は付録134のマッハ20で下見した“拉致実行犯潜伏対策マップ”…か」

 

 すげえなこの広辞苑(※しおりです)。マジで持っておくべきかもな、この広辞苑(※しおりです)。いや売ったら金になるかも、この広辞苑(※しおりです)。

 

「さて、近くから順に潰すか」

 

 

 そして零士は3箇所目に誰かがいるのを確認した。

 

「ここか…」

 

「零士君!どうして君がここに…」

 

「! 殺せんせー、実は倉橋が拉致られたっぽいんです」

 

「倉橋さんもですか? まずいですね…先生は茅野さんや神崎さんの方にも行かなければ…」

 

「任せてよ。倉橋は俺が助けるから」

 

「! 零士君…分かりました。ではお願いします。ですが念の為、烏間先生や1班の皆さんにも連絡しておきます」

 

「………はいよ」

 

 殺せんせーはマッハで次の箇所に向かった。

 

「さて……殺るか」

 

 

 ー倉橋sideー

 

 私は殺せんせーの暗殺に失敗した後、1班のみんなと京都の街の観光を楽しんでいた。

 

 でも…ちょっと人混みではぐれた隙に人通りの少ない所に連れて行かれた。そして車に乗せられた。そして両手両足を縛られ今に至る。

 

「離してよ! 私…今修学旅行でここに来てるの…だから…」

 

 こんな事を涙目で言っても逆に煽る事になるのを倉橋はまだ知らない。

 

「はははっ、修学旅行か…。俺らと一緒じゃねぇか。同じ修学旅行生同士楽しくヤろうぜ」

 

「おい、ケイゴ、撮影班まだ来てねぇよ。もうヤんのか?」

 

「当たり前だろ。リュウキの所では2人拉致ったって言ってたろ。だけど撮影班が到着するまで待つそうだぜ。俺らはこの娘1人だけど10人ぐらい相手してもらおうぜ。きっと狂っちまうと思うがそこそこ楽しめると思うぜ」

 

 イヤだ……そんなの…。私だって何をされそうになってるかは分かる。…でもそういうのは好きな人としたかった……。誰か…助けに来て!

 

「はぁ、目の前に少し若いがこんな上玉がいるんだ。我慢できねでよ! なぁ、お嬢ちゃん、そろそろヤろうか」

 

 ガシャンっ

 

「んだよこんな時に…。オイ、誰か見て来いよ」

 

 倉橋を取り囲んでいた不良の1人が今の音を確認する為に離れる。

 

 ドカッバタン

 

「はァ? 勢い良く向かって来た割に弱過ぎるだろ」

 

「何だ、テメェ!」

 

 あの乱暴な話し方に人を見下す様な態度…間違いない…黒羽君だ! じゃあ…私の事、助けに来てくれたの?

 

「黒羽君!…助けて!」

 

「ん? 何でお前ここにいるんだよ?」

 

 えっ? ……私がここにいるの知らなかったの? じゃあどうしてここに……。

 

()()通りかかったら不良が襲って来て、倒した後中に入ってみると倉橋が拉致られてたなんてな。いやぁ~()()だなぁ」

 

 零士が“偶々”や“偶然”をやたらと強調しながら棒読みで登場する。

 

「何だよ、お前。“囚われのお姫様を助けに来たナイト”って事か? そういうのは漫画の中だけにしてくれよ」

 

「そんなんじゃねぇよ。俺は()()通りかかっただけだけど。あえて言うなら“捕らえたはずのお姫様に逃げられて、それを追ってきた魔王”かな、俺は。まぁ、()()通りかかっただけど」

 

 黒羽君……“偶々”を言い過ぎだよ…。なんか胡散臭い…。

 

「まぁでも、()()通りかかったとはいえクラスメートが拉致られてたんだ。助けないわけにはいかねぇな!」

 

「フンっ、調子に乗るなよ中坊が!」

 

「こっちのセリフだ、()()()!」

 

 一般人って…まぁ黒羽君って殺し屋だから間違いじゃないけど…。そういえば私…こんなにツッコんでる。やっぱり黒羽君が来てくれて安心してるんだ。

 

 零士は次々と不良を殴ったり蹴ったりしていく。不良は後ろから鉄パイプで殴りかかったりするものの全て避けられる。

 

「……凄い…カッコいい…、黒羽君……」

 

 ー倉橋sideoutー

 

 

 ー磯貝sideー

 

 黒羽は俺らによく分からない事を聞いた後直ぐにどこかへ行ってしまった。

 

 でも…“友達や仲間、恋人”に“倉橋の事”か…。アイツなりに知ろうとしているのか?

 

「なぁ、磯貝。アイツを当てにしてもしかたないさ。俺らで探そうぜ」

 

「あぁ。でもその前に殺せんせーに連絡を…」

 

 磯貝がスマホを取り出し、電話をかけようとすると、後ろから話しかけられた。

 

「磯貝君、君達は大丈夫だったか?」

 

「烏間先生! どうしてここに…。」

 

「奴が倉橋さんが拉致されて零士君が1人で行ったと聞いてな。君達が心配なのと彼の援護をと言われた」

 

 黒羽が…倉橋を助けに行った? じゃあアイツ…あんな事言ったのに…。実際黒羽ってどういう奴なんだ?

 

 前原達も同じ様な事を考えたらしく微妙な表情だ。

 

「どうした、君達。彼女の事なら心配いらない。零士君が行っているし、俺も今から行くつもりだ。だから君達は先に旅館に戻っていてくれ」

 

「烏間先生! 黒羽と倉橋はどこに…」

 

「お願いします!倉橋の事心配だし、それに……黒羽がいくら強いって言っても人数次第では分かんねぇから…」

 

「お願い、烏間先生! 私達も連れて行って!」

 

 俺を含めた1班全員が似たような事を言う。

 

 俺達は少し誤解していた。黒羽はいい奴だ。でもプライドが高くて不器用だから周りに敵を作ってしまうだけなんだ。そんな風に過ごしている内にアイツも周りに壁を作ってるだけなんだ。

 

「「「「「「お願いします!」」」」」」

 

 烏間先生はやれやれといった様子で頷いた。

 

「危ない事だけはするなよ」

 

「分かってます」

 

「ではこっちだ。行くぞ」

 

「「「「「「はい!」」」」」」

 

 ー磯貝sideoutー

 

 

「はははっ、あんな事言った割に手応えねぇなぁ」

 

 不良達は壁際で1人の男を文字通り見下していた。

 

「黒羽君! 大丈夫⁈ 何か言ってよ! やられてないよね! 黒羽君!」

 

 その壁際には…頭からも血を流し、痛々しい様子の零士が寄りかかっていた。




負けた主人公…。理由は思いっきりベタです。
次回は今回が薄かった分、内容は濃く、量も多くなります。だって重要な回の予定なので切れなそうなので。
というわけで次回もお楽しみに!評価や感想待ってます!
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