暗殺教室 with 黒羽零士《凍結》   作:grey

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ついにあの娘がE組に登場!
実は作者この娘の変わりっぷりが結構好きで書いてみたかったんですよ!

零士「その割にはクソみてぇな文才のおかげで微妙な出来だけどな。」

それを言わないで……。仕返しにお前にもたっぷり凹んでもらうぞ!

零士「何するつもりだよ、アンタ…。まぁいいや。とにかく今回もこんな感じやっていきます。
では本編スタート!」



転校生の時間

「あーあ、今日から通常授業か」

 

「だよなぁ~。面倒くせぇな」

 

「零士君…A組キャラの面影ゼロだね」

 

「ん~、まぁそうだな。あのキャラ疲れんだよ。良い子過ぎて」

 

 今零士は渚、カルマ、杉野、岡島と共にあの坂を登っている。

 

 そして話題は今日来る予定の転校生に移った。

 

「そーいやさ、昨日烏間先生から一斉送信メール見た?」

 

「あ~見たよ~。多分殺し屋って感じだよねー」

 

「転校生って事はビッチ先生とは違うんだよな。どっちかと言うと零士と同じ、同い年の暗殺者だよな」

 

 俺と同い年かぁ。俺の知ってる中だとアイツだけど…アイツは今ロンドンにいるからなぁ。

 

「そこよ。気になってさ、“顔写真とかないですか”ってメールしたのよ。そしたらこれが返って来た」

 

 岡島が烏間先生から送られてきた写真を4人に見せる。

 

「おぉ、女子か! 何だよ、普通に可愛いじゃん。殺し屋に見えねーな」

 

「分かんないよ、杉野。もしかしたら零士みたいに猫被ってるかもしんないし。いきなり俺らの事捕まえて誰かさんみたいに人質にするかも~w」

 

 グサッ

 

 零士に何かが刺さった。

 

「……カルマ…頼むからそういう事言うなよ…。結構反省してんだから………。はぁ、悪いのは俺なんだけどさ…」

 

「カルマ君! 本当に凹んでるよΣ!」

 

「おぉ、これは重症だな…」

 

 岡島がさっきの写真を零士に見せて聞いた。

 

「なぁ零士。同じ殺し屋ならこの娘の事知らないか?」

 

 何とか立ち直った零士は写真をもう一度よく見ながら言った。

 

「ん~、そうだなぁ。俺は見た事ねぇな。同い年の暗殺者って結構少ないからなぁ。忘れないとは思うんだけど……」

 

 俺らにはその転校生暗殺者に対して期待と不安が入り混じっていた。どんな奴でどんな暗殺をするのか。同じ殺し屋としてすごく興味がある。

 

 

「さーて、来てっかな転校生?」

 

「ダメだぁ~分かんねぇ。誰だよ、転校生」

 

 そんな様子の零士達は教室に入る。そして後ろに見慣れない黒い箱があった。

 

「おぉ、何かあるぞ…。まさかな………」

 

「おはようございます。今日から転校して来ました。“自立思考固定砲台”と申します。よろしくお願いします」

 

 プツッ…

 

「「「「「そう来たか‼」」」」」

 

 普段はツッコまないはずのメンバーもいる5人だがこの予想外の事態に思わずツッコんでしまう。

 

「き、機械かぁ……。こりゃ俺は知らねぇわ……」

 

 ガララ

 

 そんな時、倉橋が片岡と共に登校して来た。

 

「おはー、零士君、渚君、カルマ君、杉野君、岡ちん! 転校生ってもう…き……て…る?」

 

 ガララ

 

 倉橋が転校生を見た瞬間、“私は何も見ていない”と言わんばかりに扉を再び閉める。

 

「陽菜乃、現実だ! 受け止めろ!」

 

 

 

 

「どんな暗殺するんだろうね」

 

 何とか正気に戻った倉橋は片岡も含めた7人で転校生について話していた。

 

「さぁな。砲台って言うくらいだからなぁ、射撃だとは思うけど…」

 

「分からないよ~。どっかの誰かさんみたいに人質を取って…「もう止めてカルマ君Σ! 零士君が凹むよΣ!」…はいはい。」

 

 案の定また凹む零士。ややメンタルが弱い様だ。

 

「大丈夫だよ零士君。私、気にしてないからね!」

「そうだよ零士君。私達は零士君が優しい事知ってるから」

 

「…ありがとよ、陽菜乃、メグ」

 

 女子2人に慰められる零士。何とも言えない光景だ。

 

「とにかく、実際にどんな事やるかは見てからのお楽しみだね」

 

 

「みんな、知ってると思うが転校生を紹介する。ノルウェーから来た自立思考固定砲台さんだ」

 

「よろしくお願いします」

 

「(烏間先生も大変だなぁ…)」

 

「(俺、あの人だったらツッコミきれずにおかしくなるわ)」

 

「プークスクスクス」

 

「殺せんせーが笑うなよ。2人とも同じイロモノだ」

 

 完全に復活した零士が殺せんせーに言う。

 

「言っておくが“彼女”は思考能力(AI)と顔を持ち、れっきとした生徒として登録されている。あの場所からお前にずっと銃口を向けるが、お前は彼女に反撃出来ない」

 

 “生徒に危害を加える事は許されない”。それが殺せんせーがこの教室にいる為の契約だ。実際に俺もそれを利用して暗殺を仕掛けた。これを利用しない手はないだろう。

 

 ー渚sideー

 

 そして授業が始まった。

 

「でもどーやって攻撃すんだろ?」

 

「何が?」

 

「固定砲台って言ってるけどさ、どこにもないよ、銃なんて」

 

「うーん…多分だけど」

 

 ギラリ

 

 ガシャガシャガキィン

 

「やっぱり!」

 

「かっけぇ!」

 

 杉野が何か言ってるけど今は置いておこう。

 

 それより僕が気になるのは…この射撃、すごく邪魔だ。授業にならない。殺せんせーも避けながら何か言ってるけどさっぱり聞こえない。

 

 そしてようやく発砲が終わった。黒板の周りは沢山のBB弾でいっぱいだった。

 

「授業中の発砲は禁止ですよ」

 

「気をつけます。続けて攻撃に移ります」

 

 後ろから“分かってねぇじゃん”なんて声も聞こえる。全くその通りだ。

 

「弾道再計算。射角修正。自己進化フェイズ5-28-02に移行」

 

 ガ シャッ

 

「………懲りませんねぇ」

 

 殺せんせーの顔は黄と緑のしましまになった。ナメている顔だ。

 

 さっきと同じ様に沢山のBB弾が勢いよく発砲される。殺せんせーも同じ様に避けたり弾いたりしている。

 

 バチュッ

 

 殺せんせーの触手が一本、破壊された。

 

 クラスみんなが破壊された触手とそれを破壊した彼女を見ていた。

 

「右指先破壊。増設した副砲の効果を確認しました。

 次で殺せる確率0.001%未満。次の次で殺せる確率0.003%未満。

 卒業までに殺せる確率90%以上」

 

 淡々の彼女は言う。今の2回の射撃を見ていた僕らには最後の言葉は納得せざるを得なかった。

 ここにきて僕らは初めて気づいた。“彼女”ならひょっとして殺るかもしれない。

 

「よろしくお願いします、殺せんせー。続けて攻撃に移ります」

 

 入力済み(プログラム)の笑顔で微笑みながら転校生は次の進化の準備を始めた。

 

 

 その後も転校生の暗殺は1日中続いた。撃っては増設、その繰り返し。授業が終わると…僕らが片付ける。そしてまた撃って増設。

 

 転校生の自分勝手な暗殺で僕達のイライラは募るばかりだった。

 

 ー渚sideoutー

 

 ー零士sideー

 

「はぁ、何なんだよ今日は。全然授業どころじゃなかったじゃねぇか!」

 

「少し抑えなよ零士君」

 

「でもさぁ、あんな暗殺、昔の自分を思い出して嫌なんだよなぁ」

 

 零士は自分のやった事を反省している。だからこその文句だ。

 

「まぁいいや。じゃあなまた明日」

 

 

 翌日

 

「朝8時半。システムを全面起動。今日の予定、6時間目までに215通りの射撃を実行。引き続き殺せんせーの回避パターンを分析…。⁉」

 

 教室にはガムテープで拘束された自立思考固定砲台がいた。

 

「…殺せんせー、これでは銃を展開出来ません。拘束を解いてください」

 

「…うーん、そう言われましてもねぇ」

 

「この拘束はあなたの仕業ですか?明らかに生徒(わたし)に対する加害であり、それは契約で禁じられているはずですが」

 

「違げーよ。俺だよ」

 

 そこにはガムテープを持った寺坂がいた。

 

「どー考えたって邪魔だろうが。常識ぐらい身につけてから殺しに来いよポンコツ」

 

 寺坂…コイツもこういう事するんだな。流石バカ。その実行力は素晴らしいな。

 

「…ま、分かんないよ。機械には」

 

「授業終わったら解いてあげるから」

 

「まぁ、こうなるよな。でも寺坂がやってなきゃ俺が粗大ゴミに出してやるつもりだったのに…」

 

「いいねぇそれ。明日はそれやろうぜ」

 

「黒羽君、カルマ君それはまずいんじゃ……」

 

 俺の前にいる奥田がやめるよう言う。まぁ無理もないだろうな。

 

「しゃあねぇ。今日は徹夜かな?」

 

 零士がそっと呟いたその言葉に気づいた者はいなかった。

 

 その夜

 

「自立思考固定砲台より開発者へ。想定外のトラブルにより2日目の予定を実行出来ず。至急対策をお願いします」

 

「はぁ、ダメだろ。親を頼るなんて」

 

「! あなたはゼロ…。どうしてですか?殺せんせーが死ぬ事はあなたにとってもメリットであるはずです」

 

「ここではゼロって呼ぶなよ。零士でいい。因みに俺は殺せんせーに死んで欲しいんじゃない。俺の手で、このクラスの手で殺したいんだ。

 テメェはただ弾を撃ち、俺らは授業を受けられず後片付け。そしてお前は1人で殺す。そうすりゃ賞金は俺らではなく親に行く。それじゃぁ誰も味方なんかしねぇよ」

 

 零士は自立思考固定砲台の周りをリフティングをしながら回る。

 

「……そう言われて理解しました、零士さん。あなた達への利害までは考慮してませんでした」

 

 へぇ、やっぱコイツ、頭いいな。

 

「どうする? 俺らと強調してあのタコ、殺してみないか?」

 

「どうすればいいんですか?」

 

「これ使ってみ。アプリケーションと追加メモリだ。知り合いのハッカーが授業中の暇な時作ったらしいけどこれが結構凄いんだぜ」

 

 これは舞が作った物でこの事を相談したらくれた。アイツは国家機密を堂々と防衛省の役人の前でハッキングしてみせているから知っている。

 

「……! これは…!」

 

「な、言った通りだろ。これ使えば暗殺、出来そうな気がしねぇか?」

 

「異論ありません」

 

「どうだ? 強調すれば殺せるって思うだろ。」

 

「でも方法が分かりません」

 

「だと思ったからこれもやるよ。これもそのハッカーが作ったんだ。豊かな表情、明るい会話術、それらを操る為の物だ。ハッカー曰く最高傑作だからどんどん試してくれだそうだ」

 

「これで強調をする事が出来るんですか?」

 

「あぁ。他にも必要なのはあるから…それは別の奴に任せた。殺せんせー、頼むぜ」

 

 呼ばれて出てきたのは殺せんせーだ。

 

「零士君、先生は君がこうやって他の生徒を正しい道に導くようになってくれて嬉しいですよ」

 

「こうなったのも先生に手入れされたからかな?」

 

 顔を少し赤くしながら受け答えをする。

 

「いえいえ、先生は何もしていません。君が変われたのは君の仲間たちのおかげです。ちゃんと感謝してくださいね。

 そして自立思考固定砲台さん、君の才能を伸ばすのは先生の仕事です。みんなとの強調力も身に付けてどんどん才能を伸ばしてください」

 

 先生が改造を始めたのを見て俺はリフティングをやめて鞄を持つ。

 

「んじゃぁ殺せんせー、後は任せたよ。また明日」

 

「はい、また明日。気をつけて帰ってくださいね」

 

 そうして俺は教室を後にした。まさかこの転校生が翌日、とんでもない事になってるとは、この時俺は知る由もなかった。




舞のソフトで殺せんせーの財布に負担が減った。とはいえ殺せんせーの財布が無事なわけがない。というわけで律の話は次回も続きます。

零士「作者テメェ、恨んでやる。」

自業自得だろ。倉橋を人質にとったのは君なんだから。

零士「ゔっ……それは…そうだけど⤵︎」

カルマ「これなら1学期中は大丈夫だね〜。」

おっ、カルマ!

カルマ「どうも〜。作者、こんな感じでやってるけどテストどうだったのw?」

それを言うなそれを!

カルマ「というわけで次回もよろしく〜。感想、お気に入り、零士への呪い待ってるよ〜」

零士「おいコラ!ふざけんな!」
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