ややグダグダなのが気になる。戦闘描写は難しい。せっかくの過去編も文才のなさで台無し…
まぁそんな感じの低クオリティでいきます
では本編スタート!
“殺人”の才能を開花させた俺はその後の試験も瞬殺で終わらせた。その頃の俺はナイフを自分の体の一部の様に使えるようになっていた。殺しに対する罪悪感はとうの昔に消え、快感にすらなっていた。返り血を浴び、その香りさえ、好きになっていた
何度の試験を潜り抜けたか忘れてきた頃、俺は飛行機に乗せられ、とある研究施設に連れて行かれた
ここでは“オーバーロード”を完全に我がものとし、自由に使いこなせる奴を育てる施設だった。そして、後から知ったことだが、殺し屋を育て、ある組織の駒にするという目的もあったらしい
「レイジ クロバ、レオナルド、お前らの番だ」
もちろん、外国だから英語でみな話している。俺もいつの間にか話せるようになっていた
俺の横にはレオナルドという年上の少年。目の前にはビクビクしてる少年とスタイル抜群の少女
「始めッ!」
そして、一瞬で勝者は決まった。立っていたのは赤い眼をした少年、零士だ
この研究施設でもルールは変わらない。生き残った者が勝つ。1つ違うのは2vs2で殺し合い、生き残るのは2人だということ。しかし、この部屋で立っていたのは零士ただ1人。3人共殺してしまった
「またか。何度言ったら味方を攻撃しなくなるんだ!」
「あァ? 俺より弱い奴に生きる価値なんかねぇだろ。俺より強い奴なら殺さねぇよ」
ちなみに、この頃から零士は性格が悪かった
その後も零士はパートナーも殺す事をやめなかった。しかし、研究員達も彼の強さを知っていた為、殺処分も出来なかった
そして、数日後。この日も2vs2の日だった。そして、零士の運命を変える人との出会いの日でもあった
「レイジ クロバ、スティーブン、お前らの番だ」
どうせ、コイツも弱いんだろうな。相手も1人はやたらと体格のいい奴と今にも逃げ出しそうな少女。一瞬で殺してやる
「始めッ!」
俺はいつも通り、殺そうとした。そう思うだけで、眼は赤く染まり、すぐに終わる。しかし、今回はそう上手くはいかなかった
「そこまで!レイジ クロバ、メアリ・リュミエール、お前らが生き残った。次からはペアになってもらう」
メアリと呼ばれた少女は俺のナイフをいとも簡単に避けた。初めて殺しをした時から、肉を切った感触以外感じたことのなかったナイフが、何も切らなかった
「おい、テメェ何で俺のナイフを避けれた! つぅか、今までどうやって生き残ってきた! 教えろ!」
俺のメアリはペアとなり、同じ部屋に入れられた。男女2人が同じ部屋だからとはいえ、若い衝動が暴走することはない。いや、することはあるのだが、襲うことは出来ない。そんなことをすれば首につけられた首輪から電流が流れるからだ
「ひぃっ! ご、ゴメンなさい! 許してください!殺さないで!」
…………は? えっ…何でこんなにビビってんの?
「い、いや…そういう訳じゃないんだけど…」
「こ、来ないで! 私、太ってないよ! 食べても美味しくなんか…」
「食べる気なんてねぇよ! ああ、もう! 調子狂うなぁ!」
「ご、ごめんなさい…」
殺人鬼に成り下がった零士も本来なら小学校に通ってるはずの子供。同い年の女子の泣きそうな顔を見せられて動揺しないわけがない
「い、いや、そういうつもりはねぇよ。別に取って食おうってわけじゃねぇから」
俺が無意識に頭を撫でようと触れた
ビクッ
急に飛び上がり、部屋の隅っこに逃げられた
「ゔゔっ…怖いよ…パパ…ママ……助けて…」
「わ、悪かったって。だから泣くなよ…」
「う、嘘だよ! だってあなた…この施設で相手も味方も皆殺しにした子でしょ! あなたと会ったら必ず死ぬ。周りの子はみんな言ってるもん!」
…俺…そんなに悪名高いの?
「はぁ、もういいわ。勝手にしろ」
別に俺だって…殺したくて殺してるわけじゃない(とは言い切れない)。自分のナイフを躱した奴なら、俺と同じ感情を共有出来ると思ってた。少しぐらい、話し相手も欲しかった
実際、この施設では人体実験や殺し合いを毎日のようにやっている。いきなりその副作用が出て、殺処分される奴もいる。零士が使える力の片鱗が暴走し、自滅する奴もいた。零士も副作用や能力の片鱗に悩まされることも多かった
結局、メアリと一度もまともな会話をすることなく、零士は眠りについた
◆◆◆
「これが、俺とメアリとの出会いだ。最悪だったよ。
つぅか、聞く気がないなら俺、話さないけど」
零士の目の前には顔色が最初に比べて明らかに悪くなっているクラスメイト
「だ、大丈夫だよ! みんなが聞かなくても…私は聞く!」
「……あっそ。じゃあご自由に」
◆◆◆
それから、俺とメアリはコンビを組んで殺し合いを続けた。その中で俺は何度もメアリにナイフを当てようとするが当たらない。そんなことを繰り返している内に2年が経った。そして、この日は“殺し屋ゼロ”誕生の日だった
「チッ…。何で当たんねぇんだよ!」
「す、すいません」
「ホントに何で当たんねぇんだよ!」
「…レイ君さ、ホントに当てようとしてるの?」
メアリが急にそんなことを言ってきた
「んだよ、俺が本気で殺ろうとしてねぇって言うのかよ!」
「そ、そんなことは言ってないけど…」
「じゃあ何だって言うんだよ!」
「レイ君、最近遅いもん。最初の頃は速すぎて見えなかったのに…」
嘘つけ。その頃から避けてただろうが
「何で避けられんだ? それだけ教えてくれよ」
「分からないの? 私もレイ君と同じ力持ってるんだよ、“オーバーロード”。多分、反射神経とか動体視力とか瞬発力とかが高まってるんだ」
「俺はそんなに高まってるって感じじゃないけどな。スピードしか上がってる感じしないんだけど」
「まだレイ君は完全ものに出来てないんだよ」
「あァ? 俺がお前に劣ってるって言うのかよ!」
「ご、ごめんなさい!」
そんなやり取りが日常になってきた最近。最初に比べてば距離が近くなった。でも…
「謝ってほしいわけじゃねぇんだよ! 分かってんのか!」
「ひぃっ…ご、ごめんなさい!ごめんなさい!食べないで!」
「食べねぇよΣ!」
まだ距離は遠いようです
ドカァァァン!
いきなり爆発音が聞こえた
「な、何?…って、レイ君! どこ行くの!」
「俺の勝手だろ!」
俺はメアリを置いて部屋からの脱出を図る。案の定、いつもいたはずの見張りはいなかった。代わりにいたのは銃やナイフを持った別の大人が5人
「へぇ、このガキがボスのターゲットか…。さっさと連れて行こうぜ」
狙いは俺か…。何か嬉しいなんて思ってる自分がいる…。けど、んなこと言ってる場合じゃねぇな
「俺が狙いなんだ。じゃあ……捕まえてみろよ」
零士の眼が赤くなる
「殺し屋をナメんなよ」
「殺し屋なんだ、お前ら。じゃあ、死ねッ!」
「ギャアッ!」
「うわっ!」
「このガキ!」
「ちょこまかと!」
「ここまでとは聞いてねぇぞ!」
いつもよりは時間がかかったものの大人って言ってもこんなもんか。チョロいね
零士は目の前の5人をわざとらしく、踏みながら施設の外を目指した
その後も多くの殺し屋と会ったが、全て退けた。このゲートを抜ければ俺は外に出られる。正直言って、こんなところに何年もいられるかよ
「おい、クソガキ。どこ行くんだ?お前にも俺らに着いて来てもらう予定なんだが…」
「あァ? 何で俺が着いて行かなくちゃいけないわけ? メリットとかあるの?」
「ああ、もちろんさ。お前が着いてくれば、ボスがお前の力を更に高めてくれるさ。殺しの依頼も沢山くれる。どうだ、魅力的だろ」
「そいつはいいや。確かに魅力的だ。でも、誰かに指図されんのは大っ嫌いなんだよね」
零士は“オーバーロード”を発動させ、距離を詰める
「死ねッ!」
「待て! こいつがどうなってもいいのか?」
そう言って男が俺に見せたのはボコボコになって捕まっているメアリ
「ッ! メアリ…お前…。どうしてそいつにも手を出した!」
「自惚れんなよ、クソガキ! お前も標的ではあるが、メインじゃない。メインはこの女だ。お前よりも高いレベルで“オーバーロード”が使える。そして、あの“リュミエール家”のお嬢様だからな。それに女なら他にも利用価値は多い。お前はついでだ。別にお前なんかいなくてもいいのさ。この女と共に組織の犬になるか。ここで死ぬか、どっちがいい?」
……俺は弱い…。所詮は俺なんかついでか…。強さだけを求めたのに。今、本気で斬りかかれば逃げれるんじゃねぇか?でもメアリがどうなるか分かんない
「レイ君! 逃げて! 私はいいから! レイ君の強さは私が一番よく知ってる! だから…自由になって!」
何だよそれ。お前を犠牲にして逃げろって言うのかよ。そんなの…
「出来るわけねぇだろ!」
俺はメアリと出会ってから、ずっとお前を目標にやって来た。ずっとお前を越えようとして来た。お前に心の底から認めて欲しかった。勝ちたかった。なのに、いつの間にか、そんなのどうでもよくなってた。多分、メアリと一緒にいることが心地よくなってた。あいつだけは殺す気にならなかった。あいつに惚れてた。好きな女に本気で刃は振れない
「今助ける。だから待ってろ、メアリ!」
「……うんッ!」
「ナメんなよ、クソガキ!」
男はメアリを仲間に預けて俺に向かって来る
「“オーバーロード”!」
右手にナイフを持ち、男をジッと見つめる
男が振ったナイフを上半身を反らして躱し、ナイフを振りかえす
「チッ…少しはやるみてぇだな!」
上手くいったのはここまでだった。そこからは大人と子供、プロと候補の違いを見せつけられた
「ガッ! ゲホッゲホッ!」
「おい、クソガキ。さっきの威勢はどうした?」
「うっせぇよ。ーーッ!」
さっき銃で撃たれたところを踏まれ、痛がる。それを心配そうに見つめるメアリ
「レイ君!」
「め…あり」
ヤベェ…意識が朦朧としてきた。出血の量が多過ぎる…
「そうだ。いい事教えてやるよ。そこの女、メアリ・リュミエールの事。あいつはお前と違って親が探し続けてる。あいつは売られたわけじゃない。誘拐されてここまで連れてこられた。つまり、誰も愛してくれない、誰も求めてくれないお前と違って、あの女にはそういう存在がいるんだよ。お前の過去を聞きながら、可哀想だと憐れんでたんだよ!」
…………そっか。メアリは1人じゃねぇのか。孤独だったのは俺だけなのか
「そこでいい話をしてやろう。今、謝ればお前も仲間にしてやる。殺し屋はいいぜ。人を殺すだけで金が入るし、偶に女も手に入る。金も女も好きなだけ使える。もしかしたら、メアリともヤレるかもしれねぇぞ。欲しいもんは全部手に入る。それが殺し屋だ」
……俺はずっと強さを求めてきた。強くなるためにナイフを振り続けた。もし、こいつらに着いて行って、それが手に入るなら、そんなにいい話はねぇんじゃねぇか?
「ダメ、レイ君! そんなの…レイ君が求めた強さじゃない! ホントの強さは大切なものを守るときに使うもの! 奪うためのものじゃない! 私なんかどうだっていい! 早く逃げて!」
!メアリ…
メアリに向かって歩み寄った男は、その小さな体に向かって蹴りを入れる。そのとき、俺の中で何かがきれた
今の俺は殺意で満たされていた。純度100%の殺意。あいつを殺す、ただそれだけを考えた。いや、それしか考えられなかった
「なぁ、どうよ?いい話だと思わないか?」
「…興味ねぇよ。とりあえず、死ね」
さっきは敵わなかった男を零士が圧倒する。零士の眼は深い赤色に染まり、今までとは桁違いの速さになっていた
そして、男1人を残して、敵は皆死んだ
「ひいっ! や、やめろ! その女のことなんかほっとけよ! 俺らと来い! その才能は」
「今更命乞いか? ダサいね、お前」
そう言うと、零士は足元にあったガラスの破片を手に取り、男の目に向かって刺す
「うわぁぁぁぁぁっ! め、目がぁぁぁ!」
そしてもう片方にも刺す。零士の残虐性は更に高まる
「さぁ?どうする?dead or dead。どっちか選べ」
男の死はすぐそこまで近づいている
「じゃあ、死ね!」
「やめて! もういいよ、レイ君。そんなのレイ君じゃない。元のレイ君に戻ってよ」
後ろから抱きつくメアリ。その目からは涙が流れている。そして、零士の眼の色は徐々に戻っていく
「離してくれ。もう殺さないから」
それでようやく手を離す
「メアリ、よかったな。これで自由だ。親にも会えるぜ。元の生活にはすぐには無理かもしんねぇけど、大丈夫さ、お前なら」
零士は一度もメアリを見ないで瓦礫の山と化した研究施設を後にする
「待って!私も連れてって!」
「来るなよ。俺は表舞台では生きられない。裏社会で殺し屋として、生きる。お前は俺ほど汚れてない。必ず幸せに…………」
メアリはもう一度、後ろから抱きつく
「離れろ」
「コッチ見てくれたらいいよ」
零士は諦めて後ろを向くことにした。すると…
チュッ
後ろを向いた零士の唇に背伸びしてメアリは自分の唇を触れさせた。ただ触れるだけ。キスと呼ぶには短過ぎるキス
「…お前……///」
「……///」
2人とも顔を真っ赤にしている
「ッ!れ、レイ君。私…レイ君にキスしちゃったじゃん。レイ君曰く、レイ君は汚れてるんでしょ。そのレイ君にキスしちゃった私も汚れちゃったよ。だから…責任とって」
何か…すげぇ理不尽
「バカじゃねぇの?」
「いいの!家のことなんてどうでもいい。レイ君と一緒にいたい。ただそれだけ」
瓦礫の上で告白をする。普通ならありえない。でも、2人には一番お似合いな場所かもしれない。表舞台で生きることを禁じられた2人が、初めて会った場所なのだから
この日、“殺し屋ゼロ”が世に解き放たれた
それと同時に、この世界のどこかで、ある一組のカップルが誕生した
最後は少しハッピーエンド。でも、零士の過去はハッピーエンドでは終わりません
次回で過去編ラスト。そして、暗殺教室に残るか残らないか、零士の決断は?零士を受け入れるか受け入れないか、3-Eの決断は?
アンケートはまだ募集しています。是非、ご協力ください