暗殺教室 with 黒羽零士《凍結》   作:grey

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遅くなってすいません。SAOと同時連載なので、なんていう言い訳はないですね。すいません。
今回は前半おふざけ、後半真面目に行きます。戦闘描写に自信はありませんが、楽しんでくれたら幸いです


警告の時間

 

 

 

 

「へぇ、鷹岡明がお前らの過去を知っていたと」

 

「そうなんですよ。俺の過去だけでなく、零士の過去まで知ってて……」

 

俺は今、“Assassin’s cafe”にいる。師匠に過去を話したという報告と、鷹岡が俺たちの過去を知っていた事について話していた

 

「確かにそりゃ妙だな。防衛省でも零士やお前の過去は知らないはずだ。特に零士の場合、一度戸籍が消え、それを復元させたからバレたら面倒なんだよな」

 

防衛省は知らない……。じゃあどうして鷹岡は……

 

「アンタ達がなんかしたんじゃないの?零士だけじゃなく、優希も充分プライドあるからさ」

 

「ルリ姉、俺をあれと比較するな。俺がプライドが高いとしても、あいつとは雲泥の差はある」

 

「ははっ、それもそうね。」

 

バンッ

 

「痛っ!何すんのよ!」

 

「喋るな、動け、働け。ルリ、お前は1つの事しか一度に出来ないんだ。やるべき事だけやれ」

 

「うっさいわね。アンタ、烏間さん並の堅物じゃないの?ねぇ、ツルギ」

 

彼は桐島剣。このカフェのコック長であり、殺し屋。コードネームは“ヤイバ”。こうして考えると、このカフェの殺し屋のコードネームは安直なのが多い

 

「堅物で結構。お前みたいな自由人よりマシだ」

 

「はァ?私のどこが自由人なのよ!」

 

また始まった……。ルリ姉とツルギさんの痴話喧嘩。別にカップルでも夫婦でもないが、お互い惹かれあっているのは目に見てわかる

 

「まぁまぁツルギ。そこまでにしとけ。ルリが仕事しねぇのはいつもの事だろ。ところでさ、お前、いつになったら殺し屋辞めるんだ?」

 

「やめないよΣ!僕の本職はコックじゃない!」

 

「ツルギさん、いつになったらウチの専属コックになるの?」

 

「舞ちゃんまで何言うのΣ!」

 

俺からも言っておこう。ツルギさんはとにかく料理が上手い。冷蔵庫の余り物のスーパーの特売品で色々なコース料理が作れる程だ。正直、料理人としてはチートだと思う

 

バンッ

 

「おいコラ、テメェら何やってんだ?」

 

力強く開けられたドアの所にいたのは、午前中に陽菜乃ちゃんと買い物に行き、午後から合流予定だった零士

 

「何言ってんだよレイ。いつもの事だろ」

 

「へぇ、要するに龍さん。あんたはこの店を潰したいと……」

 

「は?何言ってやがる」

 

「それはこっちのセリフだバカ野郎。今は何時だ?12:45だ。つまり、ランチタイムだよ、とっくに!客を待たせるな!バイトじゃ捌ききれないんだよ!」

 

こういう時の零士は頼もしいが怖い。何だかんだ言って、零士は根は真面目だからだ

 

「ツルギさんは厨房!注文の大体はパスタだから!優希はツルギさんのアシスト!何をやるべきかは分かってるな!」

 

俺とツルギさんは一斉に動き出す。零士は指揮能力はないが、それ故に要求がシンプルで分かりやすい。少人数なら零士の指示は的確だ

 

「龍さん、コーヒーは全席で注文入ってる!注文は厨房の所に貼ってある!それ見て頼む!」

 

そして零士はルリ姉の服の襟を掴んで引きずる。舞姉の方を見て更に指示を出す

 

「舞!バイトだけじゃ接客がキツイ時間帯だ!接客頼む!ルリも手伝え!俺もやるから!」

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

ー零士sideー

 

「「「「「お、終わったー」」」」」

 

ようやく、ランチタイムが終わり、店は1時間の休憩時間に入る。だから皆、とてもダラダラしている。因みに1時間後また、店を開けるはずなのだが

 

「よし、優希、行くぞ」

 

「分かったよ!舞姉、地図頼む」

 

「りょーかい。いまスマホの方に転送する」

 

スマホに地図が届いたのを確認し、俺と優希は店を出る。もちろん俺は黒のパーカーを着て、仕事スタイル。優希もヘッドホンをインカム付きのに変えている

 

「じゃあ行ってくる!」

 

 

俺たちはとあるアパートに来ていた。ここが鷹岡明が住んでいる。だが、椚ヶ丘を辞めさせられてから、一度も帰っていない事を優希が調査済みだ

 

「さて、やるか」

 

「おう。でもさゼロ?」

 

「ん?どうした?」

 

「鍵とか持ってないの?」

 

「お前、ピッキング出来んだろ。不法侵入だよ不法侵入。さっさと入って目当てのモン見つけたらさっさと逃げようぜ」

 

「……それ、なんか空き巣みたいだな……」

 

まさにそうである

 

ガチャッ

 

「流石ブレット。仕事が早い」

 

「褒めても何も出ないぞ。ほら、さっさと仕事する。何か俺らの過去を知る手がかりになったものを探すぞ」

 

俺と優希は鷹岡の部屋を空き巣並に探しまくる。岡島や殺せんせー、プライベート優希なら飛びつきそうな本やDVDもあったがそれはスルーする。一番驚いたのは部屋が異常なほどに綺麗な事。とはいえ、生活の跡はあるので、意外と綺麗好きだという事が分かる。ギャップ萌え?とか言うのかこれ。いや、そんな事はありえない

 

「どうだー、ゼロ。なんかあったか?」

 

「特に変わったモンはねぇな。でも、バッジみたいなのなら見つけたぜ。ほら」

 

俺は優希に金色で縁取られた黒いバッジを投げて渡す。持って見た感じ、そこまで重くもなく、大した物ではないと思ってた

 

「!……おい……コレ……《ナイトメア》のじゃんか……」

 

「んだよそれ。俺にも分かるように説明しろ」

 

しかし、俺の問いが最後まで優希には聞こえなかった。なぜなら、いきなり部屋が爆発したからだ

 

ドカアァァァァン

 

「「うわあァァァッ!」」

 

俺と優希は間一髪のところで爆発した物体に気づき、受け身を取る

 

「いきなり何だよ……」

 

「手榴弾か……。俺のサーチにも引っかかってねぇぞ」

 

さっきまでいた鷹岡の部屋は吹っ飛び、アパートは炎に包まれていた。偶然というか、あえてアパートに誰もいない時間を狙ったので建物への被害以外は特にない

 

「!ゼロ、後ろに跳べ!」

 

「ッ!」

 

俺がいた場所には弾丸が飛んで来た。その方向を見るとサイレンサーのついたライフルを持ったスナイパー

 

「なぁ、ブレット、あいつは……」

 

「ああ。ロンドンで襲って来た奴だ。あの位置だと、確かに俺のサーチギリギリだな」

 

なんて話をしているうちにまた、弾丸が放たれる

 

「チッ!あの距離じゃ俺には出来る事ねぇぞ!どうすんだ!」

 

「落ち着け。俺が仕留める。だから、お前は囮だ」

 

「撃たれろって言いてぇのか?」

 

「バーカ。お前なら出来るさ。斬るんだよ、弾を」

 

「対物ライフルから撃ち出される弾丸を斬るなんてどんだけチートなんだよ!ンなもん出来るか!せめて、どっかのビ○ターさんが使ってるライ○セーバー持って来い!」

 

あまりの状況に零士のキャラが崩壊する

 

「メタいわΣ!いくら作者がその作品を始めたからってステマ目的でンなこと言うな!」

 

「お前もメタいわ!」

 

もうグダグダ。こんなやり取りの間でも、スナイパーは2人を狙う。言い争いをしている時、動きながらしていたことが不幸中の幸いだ

 

「ああもう!分かったよ!やりゃあいいんだろ!」

 

「最初っからそう言ってんだろ。それとコレ、ツルギさんから。試作品だってよ」

 

優希がそう言って渡したのはスモールソードと呼んでもいいぐらいの長さの短剣。短剣よりは長く、剣より短い。中途半端だが、そのサイズの武器は面白いぐらい零士に馴染む

 

「へぇ。で、なぜコレを今渡す?他にあったろ、タイミング」

 

「実践にいきなり投入の方が燃えるだろ」

 

「言えてるな。じゃあ、リセットして、殺りますか!」

 

「りょーかい!全感覚、切断……そして再接続」

 

優希の唱えた言葉。文字通り自分の感覚を一度遮断し、再び戻す。これにより、優希の感覚はさらに鋭敏になる。零士も顔の前で手を叩いて音を出し、スイッチを入れる。優希はライフル、零士は右手にダガー、左手に短剣を構える

 

「お前の合図でいいぜ」

 

「りょーかい。3・2・1・GO!」

 

零士は一気に飛び出す。縮地術やフリーランニングのスキルを駆使して、すごいスピードでスナイパーに迫る。だが、スナイパーも何もしないはずがない。零士に向かって引き金を引く。しかし、弾は零士の目の前で弾かれる

 

「残念。ゼロの進路は誰にも邪魔させないよ」

 

優希がライフルで弾を狙撃したのだ。零士はそれが分かっていたかのように進み続ける。何度狙撃されても、全て優希が弾いてくれる。おそらく、そういう安心感があるのだろう。そして、遂に目の前まで来た

 

「これで……決める!」

 

ダガーを背中まで持って行き、スナイパーからは見えなくなる。どのタイミングで攻撃が来るか分からない

 

「チッ!」

 

スナイパーは舌打ちをするとライフルをしまい、二丁のハンドガンに持ち替える。先ほどとは違う、数での攻撃だ。これでは優希でも撃ち落せない

 

「……やばっ!」

 

どうする……ガードするって言っても無理だぜ……。こうなったら……やるしかない!

 

「はあぁぁぁぁっ!」

 

零士は空中で左手の短剣を振り続ける。しかし、ただ振っているわけではない。元からの動体視力に“オーバーロード”による補正がかかり、零士には弾の軌道が全て見えていた。それに合わせて短剣で弾いていた。そして……

 

「ここだッ!」

 

零士が最後に振った短剣が弾丸を斬った。まさに、銃の世界に剣で挑んだ剣士のように、弾丸に剣で対応してしまった

 

「これで、終わりだ!」

 

背中の方にあったダガーをスナイパーに向かって振る。誰もが、零士の勝利を確信していた。しかし……

 

「なッ……エストック…………」

 

スナイパーは更に、エストックに武器を持ち替える。そして、それを零士に向かって突き出す

 

どうする……。短剣じゃ軌道を変えるだけだ。ダメージは避けられない。だったら……

 

零士は左手の短剣を横にして、広い面で受け止める。その結果、零士は勢いを殺しきれず、後方に向かって落ちる。それと同時に、短剣にもヒビが入る

 

「痛ってぇ……。つぅか、短剣もう壊れてんじゃん!ツルギさん、試作品だからって手抜いたな」

 

「バカ言うな。その金属も最高品質とは言わないが充分いいものだ。扱いが雑なだけだ」

 

その時、空砲が鳴った。スナイパーだ

 

「“殺し屋ゼロ”、“殺し屋ブレット”。我をここまで追い詰めたこと、誇りに思うがいい。エストックを抜かせたのはお前たちで3人目だ」

 

変声機で変えたような無機質な声。声から正体は分からない

 

「ただ、ここで1つ警告だ!《ナイトメア》に関わらない方がいい。さもなくば、お前たち自身や仲間、大切な者にまで、組織の手が及ぶだろう」

 

やはり、優希の言う通り、鷹岡は《ナイトメア》と繋がりがあった

 

「だが、“ゼロ”、いや“黒羽零士”!お前だけは別だ。我らがボス、“シュヴァルツ”が組織の力を総動員し、お前に手を下すだろう。抵抗さえしなければ、周りへの被害を加えるつもりはない!そのことを覚えておくといい!」

 

そう言うと、スナイパーは足元に煙玉を投げつけ、煙が晴れた頃には、人影はなかった

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

「なぁ、優希。《ナイトメア》って何だよ」

 

「《ナイトメア》は表向きには海外を中心に活動している殺し屋派遣会社だ。海外では殺し屋が職業として認知されている場合もある。だが、本当はそんな甘いものじゃない。依頼があろうがなかろうが殺したいときに殺す。ターゲットが組織の中で決まって、依頼と同時進行で進める。大統領や財閥の当主とか多くのVIPの暗殺は彼らによって行われてきた」

 

優希の長い説明。だが、ここには《ナイトメア》という組織がどんな組織かというのをよく表していた

 

「そんな奴に……俺、狙われてんだな。何かしたかな、俺」

 

「諦めろ。お前の人生は昔から色々あった。戸籍も一度消えてるんだ。殺し屋だ。“オーバーロード”が使える。狙われてもおかしくない要素は揃ってる」

 

「……だな」

 

「でも、俺も力を貸す。師匠たちも、話せば力になってくれるさ。だから今は、殺せんせーと向き合おうぜ」

 

「ああ」

 

零士と優希は家に帰った。しかし、零士は夕食にもほとんど手をつけず、ベットにダイブする

 

俺が……命を狙われる……か。今まで、狙う側だったんだけどな。最近、色々起きすぎて分かんなねぇや。だけど……

 

「E組の奴らを……優希を……陽菜乃を……巻き込むわけにはいかねぇな」

 

俺を変えてくれたあいつらの、幸せだけは……必ず……。俺は……そのためなら……全てを犠牲にしてやる。大事なものは全部守る!《ナイトメア》、“シュヴァルツ”……来るなら来い。返り討ちにしてやるよ。“殺し屋ゼロ”にケンカを売ったこと、後悔させてやる

 




次回、ようやく原作ルートに戻ります。まずはプール、片岡の話もやり、寺坂に行く前に少し、オリジナルを入れたいなぁと思っております。もうしばらく、こんな感じなのですが、お付き合いください

オリキャラが出まくってますが、安心してください。これからも出番のある方たちです。少しネタバレをすると、彼らは2学期に大暴れをする予定です。では、そこら辺もお楽しみにしてください
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