暗殺教室 with 黒羽零士《凍結》   作:grey

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今週末、文化祭があるので少し更新が遅くなるかも。多分SAOが増えるかも。あっちは少しオリジナル入るので。
今回は完璧超人とも言える優希の弱点も発覚!矢田による爆弾投下!と、ネタを詰め込んでおります


夏の時間

 

 

 

 

「暑ッぢ~……」

 

「地獄だぜ……。クーラーのない教室とか……」

 

「全くだぜ。A組の頃はクーラー完備で最高だったんだけどな~。ホント、寝るのには最適な場所でよ」

 

零士がボソッと言った言葉がクラス中の反感を呼ぶ

 

「ふざけんな!」

「クーラーなくて悪かったな!」

「勝手に寝てろ!」

 

ついでに、ありとあらゆる物が投げられる。中にはワサビのチューブもあった。何でンなもん投げんだよ、カルマ

 

「みなさん、だらしないですよ。夏、暑いのは当然です。この日本という国で暮らすのだから、諦めなさい。ちなみに先生、放課後は南極に行く予定です。1人でかき氷を堪能します」

 

「「「「「ずりぃ!」」」」」

 

そんな中、倉橋はその空気を変えようと、水着の入ったカバンを取り出して言う

 

「でも今日、プール開きだよねっ。体育の時間が待ち遠しい~」

 

「いや……そのプールがE組にとっちゃ地獄なんだよ。なんせプールは本校舎にしかないからな。炎天下の山道を1km往復して入りに行く必要がある。人呼んで《E組 死のプール行軍》」

 

E組にとってはプールさえも地獄。どれだけの差別を受けているかが伝わってくる

 

「そういや、今日は優希が大人しいな。“プール”の辺りで“水着姿が見れる”とか言って騒ぐと思ってたんだけど……」

 

前原がちょっとした疑問を口にする。確かにそうだ。優希が騒がないのは珍しい。あの岡島もカメラをカバンから取り出しているというのに

 

「ああ、優希ならHRの途中から机の上でダウンしてる。あいつ、暑いの寒いのどっちも苦手なんだよ」

 

「なんか、変な所でスペック低いな。普段は零士なんか足元にも及ばないほどのハイスペックなのに」

 

「あァ?俺があいつより劣ってるって言うのか?」

 

「ああ!もう!暑いんだから騒がないで!」

 

零士よりも2つ前の席の速水が大声で言う。彼女もまた、暑さでイライラしていた。普段のクールビューティーが崩れている

 

「こ、殺せんせー。もう何でもいいから……す、涼しくしてくれ。俺、おかしくなりそうだ。それか、凛香ちゃんがハグでもしてくれたら元気に「うっさい!」グハッ!」

 

突然の優希のセクハラ発言に、速水はエアガンを発砲。見事に眉間にヒットした

 

「んもーしょーがないなぁ……と言いたい所ですが、先生のスピードを当てにするんじゃありません!いくらマッハ20でも出来ない事はあるんです!」

 

自称“ネコ型”の青いタヌキのような顔で対応した後、バツの顔で言った

 

「……この無能。速いだけのタコなんて存在価値ねー」

 

「そ、そんな事言わないでくださいΣ!」

 

優希の容赦ない呟きに殺せんせーは焦って反応する。少し言い過ぎな気もしなくもないが、言いたい気持ちも分かる

 

「……仕方ないですねぇ。全員水着に着替えて着いて来なさい」

 

「「水着Σ!」」

 

ゴツンッ

 

「岡島、優希、少しは自粛しろ」

 

零士が取り敢えず一発殴り、黙らせる。一応、優希は少しずつ元気を取り戻しているようで、安心できた

 

「そばの裏山に小さな沢があったはずです。そこに行きましょう」

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

「裏山に沢なんてあったんだ」

 

「……一応な。つっても足首まであるかないかの深さだぜ」

 

「それで充分。むしろ俺はそれがいい」

 

ポケットに手を突っ込んだままの優希がダルそうに言う

 

「ねぇ、零士君」

 

「ん?どうした、陽菜乃」

 

「最近は大丈夫?」

 

「ああ。ちょっと、頭痛がするぐらいかな?まぁコレは“オーバーロード”の使い過ぎ出し……大丈夫だろ」

 

俺が狙われてる、なんて事が言えるわけはない。ま、別に大丈夫だろ。俺がこの教室にいる限りは頼りになる人たちもいるしな

 

零士は殺せんせーの方を見ながらそう思った

 

「さて皆さん!さっき先生は言いました。マッハ20でも出来ない事があると。その1つがプールに連れて行く事。残念ながらそれには1日かかります」

 

「1日……って大袈裟な。本校舎のは歩いて20分……」

 

悠馬の言う通りだ。それに訓練をして来た俺たちなら、もう少し早く行ける気もする

 

「おや?誰が本校舎まで行くと?」

 

殺せんせーがそう言うと、向こう側から水の音が微かに聞こえて来た。俺たちはその音の方は走った

 

「なにせ、小さな沢を塞き止めたので……。水が溜まるまで20時間!バッチリ25mのコースも確保。シーズンオフには水を抜いて元通り。水位を調整すれば魚だって飼えます。制作に1日。移動に1分。後は1秒あれば飛び込めますよ」

 

「「「「「い……いやっほぉう!」」」」」

 

ほぼ全員が一斉に飛び込んだ

 

「楽しいけどちょっと憂鬱。泳ぎは苦手だし……水着は体のラインがはっきり出るし」

 

「大丈夫さ、茅野。その体もいつかどこかで需要あるさ」

 

「そうだぜ、カエデちゃん。カエデちゃん、美乳だし、カワイイし、スタイルも悪くないさ。安心しろって」

 

カメラを構える岡島。プールサイドの日陰でライフルの手入れをしていた優希。2人がフォローと言えないフォローをする

 

「……後撮ってないのは矢田に片岡、岡野か……。おっと、倉橋と速水も忘れてた」

 

…………何だって?

 

「オイコラ、岡島。今のは聞き捨てならねぇな。いつまでカメラ撮ってんだ!」

「悪いな大河。俺はお前を殺さなくちゃいけないらしい。許してくれ、ブラザー」

 

その後、岡島の事を見た者はいるとかいないとか……

 

「勝手に殺すなΣ!」

 

「おーかーじーまー!まだ終わってねぇぞ!」

 

零士は一通り、岡島の粛清を終えると戻って来た。しかし、零士自身、なぜ岡島を殴ったのか理解していなかった

 

「零士君」

 

「ん?どうした、桃花」

 

「体、結構鍛えてるんだね。服のの上からじゃ分かんないけど。ねぇ、陽菜ちゃん!陽菜ちゃんもそう思うよね!」

 

「ふぇっ?」

 

まさか自分に振られると思ってなかった(どうやって零士に振り向いてもらおうか考えていた)倉橋は変な返事をしてしまう

 

「だから、零士君っていい体してるよね」

 

「う、うん。私もそう思うよ」

 

「別に。傷だらけなだけだよ。むしろ、気持ち悪いんじゃないの?こんなボロボロの体」

 

最近、自分のこれまでの生き方に疑問を感じている零士はこの手の話題は自虐的になりやすい

 

「私は……す、好きだよ…///。傷だらけだけど……カッコイイし。ちゃんと鍛えてるなぁって感じで…///」

 

そう言うと倉橋はプールの中に顔を半分沈める。零士は嬉しかったのか、少し顔を赤くする。それを見て、矢田は満足気だ。彼女は2人をくっつけるため、こんな事を言ったのだ

 

「じゃあさ、零士君。陽菜ちゃんの水着姿、どう?」

 

「「えっ…///」」

 

零士は顔を更に赤くし、倉橋は赤くなりながらも零士の答えが気になっていた

 

「え……ええと……」

 

「はっきりしてよ、零士君。じゃあこうしよう!私と陽菜ちゃん、どっちの方が見ててドキドキする?」

 

「「ッ…///!」」

 

流石にこれは耐えられない。倉橋は頭のてっぺんまで水に入り、零士は何事もなかったかのように水に入り、泳ぎ始めた

 

「桃花ちゃん!いきなり何言ってんの!恥ずかしいじゃん…///!」

 

「えー、だってさー、陽菜ちゃん、恥ずかしがって何もしないじゃん。見てるコッチがモヤモヤしちゃってね。安心してよ、これからも色々助けてあげるから」

 

「ううっ……。お願いだからもうやめてよー。恥ずかしいから」

 

ー優希sideー

 

「何してんのよ、優希」

 

「うわっ!」

 

優希のライフルのスコープに速水がアップで映る。思わずビックリして、ひっくり返る

 

「バカじゃないの?何でそんなに驚くのよ」

 

凛花ちゃんが手を差し出して来た。俺はそれに引っ張られて起き上がる。でも……なんか水着の凛香ちゃん……すごく魅力的なんだけど……

 

「……ど、どこ見てんのよ!」

 

速水が片手で胸の辺りを抱え、優希をビンタする

 

「そんなに殴る事ねぇだろ」

 

「あんたが悪いのよ」

 

速水は少し顔を赤らめ、優希は頬に赤い紅葉を作っていた

 

「ところで、どうしてプール、入んないのよ。ジャージも脱いでないし」

 

ギクッ

 

「べ、別にいいだろ。い、今はさ、この間使ったライフルの手入れをな」

 

「ふーん。そっか」

 

その時、優希の背後に1人の女子が近づく。そして、優希を後ろから押した

 

「うわっ!」

 

バシャ-ンッ

 

「ほら、凛香も行って来なよ」

 

「……あ、ありがと」

 

速水もプールに入ろうとするが、ここで1つ気になる事があった。それは……

 

「ねぇ、莉桜。優希、遅くない?全然上がって来ないんだけど……」

 

「まさか……」

 

「おい!速水、中村!優希を早く引き上げろ!あいつカナヅチなんだ!泳げないんだよ!早くしねぇと溺れる!ていうかもう溺れてる!」

 

「優希って……」

 

「うん。暗殺者としてはハイスペックだけど……。中学生だと……ヘッポコだな」

 

そんな声が男子たちから聞こえる。女子も声に出さないだけで思ってはいた

 

速水と中村は急いで優希を引き上げた

 

「大丈夫?優希」

 

「んっ……。りんかちゃんか……。ゲホッゲホッ!大丈夫だよ。水がダメなだけだから」

 

その時、優希がふらつき、後ろに倒れる。そして、掴んでいた速水が優希を押し倒す形で倒れる

 

「「……///!」」

 

ピピピピッ

 

「速水さん、優希君!君たちにはその展開は早過ぎます!ちゃんと手順を踏んで「「違う(わよ)Σ!」」……」

 

俺と凛香ちゃんは揃ってツッコむ

 

「木村君!プールサイドは走ってはいけません!」

 

「あ、す、すんません」

 

「狭間さんも本ばっかり読んでないで泳ぎなさい!

菅谷君!ボディーアートは普通なら禁止です!

矢田さん!倉橋さんは純粋な子なんです!言葉責めでその心を弄ばないでください!」

 

その後も笛を鳴らし続ける殺せんせー。ありがたみがなくなり、とにかく小うるさい

 

「かてぇ事言うなよ、殺せんせー。今日ぐらいは先生も遊ぼうぜ!」

 

零士が殺せんせーに水をかける

 

「きゃんっ!」

 

……………………

 

「「「「「えっ……何、今の悲鳴」」」」」

 

カルマがすかさず殺せんせーの側に行き、イスを揺らす

 

「きゃあッ!揺らさないで!水に落ちる!」

 

殺せんせー……もしかして……

 

「……いや別に泳ぐ気分じゃないしだけだし。水中だと触手がふやけて動けなくなるとかそんなんないし」

 

「手にビート板持ってんじゃん。泳ぐ気があるのかと……」

 

「これ、ビート板じゃないですよ。ふ菓子です」

 

「「「「「おやつかよΣ!」」」」」

 

殺せんせーは……()()()()

 

「!あ、やば!バランスが!うわっぷ!」

 

「かっ、茅野さん!このふ菓子に捕まって!」

 

「んなモンで出来るかΣ!」

 

カエデちゃんが浮き輪から落ちた。泳げない俺が助けには行げなかった。零士はすぐにカエデちゃんの方は行くが、それ以上のスピードで1人の女子が助ける

 

「はい、大丈夫だよ茅野さん。すぐ浅いとこ行くからね」

 

「助かった……。ありがとう、片岡さん」

 

「サンキュー、メグ。悪いな、俺の方が近かったのに」

 

「いいよ、こういうのは私に任せて。……ふふ。水の中なら私の出番かもね」

 




優希と速水にやや軽めのラブハプニングが……。矢田の投下した爆弾により真っ赤になった零士と倉橋。今までと比べると圧倒的に平和になりました。ここから距離が縮めばいいな。
どうでもいい情報ですが、泳ぎを始めとする夏が苦手な優希は冬も苦手です。当然、スキーやスノボは出来ません。そこらへんのスペック低い……。
次回は片岡個人回。泳げない優希を出すか出さないか迷うな……。
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