ひぐらしのなく頃に 骨   作:つぶあん仔

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(アインズ以外)皆殺し編
異界との邂逅


強い衝撃音とともに梨花は目を覚ました。

「梨花ちゃんー!」

圭一の声が聞こえた。

「大丈夫-?」

これはレナの声か。

「梨花ー!」

これは沙都子の声。

どうやら低い崖から落ちたようだ。

確か神社の裏山で遊んでた時のことだったか…

虚ろな頭で梨花は思い出していた。

「今、そっちに行くよ!」

魅音が早口で言った。そう時間もかからずみんなが私のところに来るだろう。

その前に辺りを見回す。彼女は見つからない。

「羽入っ!」

彼女の名前を叫んだ。

「あぅ~」

どこからか現れた羽入がしょんぼりとした顔で言った。

そんな顔を見て若干腹を立てながら梨花は言う。

「今はいつ?昭和何年の何月何日!?」

困惑したようにあうあうと言う。

「しっかりしてよ!私より先にここに来ていたでしょ!!」

息を荒げながら梨花は羽入に捲し立てる。

「昭和58年、6月の上旬なのです。綿流しのお祭りは再来週の日曜日なのです。ですから日にちは…」

ええと…と言いながら羽入は指で日を数えていた。

綿流しの日まで2週間ほどしかない。段々と世界をループするたびに綿流しまでの日が少なくなっている。

そのことに梨花は驚いていた。あと数回ループすれば───

 

「梨花ちゃーん」

 

圭一の声が聞こえてきた。

その声を皮切りにみんなが自分に声を掛けてくる。さっきまで考えていたことを脳の片隅に追いやった。

「大丈夫なのです」

みんなの心配した声に梨花は答えた。

「どっか痛くしてない?」

「大丈夫ですよ」

魅音の質問を返す。

そのとき梨花は思い出した。前回の世界で圭一は他の世界の自分のことを思い出していたことを。

圭一に質問する。

「圭一は覚えていますか?その…綿流しのことを…」

もし知らなかったら疑問に覚えるだろう質問のため、語尾を濁してしまう。

「なにを言ってるんだよ。俺は去年には雛見沢にはいなかったんだ。綿流しを見るのは今年が初めてだよ」

「じゃあ…じゃあっ…!学校の屋根に登ったことは覚えていませんのですか!」

「何の話だ?」

圭一は訝しげな目でこちらを見てくる。やはりというか、覚えてはないようだ。

「梨花ちゃん…?」

「どうしちゃったんですの?」

「まさか頭を打っちゃったとか?」

みんながそれぞれ梨花に言った。梨花はここで話を終わらすことにした。

「心配かけてごめんなさいなのです!でも、ほんとうに大丈夫なのですよ」

にぱーと言いながら梨花はその場で誤魔化すのであった。

 

 

その夜、梨花は羽入に話しかけていた。

「期待した私が馬鹿だったわ。圭一が前の世界のことを覚えてくれていれば、力になってくれるんじゃないかって、そう思ったのだけれど…」

「覚えているわけないのですよ」

「それでも一度は、圭一はたしかに思い出したわ。そして、レナを救うことができたのよ」

「僕と梨花はこの世界を、自分たちの感覚では100年以上生きている。でも、誰かが他の世界のことを思い出したのは、この100年以上の中で前回だけなのですよ。あんなことがそう何度も起きるのなら苦労しないです。どうせまた僕たちは、何もできずに消えていく運命なのです」

「消えていくも何も、あんたは私以外に誰も見えないじゃない」

「そうなのですぅ…。梨花が生まれる前から雛見沢にいるし、生まれてからもずっと梨花のそばにいるのに…。誰にも気づいてもらえないのですぅ…」

「…」

 

日が経った風船のように羽入はしぼんでいる。

とりあえずキムチを取り出し、一気に食う。

「はうぁうぁあ!!辛いのです!辛いのですぅ!!ほんなに一度に食べないで欲しいのですぅ!」

「泣き言ばかり言う口はこうして塞いでやるわ」

ワインを取り出し、一気に飲む。

「はうぅ!はうぅぁ!!そんなに飲んだら気持ち悪くなってしまうのですぅ…」

「私の気に障ることを言うからよ」

青ざめた顔で羽入はぱたんと倒れた。

梨花と羽入は感覚がつながっており、梨花の飲み食いした感覚が羽入に来たための出来事だ。

「はうあぅあ~」

羽入の奇声を無視しながら梨花は考える。

この世界は誰がどんな行動を取るのだろうか。梨花は出来るなら被害を食い止めたかった。しかし2週間は悲劇を食い止めるためにはあまりにも短かった。しかし梨花はこのとき知らなかった。この運命のループから脱却する力を持った存在がこの地に来ることを…

そしてその日は驚くほど早く来た。

 

 

 

 

 

次の日の夕時。

学校が終わってから梨花は古手神社の賽銭箱の前で祈っていた。

羽入と一緒に。

二礼二拍手一礼をし、目を開けるとそこには───

 

 

───そこには死を体現したような、あるいは悪を司るような、そんなバケモノが立っていた。

「くっ…」

梨花はその悪しきオーラに押されるように後ろに下がった。

「あぅ…」

羽入は咄嗟に梨花に抱きつき、死の神に向かって手のひらを向けていた。

梨花と羽入は死を覚悟した。まさか綿流しの夜を越えずにこの世界が終わるとは思っていなかったが。

羽入の顔に汗がにじむ。いつもの気弱そうな雰囲気が消えており、その顔は真剣な面持ちであった。

二人して死の神を警戒していると、その骸骨の見た目からは想像できないような―最初は全く別の第三者が言ったのかと思った―若い声が耳に入ってきた。

 

「ん?」

 

このとき二人はこの世界とは全く別の、雛見沢という欠片とは全く異なる力と邂逅したのであった。




黒梨花は私、羽入は僕で合ってるかな?
普通の梨花も羽入と同じで僕なのかな?
話し方も合っているかな?
間違っていたら是非とも指摘して欲しいです
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