ひぐらしのなく頃に 骨   作:つぶあん仔

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会話

古手神社の境内の上で、モモンガは友好的であるだろう古手梨花と羽入に質問した。

 

 

「ここは……日本なのか?」

「そうだわ。××県にあるの」

「××県か」

 

 

さも知っているように言ったモモンガだが、その××県は名前だけ聞いたことがあり、地理的にどこにあるのかはさっぱりだった。

山の中だからたぶん東北のどこかだろう。

 

 

「では、何年の何月何日なんだ?」

「あれ、昨日も聞かれたような…」

「?」

 

 

羽入が何かぼそっと言った。聞き返す前に羽入はまた口を開いた。

 

 

「昭和58年の6月上旬なのです」

「しょうわ58年!?」

 

 

それっていつなんだ!確か昭和は第二次世界大戦があった元号だったよな……。だからこの日本は自分が住んでいた日本とは違って自然が豊かなんだな…。

モモンガは昔の日本に来たことに、そしてその昔の日本が自然豊かだったことに感動にも似た感情を抱いた。

しかし結局いつかわからないモモンガはまた質問した。

 

 

「西暦でいつなのだ?」

「西暦1983年よ」

 

 

今度は梨花が答えた

自分がいた日本は2138年だから155年も前の世界に来たということか。聞いたところでどうにもならないが、具体的な年がわかると自分が過去に来たことが実感できた。しかし少なくとも目の前にいる少女──羽入と名乗った少女──を見てここが単に自分たちのいた世界とは違うということがわかる。いや、絶対にいないとは言い切れなかった。モモンガが知らないだけでそのような存在はいたかもしれない。だがそこは考慮しなくても良いだろう。

モモンガは自分の手を見た。驚きはなかった。その手は白く細い、骨がむき出しの手だった。既に異常を超えた事態が起きている。モモンガの常識では到底考えられない事態だ。これまでの常識を頭から追い出す。そして羽入の頭についてるものを一瞥してから質問した。

 

 

「その頭についているもんはなんだ?角のように見えるが」

「こ、これは、その……」

「まず、なんで不可視化しているのだ……?ここは日本なんだろ?」

「あぅあぅ……」

「それは角だそうだわ。そもそもあなたはなんで羽入が見えているの?」

 

 

羽入の代わりに梨花が答えた。モモンガは梨花の質問に当然のように聞こえた。

 

 

「私は不可視化を看破できるスキルを持っているからだ。まあ、《パーフェクト・アンノウアブル/完全不可知化》のような上位の魔法は看破できないがな」

「梨花以外に見られたのは初めてです!」

「そうか」

 

 

ということはこの梨花という子も不可視看破の能力が……。いや、この世界独自の法則によるものかもしれない。

 

 

「そういえば、あなたは私たちの敵ではないのですか?」

 

 

ふと思いついたように梨花が質問した。

 

 

「もし君たちが私の敵になるならばそうなるだろうが、君たちが私に危害を加えないというのであれば私も危害を加えない」

「ならよかった……」

 

 

一安心したように梨花は言った。

少しづつではあるが3人は敵ではないとわかったため、警戒心は薄くなりつつあった。

 

 

 

 

 

言葉の節々から古手梨花はこの死神のような骸骨が自分たちの敵ではないということは真実なのだろうと思った。では、なぜここにいるのだろうか?その疑問を彼にぶつけた。

 

 

「そういえば、なんであなたはそこにいるの?」

「そうだな……。なんていうか……気付いたらここにいたんだ……」

「気付いたら?」

「そうだ。来たくて来たわけではない」

(ということは誰かが呼んだ……?)

 

 

しかし最初の反応から羽入は関係なさそうだが……。

 

 

「この後はどうするの?」

「ん?そうだな。自分の能力がこの世界でどれほど通用するかを調べようかと思っていたところだ。この辺に殺してもいい野生動物はいるか?熊とかか?」

「熊とかならいいと思うけど……。あなたはやっぱり死神なの?」

「死神?私は死霊系の<マジックキャスター/魔法詠唱者>だ」

「死霊系?マジックキャスター?」

「死霊系は相手を即死させる魔法やアンデッドの創造をする系統の魔法のことを言う。私はこの時代に似合わないが魔法使いだ。まあ、この世界で私は魔法が使えるのかどうかは分からないがな。<スキル/特殊技術>が使えることは分かったが」

「この世界の者ではないの……?」

「ああ、私もよくわからないがたぶん別の世界の者だと思っている」

「別の世界……?しかも魔法使い……?」

 

 

別の世界ということはファンタジーの世界……?もし彼を味方にしたらこの運命の袋小路とも言える世界から抜け出せるのかもしれない。次はいつこんなことが起きるのかわからない。

しかし梨花は彼を利用することは最終手段にしようと思った。彼は別の世界の者であり、雛見沢とは関係ないことからできるだけ巻き込みたくなかった。もし巻き込み彼の怒りを買ったとき、何が起こるのかわからないという理由もあった。

 

 

(でも、放置しておくのも不安だわ)

「あなた、私の家に来ない?」

「え?」

「え?」

 

 

自称魔法使いはその骸骨の顔に似合わない困惑な声を出した。続くように羽生も声を上げた。

 

 




割りと時間が掛かった…
お気に入りと感想くれた人ありがとうございます!
なんか有名な人からも来て驚いています笑

追記.少し読みやすくしてみました
どうかな?
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